第5話・望んだ出来事―バーニングハント登場―
アンドロイド少女・マリオネットライター 第5話・望んだ出来事
火炎ジャンボ・ロイド・バーニング・ハント登場
SSPとデス・ナイトが激しく戦っているこの時期、
ついに、今年は新年を迎えた。2021年から2022年に変わったのだ。
家の人たちはもちろん、友達やグループなども新年に突入した記念に、
餅つきやお雑煮を食べているに違いない。そして、SSPも。
とある公園で桜たち第6分隊と第5分隊の隊員たちは、
他の人がいない公園で餅つき会の準備をしていた。
この頃の隊員たちはいつもの隊員服ではなく、私服、またはジャンバーも着ていた。
野沢は臼を桜たちのところへ運んだ。
野沢「うんしょ、うんしょ。ここでいいかな?」
清水「うん。いいだろう。」
野沢は臼を置いた。桜は野沢のところに、もち米の入った箱を持ってきた。
桜「野沢さん、もち米持ってきました。」
野沢「ありがとう。もうすぐ、第4、8、7分隊も来るわね。」
春日「あら?どうやら第4分隊が来たわね。」
桜「あ!理子ちゃん!」
第6、5分隊のいる公園に第4分隊(当然私服)の皆さんが来た。
花園「・・・・あ!桜ちゃん!」
花園は元気そうに桜に寄ってきた。
桜「理子ちゃ~ん!」
桜と花園は嬉しそうに抱き合った。
花園「餅つきの準備してくれたんだ。」
桜「うん!みんな楽しみにしながらやったのよ。」
花園「私、持ちつきやるたいの。」
桜「じゃあ、理子ちゃんからでいいよ。」
花園「わ~いwやった~。」
花園は喜び、はしゃいだ。
清水「全く子供だな。第4分隊のエースにくせに。」
清水は呆れながら微笑み、野沢も嬉しそうに微笑む。
野沢「でも、そこが理子ちゃんのいい所よ。いいよね。桜ちゃんと仲良しで。」
花園「ああ!!忘れてた!」
花園は急に驚き、桜も少し驚く。
桜「え?何が?」
花園「お正月だから、あれしなきゃ・・・・・。あけましておめでとうございます。」
桜「あ、そうだね。すっかり忘れちゃった。では、こちらも・・・・・。
あけましておめでとうございます。」
春日「今年もよろしく・・・って感じね。」
春日は嬉しそうだった。
桜「・・・・・・・・・・・。」
桜は切ない表情で空を見上げた。
花園「どうしたの?桜ちゃん・・・・。」
桜は花園の声を聞き、はっとし、花園に笑顔を向いた。
桜「あ!ううん、なんでもないの。ただ・・・・・このお正月を迎えらなかった人がいたり、
楽しい初日を過ごせなかった人がいるんじゃないかと思って・・・・・。」
高町邸。
光次郎「ん・・・・う~ん。」
光次郎は起きて、ベッドから降りた。そこへ、あかりが来た。
あかり「光次郎さん。」
光次郎「ん?」
あかり「あけましておめでとうございます。」
あかりは礼し正しく挨拶した。
光次郎「は?何言ってんの?」
あかり「今日は2022年ですよ。」
光次郎「え?ああ、今日はお正月か。・・・・あけましておめでとうございます。」
光次郎は元気がなさそうだった。
あかり「今日は餅つきというものをやってみませんか?」
光次郎「いや、いいよ。やった事ないし・・・・・・。」
あかり「そうですか。では、どうします?」
光次郎「・・・ちょっと一人にして。」
あかり「・・・・はい・・・・・。」
あかりは悲しそうに答えた。光次郎は私服に着替えて、そのまま外へ出た。
光次郎は自宅の庭に来た。そこには、小さく細い木でできた墓標が。
しかも、それには真奈美の名前が書かれている立て札があった。
光次郎はその真奈美の墓を切なく見つめていた・・・・・。
光次郎「・・・・・・真奈美ちゃん・・・・・・・・。」
光次郎の目から一粒の涙が・・・・・心の中では大いに悲しいと見える。
窓からはあかりがそんな光次郎は見ていた。
光次郎「・・・・・くっ!」
光次郎は涙を拭きながら家から出た。
あかり「・・・光次郎さん・・・・。」
光次郎「うっ・・・うっ・・・く・・・・・!」
光次郎は泣きながら走った。しかし・・・。
男「ぎゃっ!!」
光次郎は高校生らしき男にぶつかった。
高校生「どこ見て歩いとんじゃこらぁ!!」
光次郎「うう・・・・あ!あんたは、秋田学園高等部!!」
高校生「は?お前、ぶつかっといて、そのセリフか!?死ね!」
光次郎「・・・・ごめんなさい・・・・・・。」
高校生「・・・・わかってるじゃん。お前、弱すぎ。なんで強くなれないの?」
光次郎は少し怒った表情を表した。
光次郎「もし、泣いてる子供があんたにぶつかったらどうするんですか?」
高校生「は?関係ねーだろうが、ボケェ!!」
高校生は光次郎の胸倉を掴む。その時・・・・。
光次郎「あんたに・・・・わかるかよ!!」
光次郎はいきなり殴った。殴られて、離れた高校生は当然怒った。
高校生「このヤラアアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
光次郎「ひっ!」
光次郎は逃げた。高校生は怒りながら走った。
光次郎「あんたらにはわかりはしない!!今の僕の気持ちが!!」
高校生「やかましい!!ぶっ殺してやる!!」
光次郎は全力で逃げた。そして、自分の家が見えてきた。
光次郎「っ・・・・・!だぁあっ!!」
光次郎は自宅に入った。
高校生「自分の家に入ったか!だが、お前に家族はいないよなぁ!!」
高校生も光次郎の家に入った。これは、他人の家に無断に入るという。
光次郎「うわああああああ!」
あかり「光次郎さん、どうしたんですか?」
いきなり走る光次郎はあかりのところ通った。急ぎすぎだ。
そこへ高校生があかりの前へ。あかりはその男を見て、驚く。
あかり「あら?あなたは?」
高校生「は?」
あかり「何しに来たんですか?」
あかりは高校生を見て、表情が強張る。高校生は冷たそうな表情で問う。
高校生「光次郎は?」
あかり「知りませんよ?」
高校生「あ、そ。じゃあさ。あいつに伝えとって。あんまり調子乗ってんじゃねぇとな。」
高校生はそういい捨て、光次郎の家から出た。彼の言葉を聞いた光次郎は怯えていた。
あかりは今の高校生を許せないみたいだった。
光次郎はおそるおそるあかりの方へ来た。
光次郎「あかりさん・・・・。」
あかり「はい?」
光次郎「僕・・・何か悪いことしたかな?」
あかり「・・・・・・いえ、してませんよ。」
あかりは笑いながら優しい声をかける。
光次郎「・・・・僕、先輩にぶつかってしまって・・・・その先輩が怒って。」
あかり「そうですか。それはいけませんでしたね。」
あかりは光次郎の頭を撫でた。
光次郎「え・・・・・・?」
光次郎はいきなりあかりに頭を撫でられたため、わけがわからなくなった。
光次郎「なんで・・・・・?」
あかり「あなたはきっと悲しい出来事をまだ抜け出していませんね。
だから、緊張して心が乱れたのですよね?
