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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
旅路編其の二
47/84

人と人は会えるときには会える……と思う

……あれ?物凄い量の罵倒コメントが来ない……むしろ普通の感想が……


あるぇ~?

やっちまった……


理性が吹っ飛んでやっちまった……


「うふ、うふ、うふふふ」

「ルーミア、どうしたの?」

「何でもないわ♪」

『?』


死にたい……


勢いでやっちまうなんて……


皆には見られなかったらしいが……


もう理性が戻ったときには遅かった……


そうだ、


「あそこの湖の底にはタイムマシンがあるんだ。そうだ、あるに違いない。いや、ある。断言しよう!I can fIy!!」

「ちょっ、お父さん!!?何で湖に走っていくの!?何で飛び込んでるの!!?」


さよなら!今の時間軸!!!


そしてこんにちわ!!!新たな時間軸!!!



……何よ、あれは


「ねぇ、あの妖精引き連れた馬鹿みたいな現人神は誰だと思う?」

「ち、ちょっと、人を馬鹿にしちゃいけないよ……」

「じゃあ明後日の方向見てる現人神」

「それなら……いいのかな?」


あそこの妖怪は頬染めながら凄い笑顔で歩いてるし、妖精は?な表情してるし、人間は苦笑いだし


あ、なんか現人神がこっち(湖の反対側)まで走ってきた


あれ?バレた?


「I can fly!!」


あ、意味わかんない言葉言って飛び込んだ


「ねぇ、あいつ、何て言ったの?あたい、馬鹿だから分からない」

「えっと……ごめん、私も分かんない」


なんだ


ってか、あいつは意味わかんない言葉を言いながら水中に飛び込むのが趣味なのかしら?


変な趣味持ったやつもいるものね


罪って袋を頭に被った上半身裸の褌一丁の変態ならそこら辺でうじゃうじゃ沸いてるけど


まぁ、次期に息継ぎに浮き上がってくるわよね


だって、なんか飛び込んだ所から泡が出てるし


泡が……出なくなった?


「ねぇ、あれ、死んでない?」

「奇遇だね。私もそう思って……って、助けに行かないと!!!」

「面倒だからパスでいい?」

「行くの!!」

「むぅ……了解!」


あいつが飛び込んだ辺りに飛び込む


浅い場所には……居ないわね


ってことは底かしら?


えっと……あ、いた


何で湖の底で犬神家になってるかは突っ込まないわ


適当に引っこ抜いてっと……


「ぷはぁ!」

「ぷはっ!」


あたいより少し離れた所にあの子も居ることを確認する


「見付かった?」

「ほら。底で犬神家になってたから引っこ抜いてきたわ」

「じゃあ、あっちの岸に上がろっか」



「う……ん?」


あ……そうか。タイムジャンプ出来たのか


俺は香李が来る少し前にタイムジャンプしたから……


「あ、お父さん!気が付いた!?」


あれ?出来てなかった……


確かに湖の底でタイムマシンを……


「あんた、あたい達が助けなかったら水中で犬神家になったまま溺死っていうしょうもない死に方するところだったわよ?」


そうか……タイムマシンは無かったのか


「あぁ、すまない。少し気がどうて……ん…………」


後ろで第3者の声が聞こえたから振り向いてみると……


「ん?どうかしましたか?私達の顔に何か付いてますか?」


そこには、青いリボンで青い髪を纏めた妖精と緑色の髪をサイドで纏めた……


「取り合えず、名前だけは言っておくわ。あたいはチルノ。ここら辺でブラブラしてる氷精よ」

「私は大妖精です。名前はありません。チルノちゃんからは大ちゃんって呼ばれてます」


⑨妖精のチルノと大ちゃんこと大妖精が居た


って、なんかチルノの背が大きいような……あと、黒色の肩当てとかしてたっけ?


大ちゃんは普通の妖精っぽいけど……


「あぁ、あたいは少し力の制御がいまいちだからなのか、他より背が少しだけ大きいけど、気にしないで」


そうなのか


マジでしらなかった


只、俺が忘れてるだけなのか、知らなかったのか、俺がこの世界に来たからそうなったのか……


ん?よく見ると、アドベントチルノに近いような……


バスタードチルノソードが無いだけでアドベントチルノだよな?


だけど、羽はあるな


「じゃ、あたい達は行くけど、もうあんなことしないでよ」

「えっと……自殺はしちゃだめですよ」


自殺って……チルノ達から見たらそう見えたのか?


