第1話・切なき日々の後―サンダーフェイズ登場―
2021年。人類は今もなお平和であった。
しかし、裏では、二つの勢力に分かれ、争っていた。
一つは科学による犯罪で戦争を起こそうとする【DEATS・NIGHT】。
一つはその野望を打ち砕かんとする対科学犯罪組織【SSP】。
彼らは時には現代の影に潜み、時には人々が見えるような戦いをしていた。
それは人々は気づいてないが、
世界的な戦争と言ってもいいだろう・・・・・。
アンドロイド少女・マリオネットライター 第1話・切ない日々のあと
電撃ジャンボロイド サンダー・フェイズ登場
東京・私立秋田学園
中学部・3-1
生徒たちは放課後でそれぞれ楽しく話し合っていた。
しかし、その中には一人だけ寂しがっている少年がいた。
その少年は机の上で上半身を横にしていた。
まるで、何か悲しんでいるように・・・。
「よお!明日、ゲーセンいかね?」
「いいねぇ。ん?あいつ、またかよ・・・・!?」
複数の男たちが話している途中で、
そんな少年の姿を見て、呆れたような顔をしていた。
「ほっとけよ!【高町光次郎】なんか!
あいつ、弓矢が上手だけど・・・。」
「弓道部のやつらにもなめてるからなぁ。」
「おまけに1年前、両親が亡くなったからよ。」
光次郎(僕は・・・・・一人ぼっちだ・・・・・・。)
光次郎は切ない顔で心の中で呟いていた。
1年前
光次郎は父と母と一緒に車に乗った。車は街のハイウェイを走っていった。
しかし、突然ハイウェイに巨大な雷が落ちた。
ドパアアアァァァァァァァァァン
雷に直接あたったハイウェイはボロボロに崩れ去った。
走っていた車も砕けちる道と共にたくさん落ちていった。
そして・・・・落ちた車はもはやガレキと一緒になり潰された。
乗ってた人は死んでいるだろう。
だが、一人だけ生き残っていた。
それはさっきの事でいている光次郎であった。
光次郎「父さん!母さん!」
光次郎は右腕から血が出て少し怪我をした。
しかし、両親だけがガレキの下敷きに・・・・。
彼のは助ける力がない。
勇気もない。死んだ父と母を見つめるしかなかった。
光次郎「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
光次郎は泣き叫んだ。まるで希望が消えたかのように・・・・・・。
そして現在・・・・・・。
机で落ち込んでいる光次郎の前に、優しい笑顔をする少女が来た。
優しい笑顔の少女「どうしたの?光次郎くん。」
少女の囁きに、光次郎は彼女を見る。
光次郎「さ・・・・桜ちゃん。」
そう。彼女の名前は月野桜。光次郎の友人である。
桜「今日、部活は?」
光次郎「あ・・・・あるけど・・・・・。」
桜「そう・・・・。じゃぁまた今度。」
そういうと桜は教室を出た。
光次郎「・・・・さてと・・・・・・。」
光次郎は立った。そして机から離れ、弓を持った。
光次郎は弓道部に来た。
「ちょっと!何やってたの?とっくに遅れてるよ?」
光次郎「か・・・・梶さん。」
光次郎の先輩である高等部2年生の、
梶駿は怒りながら説教した。
梶「まあ。今回は許すけど今度遅れたらしばくぞ!?」
梶はそういって練習にでた。
光次郎(僕の気持ちもわからないで・・・・・・。
大体この部活中学部と高等部が混じってんだよ!)
光次郎は梶が嫌いであった。だから密かに怒りの表情をしている。
そこへ光次郎の弓道部の、
コーチである男の先生・日向信也が話しかけた。
日向「弓は持ってきたな。では、矢を持って練習を開始しなさい。」
光次郎「あ、はい。」
光次郎は近くの箱にある矢を取り出した。
光次郎は弓矢の練習をしていた。
光次郎「・・・・・・・!」
光次郎は矢を弓でゆっくりと引っぱり、勢いよく放った。
弓から放った矢はとても速く、
的にあたった。中央から1ミリくらい離れた部分に矢が刺さった。
梶「ふざけんなよ!」
梶は突然、光次郎に怒鳴った。光次郎は反応に、少し怯えた。
光次郎「ぼ・・・僕が何か・・・・?」
梶「何か?君さ、自分が何やってんだかわかってんの?」
光次郎「た・・・ただ・・・・練習してるだけなんだけど・・・・・。」
梶「じゃぁ、ちゃんとやれコラァッ!!!」
梶は酷く怒鳴った。そして、梶は怒った表情で光次郎から離れた。
光次郎(ちゃんとやってるじゃないか・・・・・。
梶め・・・・、まさか、
わざと怒ってんじゃないの?