でも、それはきっと乗り越えられるはずです。」
あかりは自分の手を光次郎の頭から離れた。
光次郎「・・・パソコンしに来るよ。」
光次郎は二階へいき、自分の部屋に入った。
光次郎はそこで、本当にパソコンをしていた。
光次郎「ああ・・・・・なんて可愛いんだ。
真奈美ちゃんの描いたカービィの擬人化は・・・・・。」
光次郎は真奈美のサイトに来ていた。トップページには、
長いピンクの髪に可愛い服に美少女顔した女の子の絵があった。
このキャラが真奈美の考えた擬人化カービィであろう。
光次郎「・・・『このサイトは本日よりコンテンツを残したまま、閉鎖します。
なぜなら、私はこの後この世を去るからです。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。
でも、お詫びにここに残されたものを楽しんでください。
それでは皆さん、さようなら。』・・・・・か。
まず、イラストを見るか・・・・・・。」
光次郎はイラストのページに行った。そこで、タイトルをクリックして、それを見た。
中には、カービィをはじめ様々なキャラ(当然擬人化)や、
いろんなアニメのキャラの絵があった。それぞれ可愛い絵があったり、
かっこいい絵もある。カップリング系な絵にパロディ絵もあった。
光次郎「・・・・・次は小説に行ってみよう・・・・・・。」
光次郎は小説のページに来た。
光次郎「へぇ・・・・シリアスな話が多そうだなぁ・・・・・。ん?」
光次郎はあるタイトルを見つけた。
光次郎「・・・・・『君がいたから。』・・・ジャンル・オリジナル、
グロ及び死にネタ注意あり・・・・か。」
光次郎はさっそくその小説を読んでみた。
一方、公園では次々とSSP隊員が集まっていた。
もちろん、餅つき大会の最中だ。そこで桜と花園は、餅つきをしていた。
花園と桜が一緒に餅をついていた。
花園&桜「せ~の!それ!!」
花園と桜は二人できねで臼の餅を叩いた。野沢はその餅をこねたりしていた。
野沢「わあ。だんだん餅らしくなってくる!二人ともその調子よ!」
桜「はい!理子ちゃん、どう?」
花園「たっのしぃぃい♪」
三人とも楽しそうに笑っていた。そこへ、優しい表情の清水が大きな袋を持ってきた。
清水「きな粉、みんなの分を持ってきた。」
野沢「ありがとう。テーブルに置いといて。」
清水「うん。ここだな。」
清水はテーブルにきな粉の袋を置いた。
野沢「そういえば、もう2022年よね?あれから何年たったかな・・・・・?」
清水「あれから・・・・・・・?ああ、2007年に日本を支配した宇宙人の事件か。」
野沢「でも、その宇宙人は異次元人と謎の忍者たちが倒したって。」
清水「ああ・・・確かに・・・・・。しかし、そんな事件ももう昔の事。
今はデス・ナイトが日本を狙っている・・・・・!」
清水は表情を強張らせて、そう語った。何故なら、今度はデスナイトがいるからだ。
DEATS・NIGHT基地
基地内にて、佐野山とジェノサイド・シーザーの前に、
古風の服を着た老人の男と赤い浴衣をした女性が来た。
佐野山「・・・・・あけましておめでとう。北園とバーニング・ハント。」
老人の名は北園、女性・・・いや、ジャンボロイドはバーニング・ハントだった。
北園「おお。これはこれは佐野山支部長。あけましておめでとうございます。」
バーニング・ハント「あけましておめでとうございます。」
佐野山が丁寧に挨拶したので、二人も丁寧に挨拶する。
ジェノサイド・シーザー「新年早々すまないが、
君には新しい任務を遂行させて頂きたい。」
バーニング・ハント「はい。なんなりとご命令を。」
佐野山「うむ。サンダー・フェイズ、ディバイン・カッター、ハーケン・ダイバー。
そして、ソニック・キャリバーが裏切り者のマリオネット・ライターに破壊されたよ。
そこへ、残った君にはマスターの北園の指示に従って行動して頂きたい。」
バーニング・ハント「・・・・・はい・・・・・!!」
バーニング・ハントは目に怒りを表し、左手の拳を強く握っていた。
北園「おお。バーニング・ハントよ。裏切り者を始末したいかね?」
バーニング・ハント「はい・・・!私の怒りの炎で、奴を焼き殺します!!」
佐野山「ふふふふふ。今までの奴らとは違い、バーニング・ハントは熱血戦士だ。
敵である者は最後まで逃がさず焼き殺すまで攻撃をやめない。」
北園「ゆくぞぃ、バーニング・ハント!同士たちの仇を打ちにいこうかのぉ!!」
バーニング・ハント「マリオネット・ライター・・・・お前は必ず殺す!!!」
北園は気合を入れて歩き、バーニング・ハントも怒りを込めた歩きで進む。
光次郎は真奈美のサイトにある小説を読んでいた。
光次郎「・・・・・・『少年は目覚めた。少年の目先には、
少女が体中、剣で刺された傷をつけられ、
血まみれに倒れている場面だった。「な・・・・・なんで!!?」
少年は泣きながら少女に駆け寄る。
「・・・・・ごめんね。」少女は優しい表情で少年に話しかける。
「いやだ・・・・死んじゃいやだ!!」
少年は叫んだ。「ほんとうにごめんね。そして、ありがとう。」
「え・・・・・?」
「あなたは・・・・・・両親のいない私を助けてくれた。」
「僕だって両親がいなかった・・・・・。
それから不幸な毎日が続いた!それを助けてくれたのは君だった!
