第8話・Wジャンボ・ロイド攻撃作戦!―Wジャンボロイド登場―
アンドロイド少女・マリオネット・ライター 第8話・Wジャンボ・ロイド攻撃作戦!
鞭打ちジャンボロイド・アドゥス・サイルド&機銃ジャンボロイド・ガンズ・スライド登場
暗闇の中に一人の幼い少女がいた。彼女の周りには、
大人たちがいる。その大人は皆白衣を着て、怪しげな雰囲気を漂わせた。
(その時の私は・・・・無力で、友達さえできなかった・・・・。
そんな私を生んだ者を許せなかった・・・・。でも、その生んだ者は・・・・・。
悪魔に魂を売った汚れた者だった。私は、その汚れた社会から抜け出して・・・・。)
そして、少女の周りには、急に秋田町の風景と変わる。
(今は明るい社会の中に生きている。戦いという裏の世界にも入っているけれど・・・・。)
少女は後ろを振り向く。そこに、未知のジャンボ・ロイド二人がいた。
そして、現在。秋田学園では、放課後が続き、部活を始める人たちが多かった。
少女、桜には部活がない。桜は暗そうな表情で帰ろうと歩いたその時・・・・。
桜「・・・・・っ?」
桜は中学生の少年がサッカー部の看板を殴っているところを偶然見た。
中学生「きえっ――ー―!!」 バキャァァァアア
すると、サッカー部の高校生が怒って中学生に迫る。
高校生「なにやっとんかボケぇ!!」
中学生「馬鹿野郎!!!」 中学生はいきなり高校生を殴った。
高校生「いってーな!!しばくっ!!」
高校生たちは中学生を袋叩きに。他の中学生たちが駆け寄ろうとすると。
中学生A「来るな!!」
中学生B「何言ってんだよ!君を助けに来た!!」
中学生A「うるさい!!俺はっ・・・・!!」
サッカー部に手を出した中学生は助けを必要としてないらしい。
どうやら、強がりらしく一人で高校生たちに勝とうとしていたが、あまりに不利だ。
高校生あち「てめェがうっせーんだよ!!」 「俺らに逆らってんじゃねェよ!!」
桜「・・・・・あ!」 小学生「うわああぁぁぁぁぁん!!!!!」
桜は小学生の男の子が泣いているところに気づく。桜はその小学生の近くにいて、頭を撫でる。
桜「どうしたの?」
小学生「こうこうせいがぁぁぁこうこうせいがぁぁぁぁぁ!!!!!
僕に死ねって言ったああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
桜「・・・・・はい。」
それを聞いて切なくなる桜は微笑んで小学生にキャラメルをあげた。
すると、小学生が泣き止む。
桜「これ食べて元気出して。あなたは生きてもいいんだよ。」
小学生「ありがとう・・・・おねえちゃん・・・・・。」
桜は笑顔で慰めると、小学生も笑顔になって、
帰った。すると、彼女はまた急に暗い表情になった。
桜「やっぱり。この学校は弱い人が集まるんだわ・・・。私もそうだけど・・・・・。」
桜は周りを見た。小学生と小学生が叩き合って泣きあった。中学生がひそかにエロ本を読んだ。
高校生が小学生に意味もなく怒鳴り、中学生が小学生を虐めていた。
中学生が高校生に殴られていた。高校生たちはそれぞれ子供から奪った物を見せ合って笑っていた。
桜(世の中・・・・理不尽だわ・・・・・小学生は上の人たちに泣かされ、時代が進み、
高校生の時は他の子に八つ当たり。子供は大人の怒りを受け継ぐ。
そう。この学園は密かにいじめと狂気に満ちていたのだ。
この学校は・・・いえ、この世界は決まってそう繰り返すわ・・・・・。)
桜は急に光次郎君の事を思い出す。その光次郎君はまだ幼く泣いていた。
桜「・・・・・光次郎くん。私・・・・・。」
一方、光次郎君は弓道部にいた。だが、彼は高校生たちに怒られていた。
梶「何度言ったらわかるんだよ!!!ちゃんとする気ある?」
光次郎「ちゃんとやってますよ・・・・!」
光次郎は切れ気味な態度をとった。高校生たちが怒っているからだ。
高校生A「は?じゃあ、俺らがお前になんつったか言ってみろ!」
光次郎「ええっと・・・・・!!たぶん、的を完全に狙えじゃないの?」
高校生A「はい。ブッブー!」
高校生B「俺らはな。お前にちゃんとした真面目な態度でやれっつーんだよ!」
光次郎「真面目にやってんじゃないですか?」
梶「やってねぇだろうが!お前、さっきから俺らに対して怒ってんの?ねぇ?」
高校生A「まじみぇにやってまちゅ~っ。じゃねぇぞ!このガキ!!」
高校生Aは子供っぽい喋り方で光次郎の言葉を真似した後、急に怒鳴る。
それを聞いた光次郎は我慢の限界か、コーチに言いつけようと走る。
梶「あ?コーチに言いつけるの?」
高校生B「そんな事したらお前が怒られるからね。」
光次郎「・・・思い知らせてやる!!!」
光次郎は日向コーチのところに来た。
光次郎「コーチ・・・。あの高校生たちが・・・・!!」
日向コーチ「戯けが!!!」
日向コーチがいきなり光次郎を蹴った。
光次郎「ぐは!!」 光次郎は倒れたが、すぐに立ち上がる。
梶「あーあ・・・・・・。自業自得w」
光次郎「何するんですか!!!」
光次郎は今のコーチがなぜいきなり殴ったか、それがわからなくて、怒っていた。
日向コーチ「答える義務はない。」
日向コーチはそう言い残して光次郎から離れた。
それを見た榊は不機嫌そうに舌打ちする。
榊「・・・ちっ・・・・!」
光次郎(どいつもこいつも・・・大人は卑怯だ!!僕たち子供は・・・・・!
そんな大人になるためにこの学校に来たんじゃない・・・・!!
僕は真奈美ちゃんが死んだ事を今でも後悔してるのに、高校生の馬鹿は、
そんな事も知らないで、わざと怒りやがって・・・・・!!)
