平和が一番
ギャグ回です
「涼し~」
「ほんと~」
「……あんたら、その涼しさは誰のお陰か分かってる?」
季節は夏
フウは避暑のために別世界に遊びに行き、その他の妖精ズは水遊びに行ってる。ルーミアはそこら辺をブラブラしている
で、室内には俺と香李とチルノと大妖精
チルノの冷気を操る程度の能力で室内はかなり涼しい
「香李は水遊びに行かなくてもいいのか?」
「そんな歳じゃないからね~……」
「はい、チルノちゃん。かき氷」
「ありがと、大ちゃん」
と、大妖精はナチュラルにかき氷をチルノに渡しているが、片手には俺の羽桜刀が握られている
こら、勝手に使うんじゃありません
それに、刀でどうやってかき氷を作ってるんだよ
「あ、味付けるか?林檎ならあるが」
「じゃあ貰うわ」
チルノにシロップを渡す
ちなみに、赤色だ
苺と紛らわしい
「あ、おいしい」
「そりゃあ、この里で取れた林檎を使ってますから」
「果汁でここまで美味しくなるのね~」
まぁ、果汁だな
流石にジュースにすると味が薄くて不味くなるからな
「やっぱり夏はこれよね~」
「そうだな……って!!?」
不意にチルノを見てみる
すると……
「体の色が……」
林檎の色に変わってる……だと?
「あ、気にしないで。味噌汁飲んだときとかによくなるから」
「茶色の肌って……不健康そうだな」
「まぁ、味噌だし」
確かに氷が意思持って歩いてるような感じだしな
そこに色付きの水を入れれば色も変わるか
「青汁とか飲んだときって……」
「緑になるよ」
「気持ち悪っ!!!」
ゴブリンかよ!!?
見知らぬ人間が見たら妖怪に認定されるだろ!!!
「まぁ、肌の色が違うなんて普通でしょ」
「……そうだな」
毛の塊が空浮いて弾幕放つ時代だからな……
肌の色が違う位で驚いてられないか
ってか、毛玉って、どんな体の構造してるんだ?
触ったことはあるが、あれ、マジで毛の塊だぞ
「お邪魔するわ~」
あ、さとりが来た
「あら、涼しい」
「いらっしゃい」
「どうなってるのかしら?」
「氷精のチルノが協力してくれてるから、ここまで涼しくなった」
「……赤色の肌の子?」
「元はちゃんと肌色だ」
まぁ、普通は驚くよな
「あんた誰?」
「チルノちゃん、初対面の人にそれは……」
「いいのよ。私は古明地さとり。最近ここら辺に住み始めたの」
「あたいはチルノ。氷精よ」
「大妖精です。よろしくお願いします」
と、さとりも座るなり、机にぐでーっと体を預ける
「珍しいな。さとりがだらけるなんて」
「さっきまでこいし達に付き合わされてたから参ってるのよ……」
よく見れば、結構汗をかいてるのが分かる
まぁ、子供達にとって暑さなんて関係ないからな
「あ、もしかして、こいしちゃんのお姉さん?」
「こいしを知ってるの?」
「何回か遊んだ程度ですけど……」
「そうだったの。ありがとう。お陰でこいしも大分昔の性格に戻ってきたわ」
「えっと、私だけの力じゃありませんよ」
最近はこいしも大分明るくなってきたからな
でも、サードアイがまだ閉じかけてるところを見ると、何処かに不安を抱えているのか
それか、一度閉じたサードアイはもう開かないのか
「で、さとりは何でここに来たんだ?」
「実は、おにごっこに巻き込まれて……」
「あ、お姉ちゃん発見!!」
と、こいしが家の中にバタバタと入ってくる
「少しは休ませなさいよ!!!」
と、縁側から飛び出し、さとりは去っていった
まぁ、付き合っている所を見ると、さとりも満更では無いようだな
「逃げられちゃった……」
「だったら、ここで待ってたらどうだ?こいし」