だから・・・・死なないでぇ・・・・・。」涙をこぼす少年の頭を撫で少女は語りかける。
「死にたくない。でも、もう駄目だよね・・・・。
あのね・・・・私、最後に言いたい事があるの。」
「うん・・・・。」「あなたは私を自分を救った天使だと思ってる?」
「うん・・・・・・・!」
「でも、天使は一人じゃない。そして、あなたも一人ぼっちじゃない。
私が消えても、いつか、あなたを守って幸せにしてくれる優しい人が現れるよ・・・・・・。」
「でも、いつその人が来るかわからないし・・・・。
僕に寄ってくる人はみんな怖い人ばかりだよ・・・・・・。」
「じゃあ、おまじないしてあげる。」少女は少年の額に人差し指で○を何回かまわした。
「あなたが幸せだと思えば、きっと幸せになれる。だから、私がいなくても、
強く生きて。その先には・・・・。
きっとすばらしい未来がある・・・か・・・ら・・・・・・。」
こうして、少女は死んでしまった。少年は泣き叫んだ。』・・・・・。」
光次郎は読んでる間に涙が出た。
光次郎「これが・・・・真奈美ちゃんが最後に書いた小説・・・・・。」
光次郎は今まで真奈美と一緒にいた記憶を浮かべた。
彼にとってそれは楽しい、優しい時間であった。しかし、
それはもう・・・続かない・・・・。
彼の脳裏に真奈美が切り殺される場面が浮かべてきた。
光次郎「う・・・・うう・・う・・・ううう・・・・う・・・・・。」
光次郎はパソコンの前で泣き崩れた。
一方、SSPの隊員たちはもう食事をしていた。まるで、餅のパーティをしているようだ。
花園「おいしぃぃぃぃぃwww」
桜「うん。頑張ったかいがあったね。」
花園と桜は同じテーブルで餅をおいしく食べていた。
野沢と清水は別のテーブルで二人を見守りながら、餅を食べていた。
野沢「むぐむぐ。あの二人・・・うらやましぃな~。分隊が分かれてるのにね。」
野沢は餅を食べながら、しゃべった。
清水「野沢。食べながらしゃべるなんて、みっともないわよ!」
野沢は清水にたしなめられて、餅をつい飲んだ。
野沢「んぷ。ごめんごめんwでも、いいわよね。あの二人・・・・・。」
清水「そう。私も・・・・あの二人がちょっと羨ましいわ・・・・・。」
野沢「桜ちゃーん、理子ちゃーん!むこうのテーブルで、
きなこ餅やのり餅があるわよー!」
桜「はい。今、おかわりにいくつもりです。」
花園「桜ちゃん。いこう。」
桜「うん。」
清水「ふふ・・・・。」
花園は無邪気にはしゃぎながら、先に行った。桜も花園についていった。
そして、夜になった。光次郎はしばらく寂しくパソコンをしていた。
光次郎「・・・・真奈美ちゃん・・・・・。」
光次郎はまだ真奈美のサイトを見ていた。彼の目にはまだ涙が少しだが、残っていた。
あかり「光次郎さん。」
光次郎「は!・・・・・っ。」
あかりが突然、部屋に入ってきたので、光次郎は急いで涙を拭いた。
光次郎「・・・・なに?」
あかり「餅つき・・・・します?」
光次郎「え・・・・?」
光次郎はあかりの方に向く。
あかり「もう準備はしてありますよ。」
あかりが部屋から出たあと、光次郎もあかりについて行った。
二人は庭に来た。すると、そこには、テーブルに臼があるではないか。
テーブルには餅つきに必要な道具が揃えてある。
光次郎「こ・・・・これは・・・・・・・。」
あかり「光次郎さんが少しでも喜べるかと思って・・・・・。」
光次郎「でも・・・僕は・・・・・・。」
光次郎がそう言うと、あかりは少し悲しそうな表情を表した。
光次郎「・・・・・わかったよ。やるよ・・・・・。」
光次郎がそう答えると、あかりは笑顔になった。
あかり「はい。」
こうして、光次郎とあかりは餅つきを開始した。
光次郎は臼に入っていたもち米をきねで叩き、
あかりは叩かれたもち米をこねていた。
あかり「どうですか?光次郎さん。」
光次郎「え?いや・・・・別に・・・・・。」
光次郎は嬉しくない表情だった。だが、心は・・・。
光次郎(あれ・・・・・?なんだろう・・・この優しい気持ち・・・・。
僕は・・・・・楽しんでるだろうか・・・・・。
でも・・・真奈美ちゃんは・・・・・それに・・・。
この人は・・・・・・。)
あかり「のりやきな粉も買ってきましたから、今夜は餅のごちそうですよ。」
光次郎「わ・・・・わかった・・・・。・・・えぃ!」
光次郎はそのまま餅をついていた。光次郎はまた何かの疑問があった。
光次郎(あの時・・・僕に声をかけて来たのはマリオネット・ライターだった。
でも、その声はあかりさんに似ていた。なんなんだ?あの巨人は・・・・・・。)
一方、夜の公園で、北園とバーニング・ハントが歩いていた。
そこに、数人のチンピラが二人の前に来た。
チンピラたち「へへへ。そこの浴衣の姉ちゃん。可愛いねぇぇ~。」
「俺らと飲みにいかね?」
「あ、ジジイ。てめぇは引っ込んでろや。」 「ささ、お姉ちゃん。ご一緒に。」
北園「ええのかのぅ。」
チンピラ「はあ?何言ってんだよ!このジジイ!!」
北園「バーニング・ハントは怒れば最後、貴様らに死の世界へ落とそうて・・・・・。」
チンピラたち「え・・・・・・・?」
「おい!!姉ちゃんの両肩から何かが突き出るぞ!!」
一人のチンピラがバーニング・ハントの方を見て、恐怖を感じる。
バーニング・ハントの両肩から大砲のような物が突き出た。大砲はチンピラ達の方に向く。
バーニング・ハント「インフェルノ・ウェーブ。」 ボォォォォォォォォォォォオ
バーニング・ハントの二門の大砲から物凄い火炎が放射した。
チンピラたち「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
チンピラたちは火炎にやられて、燃えてしまい、倒れた。
北園「うむ。バーニング・ハントよ。せっかくの初日じゃ。
新年初のジャンボ・アップで大暴れせぃ!」
バーニング・ハント「・・・・はい。」 ボオオオオオオオオオオオオオ
バーニング・ハントは炎に包めれる。その炎は次第に大きくなっていき、やがて炎が消え、
巨大になったバーニング・ハントの衣装は浴衣ではなく、
もはや機械に包まれたようであった。
そして、口元には赤いマスクを付けていた。目も赤く輝いていた。
バーニング・ハント「ウウウウウオオオオオオオォォォォォォ!!!!!」