光次郎の表情はもはや獣のような表情だった。憎しみを浴びた魔獣のようだった。
自分をいじめた者たちの行動に我慢の限界で、ついに叫び出す。
光次郎「・・・僕はっ!!!!!!!」
梶「ぼくはじゃねーっち。」
冷たい顔梶がいきなり光次郎の背中を蹴った。
光次郎「ぐっ・・・・!そんなのくらうかああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
光次郎は怒り爆発し、梶の顔面に拳を打ち込んだ。
梶「ぐは!!死ねええぇぇぇぇぇぇ!!!!」
梶も殴り返した。光次郎も殴り返し、ずっと殴りあった。
光次郎「はああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
梶「うらあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
榊「・・・・あいつ(光次郎)・・・・・・我慢の限界が来たのか・・・・。ああ!!」
光次郎と梶が争っている間に、他の高校生が光次郎を襲う。
光次郎「ちっ!でええええぇぇぇぇぇ!!!!!」
光次郎はキックやパンチで戦い、二人くらいの高校生に打撃を与える。
だが、後ろから他の数人が光次郎を取り押さえた。
高校生たち「いい加減にしろこらぁぁ!!」 「おい!!チャンスだ!!!」
光次郎「は、放せよおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
梶「クソがあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
梶が光次郎の顔を蹴ろうとすると、榊が梶にタックルした。
榊「やめろおおおぉぉ!!!」 梶「ぐわっ!!!」
そして、榊は光次郎を取り押さえた高校生たちを蹴り飛ばし、彼を助けた。
榊「えぃ!!おらぁ!!逃げるぞ!!!」
光次郎「くっ・・・・・!!」
榊は光次郎の右腕を自分の左肩に乗せながら、部活から出た。
榊「先に失礼しまーっす!!」
梶「二度と来んな!!!!!」 梶は二人が出ると、弓を床に投げつけていた。
日向コーチ「・・・・まったく・・・・。これだから、
いじめっこといじめられっこの付き合いは・・・・・。」
日向コーチはいじめっこ(高校生)といじめられっこ(中学生)の、
面倒を見る事に疲れが溜まっているそうだ。
一方、デスナイト日本支部では。
佐野山とジェノサイド・シーザーの前に、 二人のジャンボロイドが横に並んできた。
佐野山「よく来たね。アドゥス・サイルド、ガンズ・スライド。
二人ともよく我が日本支部に来てくれて支部長の私も、 嬉しい気分である。」
左手に鞭を持ち、黒く露出度の高い衣装の女性がアドゥス・サイルドで、
両手に機関銃らしき武器を持ち、 自衛隊の服に似た衣装の女性がガンズ・スライドである。
二人とも冷酷な表情だ。
アドゥス・サイルド「私は、イギリスのジャンボ・ロイドとして、 我が鞭の力で破壊の限りを。」
ガンズ・スライド「私はフランスにて、 この二つの機関銃で防衛軍をことごとく倒しました。」
ジェノサイド・シーザー「君たちの素晴らしい戦力を、 我が日本支部の目で確かめたい。」
佐野山「よって、さっそく、大阪で大暴れしてくれたまえ!」
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「はっ!!」
その頃、榊と光次郎は学校から離れて、空き地で一休みした。
光次郎「・・・・・・・・・・・・っ。」
榊「・・・・全く、あのいじめっこどもはどうかしてるぜ!まさか、
15年前のあの騒動を同じ事が起こるんじゃないだろうな?」
光次郎「15年前?」 榊の言葉に反応して起き上がる光次郎。
榊「あ、俺たちがまだ赤ちゃんくらいの頃かな?お母さんに聞いたけどよ、
15年前に、とある宇宙人がこの地球を征服しようとしたんだ。
そのせいで、 日本がおかしくなって、若者たちが狂うかもように踊り、
虐待、争い、悪行など行ってやがったんだ。 子供たちはそんな大人たちに怯えて、絶望したんだ・・・・。」
光次郎はそれを聞いて動揺する。まさか、
過去にあんな事があったとは思えなかったからだ。
光次郎「まさか・・・。その時の僕らも、 その時の大人たちに・・・・!?」
榊「いや、そん時の俺たちは親に守られたよ。」 それを聞いて安心する光次郎。
光次郎「そうか・・・・。で、その宇宙人は?」
榊「ああ、その宇宙人なら異世界から魔法少女たちが来て、 やっつけてくれたよ。
だが。人間の精神に変わりはなかった。今でも、 人は大きくなり、
やがて優しさを捨ててゆくだろう・・・・。」
光次郎「・・・・でも、一部の女の子はまだ優しかったんだね・・・・。」
榊「え?」
光次郎「あれは・・・僕が幼稚園の頃だっけ・・・・・。」
これは、光次郎が幼稚園児の子の頃である。彼は夕日の幼稚園でただ一人泣いていた。
光次郎「えぇぇぇぇぇん!ええええぇぇぇぇぇん!!!」
光次郎は座りながら泣きべそかいて悲しんだ。 そんな彼の前に一人の少女が来た。
少女「泣かないで。」
少女は優しい声でハンカチを持ち出し、光次郎に見せた。
光次郎はそのハンカチを見てすぐ、少女の顔を見上げる。
少女「どうしたの?」 光次郎「き・・・・君は・・・?」
そして、現在。
榊「そっか・・・。で、その女の子はなんだって?」
光次郎「あの時、涙が溢れてよく顔が見えなかったよ。 それから、なんだっけ・・・・。」
光次郎は思い出せないらしくて、辛そうな表情をするが、榊が笑ってこう言う。
榊「はは。無理に思い出さなくていいんだぜ!」
光次郎「そうか・・・・。じゃあ、そろそろ帰るよ。」
榊「うむ。またな。」 光次郎と榊はそれぞれに分かれて帰るべきところへ歩く。
SSP第6分隊基地・司令室では、野沢が何故かため息をしていた。
野沢「はあ・・・・。まだ外は寒いでしょうねェ・・・・。」
清水「仕方がないさ。ブリザード・エクシア事件からまだ二日よ。」
野沢「えぇ~!それってまだ1月って事!? この小説の作者は一体何を考えているの?
せめてこの話は、 春爛漫で・・・・!」
春を望んでいる野沢がだだをこねると、清水が冷静にこう言った。
清水「落ち着きなさい。後数日すれば2月よ。」
野沢「え?二月、って事は豆まきとかバレンタインとか! 特にバレンタイン!!」
野沢は機嫌が悪かった時に2月と聞いたので、急に明るくなった。
清水「はいはい。わかっているから落ち着きなさい。」
桜は他の隊員二人(どっちも女性)と話していた。
隊員A「それでね、あの魔法少女リリカルなのはが、 ナガヨシで少女漫画としてコミック化されるそうよ!」
隊員B「うわあ!じゃあ、今日からそれ目当てで雑誌買わなきゃ!! 桜ちゃんはどう思う?」
桜「う、うん・・・。じゃあ、 単行本になったら買います・・・・。」
桜はさっきまでは何故か暗かったが、隊員に聞かれて、 必死に明るくなって答えた。
隊員B「でも、単行本出るかしら?」
隊員A「大丈夫、新連載だからきっと出るって!」
隊員B「そう、よかったわね、桜ちゃん。」
桜「まあ。私はそんな意思ないけど。もし、 面白かったら買おうと思います。」
そう聞いた隊員たちは明るく笑っていた。だが、 桜だけ、心では笑わなかった。
桜(父さん・・・・母さん・・・・姉さん・・・・・。)
桜が落ち込んだ表情で心で呟くと、いきなり緊急サイレンが鳴り出した。
隊員たちは驚き、通信を受けていた隊員が春日に向かって、こう叫ぶ。
通信隊員「大阪地区にジャンボ・ロイドが出現しました!!」
春日隊長が通信隊員のところに来て、聞く。
春日「どんな奴なの?」
通信隊員「今、第2分隊が偵察してるところ、 に・・・・2体もいます!!」
春日隊長が隊員たちの前に立つと、隊員たちも隊長の前で、横に並ぶ。
春日「今回のジャンボ・ロイドは二人いるわ!」
隊員たち「えええ!!?」 隊員たちは敵が二人いると聞いて驚く。
野沢「二人って・・・・今度はチーム戦ですか!?」
春日「そうね・・・。とりあえず、
その敵コンビを倒すのが今回の目的よ!!出撃!!!」
隊員たち「了解!!!」
大阪地区で、 巨大化したアドゥス・サイルドとガンズ・スライドが暴れていた。
アドゥス・サイルド「・・・・・!・・・・・・・!!」
目が紫に光っているアドゥス・スライドは鞭でビルを攻撃。
ビルは切り倒されたかのように崩れる。
ガンズ・スライド「・・・・・・・!!!」
目を機械のような物で隠し、
