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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
守矢編
31/84

出会いと別れは紙一重

今回で守矢編はおしまいです

次の日、太陽が少し顔を出した時間帯


「じゃあな。諏訪子、神奈子、速鬼。今まで世話になった」

「やっぱり行っちゃうんだね」

「こっちにもたまには戻ってくるんだよ?」

「また会ったときは酒を飲み交わそう」


五妖精は涙目になっている


そりゃそうか。何年も家族同然のように過ごしてきた奴等と別れるんだもんな


「じゃあ、これを持っていきな。ほら、ソル達も」


神奈子からネックレスのような物を渡される


一本の角のような物に蛇が巻き付き、角の根本には蛙が彫ってある


そして、角の先端付近には、桜の花びらが彫ってある


「これって……」

「まぁ、百励神社と洩矢神社の友好関係を形にしたようなやつだよ」

「素直に贈り物って言えばいいのに」

「別にいいだろ!」

「御二方、今は明朝、近所迷惑ですよ」

『はい……』


しかし、よく出来ている……


ちゃっかり紐まで……


「ま、それを見てここが恋しくなったら遊びに来てよ」

「たまにでいいからさ」

「待ってるぞ」


……あ~…なんか泣きそう……


こんなの前世も含めて貰ったの初めてだ……


「じゃ、俺達は行くよ」

「元気でね」

「風邪ひくんじゃないよ?」

「腕は上げておけよ」


さて、とうとう出発か


「じゃあなとは言わない。またな」

『またね』

「またな」

『遊びに来るよ』


三人に背を向ける


「行くぞ」

『うん!!』


百励神社のある方角に向けて境内を飛び立つ


「たまには遊びに来るんだよ!」

「ちゃんと健康に気を付けるんだよ!」

「俺以外の妖怪にやられるなよ!」


三人の声を聞いて、俺達は百励神社に向けて飛び立った



「……行っちゃったね」

「神奈子、方角は覚えてる?」

「バッチリさ」

「御二方、何を……」

「さて!もうちょっとお天道様が空に上がるまで寝よう!」

「速鬼、朝食は任せたよ」

「……分かりましたよ…………作ったら俺も寝かせてもらいますよ。昨日、三人で徹夜してあれを作ったんですから……」

「あと、失敗したやつの後片付けも」

「いや、酷くないですか?鬼使い荒くないですか?」

『じゃあ、よろしく~』


……全く、あの二柱は…………


俺の首にも、昨日別で作ったものがかかっている


桜の木を主体とし、葉の部分には太陽と月と雲、木の部分には水と風を表した線が彫ってある


「……さて、飯と後片付けを頑張るか」


少し、寂しい生活がつづくな……



守矢神社がだんだんと小さくなっていく


「……折角貰ったんだ。着けるか」


俺はネックレスを首に掛ける


よく見ると、神力でコーティングされてるからかなり丈夫になっている


「なぁ、皆」

「なに?」

「今の百励神社の状況は分かってるな?」

「うん。妖怪がたくさん来てるんでしょ?」

「そうだ」

「私達だけで倒せるかなぁ……」

「大丈夫だ。俺がお前達専用の武器を作った。着いたら渡す」

『えっ!?』


さて、いよいよ披露する時が来たか


この武器は殆どこいつら専用に出来た武器だ


とてもじゃないが、こいつらじゃないと扱えない代物だ


……いや、若干一つ、違うのが混ざっているか


まぁ、そんなとこ……


「って、お~い、赤面五人組。戻ってこ~い」

『ハッ!?』


どんな武器か想像するのはいいが、何故赤面をする


「まぁいい。なるべく急ぐぞ!」


百励神社がどうなってるのか、早く見に行かないと!

次回から新しい章に入ります

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