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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
百励編其の二
52/84

だんごうめ~

更新です

「何してんだ?ルーミア」

「特に何も」


ルーミアが縁側でお茶を啜ってたから適当に話しかけてみた


「何か平和ね~。事件でも起きないかしら」

「起こさせてたまるか。平和が一番」

「年に一度、春告精を撃ち落とすしか戦いがないのも考えものね」

「いいんだよ。それで」


最近、税を貰うことに決めて、食料庫に食料が入りきっていない


税と言っても、月に一度、他人にお裾分け程度の量だし、出さなくてもいいって条件なのに、みんな大量に持ってくる


こんなに貰ったら流石に不味いだろうと聞いたら、これの五倍は普通に作れると言っていた


しかも、出さなくてもいい税なのに、みんな持ってくるからなお驚きだ


まぁ、裕福に暮らせてるのなら俺はそれでいいけどな


たまに妖精や妖怪もお裾分けと言って季節の食べ物を持ってきてくれる時がある


しかも、里の外には、人妖が共存している楽園と言われているらしい


楽園って……


まぁ、ほんと、事件もないから毎日平和だからな


子供の喧嘩とかはたまにあるが


「私もそろそろ罪袋の捕食にでも行ってこようかしら……」

「は?」

「じゃないと流石に消滅しちゃうわ。私は人食い妖怪よ?」


確かに、人食い妖怪は人を食べないと妖力が無くなって消滅かバーサーカーになるかのどっちかだしな


「罪袋は食っても再生するから行ってこい」

「でも、流石にトラウマなのよね……」


目の辺りに影を作って憂鬱そうな表情をするルーミア


まぁ、トラウマなんてそう簡単に克服できないさ


「……あ、」

「何だ?何か思い付いたのか?」

「私を式にしなさい」

「……は?」


式に?


式って……式神?


「式なら主からの霊力もしくは妖力の供給で生きられるから、消滅なんてしないわ。それに、力も増すし」


あ~……確かにな


式なら霊力、妖力関係なく渡せるし……


札も適当に作ったのが何枚かあるけど……


「ほら、さっさとしなさい」

「って、やけに急だな……」

「思い立ったが吉、よ」

「けど、いいのか?そしたら、俺とは切っても切れない仲になるが」

「私を旅の途中に襲っておいてよくそんなことをしゃあしゃあと」

「ぐっ……」


頼むから忘れてくれ……


仕方ない。ルーミアが提案したんだし、乗ってみるか


えっと、式の札は……四次元に~……あったあった


えっと、取り合えず、赤色に着色して


「何塗ってんのよ」

「いや、リボン風にしようと思ってな」


よし、完了


で、ルーミアの封印札を取って


「なんの躊躇も無く取るのね」

「暴れたら力付くで押さえるしな」

「で、そのまま上に被さって」

「言わせねぇよ?」


あ、なんかEXルーミア見るのも久しぶりだな


で、髪の毛に着けて


……ん?


「何故小さくなる」

「いや、なんかこっちのほうがしっくりくるのよ」


なんじゃそら


まぁ、これで完了だな


「……なんか、かなり力が増したわ…………」

「神様の式だからじゃね?」

「そんなもんかしら?」


そんなもんだよ。きっと


「まぁ、これで罪袋を捕食に行かなくてもよくなったわ」

「あれを捕食しに行くのは嫌だしな」

「最近、人食い妖怪に生まれたことを後悔してるわ……」

「ははは……」


そんな後悔聞いたことねぇよ


さて、じゃあ、今日はどうしようかな?


よし、決めた


「適当に甘味屋でなんか買ってくるか」

「なら団子でも食べにいかない?」

「お前も来るのか?」

「だって暇だもの。ここでボーッとしてるよりは主に着いてった方が楽しいわ」

「さりげなく主って呼ぶな。いつも通りでいい」

「私も呼んでから寒気してきたわ」


なら呼ぶなよ


さて、行くか


~青年移動中~


「あ、団子二つとお茶くださ~い」

「はいよ~」


団子屋を見渡してみると、結構妖怪や妖精もいる


聞いてみたところ、お金は人間を手伝ったり何か別の里の特産物を売って稼いでるらしい


「ここは結構住みやすいらしいわよ?」

「そうなのか?」

「らしいわ。色々と聞いて見てたりしたら、人食い妖怪もちらほら人間の手伝いしてたわ」

「は?」

「食事は罪袋らしいわ」

「あぁ、そうか」


もう一種の生き物だな。罪袋って


その内愚民とか農民とか出るのだろうか……


「あ、たまに農とか愚って書いてある袋を被ったやつも居るみたいよ?」


もう居たよぉぉ……


出てくるの早すぎるだろぉぉ……


フライング気味どころかフライングだろ……


「姫様ーとか叫ぶらしいわ」


輝夜ぇ……


えーりん、貴方はなんて危険な物を地球に放ってるんですか……


ヒュン!!ザクッ!!!


今度は頭に刺さったな


キュポン


「えっと、どれどれ?」

「ちょっ、血が……」

『だって、気持ち悪いんだもの』


でしょうね


あれは確かに気持ち悪い


本人たちからすればな


「え、いや、血が、頭から、どくどくどくって」

「は?何言ってるんだ?出てないだろ?」

「出てるわよ!!!思いっきり!!!灰色の髪に赤色の液体なんてどうみても血でしょうが!!!」


そんな指差して顔青白くして言われても……


どれどれ?


ぬちゃっ


「な……なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!!!」

「あんたの血よ!!!!!」


まさか出血してるとは……


適当に……放っておくか


「はい、お団子二つとお茶ね」

「あ、ありがとうございます」

「無視!!?頭からの血の噴水は無視!!?」

「ほら、お団子」

「あ、ありがと……って、その血をなんとかしなさいよ!!!」


気にすんな


問題ないから


ギャグ補正効いてるから


「あ、もったいない」


こら、かじるな


血を啜るな


まぁ、いいか


うん、今日もお団子が美味い


今日も里は平和です、まる

と、言うわけでルーミア、式神化です


原作よりかなりパワーアップしてます


今回は完全なギャグ回です


最近土曜日も学校があって軽く萎えてます


それでは、また次回

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