自分がえらいからって調子に乗りやがって・・・・・。)
光次郎は梶に拳を向けた。余程、憎い。
一方、東京の街である建物のある部屋に、
防衛隊らしき服を着た女性が集まっていた。
そこは、あらゆる犯罪に立ち向かうSSP・第6分隊の司令室だった。
春日留美が隊長であり、部下は、
野沢芽衣や清水由美子など、
19人くらいの数の隊員がいた。
野沢「それで、今回の事件の件ですが・・・・・。」
清水「ええ。各工場が突然、停電。
後に突然の放電事故でスタッフが数名死亡。
犯人は緑のコートを着た女性だと・・・・・。」
春日「第2分隊の情報によれば、我々がもっとも憎むべき敵、
DEATS・NIGHTは、
ジャンボ・ロイドによる攻撃だと開始したわ。
そして、犯人の正体は・・・・巨大な人造人間・ジャンボ・ロイドよ。」
野沢「ですが・・・・・犯人は人間と同じサイズと確認されています。」
清水「ジャンボ・ロイドは身長を自由自在に変化できる。
そうですね?隊長。」
春日「そうよ。第4分隊と第8分隊が既に調査を始めてるわ。
ところで、あの人は?」
野沢「あの人?まだ、秋田学園では?」
清水「あいつ、受験生ですからね。」
その時、出入り口のドアが開き、そこからSSPと同じ服を着た月野が来た。
月野「SSP日本支部・第6分隊員・月野桜。来ました。」
清水「遅いぞ!事件はもう起きてたのよ。」
月野「事件・・・・・またDEATS・NIGHTの仕業ですね。」
野沢「敵はジャンボ・ロイドという機械の巨人を送り込んだわ。」
月野「え?ジャンボ・ロイド??」
DEATS・NIGHT基地
大きな部屋に多くの人がそれぞれ様々なコンピューターを起動していた。
そして、中央だけ広く、一つだけテーブルにような機械があり、
それの近くにいる白衣の男がいた。
その男は佐野山影雄。
佐野山「ふっふっふっふっふ・・・・・。計画は進めているかね?
ジェノサイド・シーザー。」
佐野山の後ろにいる黒い衣装の女性、
ジェノサイド・ジーザーは佐野山の言葉に答える・・・。
ジェノサイド・シーザー「ご安心ください。
現在。サンダー・フェイズが、
多くの工場を襲撃し、開発のストップを急いでいます。」
佐野山「そうか。いいではないか。
では、次はSSP関連の方でもお願いしようか・・・・。」
ジェノサイド・シーザー「それなら、
ブラック・アタッカーに探索命令を出しましょう・・・・。」
佐野山「ああ・・・・頼むよ。」
佐野山は不気味な笑みで語った・・・・・・。
佐野山「ところで、あの裏切り者はどうした?」
ジェノサイド・シーザー「はい。現在、
ディバイン・カッターやソニック・キャリバーが、
彼女を処刑すべく、探しております。」
佐野山「そうか・・・・・だが、
彼女が死んでもジャンボ・ロイドはたくさんいる。
我々は不滅だ・・・・あっははははははははは!!」
一方・・・・部活を終えた光次郎は、家に帰るため、町を歩いていた。
光次郎「父さんと母さんは死んだんだ。
家に帰っても誰も迎えてくれない。
桜ちゃん、前言ったっけ。辛くても家に帰れば、
暖かくなれるって・・・・・。
でも、僕の家のはもう・・・・・
暖かいなんてものはない・・・・・・。
今もなお、
切なさという寒さとともに生きていなければならないのだ。」
そこへ、光次郎の前に、緑コートの女性が!
