酒は飲んでも飲まれるな!
今回からまた新しい章です
…………はっ!?
「……何で俺は寝てたんだ?……それに、何故か腹が痛い……」
……昨日、何があった?
あ、どうも、暮羽だ
何故か、俺の記憶が昨日、守矢神社に入ってから曖昧だ
あ、変更点が一つ。諏訪大社を守矢神社って呼ぶことにした
で、現在の状況だが……
「ロリっ子六人に引っ付かれてる……」
もちろん、五妖精+ケロちゃんだ
左右の腕に二人、足元に二人、腹に二人だ
……本当に何があった
「ん?暮羽。起きたのか」
「ん……あ、速鬼か。何でこんなことになってるんだ?」
「覚えてないのか」
「いや、曖昧なだけだ」
「そうか」
速鬼の横には空になった酒の入れ物が何本も置いてある
取り合えず、ロリっ子達をひっぺがして速鬼の横に座る
「……本当に何があったんだよ」
「まぁ、俺の覚えている範囲で話そう。あれは、この部屋に入ってからだったな」
久し振りに諏訪大社に入ったな
内装も殆ど変わってないか
「ここで飲もっか……あれ?もう準備してある」
おそらく、ミシャクジ様が用意してくださったんだろう
横でちっちゃいミシャクジ様がうろうろとしている
「ま、いっか!さ、飲もう飲もう!!」
「そうだな。もう飲んじまうか」
『お~』
「あ、ちゃんとボクのはお酒じゃなくなってる」
数週間前にここを出たばかりだが、懐かしく感じるな
それに、この酒も旅の途中では飲めなかったからな
「よし!飲もう!!」
「最初はこんな感じだった」
「いたって普通だな」
「いや、ここからが地獄絵図だった。小一時間程たった頃だったか?」
「にゃっはっは~……ほらほら、もっと飲め~」
「ちょっ、諏訪子!入れ物ごと飲まそうとするな!」
諏訪子様、完全に酔っぱらったな
妖精達も顔を真っ赤にしている
妖精達は酒を飲むのは初めてか?
唯一酔っぱらってないのはスイだけか。ずっと料理を食べている
「ん?何で料理ばっかり食べてるんだい?スイ」
「んぐっ!?」
とうとう絡まれたか
あれは手遅れだな
「ほらほら、一杯どうだい?」
「いや、お酒飲めないから……」
「飲んどきゃ慣れるって!」
「むごっ!?」
無理矢理口の中に突っ込まれたか
だんだんと顔が赤くなって……
「あはは~何かいい気持ち~」
完全に酔っぱらった
あの夜の時と全く同じ状態だ
「諏訪子め~……」
「止めなかったお前が悪い」
「そりゃそうだが……」
「で、またそれから小一時間程たった頃だ」
「もっと酒もってこ~い!」
「お、いい飲みっぷり!」
「もっと飲め~」
俺と暮羽以外は完全に酔い潰れる寸前だな
「暮羽、止めなくて大丈夫か?」
「ははは、なんとかなるだろ」
あ、こいつも酔っぱらってる
またスイに口付けされても知らんぞ……
さて、俺は別室でミシャクジ様と酒を飲むか
諏訪子様に絡まれたら少し厄介だ
……ん?ソルがこっちにトコトコと…………
「ねぇねぇ、くれは~」
「何だ?ソル?」
「えい!」
暮羽の腹に拳を……
「ねいてぃぶふぇいす!?」
腹に拳をもらった暮羽はその場で意味不明な単語を発した後、気絶した
「まくらげっと~」
ソルは暮羽を枕にするきだったのか
「あ、ソルがねちゃった~」
「もう眠いし寝ちゃおっと」
ぞろぞろと暮羽の元に集まって皆寝てしまった……
「……ミシャクジ様」
ニョロニョロとミシャクジ様が寄ってくる
「一緒に飲んでくれませんか?」
ミシャクジ様は机の上から酒を持ってきて飲み始めた
「………………諏訪子様を止めておけば良かったか……」
「そして、現在にいたる」
だから腹が痛かったのか……
それに、悲鳴がネイティブフェイスって……
「で、どうする?飲むか?」
「いや、また寝る。あいつらが起きたら起こしてくれ」
「分かった」
もう寝よう
次に起きたら町でも見てくるか
それじゃあ、おやすみ~
三回ほど小説のデータが飛んだ……orz
それでは、また次回お会いしましょ~