お花見でハメは外しまくるものじゃない。程々に
どうも、かなり間が空きましたが更新です
ちょっと他作品ネタと下ネタが少々……
香李が告白してきてから数ヵ月。里は春を迎えた
覚という珍しい妖怪を迎えてから初めての春である
里では春告精……ぶっちゃけるとリリー・ホワイトが「春ですよー」と言いながら弾幕ばらまくのをマスタースパーク(物理)で止めたりと、毎年の恒例行事が見れる
そして、春と言えば、恒例行事がもう一つある。それは……
「花見だぁぁ!!!」
そう、花見である
しかも、今年は妖怪の山の鬼の総大将と話をつけて桜が散るまで、花見限定で妖怪の山に無断で入る事が出来る
それを聞いた里の住人は、山に入って鬼や天狗や河童と酒を飲んだり、里に招待したりとやっている
鬼の総大将も快く了承してくれた
で、勿論俺達百励神社組も花見をす
境内に桜の木が植えてあるが、境内でやるのは気が引けるため、神社裏の庭でやることになる
まぁ、身内だけでやるのも何だし、今年は……
「やっほ~」
「よっ、来たよ!」
「あら、中々綺麗ね」
「桜だ~♪」
「今年も来てやったわよ」
「こんにちわ~」
萃香、姐さん、さとり、こいし、チルノ、大妖精を呼んでいる
で、さらに特別にもう三人
「ここも桜が綺麗だね~」
「差し入れ持ってきたわよ~」
「中々大所帯だな」
諏訪から諏訪子と神奈子、速鬼も読んでみた
で、神社に住んでる俺と香李、五妖精、ルーミアが今回の花見のメンバー
計十六人での花見である
「あれ?覚?」
「へぇ、珍しいね」
「ッ……」
初対面の諏訪子と神奈子が古明地姉妹をジーッと見る
こいしは人見知りなのか、さとりの後ろに隠れてしまう
さとりも目が泳いでいる
「なんだ、人間達から嫌われてるからどんな妖怪かと思ったら、普通の妖怪と大差ないじゃん」
「どうだい?あっちで採れた野菜だよ。持っていきな」
「手合わせ願いたいな」
「いや、流石に止めとけ」
「……貴女の周りは変わり者ばかりね」
「面白い奴等だろ?」
「えぇ、とっても」
俺の知り合いに高々心が読める程度で近寄るなとか言う奴はいねぇよ
で、鬼三人組は……
「……手合わせ願いたい」
「へぇ……中々強そうだね」
「これは本気でいかないとねぇ……」
と、三人で境内に歩いていっちまった
戦闘狂か。あいつらは
で、数秒後、打撃音が聞こえてくる
「さて、鬼はどっか行っちまったが、楽しんでいこうじゃないか。と、言うわけで乾杯!」
『乾杯!』
で、境内からのドゴッ!!バギッ!!!ドガッ!!!等の音をBGMに花見は始まった
「あら、度が強いわね」
「そうかしら?何時も飲んでるのはこんなもんよ」
「こいしは飲めるか?」
「大丈夫だよ~」
どうやら、古明地姉妹はそれなりに飲めるみたいだな
「中々愉快な奴等が居るんだねぇ」
「里もいい感じに賑わってたし」
「愉快すぎてもあれだけどね」
「あれ?あんた達は飲まないのかい?」
「飲むと暴走するからもうちょっと後からかな」
「あれは酷かった……」
「チルノちゃん、一回やられたもんね」
「暮羽もよくやってるわよ……」
と、妖精組と諏訪子、神奈子の方でも賑わってるみたいだ
「見事に女ばかりね……」
「速鬼が居るだろ?」
「二人だけじゃない。一夫多妻でも狙ってるのかしら?」
「馬鹿言うな。偶然だ。偶然」
「お父さんがそんなこと出来るわけないですよ」
「ヘタレって言いたいのか?そう言いたいんだろ?」
「あら、本当の事じゃない」
「よし、表に出ろ」
「ここが表よ」
「酔ってるんじゃないですか?」
ちくせう……ルーミアと香李が段々と毒吐いてくるようになってきた……
香李なんて昔はあんなに素直で俺の後とことこ着いてくる位だったのに……
お父さんちょっと悲しい……
「自分でお父さんって……引くわ~」
「さとりさん!?勝手に人の心読まないでくれますかね!!?」
さとりが居たのすっかり忘れてた……まさか読まれるとは……
「え?ちょっ、私を性的な意味で襲いたいって……最低ね」
「勝手に事実捏造しないでくれますかね!!?」
この小娘め~!!!
心読めるからって有ること無いこと口走りおって~!!!
「お父さん……」
「暮羽……」
「え?あの、お二人方?勘違いなさってませんか?」
その引くわ~的な目線は止めてくれませんかね?
本気にしてませんよね?
「ちょっと暫く近づかないでください」
「香李さん!!?」
「私と言うものがありながら……」
「ルーミアまで!!?」
悪ふざけですよね!?酔ったからふざけてるんですよね!!?
「あっはっはっは!!!」
「さとりてめぇ!!!」
こいつ完全に酔ってやがる!!!
その前によくもやってくれやがったな!!!