バーニング・ハントは両手の指から無数のナパーム弾を発射し、
目の前のビルを次々と攻撃した。
バーニング・ハント「ウオオオオオォォォォウ!!」
バーニング・ハントは歩き始めた。逃げ惑う人たちを襲う気だ。
そこに、第6分隊のアクター・シックスが駆けつけ、桜、野沢、清水らが降りてきた。
野沢「早く非難してくださーい!!」
清水「こっちです!!」
桜「・・・・あ!第4分隊のランド・バーナーだ!!」
3人が人々を非難させている間、桜がランド・バーナーに目をつけた。
ランド・バーナーが暴れるバーニング・ハントの前に進行していた。
花園「攻撃目標、バーニング・ハント!砲撃開始!!」
今回も花園は砲撃担当だそうだ。
ランド・バーナーは装甲から無数のミサイルを発射し、ジャンボロイドを攻撃した。
バーニング・ハント「ウウウウゥゥゥオオオオオオ!!!」
バーニング・ハントもナパーム弾連射で、対抗した。
清水「なんて凄まじい撃ちあいなんだ!」
桜「理子ちゃん・・・頑張って・・・・!」
野沢「私達は人々を非難させなきゃ!」
その頃、高町邸では、光次郎とあかりがコタツに入って餅料理を食べていた。
光次郎「・・・・あん。」
光次郎は餅にしょうゆを付けてそれを口にして食べた。
あかり「どうですか?おいしいでしょ?」
あかりも餅を食べて、光次郎に優しく問う。
光次郎「あ・・・うん・・・。」
光次郎は寂しそうに答えた後、すぐに餅をはしで持ち、
片手でのりを持つ、それを餅につけた。
光次郎「あん。むぐむぐ・・・・。うん。餅つきでできた餅、結構いけるね。」
光次郎はのりのついた餅を食べた後、そう発言した。
あかり「そうですね。それにしても、このこたつ・・・暖かいですね。」
光次郎「うん・・・・。念のため、
残しておいたんだ。何年前からも使ってたんだ。」
あかり「そうですか。」
光次郎「・・・・・あかりさん・・・・・。」
あかり「ん?」
光次郎「・・・・なんか。餅つき、楽しいな・・・と思ったんだ。ありがとう。」
あかり「どういたしまして。」
光次郎「僕の悲しみが少しだけ消えた気がするよ。
でも・・・・まだ完全じゃない・・・・・。」
あかりはそれを聞いて悲しそうになる。
光次郎「でも、少しでも元気になるために餅、腹いっぱい食べるよ。」
あかり「・・・はい。」
光次郎(・・・・・ごめん。)
夜の街でバーニング・ハントが大暴れを続いた。
バーニング・ハント「グオオオオォォォォウ・・・・!!」
バーニング・ハントはランド・バーナーとの戦いで消耗しているそうだ。
花園「よーし!だんだん押している!このままいけば・・・・・!!」
北園「・・・・バーニング・ハントよ。」
バーニング・ハント「・・・・・?」
北園「これくらい暴れては十分。さっさと退却じゃ!」
バーニング・ハント「・・・・・・はい。」
バーニング・ハントは突然、炎と共に消えた。
花園「逃げた・・・・・・。」
桜「恐ろしい敵。新年早々から激戦だったわ・・・・。」
野沢「せっかくの初日に暴れてくるなんて・・・・!」
清水「油断できないわ。奴は炎を操る!我々も戻る。」
そして、次の朝。高町邸にも朝日が差し込んだ。
光次郎「・・・・ふああぁぁぁあ。よく寝た。」
光次郎は起きて、キッチンにてあかりのつくった朝ごはんを食べていた。
光次郎「あかりさん・・・・・。」
あかり「はい?」
光次郎「昨日は・・・・ありがとう・・・・。」
あかり「いえ。どういたしまして。」
あかりは笑顔に応える。
光次郎「・・・・ごちそうさまでした。」
光次郎は朝食を終え、自分の部屋に戻って、パソコンをしていた。
あかりはテレビを見ていた。どうやらニュース番組のようだ。
昨夜の事件の映像が映されている。
アナウンサー『昨夜、新年を迎えた初日の夜に、
ジャンボ・ロイドが破壊活動を行い、SSPがそれを食い止めましたが・・・・・。』
あかり「・・・・・バーニング・ハント・・・・!」
あかりはソファから立って、家から出た。しかし、その事を光次郎は知らない。
あかり(・・・・光次郎さん・・・・ごめんなさい・・・・・。)
あかりは光次郎に謝罪しながら走った。
しかし、そのあかりを影で見た人たちがいた。
この人たちは・・・・・昨日の高校生と梶たち弓道部(高等部のみ)だった。
梶「おい、あのメイドの女・・・・・家から出たぞ?荒井。」
どうやら昨日の男の名前は荒井だった。
荒井「ふん!あいつがいなけりゃ好都合よ。おい!」
荒井と同級生の男がすぐに高町邸の前でいきなり叫んだ。
荒井の仲間「光次郎!!!!!!」
光次郎「・・・・・・・・・・っ!?」
光次郎はいきなり高校生の物凄い叫びで呼ばれたためビクついた。
光次郎(あれは・・・・荒井先輩の仲間!
でも、なんで・・・・?僕にまた文句があるの?)
荒井の仲間「光次郎!!!!昨日はよくも荒井を怒らせたな!!
今、打ち殺すからそこで待ってろ!!」
光次郎「はっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
光次郎は余裕な表情で窓から顔を出した。
荒井「笑うな!!!!」
光次郎「君達は逃げた方がいいよ!なぜなら僕の家に住み着いたメイドは強い!
なぜならあいつは・・・・・・!」
梶「その女はもういねーよ!!」
光次郎「え・・・・・?」
光次郎は余裕から不安の表情を表した・・・・・。
梶たち「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
梶たちは高町邸に入り込んできた。
光次郎(ねえ・・・・あかりさん・・・・・・。君は僕を守ってくれるんじゃなかったの?
なんで、どこかへ消えちゃったの?わざとなの?)
人気のない町にバーニング・ハントと北園がいた。そこにあかりが来た。
あかり「探しましたよ・・・・・!」
北園「お前さんか。マリオネット・ライターの人間体とやらは?
今まで何をしておったんじゃ?」
あかり「・・・・言うことはない。」
バーニング・ハント「何!?貴様・・・!
我らデス・ナイトに反逆するとどうなっているか!!」
あかり「わかってます!」
北園「ほう。ところで、守りたい人は見つかったかの?」
あかり「え・・・・?」
北園「わしから見れば貴様が何をしているかわかってるんじゃい!