って、


「待て待て待て」

「何よ。何か文句あった?」

「いや、なんかお礼がしたいと思ってな」

「いらないわ」

「じゃあ、イカ持ってけ」

「どうせ干物……って、生かよ」

「じゃあ調理するから待ってろ」

「だってさ。大ちゃん」

「う~ん……じゃあ、お言葉に甘えて」


よし、じゃあパパっと調理するか


~青年調理中~


「出来たぞ~……ん?大妖精は?」


調理を終えて戻ってみると、そこにはチルノとルーミアしかいなかった


「あそこ。あんたの連れの妖精と子供と遊んでるわ」


チルノの指指した方には、七人できゃっきゃと遊んでいるソル達と大妖精の姿があった


結構馴染めたようだな


「そうか。ほれ、イカ焼き。あと、俺の名前は桜庭暮羽だ。呼びやすいように呼べ。あと、あそこの妖怪はルーミアだ」

「あっちの自己紹介はもう聞いてるから、言わなくていいわ。あ、結構美味しいわね」

「だろ?」

「まぁ、何でイカなのかは聞かないわ」


イカカワイイデス


「イカなんて何年ぶりかしら」

「食ったことあるのか?」

「一度、海まで散歩したことがあるのよ。その時ね」

「そうなのか」

「最近は変な変態が沸いたり、妖精も妖怪も片っ端から退治していくあたいより馬鹿な陰陽師もいるから、下手に遠出出来ないのよ」

「苦労してんだな」

「変態に関しては大ちゃんが犯されかけたときもあったし」


大妖精もかよ……


あいつら、ほんと幼女好きだな


ってか、沸くって何だよ……


リスポンかよ……


差し詰め、種族……罪袋ってところだろ


一種の妖怪だろ


妖怪罪袋だろ


ん?後ろに霊力?


人間か。少し霊力が高いだけの


「うまうま」

「大妖精の分を残しておけよ?」

「分かってるわよ。それくらい」


そう言って最後の一つに手を伸ばす


「おい、それ最後のやつだ」

「え?あ、ほんとだ。でも、あたいは4つの内3つ食べたから、残りは2つある筈……」

「4-3は?」

「2」

「指折り計算してみろ」

「えっと……あ、1だ」


少し頭がいいかと思ったらやっぱり⑨だった……


言動が大人びてるだけか


「……まぁ、あたいは馬鹿だし、いいのよ」

「本人が良いって言うんなら良いけど…………」


って、後ろの人が全く動かないんだが


ん?何か霊力を練ってる?


まさか……


「悪霊退散!!」


なんか在り来たりな台詞と共に霊力弾が発射された


「チッ!」


それを裏拳で弾く


威力はそんなに高くない


「あいつ……!いつもあたい等を退治してこようとしてくる陰陽師!」


あいつが?


「貴様……霊力と何か変な力を持っているな。さては、妖怪か!!」


……何?あいつ、馬鹿なの?何なの?死ぬの?


妖力と神力の区別さえもつかないのか?


神に向かってそんな事言うとか、無礼にも程があるんだけど?


「大人しくくたばれ!!」


陰陽師がお札を五枚程投げてくる


ふむ、まぁまぁの威力だな


「ま、無駄だけどな」


俺もお札を投げつける


五十枚ほど


え?どうやって投げたかって?