体中にメカニックな物を着けたような衣装のガンズ・スライドは、
両手の中型の機関銃で目の前の街を撃ち、建物が次々と爆破した。
アドゥス・スライド「・・・・・・・・・!!」
さらに、アドゥス・スライドは鞭を振り続ける事によって、 周りのビルが切断され、崩れ落ちていく。
ガンズ・スライド「流石はデス・ナイト一の鞭使い。
お前の鞭は触れた物体は斬られ、真っ二つ。 当たると人間も体が半分になるな。」
アドゥス・スライド「そう言うあなたも、 その両手の機関銃から出る銃弾は一秒で50発も出るんですもの。
あなたもデス・ナイト一の重装兵よ。」
ガンズ・スライド「ふん、それだけだと思うな?・・・・・・・!」
ガンズ・スライドはの機関銃の横の部分からそれぞれミサイルが出た。
そして、機関銃からそのミサイルが発射し、建物に命中し、爆発した。
アドゥス・スライド「良いわね。でも、 あたしも負けてはいないわ。・・・・・!!」
アドゥス・スライドは鞭を伸ばす。そして、鞭はビルを巻きつき、
さらに、鞭から強烈な電撃が流れ、ビルは爆発した。
アドゥス・スライド「おーほっほっほっほっほっほっほ!!!!」
ガンズ・スライド「・・・・む?奴らか・・・・・!」
二人は空を見上げた。SSPの戦闘機部隊が飛んできた。 なお、桜は戦闘機を操縦。
野沢と清水はジープに乗り、さらに、 第4分隊のランド・バーナーまでも駆けつけた。
野沢「うひゃぁ~!本当にジャンボロイドが二人いる~!」
野沢は驚き、清水は通信機で桜に状況を説明する。
清水「月野隊員!!敵は鞭使いと銃使いの二人!気をつけて!!」
桜の声『了解!!!』
清水は通信機で桜に命令。桜はあたりまえのように答えた。
桜「悲しみは・・・増えてはいけない!!」
桜機は他の戦闘機より先にミサイルを連射し、
アドゥス・サイルドやガンズ・スライドを攻撃した。
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「・・・・!!・・・・・・・!!」
続けて、他の戦闘機隊もミサイルを一斉連射して、攻撃。
ガンズ・スライド「・・・・・・・!!・・・・!」
ガンズ・スライドは両手の機関銃で撃ち、戦闘機を次々を撃ち落した。
桜「くっ・・・・!このおおぉぉぉぉ!!」
残った桜機はガンズ・スライドにスパローミサイルを撃った。敵はそれを受け、ひるむ。
ガンズ・スライド「・・・・・!?・・・・・・・・・・!!」
桜機がガンズ・スライドに近づいた時、ガンズ・スライドが機関銃を直接振り回し、桜機を叩こうとした。
桜「はっ!!機関銃で殴るつもり!!?」 ドカァァァァァン
間一髪、ランド・バーナーの砲弾がガンズ・スライドの腕を攻撃、それによって、
桜の戦闘機はひるんだガンズ・スライドの攻撃を避けることができた。桜の操縦席に花園から通信が入る。
花園『大丈夫!?桜ちゃん!!』
桜「理子ちゃん!ありがとう・・・・・・。」
花園『ジャンボ・ロイドは二人いる!私たちはアドゥス・サイルドと交戦します!』
桜「うん!!ガンズ・スライドは任せて!!」
ランド・バーナーは機関砲でアドゥス・サイルドを攻撃。アドゥス・サイルドはひるむ。
アドゥス・サイルド「・・・・・!!・・・・・・・・!!!」
アドゥス・サイルドは鞭を振るう。それによってランド・バーナーの近くの地面が爆発した。
花園「あう!!」 その衝撃でランド・バーナーのコックピットが揺れる。
第4分隊員「敵の攻撃距離から離れる!!」
花園「りょ、了解!!」
ランド・バーナーは後方へバックした。しかし、アドゥス・サイルドはゆっくりとそれを追う。
花園「追ってくる・・・・!?機関砲を!!」
第4分隊「よし!!」 操縦者である花園の命令に砲撃隊員が応える。
ランド・バーナーはバックしながら機関砲を連射する。
しかし、アドゥス・サイルドはそれを受けながらも歩いてくる。
アドゥス・サイルド「・・・・・・・!」
アドゥス・スライドは再び鞭をランド・バーナーに向かって振るう。
すると、鞭はランド・バーナーがバックした跡の地面にあたり、その地面が爆発した。
花園「あの鞭をなんとかしないと!!」
野沢「4分隊が苦戦しているわ!!でも、私たちはあの銃使いを!!」
清水「私はこのジープに搭載されたランチャーを使うわ!あなたはE-バズーカを使いなさい!」
野沢「了解!!」
ジープに乗っている清水と野沢も攻撃にかかった。
清水はジープに搭載されていたロケットランチャー、野沢はバズーカで攻撃した。
ガンズ・スライド「・・・・・!!・・・・・・・・・!!!」
ガンズ・スライドは地上からの攻撃を受けたため、機関銃を地上の第6分隊用のジープに向ける。
ガンズ・スライド「・・・・・・・・・・・・!!!!」
ガンズ・スライドは機関銃を撃ち続けた。しかし、ジープには命中せず、
周りの地面が、さらに近くのビルまでも次々と爆発するだけだった。
清水「このぉっ!!」
清水と野沢は再び砲撃する。しかし、ガンズ・スライドが機関銃を撃って、
その弾でランチャーとバズーカの砲弾を次々と相打ちさせ、自身の身を守った。
ドゥンドゥン ガガガガガガガ ドカァ ズドン チュドォォドガァァァン ドカァァアン
野沢「攻撃を攻撃で防いだ!!?」
野沢はガンズ・スライドのかなり上手いガンプレイで攻撃を防いだ驚く。
ガンズ・スライド「・・・・・・・・・!・・・・・・・・・!?」
ガンズ・スライドはジープに迫る途中に、いきなり右肩を、
桜の戦闘機のミサイルに攻撃されたため、怒って再び桜機に機関銃を向ける。
桜「えぃっ!!」
桜機がミサイルを連射すると、ガンズ・スライドは機関銃を撃ってまたもミサイルを掻き消す。
桜「ああ!!」
野沢『気をつけて!!奴は機関銃の弾で私たちの砲撃を防いだのよ!!』
桜「わかりました!!だったら・・・・・・!!」
桜機は一気に速度をあげて、ガンズ・スライドに接近する。
清水「・・・・・!?月野!!何するの!!?」
桜「こいつを倒さないと・・・・・・・・!!」
桜の脳裏に、とある残酷な風景が浮かび上がってきた。
それは、幼い自分の目の前に、まるで嫌っているかのように睨む男性と女性の姿であった。
男性は桜の父。しかし、父は幼い桜を押し倒し、服を脱がそうとした。
桜の母である女性はその娘である桜が父から虐待を受けるところを冷たく見ていた。
桜「私は・・・・・・!!」 桜機がガンズ・スライドに近づいた時、
いきなり、アドゥス・サイルドドの鞭が桜の戦闘機を打った。
桜「きゃあああああっ!!!」 ドカァァァァン
桜の戦闘機の右の羽が鞭によって砕けたため、うまく飛べない。
清水「脱出しなさい!!!」
桜は戦闘機から脱出した。その後すぐ、アドゥス・サイルドは鞭で戦闘機を打ち、大破させた。
アドゥス・サイルド「・・・・・・・・・・・!!」
ガンズ・スライド「・・・・・・・そろそろいいだろ?」
アドゥス・スライド「ふふふふ。そうね・・・・・・・・・。」
ガンズ・スライドとアドゥス・サイルドは光となって消えた。
花園「逃げたわ・・・・・・・・。」
清水「二人のジャンボ・ロイド。強敵だわ・・・・・!」
野沢「・・・・桜ちゃんを探さなきゃ・・・・・。」
光次郎は自宅で相変わらずパソコンをしていた。今日も悲しそうな表情で真奈美のサイトにいた。
光次郎「今日、真奈美ちゃんが生きてれば・・・・・。それに・・・・・。
桜ちゃん・・・。あの時、ブリザード・エクシア戦で僕に弓矢を持たせたのは・・・・・・・。」
光次郎はブリザード・エクシアと戦っていた事を思い出した。
光次郎は何者か(本当は桜)が置いてきた弓矢でジャンボ・ロイドを攻撃、
マリオネット・ライターがその敵にトドメをさした。光次郎はその弓矢が誰が置いたのかわからなかった。
その時、彼の目の前に桜がいた。
桜の声『あなたも・・・・戦ってたんだね・・・・・。私と同じように・・・・・・。』
光次郎「・・・まさか・・・・桜ちゃん・・・君はやっぱり・・・・・!!」
その時、部屋のドアからトントンと音がした。光次郎はそれに気づく。
光次郎「む!?(・・・・またか・・・。でも・・・・・・。)」
光次郎は予想した。またもあかりが来る。その予想があたり、あかりが部屋に入ってきた。
あかり「買い物してきますが、光次郎さんは何が欲しいですか?」
光次郎「・・・・・・・じゃあ、ペットボトルのコーラとクリームパン3個、チョコフレークをお願い。」
あかり「わかりました^^」
光次郎「・・・・あかりさん。」