「え?こいしもって……」
「ふぇ?」
「よし、ちょっと境内まで来い。久々に……キレちまったよ……」
こいつは一発殴らんと気がすまん
その前に香李とルーミアは……
「……」
「流石に引くわ」
香李さん……ムカデの死骸見るような目で無表情で見ないでください。体に穴が飽きそうです
で、ルーミア。お前、ニヤニヤしてるから、完全に分かってるだろ。分かってやってるだろ
「あら、女を殴る気?」
「ちょいと戦おうぜ?じゃねぇと気がすまねぇ」
『戦いと聞いて』
と、いきなり現れる鬼三人組
「呼んでませんので」
「ちぇっ」
「さて、続きだ」
「ぶっ潰してやるよ!!」
と、また境内に行く鬼三人組
何しに来たんだか
「これで好感度が一気に底辺ね」
「何方か刀を貸してくださ~い。出来れば人を真っ二つに出来る奴」
「オンバシラならあるわよ?」
「サンクス」
「あ、これは不味いわ」
「逃げんなぁぁぁぁ!!!!」
ぶっ潰したらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
ったく、何やってんだか。あの現人神は……
「全く……何でさとりとこいしを……」
「香李……あれ、でっち上げよ?」
「え……?」
……この子、その内騙されないかしら……
いい子なんだけど……なんか素直すぎるわ……
「し、知っていましたよ!!当然です!!」
「なら、あの汚物を見るような目は……」
「わーわーわー!!!!」
面白いわ~この親子、弄るの最高に面白いわ~
弄るのが面白いところは香李も似ているわね。他は全く似てないけど
「お姉ちゃん、楽しそ~」
「こいし、あれが楽しそうに見えるなら病気よ。医者に診てもらいなさい」
だって、さとりの顔、命の危険感じてるような表情だもの
ついでに、式の符から暮羽の感情が分かるけど、完全に怒ってるわ
オンバシラブンブン振ってるもの。周り関係なく
「謝るから!!謝るから止めて!!」
「君がッ!!当たるまでッ!!追うのを止めないッ!!!」
「ひぃぃぃぃ!!!」
さとりが今までに無いくらい必死ね
「お姉ちゃんが彼処まで叫ぶの、面白……おっと」
「面白いっていいかけたわよね?貴女、腹の中真っ黒よね?」
「だって、何時も見ない顔だもん」
まぁ、さとりは基本大声出さないし……
私も面白いとは思うけども
「そこだ!!オンバシラマッスルアタック!!」
「あぶなっ!!」
って、こっちにオンバシラが飛んできた!!?
「あっぶないわね!!!」
大剣を抜いて剣の腹でなんとかオンバシラを打ち返す
「はやおー!!!」
で、オンバシラは暮羽の顔面にめり込んでそのまま暮羽が吹っ飛んでいった
よく飛ぶわね~
「十点」
「十点」
「十点」
「いえーい……じゃないわよ!!元はといえばさとりのせいでしょ!?」
「反省はしていない。後悔もしていないわッ!!」
「うん、あんた酔ってるのね。めんどくさくわ」
全く……妹の方はまだ大丈夫っぽいのに
「はい、お姉ちゃん、お酒」
「あら、ありがと」
はぁ……この姉妹は……
……あら?あっちがなんか盛り上がってるわね
どれどれ……
「どう!この完成度!!」
「甘いね!こっちの方があんたのより上よ!!」
「こっちはネオアームスト○ングサ○クロン○ェットア○ムストロング砲だよ!」
「ネ○アームストロ○グサ○ク○ンジェッ○アーム○トロング砲……完成度たけーなおい」
「ジャーン、チルノちゃんの等身大の氷像~」
『負けた……』
「大ちゃん……リアル過ぎて流石に引く……」
氷像でなんかやってたわ
あと、大妖精は何時も通りだったわ。歪みないわね
あと、スイ。あんたは公共の場でなんつーもん作ってんのよ
ねおあーろす……なんだっけ?完全に男のアレじゃない!
「あれは紀元前に妖怪と人間の戦争にて使われる筈だった人間の最終兵器よ。だけど、威力が高すぎて、自分達の文明すら破壊しかねないとされて封印された兵器……完成度高いわね」
「さとり?あんた何言ってるの?あんな卑猥なのが兵器?」
「え……常識でしょ?」
「ルーミア……」
「え?知ってないのが悪いの?私が悪いの?」
『あんな卑猥な兵器あるわけないじゃん(笑)』
「よし、ぶっ殺す。てめぇらそこに直れ」
戻ってきたらルーミアが大剣両手にさとりとこいしと香李を追い回していた
何が起こったんだ?
で、諏訪子達は……おっ、ネ○アー○ストロングサイクロン○ェットアームス○ロング砲じゃねぇか。完成度たけーなおい
そういえば、えーりんの本の中に設計図あったっけ……
あと、チルノの氷像……完成度たけーなおい
「ぜぇ……はぁ……あの馬鹿共め……」
「はいはい、どうどう」
「私は馬か!!!」
多分、あの三人に弄られたんだろうな
まぁ、無礼講だし、仕方無いか
「ったく……なによ、あれ。あんなの男の(ピー)じゃない」
「いや、ネオアー○ストロン○サイクロ○ジェッ○アームス○ロング砲だろ?何いってんだ」
「え?」
「え?」
『え?』
………………
「暮羽もよくさとりの冗談に付き合えたわね」
「だろ?」
心読めるし冗談に信憑性増すんだよなぁ……
ほんと、敵に回したくない相手だよ
「……まぁ、人妖関係無くこんなに友好関係築けるのなんて貴方位よね」
「ありがとな」
「そんな所に惚れたんだけどね……」
「何か言ったか?」
「な、何でもないわ!」
あ~ほんと、俺って甘ちゃんだよなぁ
妖怪だってここ数千年以上は一人も殺してないし
妖精も基本スルーだし
「……たまには二人っきりも良いわね」
「……だな」
「……夜に抱いてくれない?」
「却下」
「……女が誘ってるのに……」
「うっせぇ」
「ほんと、ヘタレ」
「……もうヘタレで結構だよ。ほら、今は飲もうぜ?」
「えぇ。そうしましょう」
百励神社は今日も平和だ
次回はなるべく早く更新します
最後にちょっとルーミアといい雰囲気を出させてみました
それではまた次回