五枚程束ねて指に挟んでいるから五十枚ほど投げれたのだ


ちなみに、全部神力を纏わせてます。後、かなり強力なお札です


もちろん、陰陽師のそんじょそこらのお札よりも神力を使ったお札の方が強いわけで


「なんだと!!?」


陰陽師のお札を全て無効化し、俺のお札は陰陽師には当たらず、全て後ろの木に当たった


陰陽師に当たらなかったのは俺が操作したからだ


そして、後ろの木の根本が吹き飛び、木が陰陽師とは逆の方へと倒れる


「す、すご……」

「まだやるか?」


神力を解放し、相手を威圧しながら質問する


「我が妖怪ごときに負けるものか!!」

「はぁ……ちょっと頭冷やして神と会って今までの無礼を見直すことだ!!人間!!!」


諸事情で会得した念糸を使い、陰陽師の周りに張り巡らせる


「な、何だこれは!!?」

「ハッ!!」


そのまま陰陽師を宙吊りにする


「ぐっ!!?」

「神社へと行き、この力の正体を確かめて来るがいい!!マスタースパーク!!!」


七色の神力版マスタースパークが陰陽師を吹き飛ばす


勿論、非殺傷だ


「ふん、三流陰陽師が」

「あいつをあんな簡単に……」

「現人神も神の一種だ。神の名は伊達ではない」

「……あたいじゃ手足も出ないわね」

「努力すれば、ちゃんと強くなれる。神はそういう事に一生懸命な奴は大好きだ」

「……まぁ、暮羽を見てたらそう思えてきたわ」


陰陽師は……のびてるな


霊力と神力、妖力の見分け方すら知らないなんて、陰陽師の名も軽くなったもんだ


せめて神力と妖力の判別すら出来ないような奴は陰陽師とは言えん


さて、この陰陽師は放置でいいか


「これで反省してくれるといいんだけどな」

「でも、こいつが居なくなっても変態共が……」

「だったら、俺の神社に来るか?」

「へ?」

「俺の神社の周りなら罪袋も大量発生してないし、妖精も毛嫌いしていない。ついでに、妖怪もな」

「結構住みやすそうね……」

「まぁ、人を無闇に傷つけなければ、妖精だろうが妖怪だろうがどんとこいだ」

「……近々考えてみるわ」

「じゃあ、行きたくなったらこれを使え」


四次元からナビ用のアミュレットを取り出す


「これを……どうするの?」

「投げれば俺の神社に飛んでいくから、それを追ってけばいい。俺の神社に他の神様が居るから、挨拶位はしておけ」

「うん、分かった」


チルノ、ナビの事を忘れないといいんだけどな……


まぁ、見てる限りはそこまで⑨では無さそうだし、大丈夫だろう


「じゃあ、俺達はまた旅に行くとするよ」

「そんな急ぎの用事なの?」

「いや、何となくだ」

「じゃあ、今日はここら辺で野宿したら?ここら辺は妖精も妖怪も相手が攻撃してこなければ友好的だから。山のなかで野宿して急に襲われたとなれば大変でしょ?罪袋は例外だけど」


確かになぁ……


山の中で複数の罪袋が襲ってきたら精神的にダウンするし……主に俺とルーミアが


ルーミアに至っては罪袋は完全にトラウマになってるし、人肉も軽いトラウマになってるからなぁ……


あれ?人食い妖怪が人肉食べなくてもいいのか?


「で、どうするの?」

「ん?あぁ。じゃあ、ここら辺で野宿するよ」

「じゃあ、周りの妖精や妖怪に知らせてくるわ。近くで野宿している現人神御一行を襲うなって」

「助かる」

「イカ焼き四本追加ね」

「はいよ」


さて、チルノが飛んでいったところでさっきまでの疑問をルーミアに聞いてみるか


「ルーミアは人肉を食べなくても平気なのか?」

「別に血だけでもいいわ。もう人肉は嫌……食べてるだけであいつらを思い出しそうで……」


あ、完全にトラウマと化してる


うん、もし、幻想郷に俺がいて、ルーミアも居るのなら、罪袋をルーミアに近付けないようにしよう


多分、罪袋の生息地は人里辺りだろうき


「言ってきたわ~」


あ、イカ焼いてねぇ


「わり、すぐに焼くよ」

「そう急かしている訳じゃ無いからいいわ」


まぁ、それなら良いんだが


おっと、そろそろ陽が落ちそうだな


タイムジャンプに失敗して気絶して目が覚めてから結構時間もたったしな


「よし、夕食の準備をして、夕食食って今日は寝るか」

「そうね。その方がいいかも」

「じゃあ、チルノも手伝ってくれるか?」

「お安いご用よ」


その日の夕飯のデサートにはかき氷が追加された


いや、チルノを削った訳じゃないよ?


チルノに作ってもらった氷を砕きまくって出来たものだよ


何故か俺のかき氷は氷が七割位入っていた


チルノがくすくすと笑っていたからチルノのせいだろう


まぁ、美味しくいただきました


で、次の日


「……はっ!!?」


朝起きたら簀巻きの上に首以外氷付けのまま木からぶら下げられていた


そして、下には氷水


恐らく、妖精ズの仕業だろう


大妖精は……


あ、発見


滅茶苦茶笑顔だ


きっと、大妖精も一枚噛んでいるのだろう


その後、浮く程度の能力で物理法則やら何やらから浮き、すぐに抜け出したら妖精ズがorzの体勢をとっていた


もう俺に物理を使った悪戯は効かないのさってことでさよなら、さよなら、バイニー

ルーミアといちゃいちゃエンドも悪くありませんね


これからネタが浮かばなかったらひたすら暮羽とルーミアをいちゃいちゃさせようかな……

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