緑コートの女性「・・・・・・・・・・。」
光次郎「・・・・・・。」
光次郎と女性はお互い話さず、通りかかった。
緑コートの女性は光次郎の通ったあとにいた男性の前に止まった。
その男性は黒いコートを着ていて、サングラスをしていた。
男性「次の作戦が来たそうだ。サンダー・フェイズ。」
緑コートの女性の名前はサンダー・フェイズだった。
サンダー・フェイズ「はい・・・・・・。
どのような作戦でしょう・・・・・。桑崎様。」
桑崎「佐野山支部長よりの指令さ。
戦闘員ブラック・アタッカーとともに、
SSP関連施設を潰せ・・・・・とな。」
サンダー・フェイズ「かしこまりました・・・・・では、
任務を開始します。」
桑崎「ブラック・アタッカー!!」
桑崎の叫びに、黒い特殊服を着た人物たち、ブ
ラック・アタッカーが現れた。
ブラック・アタッカー「・・・・・・・・・。」
桑崎「今よりSSPに関係のある施設を探し、見つけ次第破壊せよ。
間違ってもその場で破壊しろ!よいか!?」
ブラック・アタッカー「ははっ!!」
桑崎の命令によって、数人のブラック・アタッカーはSSP関連の施設を探すべく、
走り去った。 サンダー・フェイズもビュン!と飛んでいった。
桑崎は歩いていた。
SSP第6分隊の基地
通信隊員「東京・R地区にDEATS・NIGHTらしき連中が発見されました!」
春日「さっそく来たわね。野沢!清水!月野!他2名!出動しなさい!!」
野沢、清水、月野「了解!!」
5名の隊員は部屋から出て、廊下を歩き、駐車場にいき、SSP専用車に乗った。
清水「野沢!いくわよ!!」
野沢「はい!!」
SSP専用車は走った。 その頃、光次郎は・・・・?
光次郎は自分の自宅へ帰ったようだ。
一見、普通の家族が住むような部屋だが、住んでいるのは光次郎、ただ一人だった。
光次郎「ただいま・・・・・・・。」
光次郎は呟いた・・・・・誰もいないのにただいまと言った・・・・・。
今の高町家は光次郎ただ一人だけなのだ・・・・・。
光次郎「・・・・・夜ご飯・・・・・どうしよう・・・・・・。」
光次郎には、料理もできない。おにぎりなど軽食物を作れる程度だ。
光次郎「・・・・よし。今日は桜ちゃんからもらったたい焼きを食べよう。
それから寝るか。」
深い夜・・・・・・・SSP専用車から降りた月野たちは工場にきていた。
清水「DEATS・NIGHTの奴等、この工場に・・・・・・。」
野沢「ここはSSPに関係しているのは確かよ。だとしたら組織は必ずいるはず。」
月野「・・・・は!?」
野沢たち「!!?」
5人の前にブラック・アタッカーが出現した。
ブラック・アタッカー「SSPの連中だな!勝負だ!!」
数十名のブラック・アタッカーはSSP隊員に襲い掛かった。
清水「みんな!!サイレント・ガンを!!」
月野たち「はい!!!!」
隊員たちはSSPの専用銃を構えた。
清水「撃て~!!」
バキュン バキュン バキュン
隊員たちは銃でブラック・アタッカーを撃ち続けた。
ブラック・アタッカー「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ブラック・アタッカーは全滅した。
サンダー・フェイズ「・・・・ちっ・・・・・。」
物陰に隠れていたサンダー・フェイズは怒りの表情をしていた・・・・。
月野「やはり彼らだったんですね・・・・・。」
野沢「それにしてもジャンボ・ロイドは・・・・・・・。」
清水「・・・・いないようだな・・・・・・。」
月野「ジャンボ・ロイド・・・・・・組織の最新兵器にして、巨大な人造人間・・・・・・。
一見は人間そっくりだけど・・・・恐ろしい能力がある・・・・・・。」
清水「それもたくさんいるわ。大群で暴れだしたら、私たちは・・・・・・。」
野沢「今の我々の戦力では歯が立たない・・・・・・。」
清水「それでも、戦わなければならない・・・・。基地に戻るわよ。」
月野たち「了解。」
そして、朝。