「そうする!涼しいし」
と、こいしはこんな感じで結構明るくなった
「あれ?大ちゃんにチルノ?」
「久しぶり~」
「食う?」
「食べる」
と、こいしにかき氷を渡すチルノ
それを見て二杯目を作り出す大妖精
「あ、おいしっ♪」
「ってか、肌の色があれなのはスルーなんだね」
「へ?何時もの事でしょ?」
どうやら、チルノの肌の色が違うのは何時もの事らしい
「はい、二杯目」
「速くない?」
「そうかな?」
いつの間にか二杯目が出来ていた
ほんと、刀でどうやって作った
「はい、暮羽さん達も」
「お、ありがとな」
「ありがと~」
もうかき氷を作るスピードが異常なのは突っ込まない
「お姉ちゃんが来たら教えてね」
「了解」
面白半分で里全体をサーチする
居た居た
子供達数人に凄い勢いで追われている
表情が見れないのが残念だ
だが、スピードが落ちてないから、体力はそこそこあるみたいだ
里の子供達には敵わないだろうけどな
「青汁、いってみる?」
「流石に止めるわ」
青汁を香李が取り出したが、速攻で却下するチルノ
まぁ、青汁はなぁ
「う~……頭が~……」
「ほら、がっつくから」
こいしは頭がキーンとなったのか、かき氷を机の上に置いて、悶絶している
まぁ、夏の風物詩だよな
「うー☆うー☆うー☆うー☆……ふぅ」
どうやら、収まったらしい
そしてまたがっつくこいし
それだとエンドレスだぞ
あ、さとりがこっちに来た
「こいし、さとりが来たぞ」
「は~い」
もぞもぞと机の下に隠れるこいし
「さて、後は俺の能力でさとりが心を読めないようにしてっと」
「ほんと、便利よね……」
「能力の対象から俺達を浮かせばいいだけだからな」
おっと、そろそろ来るか?
「つ、疲れた……」
「お疲れ」
「全くよ……」
録に確認もせずに座り込むさとり
よし、こいし、行け!!!
「つっかまえた!!!」
「……は?」
こいしが机の下から飛び出てさとりに抱きつく
「わっ!?」
「鬼の勝ち~」
「な、何でこいしが!?……まさか……あんたら……」
さとりが睨んできたから、目を逸らす
「謀ったわね……通りで心が読めないはずだわ……」
「まぁまぁ、さとりさん。かき氷でもどうですか?青汁味」
「何で青汁限定なのよ!!!」
「まぁまぁ。はい、味噌汁味」
「味噌汁!!?冷たい味噌汁なんて食べたくないわよ!!!」
「もちつけ。ほれ、醤油味」
「とうとう調味料!!?お腹壊すわよ!!!」
大妖精のボケにつられて香李と俺でさらにボケる
「お姉ちゃん」
「こいし……」
「はい、塩味」
「それ、塩水を凍らせてかき氷にしただけよね!!?」
「落ち着きなさい」
「チルノ……貴女こそは……」
「はい、青春の味」
「せめて調味料にしなさいよ!!!!」
ナイスボケアンド突っ込み
「もちつけ」
「暮羽……次こそは……」
「ほれ、○φ×△Ω味」
「せめて日本語で話なさいよ!!!!」
「訳は貯古零党味だ」
「貯古零党って何よ!!!!」
やべぇ、面白い
まぁ、これ以上やるとさとりの喉が枯れそうだし、止めておくか
「冗談ですよ。はい、かき氷です」
「えぇ、ありがと……喉が痛いわ……」
と、大妖精からかき氷を貰い、食べるさとり
「じゃあ、私はもう一回遊んでくるね~」
「気を付けてな~」
「またね~、お兄ちゃん」
こいしが縁側からピョンと飛びはね、里の方に向かっていく
「……平和ね」
「平和だな」
「平和ですね」
「平和だね」
「平和だよ」
以上、終わり
暮羽の放った言語はリ○カ○な○はのミ○ド語……というどうでもいい設定です
貯古零党は適当に組んだ字です。深い意味はありません