ある人を救いたい・・・・。あの人を守りたいとな。」
あかり「・・・・・・・っ。」
バーニング・ハント「ジャンボ・ロイドに弱い者を守る権利はない!我らが守るのは、
デス・ナイトだけだ!!!」
あかり「・・・馬鹿げてる・・・・・。」
バーニング・ハントは怒りそうになり、北園は冷静にあかりに問い続ける。
北園「・・・守るより攻めるのが一番じゃ。さあ、わしらのところに帰らんかのォ?」
あかり「・・・・いやです。」
バーニング・ハント「なんだとぅっ・・・!!」 ボオオオオオオオオオ
バーニング・ハントは怒りの炎を出した。
北園「よさんか!もういい。帰還じゃ。」
バーニング・ハント「し、しかし・・・・・・。」
バーニング・ハントを包んだ炎は消えた。
北園「今日はあいつと会うだけで十分じゃ!そうじゃ、マリオネット・ライターよ。
お前に一つヒントをやろう。」
あかり「・・・・・っ?」
北園「明日の午前10時。どこぞの港町が怒りの炎に包まれるぞぃ。
では、帰るぞい・・・・。」
バーニング・ハント「はい。マリオネット・ライター。」
あかり「はい・・・・。」
バーニング・ハント「今に見てろ・・・・・・!!」
バーニング・ハントと北園はそのまま帰っていった。
あかり「・・・・・・そうだわ!光次郎さんが!!」
あかりは光次郎の事に気づいて、急いで高町邸へ急いだ。
光次郎の部屋はすでにメチャクチャだった。本棚も倒れ、光次郎は傷だらけになり、
廃人のように座っていた。そして、
パソコンが壊れてしまい、モニターがガラスのように割れていた。
どれもこれも全て梶たちがやった事だ。
光次郎「・・・・・・・・・・・。」
光次郎は今までの梶たちの暴言を思い出した。
梶『てめぇいい気になってんじゃねぇぞこらぁ!!』
高校生たち『この世にはやっていい事と悪い事があるんだよ!!』
『お前、まるで、幼稚園の泣き虫だな?』 『ムカツクんだよ!お前のようなクズは!!』
『は?このパソコン、もしかしてお前をこーしたんじゃないの?』
光次郎『ああ!やめろ!!』
荒井『うるせーっち!このパソコン、いらね。』 パリィン
新井は愛用のテニスラケットでパソコンを壊していたのだ。
光次郎『あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
僕のデータが!真奈美ちゃんの遺産が!!!!』
荒井『るっせーっつってんだろーがよ!!』
高校生たち『お前のような弱い奴に幸せはねーんだよ!!』 『バーカ!死ね。』
そして、現在。酷く荒れた光次郎の部屋にあかりが戻ってきた。
あかり「光次郎さん・・・。」
光次郎「・・・・・・・あ?」
光次郎はあかりの方へ向いた。その彼女は悲しくも優しい表情であった。
あかり「・・・・酷い・・・傷ですね・・・・・。」
あかりは光次郎に優しく触れた。
あかり「今・・・手当てしますから・・・・・。」
光次郎「・・・・さら・・・んだよ・・・・。」
光次郎は怒りを込み上げながら言っているので、声が震えた。
あかり「え・・・・・?」
光次郎「今更何だよ!!!!!!!」
光次郎は今まで激しい怒りの声であかりを殴った。
あかり「きゃああっ!!!」
光次郎「なんだよ!!僕を守ると言ったくせに!!勝手に出やがって・・・・!
そんな自分勝手なブスがメイドやんなや?」
あかり「ご、ごめんなさい・・・・・・。」
光次郎「ごめんなさいじゃねーよ!!この世にはやっていい事と悪い事があるんだよ!!!
お前のせいでパソコンまで壊れちゃったよぉぉ・・・・・・!!
僕のたった一つの遊びだったのにぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・!!!」
光次郎は泣きべそをかいた。あかりも涙が出てきた。
あかり「ご・・・・ごめんなさい。でも、
壊れたなら直します。私、機械も得意ですから・・・。」
あかりは悲しい声で言った。そんな悲しい声でも光次郎を慰めようとしたのだ。
光次郎「・・・・うおおおっ!!」
あかり「きゃっ!!」
光次郎はあかりをいきなり押し倒した。
光次郎「責任を取れ・・・・・!!」
あかり「責任なら取ります!許してください!!パソコン、直しますから!
部屋、片付けますから・・・・・・・。」
あかりは泣きながら言った。光次郎も泣きながら言い返した。
光次郎「許すもんか!ひ・・・・今日からお前の体で・・・・・・、
ストレス発散してやるんだ!ひ・・・ひ・・・ひひひひひひひひひひひ!!!」
光次郎は涙を流しながら、壊れた笑い方で、あかりの服を脱がし始めた。
あかり「あ!やめてください!!」
あかりは綺麗なメイドの部分の一つといえるエプロンを光次郎に脱がされて、恐怖を感じた。
光次郎「やめてくださいじゃねーよ!僕を助けてくれなかったくせに!!」
光次郎はあかりのエプロンを脱がしては、すぐに投げ捨てた。
光次郎「メイドならなんでも聞いてくれるよね?たとえそれが、エッチな事だろうと!!」
あかり「い・・・・いや・・・・・ゆるし・・・て・・・・・。」
あかりは頬の赤く染め、涙を流しながら、呟いた。
光次郎「許さん・・・・!」
光次郎は今度はあかりの上着を脱がし始めた。
あかり「あっ!!」
光次郎「ぐふふふふふ!!!お前のおっぱい見てやる!!」
あかり「・・・・っ!?駄目!胸は見ないで!胸だけは!!」
光次郎「はぁ!?お前、よっぽろ恥ずかしがりやだな?恥ずかしい程、
触れば感じやすいだろ!!」
あかり「そうじゃありま・・・・きゃあぁぁっ!!」
あかりはとうとう上着を脱がされ、上半身の白い体が露出し、
白いブラが豊富な胸を守っていた。
光次郎「うけけけけけけぇぇぇ~!!おっぱいぃぃおっぱぃぃぃぃ~!!」
もはや光次郎は悪鬼と化している。完全に人間としての理性を失っているのだ。
あかり「や、やめて!胸だけは、胸だけは!!」
あかりは泣き叫ぶ。しかし、光次郎は狂ったかのように笑いながらブラを外そうとする。
あかり「駄目!だめぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
光次郎「ひひひひひひひ・・・・・!」
聡子の声『本当に・・・・それでいいの?』
光次郎「っ!!?」
光次郎の脳裏に聡子の声が響いた。それは、クリスマスの日に・・・・・。
2021年・12月・24日・秋田町。
秋田の町には冬らしく雪が降っていた。その雪に優しく包まれつつも、
寂しく歩く光次郎は今でも悲しい表情だ。真奈美を失ったからだ。
光次郎「クリスマス・・・・か・・・・・。」
聡子「あら?光次郎くんじゃない。」
光次郎「あ。」
落ち込む光次郎の前に聡子がいた。
光次郎「先輩・・・・僕は・・・・・・。」
聡子「わかってるわ。真奈美ちゃん、死んだでしょ。」
聡子は悲しそうに聞き、光次郎も暗そうに言う。
光次郎「はい・・・・・。」
聡子「今日は楽しいクリスマスでしょ?そうだわ。
今日、パーティあるから連れてってあげる。」
光次郎「え?いえ、いいです。」
聡子「どうして?」
光次郎「なんか・・・死んだ真奈美ちゃんに気の毒な事が・・・・。
こないだ。真奈美ちゃんと二人で先にパーティしましたので・・・・。」
聡子「そう・・・・・・。」
光次郎「だから、僕、天国にいそうな真奈美ちゃんを悲しませたくないから・・・・・。」
聡子「ああ・・・・いわゆる浮気って事ね。でも、本当にそれでいいの?