光次郎「・・・・ふあぁ~あ。」
光次郎は眠りから覚め、あくびした。
光次郎「時間はまだ大丈夫だ。早く学校にいかなきゃ・・・・・。」
光次郎は制服に着替え、かばんを持って、家から出た。
光次郎「これからも切ない日々が続くだろう・・・・・・・。
でも、いいんだ。僕にはまだ・・・・・・。」
光次郎は呟きながら、歩いていた。その時・・・・・・、
おさげをした少女が光次郎の隣に来た。
おさげの少女「おっはよ~う。」
光次郎「あ!真奈美ちゃん。」
真奈美「高町。今日も頑張ろうね!」
光次郎「うん。頑張るよ!」
真奈美が笑顔でそう言うと、光次郎も微笑んで返事する。
そこへ、そんな二人の前に、梶が来た。
梶はとても機嫌が悪そうだ。
梶「・・・・・・・・・。」
光次郎「せ・・・・先輩。」
真奈美「高等部の人だね。」
梶「高町。」
光次郎「な・・・・何ですか・・・??」
梶「今日、シバきまくっから・・・・!」
梶はそう言って、学校へ向かった。
光次郎「・・・・・・・・・。」
光次郎は怯えていた。部活が不安なのだ・・・。
真奈美「高町、練習ってもんはつらいけど、
あきらめずにファイトっ!だよ。」
松村真奈美は、
光次郎を元気よく励まして、学校へ向かった。
光次郎「あ・・・・ありがとう・・・・。」
光次郎も明るく走ってゆく真奈美の後に続くように歩いた。
しかし、彼の近くに桑崎とサンダー・フェイズがいた・・・・・。
桑崎「・・・・・・・・・・。」
サンダー・フェイズ「・・・・・どうかしましたか?」
桑崎「いや、何でもないよ。ただ、
次はどのような指令が待っているか・・・・・だ。」
サンダー・フェイズ「そうですか。」
桑崎「ところで、【マリオネット・ライター】は見つかったか?」
サンダー・フェイズ「いえ・・・・・見つかりませんが・・・・・・・。
この町に・・・・・・何か気配が感じるんです。」
桑崎「何・・・・?では、
この町をしばらく、回っていくとしようか・・・・・。」
秋田学園・中学部
ほとんどの生徒たちは給食の準備をしていた。
真奈美「今日の献立は?」
光次郎「・・・・わかんない。」
真奈美は光次郎にそう言われると献立表の紙を出した。
真奈美「じゃ~ん!今日はカレーでした~。おいしいよぅ。」
光次郎「・・・そう。」
大人っぽい少女「カレー食べると元気が出るそうよ。」
真奈美「あ!高等部の西聡子さん!」
光次郎「今日は当番じゃないんですか?」
聡子「今日は別の人たちがやるわ。それじゃ。光次郎くん。
カレー食べて、たまには元気になってね。」
聡子はそう言って二人から離れた。そこへ桜が来た。
桜「光次郎くん。真奈美ちゃん。早く食べれるといいね。」
真奈美「うん!」
光次郎「・・・・うん・・・。」
真奈美は明るく答え・・・・光次郎は暗そうに答えた・・・・。
学校の外側にて・・・・・。
謎のメイド服の少女が木に隠れながら学校を見つめていた・・・・・。
メイド服の少女「・・・・・高町・・・・・・・光次郎・・・・・・。」
少女は静かに光次郎の名を語った・・・・・・・。
そして、夕日・・・・・・。
光次郎「くそ・・・・・・高等部どもめ・・・・・・っ。
いい気になりやがって・・・・・!」
光次郎がまだ弓道部にいた頃・・・・・・。
梶「おい!ふざけんなよお前!!」
梶は光次郎に怒った。そして、他の高等部も・・・・・。
「つーか、光次郎、シカトしてね?」
「ムカツク野郎だぜ!」
「俺らに喧嘩売ってんのかよ・・・!」
日向「・・・・・・・。」
コーチである日向は無視していた。先輩が後輩をいじめてるというのに、
日向は悪口を言われ、心が乱れてる光次郎を無視したのであった。
そして、現在・・・・・・。
光次郎「桜ちゃんも先に帰っただろうし、
・・・・・僕もさっさと家帰るか・・・・・・。」
光次郎は自分の家の前に着いた。
光次郎「・・・・・・・。」
光次郎は家のドアをゆっくり開いた。
彼にとっていつもの風景で誰もいないと思った。