あかり「なんでしょう?」
光次郎「・・・・もし、買い物から帰ったら・・・今日はもう勝手にこの家から出ないでくれる?」
あかり「え?」 あかりは光次郎の言葉にきょとんとする。
光次郎「・・・・僕はあの事件からずっと独りぼっちなんだ。だから、あかりさん・・・・・。」
あかり「くすっ。わかってます。私はこれからもあなたの側にいますよ。」
あかりはそう言って光次郎の頭を撫でる。光次郎は辛そうな表情でまたあかりにこう言った。
光次郎「・・・・・今日、
見せたい物があるんだ。帰ったら和室に来てね・・・・・・。」
あかり「・・・・・はい。」
あかりは優しい声で返事して、部屋から出た。
光次郎「・・・桜ちゃん。君は・・・幼い頃からどんな経験をしたの?僕は・・・・。」
SSP第6分隊支部・司令室では、桜は清水の説教を受けていた。
清水「なぜ、あんな無茶な事したの!!?」
桜「ご・・・・・ごめんなさい・・・・・。」
清水「反省するつもりならさっきの勝手な行為は慎みなさい!!」
野沢「待って!清水さん!」
野沢は怒る清水を止めて、桜を見る。桜の表情はいかに辛いそうだ。
野沢「・・・・桜ちゃん。一体・・・どうしたの?」
桜「・・・・あ!ご・・・ごめんなさい・・・・・。」
野沢「ううん。次は気をつけようね。・・・桜ちゃん・・・まさか・・・・・・。」
春日「・・・・・・・昔の事を思い出したそうね。」
春日が桜に近づいて、そう言う。隊員たちは驚きの表情で、春日と桜を見た。
春日「・・・・・そうでしょ?」
桜「・・・・・・・・っ。」
春日「・・・黙ったままじゃ解決にはならないわよ。」
桜「すみません・・・。たぶん、そうかも知れません・・・・。」
春日「あなたは・・・まだ昔のトラウマに捕らわれているそうね・・・・・。」
桜「・・・・はい。」
春日「あなたの家族は・・・・デス・ナイトの研究員だからね・・・・・。
みんなも・・・・桜の過去を・・・・知ってるわよね?」
清水「はい・・・・。」
野沢「・・・隊長がそう言ってましたから・・・・・。」
清水と野沢は暗そうに答える。桜の過去は前に明らかになっているそうだ。
桜「隊長。」
春日「何?」
桜「・・・・・この話が終わった後で、ある人のところに行ってもいいでしょうか?」
春日「あなたの心が癒えればね・・・・。」
桜「あれは・・・まだ私が生まれた頃・・・・。最初のお父さんとお母さんは、
赤ん坊の頃の私には・・・すごく優しくしてくれました・・・・・。
でも、私が幼稚園児くらいになると、急に両親が暗くなって・・・それから・・・・・・。」
桜の発言とともに彼女の残酷な過去が見えてくる。
彼女が幼い頃に両親に突然、暗い研究所のとある部屋に連れて行かれていた・・・・。
幼い桜「パパ・・・ママ・・・。ここどこ?怖いよ・・・・。」
幼い彼女は泣きそうに言った。しかし、両親は黙っていたままだった。
そこに、一人の研究員が両親の前に来た。そして、父がやっと発言を出す・・・。
桜の父「桜・・・・。今日からお前は、デス・ナイトの戦士になるのだ。」
幼い桜「です・・・・ないと・・・・?」
この時の桜はまだ、デスナイトの事を全く知らず、怯えてばかりであった。
桜の母「デスナイト。お前はこれから人を傷つけなければいけないのよ。
残念でしょうけど、あなたに幸せは来ない運命なのよ・・・・・。
もしかしたら死ぬかも知れない。死後・・・・地獄に落ちるかも知れないけど。」
幼い桜「いや!!」 桜は悲しそうにそう言うと、両親は怒りそうに驚く。
父と母「なんだって!!!?」
幼い桜「私・・・・・・傷つけるなんていや!!!!」
幼い桜は逃げていた。両親と研究員はそれを追っていた。
研究員たち「待てぇ!!!」 「裏切るのか!!」
「お前はデス・ナイトの子だ!!戦士なのだぞぉ!!!!」
幼い桜「いやぁぁぁ!!助けて・・・・おねえちゃ~ん!!!!」
必死に走る桜。しかし、研究員たちはついに桜を捕まえてしまった。
幼い桜「きゃぁぁぁぁぁ!!!やだやだやだやだやだぁぁぁぁ!!!」
桜の父「あきらめたまえ。これも運命なのだ。」
桜の母「あなたには近い未来、友達もおらず普通に遊べない。
あなたは・・・・生まれなければよかった存在だったのよ・・・・・。」
幼い桜「お姉ちゃん!お姉ちゃあぁぁぁぁぁぁ~~~ん!!!!」
桜の救いを求める声は暗闇に響いた。
そして、現在。部屋は桜の過去話によって暗い雰囲気を表した。
桜「・・・結局、私は捕まってしまいデス・ナイトの人たちからあらゆる虐待を受けた。
もちろん、幼稚園には行けました。けど、帰ったらまた虐待の時間に戻りました。
両親は私にご褒美とかくれず、どこか楽しいところへは連れてってくれませんでした。」
清水は辛そうな顔して、桜にこう言った。
清水「それから・・・あなたは自分の親を憎み、組織を抜け出したのね・・・・。」
野沢「うっ・・・ぐす・・・・ぐすん・・・・ううっ・・・・・。」
野沢は桜のあまりの悲しい過去に同情して泣いていた。他の3人くらいの隊員も泣いていた。
春日「・・・・それで、まだ、他にもあるわよね?」
桜「はい・・・。でも、皆さんが悲しんでいるので、もう止めます・・・・・。」
清水「待って!さっきの話・・・・あなたの姉とは・・・・。」
清水は質問しようとするが、桜も突然、涙を流した。
清水「うっ・・・・・・。」 清水はこれに驚き、言葉を止める。
桜「もう・・・言いたく・・・・ありません・・・・・!」
桜は泣きながら部屋から出た。自分の過去はあまりにも過酷で、
その事を他の人に語るだけで辛かっただろう。
春日「・・・・・桜・・・・・・。」
野沢「桜ちゃん・・・私たちがいるからね・・・・・・。」
野沢は泣きながらそう言う。桜には仲間がいる事を伝えたかったらしい。
商店街で、あかりが買い物をしていた。
あかり「あとは・・・光次郎さんが頼んだ物ね。ってことはコンビニに決まりね!ん?」
あかりは偶然、走っている桜を見た。しかし、桜の表情は悲しげで、涙は出たままだった。
あかり「・・・・あの人は・・・・・・。」
デス・ナイト日本支部アジトでは、
アドゥス・サイルドとガンズ・スライドが佐野山のもとに戻ってきた。
佐野山「ご苦労だったね、二人とも。君たちの素晴らしいコンビネーションが、
SSPの連中を窮地に追い込んでくれた!」
佐野山は2大ジャンボロイドの活躍に物凄い評価を捧げた。
ジェノサイド・シーザー「これより、次の任務を発表する。」
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「はっ!!」
佐野山「裏切り者・マリオネット・ライターの居場所がわかったのだ。
彼女は・・・・高町光次郎とやらの少年を保護している。
奴らは秋田町にいる。そこを襲撃したまえ!」
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「了解!!!」
一方、桜は泣き止んだが、まだ悲しげな表情で町を歩いていた。
桜「・・・・お姉ちゃん・・・・・・・。」
そして、再び桜の過去。幼い桜は彼女の姉と一緒に積み木をつんで遊んでいた。
その姉は小学生くらいの女の子であった。
桜の姉「桜。今度は巨大タワー作ろっか!」
幼い桜「うん!作って作って!」
二人はとても笑いあった。だが、時は過ぎて、両親と食事を取っていた。
幼い桜「・・・・・・・・・っ。」 幼い桜は皿にピーマンを残していた。
桜の父「どうした?桜。」
幼い桜「ピーマン・・・嫌い・・・・。」
桜の父「甘ったれるな!!!!」
父は怒ってテーブルを思いっきり叩いた。桜は泣きそうになる。
それを見た桜の姉は、桜の両親に向かって笑顔でこう言う。
桜の姉「・・・じゃあ私が食べてあげる!」
幼い桜「ほんと?うわーいありがとう。お姉ちゃん。」
桜は喜ぶが、両親は反対した。
桜の母「いけませんわ!他人に頼っては!!」
桜の姉「良いじゃないですか。お姉ちゃんは妹を大事にしなきゃ・・・・。」
そして、現在。桜は自分の姉を思い出して、少し笑っていた。
桜「・・・もし、お姉さんが今も生きてれば・・・・どうしてたかな・・・・。」
そして、再び桜は笑顔をなくす。
桜「本当にどうしてたかな・・・・。光次郎君・・・・。」
桜は光次郎君のあの言葉を思い出した。
光次郎『桜ちゃんが・・・人殺しなんてするわけ・・・ないよね・・・?』
桜(・・・ごめんね。光次郎君・・・私・・・・・。
よし!じゃあ、教えてあげる!私の本当の姿を・・・・・!)