大切な人が死んだら、その大切な人を信じて生きるのもいいけど、
切なさがその道の先を見えなくする。あなたはたぶん、それに戸惑ってるのよ。」
光次郎「でも・・・・真奈美ちゃんは・・・・・。」
聡子「真奈美ちゃんは・・・・どんなにあなたが間違ってだろうと許してくれる。
でも、あなたが心の乱れで悪い事しちゃうと、私、悲しむかな。」
そして、現在。光次郎はあかりのブラを外すのを止め、涙を流した。
光次郎「じゃあ・・・・・どうすればいいの?どうすればいいの?」
あかり「こ・・・・光次郎さん・・・・?」
光次郎「ううううっうううううう・・・・・・。」
光次郎は泣きながら出て行った。
あかり「光次郎さん・・・・・・・。」
開放されて、自由になったあかりは服も着ず、自分の左胸を触った。
あかり「見られなかった・・・よね?私の・・・・・・。」
あかりは自分からブラを脱いだ。そして・・・・・・・。
あかり「クリスタル・・・タイマー・・・・・・。」
あかりの生の左胸にマリオネットライターと同じクリスタルが付いていた。
トクン・・・・トクン・・・・トクン・・・・・ 胸のクリスタルは鼓動に合わせ点滅していた。
あかり「これを光次郎さんが見たら・・・・私は・・・・。」
これこそが、あかりがマリオネット・ライターの正体である証であった。
SSP第6分隊基地・司令室
春日「昨日のジャンボ・ロイドの正体がわかったわ。
火炎ジャンボ・ロイド。コードネーム、バーニング・ハント。」
清水「両肩から大砲が出て、そこから火炎放射を出す、恐ろしい相手ですね。」
野沢「そのバーニング・ハントは次はどこを攻撃するのでしょうか。」
春日「ああ。その事だけれど・・・・・。偶然、私に電話してきた年寄りの男性の話によれば、
バーニング・ハントは東京湾に襲いに来るだろうと予告してきたわ。」
清水「その男性はもしや、デス・ナイトでは?」
そう。春日に電話した男こそ、まさに北園である。
桜「でも、なぜ、我々に教えてくれたのでしょうか・・・・・?」
春日「わからない・・・・・。奴らは何をしでかすかわからないし、
どんなに汚い手を使ってもおかしくないのよ。あいつらは。」
光次郎は一人、自宅の庭で、真奈美の墓の前で座っていた。
光次郎「・・・・真奈美ちゃん・・・・・・。」
落ち込む光次郎の脳裏に再び聡子の声が・・・・・・。
聡子の声『本当に、それでいいの?』
光次郎「でも・・・真奈美ちゃんは・・・・・。」
あかり「光次郎さん。」
光次郎「・・・・っ!?」
光次郎は後ろを向いた。そこに、あかりはいつも通りの優しい笑顔で光次郎のところに来た。
光次郎「あ、あかり・・・さん・・・・。」
光次郎はあかりの前で立った。
あかり「そんなに・・・真奈美さんが・・・好きだったんですか・・・?」
光次郎「でも・・・・・最近、思ったけど、真奈美ちゃん以外に好きな人がいると思うんだ。」
あかり「それは・・・・?」
光次郎「でも・・・そんなんじゃ真奈美ちゃんが・・・・・天国で悲しむから。
あれほど・・・・約束したのに・・・・・。」
あかり「いいえ。真奈美さんはあなたの全てを許してます。
あなたが何をしようとも真奈美さんは許してくれるはずです。」
真奈美を失った悲しみで落ち込む光次郎にあかりは微笑みで慰める。
光次郎「本当・・・・?じゃぁ・・・・・。」
あかり「あ・・・・・・////」
光次郎はあかりの胸を見ていた。
あかり「・・・・・いいですよ。でも、触るだけですよ。
揉んだりは・・・・ちょっと・・・・・・。」
あかりは恥ずかしながら笑った。
光次郎「う・・・うん。わかったよ。でも、最初からこうするつもりはなかったんだ。
ごめんなさい。僕、真奈美ちゃんが死んでしまった・・・・その悲しみで・・・・・。
だから・・・・・・。」
光次郎はそう言うと、あかりの胸を両手で触った。
あかり「あの・・・どうですか・・・・?」
あかりは恥ずかしがりながら言った。
光次郎「・・・・暖かい・・・・・・鼓動が手に伝わってくるよ・・・・・・・。
やらわかそうな感触で・・・・・・。」
あかり「でも・・・・揉んでは駄目・・・ですよ・・・。」
光次郎「うん。・・・・・もういいよ。」
光次郎はあかりの胸を開放した。
あかり「・・・・・あ!そうだ。二階に来てください。」
光次郎「え?う・・・うん・・・・・。」
光次郎はあかりに着いていき、二階の自分の部屋に来た。
すると、部屋はすっかり綺麗に片付いているではないか。
光次郎「わああ・・・・・すっかり片付いてる・・・。あ!!」
光次郎は見た。そこには、元の状態に戻っているパソコンがあった。
光次郎「壊れたはずなのに・・・なぜ?」
あかり「私が直したのです。」
あかりは光次郎がいない間に、ひそかに壊れたパソコンの機械を修理していたのだ。
割れた液状の中に壊れたところに右手からの青い光を浴びせ、
それから、壊れた液状のガラスの破片を元通りに組み立てる。器用なり。
そして、元通りの形に戻ったパソコンにあかりは左手でそれに触れ、そこから、
白い光を発し、パソコンに包む。光が消え、パソコンは綺麗に元通りになったのだ。
しかし、あかりは光次郎にはこの事を言わなかった。
光次郎「・・・・・・ありがとう。」
あかり「どういたしまして。」
光次郎「そして・・・・・ごめんなさい。」
あかり「え?」
あかりはきょとんとした。光次郎は恥ずかしそうな表情で少し笑った。
光次郎「こんな僕のために・・・苦労して・・・片付けてくれて・・・・。」
あかり「私は光次郎さんが喜ぶためなら苦労なんて・・・・・。」
あかりも笑顔で答えた。
光次郎「・・・・・・今日は、寝るよ。」
あかり「はい。お休みなさい・・・・・。」
あかりは部屋から出た。光次郎は部屋の電気を消し、ベッドで寝転がった。
何かを考えているようだ・・・・・。
光次郎「真奈美ちゃんを殺したデス・ナイト・・・・。
奴らを・・・・。でも・・・・・。そうだ!