光次郎「え・・・・・・?」
光次郎は見た。誰もいないと思った。
しかし一人いたのだ。それもメイド服を着た少女。
可愛らしく笑顔をしている少女は語りかけた。
メイド服の少女「始めまして。高町光次郎さん。」
光次郎「だ・・・・誰だ?君は!そして、なんで僕の名前を・・・?」
メイド服の少女「私はあなたを守るために来ました。」
光次郎「守る・・・・?君、名前は・・・・・・?」
メイド服の少女「・・・・名前?では、【あかり】と呼んでください。」
光次郎「あ・・・・あかり・・・・?」
メイドの少女の名はあかりであった。
彼女は光次郎を守ると言うが、果たしてその真実は・・・・。
一方、桑崎とサンダー・フェイズは町を歩いていた。
桑崎「サンダー・フェイズ。」
サンダー・フェイズ「・・・・はい。」
桑崎「佐野山支部長より指令だ。ジャンボ・アップせよと。」
サンダー・フェイズ「・・・・わかりました。」
そういうとサンダー・フェイズは突然、
体全体から強烈な雷が発して、
その雷は大きくなってゆく・・・・・。
SSP・第6分隊基地
「隊長!東京・秋田5丁目に、ジャンボ・ロイドが出現!!」
桜「ええ。でも良かった・・・・・光次郎くんは、
3丁目に住んでるから・・・・。」
清水「良くない!!市民が危ないんだぞ!」
清水は光次郎が襲われない事に安心した桜に怒鳴る。
それを聞いた桜は落ち込んだ表情をする。
桜「すみません・・・・。」
野沢「隊長!出撃命令を!!」
春日「よし!第8分隊がリボルバー・ジャックで出撃するらしい。
野沢、清水、月野らは地上で援護!いいわね!!」
隊員たち「はい!!!」
田町に女性にような巨人が現れた。
しかし、それは巨大化したサンダー・フェイズそのものだった!
前の緑コート衣装と違い、何故か黄緑色のマントを、
身に纏っていたが、透けているためか、身体が見える。
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・・・・」
サンダー・フェイズは体中にバチバチと音がする、
稲妻を走らせながら、歩いていた。
桑崎「サンダー・フェイズよ!SSPの関連施設を探せ!
周りの障害物を壊しながらな!!」
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・」
サンダー・フェイズは桑崎の命令を聞いた。
右手を構え、手に稲妻を集中する。
そして、手の平から強烈な電撃光線が放たれた。
ドッパァァァァァァァン ズドドドォォォォォォン
サンダー・フェイズの光線で前方の町が爆発を起こす。
そこへ、空から第8分隊のリボルバー・ジャック3機が駆けつけた。
リボルバー・ジャックはレーザー光線で、
前方のサンダー・フェイズを攻撃。
ビビビビビビ ドカッ ドカァン
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズはレーザー光線を受けたため、ひるんだ。
サンダー・フェイズ「・・・・・!・・・・・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズは右手から電撃光線を発射。
しかし、リボルバー・ジャックはそれを避けた。
そして、地上からは、第6分隊の月野隊員たちが駆けつける。
清水「撃て!!」
清水の叫びで、隊員たちは一斉にサイレント・ガンを撃った。
ビュビュビュビュビュビュビュ ズドン ズドン
サンダー・フェイズは右の方向から撃たれた。
ジャンボ・ロイドは地上の隊員たちの方へ顔を向ける。
野沢「効かない!?」
桜「反撃をしかける気だわ!!」
サンダー・フェイズは隊員たちの方へ電撃光線を放とうとする。
・・・・しかし。
桑崎「待て!!!!!」
サンダー・フェイズ「・・・・!?」
サンダー・フェイズは桑崎の叫びを聞き、止めた。
桜「敵の動きが止まった?」
桑崎「SSPなどいつでも倒せる。