光次郎は自分の部屋でパソコンをしながらあかりの帰りを待っていた。
しかし、心では、桜の本当の姿はなんなのかと思っていた。
光次郎(・・・桜ちゃん。もし、君があれだとしても、僕に優しくしてくれるよね・・・・・。)
光次郎は今まで桜と過ごしてきた日々を思い浮かべた。
光次郎と桜は小学4年生の頃から出会い、それから二人とも仲良く遊んでいた。
ときにいじめっ子に泣かされた光次郎は桜に頭を撫でられ慰められた。
桜はときどき光次郎の家に来る事もあった。真奈美と出会ったのも、小学4年の頃であった。
3人とも楽しい日々を送っていた。彼にとっては楽しい一時でもあった。
光次郎「そういえば、真奈美ちゃんもあの頃に出会ったっけ。
でも・・・去年で死んでしまったな・・・・・・。」
そして、ドアがトントンと音が鳴り、開く。あかりが光次郎の部屋に来たからである。
あかり「ただいま帰りました。」
光次郎「お!来たか。・・・じゃあ、あかりさん。ついてきて。」
あかり「・・・・・はい。」
光次郎は歩くと、あかりは彼についていった。
その時、桜も光次郎の家の前に来た。
桜「・・・・光次郎君・・・・・。」
和室で、光次郎とあかりは座りながら光次郎のアルバムを見ていた。
あかり「わあ。可愛い赤ちゃんですね。」
光次郎「こいつは・・・・・・生まれたばかりの僕なんだ。」
最初は赤ん坊の頃の光次郎の写真を見ていた。
光次郎「・・・・僕はその頃をまったく覚えていなかったね。
あかりさんは赤ん坊の頃、どんな事した?」
あかり「え?わ、私も・・・あまり覚えてません・・・・・。
今思えば、私と昔話しようとでも?」
光次郎「その通り。ごめん。急に自分の過去が恋しくなって。あかりさんはどんな過去持ってる?」
あかり「・・・・・・・・っ。」
あかりは光次郎に言われて、急に辛い表情を表す。
光次郎「あ!ごめん・・・・。そんなつもりは・・・・・。」
あかり「いえ、いいです。私・・・過去の事・・・・覚えていません・・・・・。」
光次郎「そうか・・・・・。」
光次郎「実は、僕も赤ちゃんの頃、何をしたかわからなくて・・・幼稚園児の時から、
ちょっと知能を持てた。でも、
その程度じゃだめで、いつも周りの人にいじめられた・・・・。」
あかり「なんか・・・可哀想ですね・・・・・。」
光次郎「可哀想でいいさ。今の僕はさらに可哀想な女の子を虐めたい気分を持っているさ・・・・。」
あかり「・・・・でも、あまり、人を傷つける事は・・・・・。」
光次郎「いや、僕はもう・・・・・・・。」 ピンポ―――――ン
その時、玄関のチャイムが鳴った。
あかり「あ・・・・・・・。」
光次郎「僕がいってくる!」
あかり「はい。」
先にいこうとするあかりを止めた光次郎は玄関の方に来た。そこのドアから、桜が入ってきた。
桜「おじゃまします・・・・・・。」
光次郎「あ!君は!!!?」
光次郎が驚くのは当たり前の事だ。自分が気になっていた桜が自信の家に来たからである。
桜「えへへ・・・・・来ちゃった・・・・・・・・。」
光次郎「ど・・・・・どうして・・・・・?」
桜「実は・・・・・・・。」
頷きあう二人のところにあかりが来た。あかりは桜を見て、彼女に声をかけた。
あかり「あら。あなたは・・・・・・・。」
桜「あ・・・・・・・・・。」
3人は和室に来て、桜は光次郎に何をしているかと聞いた。光次郎は今やるべき事を語った。
桜「そうだったんだ・・・実は、私も自分の昔の事・・・光次郎くんに伝えたくて・・・・。」
光次郎「桜ちゃんも・・・・。あかりさんはどう思う。」
あかり「桜ちゃん・・・・・ですよね?じゃあ、聞かせてください。」
あかりはにっこりと答えた。
桜「光次郎さんのメイド・・・・・・にこにこで優しいね。」
光次郎「いや・・・・・僕もあかりさんの事・・・・まだわからないんだ。」
あかり「ごめんなさい。サンダーフェイズ事件でいきなり、あなたの家に入り込んで・・・・。」
光次郎「いや、今はいいさ。」
あかり「うふふふ・・・・・。っ?」
あかりは桜の顔を見た。桜は一瞬、悲しげな表情を表し、目から一粒の涙が出る。
あかりは少し驚き、悲しみを感じて、辛い表情を表す。
桜「・・・・・・・光次郎君・・・ちょっとアルバム開いてくれる?」
光次郎「うん。いいよ。」
アドゥス・サイルドとガンズ・スライドは秋田町に来ていた。
しかし、巨大化はしていない。
ガンズ・スライド「マリオネット・ライターめ・・・・・・!光次郎とやらの少年を保護してなんになる?」
アドゥス・サイルド「まあ、私はその少年を可愛く虐めたいけど?」
ガンズ・スライド「私は殺す・・・・。この機関銃でじわじわ撃ち、のたうちまわさせるさ!」
アドゥス・サイルド「うふ。素直じゃないのね。」
ガンズ・スライド「お前のそのショタコンはなんとかならんのか!」
アドゥス・サイルド「そっちこそ、殺す癖、どうにかしたら?」
ガンズ・スライド「何を言う。それが、我々ジャンボ・ロイドの生きがいだろう?」
アドゥス・サイルド「では、高町光次郎を探しましょう。看板に苗字の名が書かれているから、
そこで見つければいいわ・・・・うふふふふふふふふ・・・・・!!」
光次郎「僕が幼稚園の頃ね、いつも怖そうな子に虐められていたよ。
それで、僕は泣いた。大事な物も奪われたよ。」
光次郎は、幼稚園でよく上の子供たちに叩かれたりしていじめられていた。
その時の彼はよくないていた。
家で、母や父によく怒られるが、たまに慰められる事もあった。
桜「慰めてくれる人はいた?」
光次郎「いなかった・・・・でも、一度だけ、一人だけいたんだ。」
桜「一人だけ・・・・・?」
あかり「なんですか、その子は?」
光次郎は昔の出来事を思い出す。昔の泣いている彼の目の前に一人の少女が手を差し伸べる。
光次郎は少女を見るが、その少女の顔は夕日の光で見えないか、わからなかった。
光次郎「・・・・・・あの時、小学生くらいの女の子が、僕にハンカチをくれて、慰めてくれたんだ。
その子がなんなのか・・・・まだわからない・・・・・。」
桜「・・・・・・・・・っ。」
桜は辛い表情で、何かを隠しつつあるように見せた。
光次郎「どうしたの?」
桜「ううん。なんか・・・・私と似てるね・・・・・・。
私だって、幼稚園の頃、よく泣いてて、その時、お姉ちゃんが私の頭を撫でてくれて・・・・・。」
光次郎はアルバムのページを開く。今度は小学生の頃の写真だ。
あかり「まあ。この光次郎君も可愛いですね。」
光次郎「そう・・・・・・。これが、小学生の僕だ。その頃の僕も・・・・まだ泣き虫だった。
最近は同級生だけじゃなくて、中学生にも虐められたよ。」
桜「・・・・・・やっぱり、大人は子供に容赦しないのね・・・・・・。」
光次郎「・・・・っ!?そうだね・・・・・・。高校生は中学生に、
今の僕たち中学生は小学生に残酷を教えているかも知れない・・・・・・。」
桜「でも・・・・・あたえられるのはそれだけじゃない。それは・・・・優しい心だよ。」
光次郎「そうだね・・・でも、僕に優しい心は・・・・・・。」
桜「あるよ。今の光次郎くんなら・・・・・。」
光次郎はそれを聞きながら、アルバムのページを開く。小学生の頃の桜もいる写真がある。
あかり「まあ。可愛い女の子ですね。」
桜「あは。これ、小学生時代の私だ。」
光次郎「そう。覚えている?小学4年生の頃・・・・・・・・。
僕はその頃でも、いじめられて、そのまま絶望の日々が続くかと思いきや、