僕は一体のジャンボ・ロイドを倒せた。あの弓矢で。よし!ならば・・・・・!!」
光次郎は真剣な表情で呟いた。
翌朝。窓からさす朝日を浴びながら光次郎が起き上がった。
光次郎「ふあああぁ・・・・・。」
光次郎は朝食をとり、その後、すぐに自分の部屋に戻り、パソコンをしていた。
光次郎「おお!データも今のままだ!あかりさん・・・いったい何を・・・・。
ま、いいか。」
光次郎はそのままネットを楽しんだ。
しかし、光次郎は喜ばなかった。そして、突然立った。
光次郎「・・・・・よし!」
一方、とある港町にて。
船の霧笛の音が鳴っている港にバーニング・ハントと北園が立ち止まっていた。
北園「バーニング・ハントよ。出番じゃ。」
バーニング・ハント「はい。」
北園「佐野山支部長から許可が出たわい。ジャンボ・アップせぃ!!」
バーニング・ハント「はい・・・・!!」
バーニング・ハントは再び怒りの炎を身に包む。
バーニング・ハント「マリオネット・ライター。今度こそお前を・・・・・!
焼き殺してやるううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
バーニング・ハントは増幅する炎とともに巨大化した。両肩には巨大な大砲が突き出た。
バーニング・ハント「グウウウォォオオオオオオオウ!!」
バーニング・ハントは暴れだした。近くのコンテナを足で踏み潰したり、拳で殴り壊した。
北園「バーニング・ハントよ!お前の怒りの炎でこの地区を焼き尽くすんじゃ!!!」
バーニング・ハント「グオオオオオオオォゥゥゥ!」
バーニング・ハントは右の方向へ向き、港の近くに止まっている何席もの船を見た。
バーニング・ハント「インフェルノ・ウェーブ!!!!」 ボォォォォォォォォォォォォォ
バーニング・ハントは両肩の大砲から火炎を放射した。 ドカァァズガンドゴォォォォォォン
船は炎に包まれては、爆発を起こした。
バーニング・ハント「グオオオオオオウゥゥ・・・・!!」
バーニング・ハントは今度は後ろに向いた。そして、そこには町が。
バーニング・ハントは指からのナパーム弾でそこを攻撃した。
このままでは、港町が危ない。その時、SSPの第7,8分隊のリボルバー・ジャック部隊が、
大空より駆けつけた。そして、地上では、第6分隊のアフター・シックスに、
第9、5分隊の白兵部隊が来た。アフター・シックスからは、
桜、野沢、清水が降りてきた。
清水「バーニング・ハントめ!やってくれる!!」
野沢「攻撃しましょ!!」
清水と野沢は中型ロケットランチャーを武装した。
北園「へへへへへへへへへ!!!!来たな、SSPの諸君!!」
その時、北園が桜たちの前に現れた。桜は剣を構える。
桜「バーニング・ハントのマスターはあなたね!?」
北園「その通りじゃ!ブラック・アタッカー部隊、かかれぃ!!!」
北園の命令で、ブラック・アタッカーの軍勢が現れた。北園はその場より逃げ出した。
桜「あ!待ちなさい!!」
桜は北園を追った。白兵部隊はブラック・アタッカーとの戦闘を繰り広げた。
バーニング・ハント「グウウウオオオオオオゥ!!!」 ドカァドカァァァァン
バーニング・ハントはリボルバー・ジャック部隊のミサイル一斉射撃に苦戦した。
SSP隊員A「よし!!うまく効いている!!」
SSP隊員B「もう一度ミサイル連射をお見舞いするぞ!!」
7分隊のリボルバー・ジャック2機が再び敵の方へ。ミサイルを再び連射した。
バーニング・ハント「グアァァオオオオオオオウ!!!!」 ドカァァァンズガァン
バーニング・ハントはまたもミサイル攻撃を受けた。
野沢「私達も攻撃よ!」
清水「よし!!」
野沢や清水もロケット・ランチャーでジャンボ・ロイドを攻撃した。
高町邸の和室であかりはテレビを見ていた。どうやらニュース番組だ。
アナウンサー『現在、東京湾にて、ジャンボ・ロイドとSSPが戦闘中です。近くの住人達は、
すみやかに非難を・・・・・・。』
あかり「・・・・・・っ!!」
あかりは怒りの表情で立ち、走った。そして、何もいわずに家から出た。
そして、光次郎がつけっぱなしのテレビのある和室に来て、ニュースを聞いた。
アナウンサー『ジャンボ・ロイドは両肩の大砲で砲撃し、破壊活動を・・・・。』
光次郎「ジャンボ・・・ロイド・・・・・。デス・ナイト!!!」
光次郎も自分の部屋で弓矢を持ち、家から出た。
桜「はああああぁぁぁぁ!!!」 ザシュッスパッドスッ
桜は次々に迫るブラック・アタッカーを斬り捨てた。
ブラック・アタッカー「うわっ!!」 「ぎゃああぁぁ!!」
「あう!」 「ごはぁぁっ!!」
ブラック・アタッカーは桜に斬れた数人も倒れた。
北園「ふん!ここまでやるとは。娘よ。勝負じゃ!!」
桜「来なさい!!」
あかりはバーニング・ハントの暴れるところに向かい、変身しようとした。
あかり「ライトニング・メタモルフォーゼ!!!!!」
あかりはマリオネット・ライターに変身し、バーニング・ハントの前に立ちはだかった。
バーニング・ハント「グオオオオオオオゥ!!!!」
バーニング・ハントは敵であるマリオネット・ライターを見つけ、
興奮。すぐに襲い掛かってきた。
マリオネット・ライター「はっ!!てぃ、やああああ!!」
マリオネット・ライターは殴りかかるバーニング・ハントのパンチをよけ、
腹にパンチ、顔にハイキックを決めた。
バーニング・ハント「グオオオオオゥゥゥゥゥゥ!!!!」
バーニング・ハントは今度こそマリオネット・ライターの顔を殴り、顔面には力いっぱい殴った。
マリオネット・ライター「あう!!うわぁぁ!!!」
バーニング・ハントはさらにナパーム弾で攻撃。マリオネット・ライターはそれを受けてしまう。
マリオネット・ライター「きゃあああぁぁぁぁあぁああ!!!」 ドカッドカァァァズゴォォォン
マリオネット・ライターは倒れた。そして、光次郎が現地に来た。
光次郎「ジャンボ・ロイド・・・うわっ!!!」
光次郎が弓矢で攻撃しようとすると、ブラック・アタッカーが撃って来たので、ひるんだ。
ブラック・アタッカー「外したか!!」 「小僧!!殺す!!」
光次郎「お前達は・・・・・あの時の黒い集団!!!」
ブラック・アタッカー「撃てぃ!!」 ドドドドドドドドドド
