月からの矢は気を付けよう
幕間その2です
とある日の昼、スイがこんなことを聞いてきた
「この本の持ち主ってどんな人だったの?」
えーりんの事か
どうやって説明しようか……
よし、二次創作の設定でも教えてやるか
「その本の持ち主は八意永琳って言ってな」
「うん」
「どんな薬でも作ることが出来る天才でな」
「へぇ~凄いんだ~」
「兎とかで薬の実験をして」
ヒュン!!
……はい?
いや、ちょっと待てよ?
何で天井を突き破って矢が降ってきたんだ?
しかも、寸分狂わず俺の足元に……
今の地上には俺達以外の人間はいない……
ホラー?
亡霊?
いや、俺はこんな芸当を出来る人を一人だけ知っている……
「あれ?矢に手紙が付いてるよ?」
……いやだ、見たくない……
「あ、暮羽宛だ」
絶対あの人だ!!絶対にそうだ!!
怖いけど見てみるか……
「何て書いてあったの?」
……内容はこうだ……
『次は無いわよ? 八意 永琳』
……やっぱりえーりんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
何で!?今、月にいるんでしょ!!?
何で月にいるのに俺の声が聞こえるの!!?
何で月から弓を射れるの!?
大気圏仕事しろよ!!!
大気圏「働きたく無いでござる」
か!?
もう常識が通用しねぇな!!えーりん!!!
「ねぇねぇ、どんな人だったの?」
「え……えっとね…………物凄く優しくて可愛くて、弓を使えば右に出る物はいない。そんな人だったよ?」
きっと、今の俺はガクガクと震えてるだろう……
四六時中えーりんに監視されてるもんじゃねぇか……
「ボクも会ってみたかったな~」
「会えるんじゃないかな?そのうち」
……えーりんの悪口はもう止めよう……
絶対にえーりんの隠し能力に矢を操る程度の能力があるって……
「さ、本の続きを読もう」
「うん!」
結論
えーりんこえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
えーりんならこれぐらいは出来るきがするんだ
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