天使が現れたんだ・・・・・・・・。」
桜&あかり「天使・・・・・・・?」
光次郎「君だよ。桜ちゃん。そして、今、亡くなった真奈美ちゃん・・・・・・・・。」
光次郎は昔の光次郎、桜、真奈美の三人の笑顔の写真の指を指しながらそう言う。
桜「くすくすw私・・・・そんなに天使じゃないわよ。」
桜はふざけて言ってるんじゃないかと思って笑っていた。
あかりも笑いながら、光次郎の意見に賛成。
あかり「いえ、あなたは今でも天使ですよ。」
3人は笑いあっていた。だが、桜は心では悲しそうな気持ちを持っていた。光次郎も。
光次郎「ふふ・・・。桜ちゃんや真奈美ちゃんはその頃からとても優しくて、
いつも僕の側にいてくれた。いつも3人だったんだ。その一人、真奈美ちゃんが・・・・・。」
桜「今はジャンボ・ロイドに殺されて死んだのね・・・・・・。」
光次郎「僕にとって真奈美ちゃんはとっても大切な人だったんだ・・・・・。
いつも、悪い人から僕を守ってくれた。時々、僕にプレゼントをくれた。」
桜「私も・・・・・昔、真奈美ちゃんに慰めてもらった事あるわ。」
あかり「でも、その人は・・・もう・・・・・・。」
あかりがそう言うと、桜と光次郎はとっても暗いムードに包まれた。
真奈美の死をまだ気にしている。それを見て、あかりは物凄く落ち込む。
あかり「あ・・・・・;すみません・・・・・orz」
光次郎「良いよ。もう・・・・・しょうがないから・・・・・・。」
あかり「本当にすみません。ただし、私がちゃんと私を守って差し上げますから。」
あかりは少し微笑んでそう言う。光次郎は相変わらず暗い表情で、こう言う。
光次郎「うん。頼んだよ。今は、聡子さんや榊くんもいるから。」
桜「・・・・守ってくれる人・・・・増えたんだよね、中学生に入ってから・・・・。」
光次郎はアルバムのページを開いた。今度は中学部の入学式の写真があった。
光次郎「ああ。僕たちは中学生に入った・・・・・・。僕たち3人は仲良しだった。
でも、部活を弓道部にしてからが残酷だった。高等部の人たちは厳しすぎた。」
光次郎は部活のメンバーの集合写真を見せる。
桜「・・・・どうして、弓道部にしたの?」
光次郎「・・・・・強くなりたいと思って・・・・。でも、格闘技ではすぐ敵の反撃で痛い目に会うから。
遠くから、見えないところから、攻撃してやりたい。そう思って弓矢の練習を・・・・・。
あははははは。僕、卑怯者だよね・・・・・。」
光次郎は本気じゃない笑いで、落ち込む。桜は微笑んでこう言う。
桜「ううん。これも戦い方って言っていいんだよ。光次郎君は悪くないよ。」
確かに弓矢も立派な戦いの武器である。だが、遠くから攻撃すると、
相手は死ぬらしいが、光次郎はそれでいじめっこを殺すつもりらしい。
光次郎「そうか・・・。話は変えるけど、パソコンでネットできるようになったのもこの頃だった。
小学生では、ゲームよくしたよ。あまり一緒に遊んでくれる人いなかった。
当時は外でみんなと遊ぶ事なかった。僕は弱虫だからね・・・・・。」
桜「私も・・・・・・・。」
光次郎「そう・・・。でも、2年生になってから・・・悲劇が起こった・・・・・。」
あかり「・・・・・・・・・・っ。」
桜「何?悲劇って・・・・・・?」
光次郎「この家には両親はいないってわかるよね?」
桜「うん・・・・・・。」
光次郎はページを開き、お葬式の写真を見せた。写真には、光次郎一人だけだった。
光次郎「僕の父さんと母さんは・・・・去年、謎の雷撃によって死んだ・・・・・。」
桜&あかり「っ!!?」
二人は突然の光次郎の言葉に体に電撃が走った。
光次郎「そうだ。あれは2年前・・・・僕のお誕生日・・・・・・。
家族でデパートに行こうとした。僕の欲しがったプレゼントのためにね。
ところが、謎の雷撃が僕の家族を奪ってしまった。」
光次郎の脳裏に、突然放たれた雷撃、そして、それの犠牲となった両親の死骸が浮かび上がった。
あかり(知ってる・・・・サンダーフェイズが・・・・・!)
桜(私たちSSPが目撃した事ある・・ジャンボ・ロイドの仕業で、光次郎くんは・・・!!)
あかりと桜は光次郎の家族を奪ったのがジャンボロイドだと知って、
悔しさや悲しみ、怒りを混ぜたような表情を表していた。光次郎はそれを見て、怯える。
光次郎「あ・・・・の;怒ってる?」
あかり「あ、ごめんなさい。全然怒ってませんよ。」
桜「光次郎君を責めるわけないじゃない。」
二人はそう言われて、慌てて笑顔を見せた。光次郎はほっとして、話をつづけた。
光次郎「・・・・・それから僕は家で一人だけの生活を送っていた。
ご飯も作れず、まともに掃除できない。生活のサポートはいつも桜ちゃんたちに任せた。
でも、僕はそのたび、思った。彼女たちに迷惑をかけてしまっているんじゃないかと。」
桜「ううん。私、本当に光次郎君の事思ってやっていたのよ。」
光次郎「そう。でも、一人ぼっちの生活は過酷だった。
弓道部の奴らが時々、僕の家にやってきて、自分勝手にやってて僕は本当に迷惑した。
金も奪われたけど、桜ちゃんが僕に金をあげたんだ。それも大金・・・・・。」
あかり「そうですか?桜さん。」
桜「はい。私、可哀想な人・・・・ほっとけないんです。」
あかりの質問に少し切なそうに微笑む桜は答える。
光次郎「それから、一年・・・・・切ない日々を送り続けた僕に、あなたが来てくれた。」
光次郎はあかりに指を指した。
あかり「はい。私は、あなたを保護するために、この家に留まる決意をしました。」
光次郎「・・・なんで?」
あかり「え?」
光次郎「なんで僕なんか守るの?僕は、
あなたが来るなんてちっとも思ってなかったのに・・・・。
でも、こんな駄目な僕の保護をしてくれている事は感謝してるよ。
でも、一つだけ欠点ができた。
恋人となるはずだった真奈美ちゃんの死、桜ちゃんの恐るべし秘密、
そして、ジャンボ・ロイドの存在・・・・。僕は真奈美ちゃんを殺したジャンボ・ロイドを、
仇として殺した。この弓矢で・・・・!!」
悲しみと怒りを表しそうな表情の光次郎はそう言って、
どこからともなく矢を持ち、不安の表情の二人に見せる。
あかり「こ・・・光次郎さん・・・・・!?」
桜「やっぱり・・・。君だったんだね・・・・・。」
光次郎「え?」 冷静な桜の答えに驚く光次郎。
桜「私、思ってたの・・・・・ジャンボ・ロイドを刺した矢。
あれは、光次郎君がやったんだって?」
光次郎「さ、桜ちゃん・・・・?」
桜「今度は、私の番ね・・・・。私ね・・・デス・ナイトの子だったの。」
あかり&光次郎「!!!!!????」
二人は桜の悲しげな声と衝撃な言葉によって、体に電撃が走った。
桜「私は幼い頃、
周りの人と同じような普通な平凡な毎日を送っていた。でも、それはつかの間だった。
両親は実は、デス・ナイトの一員だったの。両親は私をデス・ナイトの戦士として、
スパルタな教育を受けて、幼稚園以外はどこにも行けなかった・・・・・。」
桜は語り続けるたびに、徐々に悲しみが込み上げる。光次郎はそれを震える。
光次郎「そんな・・・・まさか・・・・桜ちゃんが・・・・・・?」
桜「でも、そんな私を支えてくれる人がいた。
その人は私のお姉さんだった。お姉さんは私に優しくしてくれた。
でも、お姉さんは私が拉致させる時から急に、
どこかに消えちゃった。お姉ちゃんのいない虐待の日々を受けていた。
私は我慢の限界で、デス・ナイトを抜けた。」