ブラック・アタッカー三人はマシンガンで攻撃した。
光次郎「ちぃ!!」
光次郎はよけた。そして、その後すぐに矢で射る。
光次郎「ぬん!!」
ブラック・アタッカー「うわっ!!」 「ぎゃ!!」 「がは・・・!」 ドス!ドスドス
光次郎は矢を三発も射れ、三人に命中した。敵部隊は倒れた。
光次郎「よし・・・!ああ!!マリオネット・ライター!!」
光次郎はマリオネット・ライターがピンチになっているのを見た。
バーニング・ハント「インフェルノ・ウェーブ!!!!!」
バーニング・ハントは再びインフェルノ・ウェーブを発動した。
マリオネット・ライター「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
マリオネット・ライターは敵の放射した炎を浴び、ますますピンチになってゆく。
光次郎「マリオネット・ライターを援護しなければ・・・・・!!」
北園「ほれぇぇぇぇい!!」
桜「くっ!!」 カン カン カキン カキン
北園と桜は剣と剣の勝負を展開。
北園「ひへへへへへ!!ゆくぞぃぃぃぃ!!!!」
桜「てええぃっ!!」 ガキィィィン
桜の剣が北園の剣の突きにより、弾き飛ばされ、彼女が倒れた。
桜「しまった!!」
北園「とどめじゃのぉ!!かあっ!!」
北園が桜に迫る!その時、桜はポケットから何かを出した。
桜「まだ終わらない!!!」 バキュン
桜が出したのはピストルだった。桜はピストルを北園に撃ったのだ。
北園「うぉっ!?み・・・見事じゃ・・・・!」
北園はその場に倒れ、死んでしまった。
バーニング・ハント「グオオオオオゥ!!!」 ボォォォォォォォォォォ
バーニング・ハントはまだ両肩の大砲より火炎を放射させている。
そのため、マリオネット・ライターは炎が近すぎいるためうまく立てない。
マリオネット・ライター「くっ・・・・熱い・・・・・!どう戦えば・・・・・!!」
バーニング・ハント「グオオオオオオオオオ!!」
野沢「早く助けなきゃ!でも・・・・・・。」
清水「くそ!む?リボルバージャック部隊!!」
リボルバー・ジャック部隊がバーニング・ハントにミサイル一斉攻撃をおみまいした。
バーーニング・ハント「グアアアアアアアゥゥゥ!!!」
バーニング・ハントは爆撃を受けたため、インフェルノ・ウェーブの発動をやめさせられた。
マリオネット・ライター「うう・・・・。」
マリオネット・ライターは起き上がった。
バーニング・ハント「グウウオオオオオオゥ!!!」
怒り爆発のバーニング・ハントはナパーム弾でリボルバー・ジャック部隊を射撃した。
ドカァァドカァァァァァン 3,4機のリボルバー・ジャックがナパーム弾に命中してしまい、
大破した。しかし、隊員たちはなんとか脱出できた。
バーニング・ハント「グウオオオォォォォォウウ!!!!」
バーニング・ハントはギラッと睨みマリオネット・ライターの方へ。
マリオネット・ライター「あの両肩の大砲をなんとかしないと・・・・・!」
光次郎「両肩の大砲だな!?」
野沢「肩の大砲ね!」
清水「そこを狙えば・・・・!!」
光次郎は弓矢を構え、野沢と清水はランチャーを構えた。
敵の両肩の大砲を破壊するために・・・・。
光次郎「当たれ!!!!」
清水「発射!!」
野沢「いって!!」
ドスッ 光次郎の矢は敵の右肩の大砲に刺した。そして、
ドカァァァァン 突然、右肩の大砲が爆発を起こした。
そして、ランチャーの弾も左肩に・・・・。
ドカァァァァァン バーニング・ハントの両肩の大砲が撃たれ、爆発を起こした。
バーニング・ハント「グアアアアアアアウウウウウウ!!!!!」
バーニング・ハントは混乱して、くるくる回っていた。
マリオネット・ライター「いまだ!!」
マリオネット・ライターはフラッシュ・ブレイカーを発動した。
マリオネット・ライター「フラッシュ・ブレイカー!!!!」 ドカァァァァァァァァン
マリオネット・ライターの左手から発した光で、
バーニング・ハントの体が炎上した。
かくして、マリオネット・ライターはバーニング・ハントに勝利したのだ。
戦いが終わり光次郎は自宅に帰ろうとした。
光次郎「それにしても・・・・あかりさん、どこに行ってるんだ?」
光次郎は自宅に帰り、玄関のドアを開けて、挨拶した。
光次郎「ただいま・・・・あ!」
光次郎の前に笑顔のあかりが礼儀正しく返事した。
あかり「お帰りなさいませ。」
光次郎「あ・・・ああ。」
あかり「どこへいかれました?」
光次郎「あ・・・・ちょっとな・・・。そういうあかりさんこそ、一体どこへ行ってた?」
あかり「・・・・・・・っ。」
あかりは言いたくはない。自分がバーニング・ハントと戦ったと。
光次郎「いや、言いたくないならいいよ。お互い様かな?」
あかり「・・・・お互い様ですね♪」
光次郎はそう聞いて笑い、同じく笑うあかりのところを通った。
しかし、その後、元気がなくなった。
彼は今、庭で真奈美の墓を見ていたのだ。
光次郎「真奈美ちゃん。やったよ・・・・・。でも・・・・・。」
彼はやはり真奈美の死の悲しみから抜け出しそうになかったそうです・・・・。
東京湾では、9,6分隊の隊員が現地に残って捜査した。
破壊されたバーニング・ハントの体を調べたり、犠牲者たちの捜索、保護をしていた。
桜「・・・・・・あ!!」
桜は見た。故障した倒れたバーニング・ハントの右肩に矢がまだ刺さっていたのです。
桜はこの矢を見て、何を思っているのでしょうか・・・・・。
次回につづく
弱い人、寂しい人たちが見える不思議な世界。それを誘うなぞのロボットDADAI。
SSPは捜査に乗り出す。そして、DADAIの魔の手が光次郎にも!!
マリオネット・ライターVSミラージュ・サイスの凄絶な戦い!!
次回、【偽りの挑戦】!あなたの目にも何かが見える?
登場ジャンボロイド
火炎ジャンボ・ロイド・バーニング・ハント
身長・21メートル
CV・瀬尾知美氏
両肩から巨大な大砲を突き出して、そこから100万度の火炎放射で攻撃する。
他に両手からナパーム弾も発射できる。怪力の持ち主。
マスターは北園。
登場キャラ
マスター北園(CV・槐柳二氏)
バーニング・ハントのマスター。老人の男性。
荒井(CV・今村貴博氏)
梶の仲間。光次郎とぶつかって、彼に復讐しようとする。