表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
旅路編
18/84

鬼は嘘をつけません

今回は初めての別視点が入ります


分かりにくかったら何か指摘をお願いします

「う~ん……あたまが~……」

「昨日あんだけ飲むからだぞ?」


どうも、暮羽だ


スイが見事に二日酔いになってしまったため、現在は自由行動になっている


「……あと、途中から記憶が無いんだけど……ボク、何かしてた?」


あ……忘れてくれてた


よかったよかった。もし覚えてたら俺が恥ずかしくて死ねる


「いや、あのあとはスイが酒を大量に飲んだ挙げ句爆睡してたぞ?」

「そうなんだ~……でも、何で目を反らしてるの?」

「へ?いや、気のせいだ」

「そう?」


やばい、何とかして誤魔化さないと……


確か、二日酔いは水を飲めば少しは楽になるんだったか?


えっと、次元の中から水筒をっと……


あ、そろそろ川で補充しないとな


「ほれ、水飲め」

「うん……」


水を飲んでからは少し頭痛も収まったらしく、さっきより辛そうには見えなかった


「おい、暮羽」

「ん?速鬼か。いつ戻ってきたんだ?」

「今だ。ソル達が町で呼んでいる。行ってやれ」

「分かった。じゃあ、スイを頼むよ」

「分かった」


多分、食べたいものとかがあるんだろうな。さっさと行ってやるか




暮羽が部屋から出ていっちゃった


代わりに速鬼さんが部屋に入ってきた


「調子はどうだ?」

「まだ少し頭が痛い……」

「そうか。明日には治る。今はゆっくりと休め」


明日には治るか~


早く治したいな~


……そういえば、暮羽って速鬼さんとお酒を飲んでたっけ……


暮羽は目を反らしていたから、速鬼さんに聞いてみよう


「ねぇ、速鬼さん」

「何だ?」

「昨日、酔っぱらった時に、ボク何してた?」

「酒を大量に飲んだあと、暮羽に口付けして爆睡だ」


なんだ~口付けか~


……ゑ?


「くくくくく口付け!!?」

「そうだ。暮羽もそれぐらいで顔真っ赤に……ん?どうした?顔を真っ赤にして」

「え?いや、何でもない!何でもない!」

「そうか?」


い、いや……えっ!?


何でお酒を飲んだ位で口付けなんてしちゃったの!?


それに、何で速鬼さんも止めてくれなかったの!?


「まぁ、今は寝ておけ。明日からまた歩くんだからな」

「う、うん……」


う~……もうまともに暮羽の顔も見れないよ~……




『おいし~』

「そんながっつくな。美味しいものは逃げないからな」

『は~い』


やっぱりそうだったか


旨いもんな。魚の塩焼き


特に皮についた塩が丁度いい感じだし……


おっと、よだれが出そうだ


「スイも来れば良かったのに」

「いや、流石に二日酔いだと無理だろ」

「ふつかよいって、そんなに辛いの?」

「頭が滅茶苦茶痛くなる」

「へ~」


しかし、鬼と妖精五人を連れて旅してるのって、俺だけだよな……


桃太郎だって犬とキジと猿だったし


動物にたいして俺は人形だよ


「あ!次あれ食べたい!!」

「ん?そうか。って、おい!ソル!そんなに走るな!!」

「あの子、暮羽と会う前からそうだから」

「そうだったのか」

「で、それを止めてたのが私」

「お疲れ様。テン」

「ムーンはにこにこして見てるだけだしフウは一緒にはしゃぐし、スイはムーンと一緒に見てるし」

「……ほんと、お疲れ様。テン」

「でも、暮羽と一緒になってからは苦労も減ったわ」

「そう言ってくれると嬉しいよ」

「あのまま生活してたら過労死してたわ」

「大変だったんだな……」

「暮羽もね……」

「あれ?ソルが何処か行っちゃった。フウも」

「「ゑ?」」




スイが寝付いて暫くたった


俺はスイが側に置いていた本とやらを見たものの、頭がどうかしそうだったから止めた


今は酒を持ってきて窓際で飲んでいる


「一人酒は寂しいな……」


いつもはミジャクジ様や洩矢神と飲んでいたからな


そんな事を考えてたら足音がした


この音は暮羽か


「うぃ~す……」

「どうした?暮羽。そんなに窶れて」

「いや、ソルとフウが誘拐されて……それを探しだして、犯人ボコボコにして、それからソル達の買い物に付き合わされた」


ふぬ、大変だったんだな


しかし、あんな小さい女に欲情するやつなど居るんだろうか……


居るんだろうな


「ま、俺は疲れたから寝る。明日の朝、起こしてくれ」

「分かった。ゆっくり眠っておけ」

「そーするよ……」


そう言って暮羽は布団に戻っていった


さて、俺はもう少し酒を飲んでソル達が戻ってきたら寝るか

次回辺りで旅路編の最終話です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