あかり「自分たちの子供を巻き込むなんて・・・・!」
二人は桜の過去話を聞いたため、
不安な表情とともに、目から涙が出つつある。
桜「それでも、過酷な生活は長く続いた送っていた。帰るところの私には、
入れてくれる家はなかった。友達もいなかった。何も食べれなかった。
でも、そんな私を受け入れてくれる人がいた・・・。」
光次郎「そ・・・それは・・・・?」
光次郎とあかりはごくっと息を飲んだ。
桜「SSP日本支部第6分隊現隊長・春日智美。」
あかり「え!?SSPの人に!?」
光次郎「まさか・・・桜ちゃん・・・・!!」
光次郎とあかりは桜を拾ったのは、春日である事である事に驚く。
桜の過去、町に雨が降り注いだ。その雨に寂しく打たれる幼い桜が一人泣いていた。
幼い桜「うっ・・・うう・・ううっ・・・・おねえ・・・ちゃぁん・・・う・・・。」
そんな桜の前に、一人の若い女性が手を差し伸べた。
その人こそが隊員時代の春日である。
桜は春日に拾われ、彼女の家にいた。
春日「もう少しで風邪引くところだったよ。でも、よかったね。」
桜「・・・はい・・・・・。」
微笑む春日に対し、桜は暗そうに返事する。
春日「あなた、名前は?」
桜「・・・月野・・・・・桜・・・・・。」
桜は小さな声で名乗る。安心できず、笑えてないのだ。
何故なら桜にとって、春日はまだ見知らぬ女性だからだ。
春日「月野桜・・・。月の桜ってわけね。親は?」
桜「父さんと母さんはデス・ナイトという変な組織の人たちだったの。」
春日「なんですって!!?」
桜「っ!ご、ごめんなさい・・・。でも、私、
そんな組織・・・嫌いだった・・・・。」
春日が大声出したため、桜は泣きそうになる。
しかし、春日は優しい笑顔で桜を抱きしめる。
春日「・・・・じゃあ、ここに住んでいいよ。」
桜「え・・・・・・?」
春日「私、子供が大好きで・・・・。それに、デス・ナイトの犠牲者を見逃せなくて・・・・。
今日から私はあなたの親よ。ずっと側にいてあげる。ずっと守ってあげるから・・・・。」
そして、現在。桜は涙を流しながら語り続ける。
桜「彼女がまだ隊員だった頃、7歳くらいの私を家に入れてくれた。
彼女は私の事を面倒を見てくれた。行きたいところは連れてってくれた。
私は春日隊長と優しい時間を送り、小4の頃、光次郎くん、あなたと出会った。」
光次郎「だから・・・君は優しかったんだね・・・・。」
桜「でも、もし春日さんがいなければ、
デス・ナイトに戻って、悪の戦士になったところね・・・・。」
光次郎「でも、君は・・・優しいから、友達が・・・。」
桜「うん。でも、私はただ、優しいだけじゃない。私が小6の頃、
春日さんが隊長になったの。そして、私も自らすすんで、隊員となった。
それに、私はそれまで、光次郎君に出会う前は友達一人もいなかった・・・・・。
そして、私はSSPの隊員として、孤独な戦いを続けた。人も大勢、殺した・・・・・。
仲間はいっぱい死んだ。私はいつも孤独だった。でも、友達は少しだけ増えた。
理子ちゃん、野沢さん、清水さん・・・それくらい・・・・・。
それでも・・・・・私は・・・・・・。」
光次郎「うっ・・・ひぐっ・・・・うえ・・・ううう・・・・・。」
光次郎はとうとう桜のあまりの辛い過去に泣き出した。
桜「こ・・・・光次郎くん・・・・・?」
あかり「光次郎さん・・・・。」
光次郎「知らなかった。桜ちゃんが・・・・あんなに可哀想だったなんて・・・・・・。
それにわかった。やっぱり・・・・桜ちゃんが・・・・SSPの隊員だって・・・・。」
桜「私も・・・・光次郎君が戦っているなんて・・・思わなかった。
いえ、思いたくなかった・・・・・!」
光次郎「桜ちゃん。これからも、僕たち・・・・・!!」
桜「うん。守ってあげるよ・・・。
光次郎君が辛くなったら私がなんとかしてあげる・・・・・・!」
光次郎「桜茶ちゃああああああぁぁぁぁん!!!!」
桜「光次郎くううううぅぅぅぅぅぅぅん!!!!」
光次郎と桜は抱き合って泣き叫んだ。あかりも同情して泣き崩れた。
あかり「ううっ・・・うう・・・あああっ・・・あう・・・・・・。」
桜「ごめんなさい!ごめんね!!今まで黙って・・・・。」
光次郎「僕も・・・疑ってごめん・・・・。でも、ずっと友達でいようね・・・。」
一方、高町邸の前に、アドゥス・サイルドとガンズ・スライドがいた。
アドゥス・サイルドは笑って、ガンズ・スライドは険しい表情をしていた。
アドゥス・スライド「みーつけた♪た・か・ま・ち。ここに違いないわ。」
ガンズ・スライド「だが、奴は危険な力を持っている。
ジャンボ・アップして一気に勝負を決める・・・!!」
和室が急に揺れだした。3人はこれに驚き、慌てる。
桜「きゃっ!!?こ・・・・これは!?」
光次郎「まさか・・・・・!!」
あかり「ジャンボ・ロイド・・・・・!!」
光次郎と桜は外に出た。すると、二人の前に巨大な姿となった、二大ジャンボ・ロイド。
アドゥス・サイルドとガンズ・スライドが現れた。
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「・・・・・・・・・・・・!!!!」
光次郎「ジャンボ・ロイドが二人!!?」
桜「くっ・・・・・・・!!月野より、第6分隊へ!月野より、第6分隊へ!!」
アドゥス・サイルド「あなたが高町光次郎ね!?たっぷりおしおきしてあげるわ!!」
ガンズ・スライド「SSP・・・・いや、デス・ナイトの裏切り女!死んでもらう!!!」
あかり「ライトニング・メタモルフォーゼ!!!!!」
あかりは誰もいない和室でマリオネット・ライターに変身した。
マリオネット・ライターは光のジャンプで高町邸から一瞬に現場に到着した。
アドゥス・サイルド「出たわね?マリオネット・ライター!私の鞭で気持ちよく死になさい。」
マリオネット・ライター「この二人に悲しい思いをあたえたあなたたちを許さないっ!!!」
ガンズ・ズライド「ほざけ!!我が組織を裏切った分際で!月野桜と同じように!!」
マリオネット・ライター「くっ・・・・・・・・・!!」
マリオネット・ライターは怒りに任せて走った。しかし、アドゥス・スライドが彼女に鞭を打つ。
アドゥス・スライド「・・・・・・・・!!」 パシィ
マリオネット・ライター「うわ!!」
マリオネット・ライターはいきなり鞭を打たれ、ひるむ。
ガンズ・スライド「・・・・・・・・!・・・!!」 ガガガガガガガガガガ
さらに、ガンズ・スライドがマリオネット・ライターに無数の弾を撃った。
マリオネット・ライター「・・・・っ!?えっ!!!」
マリオネット・ライターはジャンプして、敵の無数の弾を避けた。
マリオネット・ライター「てあっ!!!」
マリオネット・ライターは空中キックで、ガンズ・スライドを攻撃した。
ガンズ・スライド「・・・・・・・!?・・・・・・・!!」
ガンズ・スライドは蹴られて、扱けるが、すぐ立ち上がる。
マリオネット・ライターが走ると、ガンズ・スライドが両手の機関銃を向けた。
マリオネット・ライター「む!?」
ガンズ・スライド「・・・・・!・・・・・!!」
そして、ガンズ・スライドの機関銃の横部分にある別の小型砲から青いビームを発射した。
マリオネット・ライター「くあっ!!!」 ビ―――― パシュゥゥン
マリオネット・ライターがそのビームを受けると、弾かれたように後ろに扱けた。
マリオネット・ライター「ううぅぅぅぅっ・・・・・あう!!」
マリオネット・ライターはなんとか立つのも、今度は後ろから鞭に体を巻かれる。
その鞭はアドゥス・サイルドのものだ。
アドゥス・サイルド「・・・・・・・!!!」 バリバリバリバリバリバリ
アドゥス・サイルドはマリオネット・ライターを巻きついた鞭に電流を流す。
マリオネット・ライター「いっきゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
マリオネット・ライターは鞭から自分の体に電撃を流される苦痛に奇声をあげる。
アドゥス・サイルドがマリネット・ライターを巻きついた鞭を放し、電撃攻撃を止めた。
マリオネット・ライターは凄まじい感電に体を横に倒れながら息をしていた。
マリオネット・ライター「はぁ・・・はぁ・・・くっ!うううっ・・・・!!」
光次郎「あ!マリオネット・ライターが危ないっ!!」
桜「やはり、2対1はキツいわ!!」
マリオネット・ライターはなんとか立ち上がろうとするも、今度はアドゥス・サイルドが鞭を振るい、
ガンズ・スライドが両手の機関銃を撃ち乱しながら、ダブル攻撃を仕掛けた。
アドゥス・スライド&ガンズ・スライド「・・・・・・!!・・・・・・・・・・!!」
パシィドガァァァンピシャリズドォンパシッパシッガガァァァァン
マリオネット・ライターは体の医あちこちを鞭に打たれたり、弾に撃たれたりと苦しんだ。
しかし、そのダブル攻撃を受けながらも、必死に転がり、避ける事もあった。
マリオネット・ライター「ああ!!くうっ!!あう!うあ!あああぁぁぁぁ!!!」
Wジャンボ・ロイドはダブル攻撃を激しくした。
マリオネット・ライター「うああああぁぁぁ!ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
流石のライターもこれに耐えられず、さらに、地面に鞭が当たって爆発したり、
機関銃の弾による爆風がさらに広がり、マリオネット・ライターは煙幕に包まれた。
桜&光次郎「マリオネット・ライター!!!」
アドゥス・スライド&ガンズ・スライド「・・・・・・・・・・・・・・・!」
ダブルジャンボ・ロイドは敵が死んだかを確認すべくゆっくり歩く。
煙幕は消えたが、そこにマリオネット・ライターの姿がない。
アドゥス・スライド&ガンズ・スライド「!!!!!??????」
ダブル・ジャンボロイドは空を見上げて、驚くように一歩下がる。
マリオネット・ライター「たああああああぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
空から密かにダブル攻撃を避けたマリオネット・ライターが二人の敵に空中キックを決めた。
アドゥス・スライドとガンズ・スライド「・・・・・!!・・・・・・・・・!!!!」
ガンズ・スライドが近くのライターを機関銃で殴りかかるが、ライターは手刀打ちで対抗。
マリオネット・ライター「はあっ!!」
マリオネット・ライターはそのままで、ガンズ・スライドにハイキックを打つ。
マリオネット・ライター「ぃやあああぁぁぁぁ!!!」
さらに、後から迫るアドゥス・スライドにもエルボーを決めた。
マリオネット・ライター「ふん!!でっ!!とあ!!えぃ!!」
アドゥス・サイルド「・・・・・・・!!?・・・・・!」
アドゥス・スライドはマリオネット・ライターの連続パンチにひるむ。
ガンズ・スライド「・・・・・・・・・・!!」
ガンズ・スライドが機関銃を撃ち、マリオネット・ライターの背中を攻撃した。
マリオネット・ライター「わっ!!!!くあぁ!!?」
背中をいきなり撃たれたマリオネット・ライターはさらに、アドゥスの鞭に胸を打たれる。
マリオネット・ライターは打たれた部分を押さえてまた倒れる。
そして、クリスタルタイマーも赤に点滅し始めた。ダブルジャンボ・ロイドは再び横に並んだ。
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「・・・・・・・・・・・・・!!!!!」
光次郎「あいつら!またダブル攻撃を仕掛ける気だ!!」
桜「もう一度くらえば、ひとたまりも・・・・!!光次郎くん!!」
光次郎「うん!!」 桜は中型レーザーガン、光次郎は弓矢を構えた。
桜「私たちはもう・・・・・・!!」
光次郎「一人じゃないっ!!!!!」
桜はアドゥス・サイルドを撃ち、光次郎はガンズ・スライドに向け、速い矢を飛ばした。
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「!!・・・・・・!?・・・・!!!???」
アドゥス・の顔にレーザーがあたり、ガンズの顔に矢が刺さり、それぞれそこが爆発した。
マリオネット・ライター「ダブル・フラッシュ・ブレイカー!!!!」
マリオネット・ライターは両手を向け、そこから強烈な光を出し、
その光を浴びたアドゥス・サイルドとガンズ・スライドが炎上し、大爆破した。
翌日、秋田学園に向かう光次郎は今日も一人歩いていた。
しかし、いつものように寂しい表情はしていない。
桜「おはよう!光次郎くん!」
光次郎「ああ。おはよう、桜ちゃん。」
桜が光次郎に駆け寄って明るく挨拶した。光次郎も少し明るさを取り戻しつつある声で返事した。
二人とも笑顔で教室に向かった。そして、放課後、二人は仲良く下校した。
桜「今日、部活休みだったの?」
光次郎「いや、自分から休むようにコーチに言ったよ。
高等部の人たちからは二度と来るなって言われたしな・・・・・。」
それを聞いた桜は一瞬だけ切なくなるが、すぐに笑顔になる。
桜「・・・・・・っ。そうだ!今日、光次郎君来ていい?」
光次郎「うん!いいよ。」
こうして、光次郎と桜は自分の隠された過ちを語り合い、仲を取り戻しました。
光次郎は一つの悩みを打ち消し、愛すべき人を取り戻すことができたのです。
しかし、桜の意外な過去はほんの一部に過ぎません。
かくして、桜の両親はデス・ナイトだったのでしょうか?
そして、桜の姉は今、何をしているのでしょうか?
二人は再び仲良しになりましたが、いつ彼らの絆を断とうとする事件が起こるかわかりません。
光次郎と桜の戦いは始まったばかりです。
次回につづく
秋田町では、夜に現れる吸血鬼が次々と女性を襲う事件が相次いだ。
調査に乗り出すSSP。しかし、これは、ドラキュラジャンボ・ロイド、
ブラッド・アサルト(仮名)の挑戦状に過ぎなかった!マリオネット・ライターは勝てるのか!?
次回、「血のない機械少女」 あかりは果たして人間なのか?
登場ジャンボロイド
鞭打ちジャンボ・ロイド・アドゥス・サイルド
身長・21メートル
CV・生天目仁美氏
イギリス出身のジャンボロイド。自慢の鞭で相手を切り裂いたり、
撒きついて電流を流して攻撃するのが得意。
ガンズ・スライドとタッグを組んで街で暴れて破壊活動を行った。
機銃ジャンボ・ロイド・ガンズ・スライド
身長・23メートル
CV・福圓美里氏
フランスから来たジャンボロイドで、両手に装備した機銃で攻撃する。
その機関銃から一秒で50発も出る銃弾やミサイルなどを発射してあらゆる物を破壊していた。
アドゥス・サイルドと手を組み、マリオネット・ライターに立ち向かった。
登場キャラ
桜の父(CV・原田龍二氏
デスナイトの一員なため、娘である桜をデスナイトにいれようとした。
桜の母(CV・永野愛氏
自身の子供である桜に容赦ない事をしていた。