貴様の任務はSSP関連施設を潰す事だけだ。
ジャンボ・ダウンしろ。」
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・・・」
ドパァァァァァァァァン バリバリバリバリ・・・・・・
サンダー・フェイズは体中から物凄い雷を放ち、消えていった。
清水「雷で自分を隠し、雷が消え、また自分も消える。」
野沢「なんて逃げ方でしょうね・・・・・・。」
桜「もう深夜・・・・・基地に戻りましょう・・・・・。」
一方、光次郎の家では・・・・・・。
あかり「はい。できました♪」
あかりはいつの間にかご飯をできた。
光次郎「こ・・・・これは・・・。」
あかり「白ご飯とハンバーグ定食ですよ。」
光次郎「み・・・・見てわかるけど、た・・・・食べてもいいの?」
あかり「はい。」
あかりはにっこりと答えた。
光次郎「き・・・・君は・・・?」
あかり「自分のはまた作りますので。」
光次郎「・・・・そうか。」
光次郎はさっそくはしを取り、それでハンバーグを食べてみる。
光次郎「う、うまい!」
光次郎はちょっと笑って、食べていた。
あかり「ありがとうございます。」
光次郎「・・・・・ごめん。」
あかり「え・・・?」
光次郎「・・・・・いや、なんでも。あの。」
あかり「はい・・・・・・。」
光次郎「いや・・・・・なんでもない。・・・・・ごちそうさま。」
光次郎はテーブルから離れ、自分の部屋に行った。
あかりは光次郎が使った皿を覗く。
あかり「残さず食べたね・・・・・・えらいな・・・・・。」
あかりは笑顔で語った。
SSP第6分隊基地・司令室
春日「雷を司る・・・・・ジャンボ・ロイド。」
清水「はい。確かに敵は雷をまとっていました。」
野沢「我々はあのジャンボ・ロイドに、
対抗する手段を探さねばなりません。」
春日「・・・・・・・そういえば、月野。」
桜「え、はい!」
春日「あなたはまだ学生だったね。」
桜「そうですけど・・・・・・。」
春日「じゃあ、もうお家にお帰り。明日も学校でしょ。」
桜「でも・・・・・・。」
野沢「無理しなくてもいいよ。月野。」
清水「たまには普通の女の子らしく生きなさい。」
桜「・・・・では、そうさせていただきます。」
桜はそのまま司令室を出た。自分の家へ帰るそうだ。
DEATS・NIGHT基地内部
桑崎とサンダー・フェイズは佐野山のもとに来た。
桑崎「支部長。次の指令はなんです?」
佐野山「早まるんじゃないよ。桑崎。
SSPの戦略と戦力がどれくらい恐ろしいかわかってきてきたかね?」
桑崎「はっ。」
佐野山「そこでだ。サンダー・フェイズを貸してくれんかね?」
桑崎「なぜ?」
佐野山「サンダー・フェイズを強化するのだ。
SSPにも敵わないほどね!」
桑崎「うむ。よいな?サンダー・フェイズ。」
サンダー・フェイズ「・・・・・・はい。」
桑崎の言葉にサンダーは静かに頷く。
ジェノサイド・シーザー「影雄様。
例のマリオネット・ライターの事ですが・・・・・。」
佐野山「心配いらんよ。奴は必ず来るさ。
そう、災いが起きる時な・・・・・。
そうさ・・・・・今に我々が災いを起こし、
奴を呼び出してやる・・・!」
開発室にて、
サンダー・フェイズは台で寝ていて、
まわりの研究員たちがサンダー・フェイズを改造していた。
深夜の秋田町を桜は歩いていた。
桜「雷を操るジャンボ・ロイドか・・・・・・なんとかしなくちゃ!」
桜は考え込みながら歩いていた。
しかし、彼女の後ろの方にある電柱に、
隠れている謎の男と女のペアが桜を睨んでいた。
桜はそれを知らずに呟いた・・・・。
桜「私もSSPなんだ。ジャンボ・ロイドを倒して、
光次郎くん・・・そしてこの世界を守らなきゃ!!」
男「この者・・・・・我々を知っているのか・・・・?」
女「ですが、見た目は少女です。
我々は何かを漏らしたというのでしょうか?」
男「わからぬ。我々はこの町をしばらく行動してみよう。」
翌日・・・・光次郎の家に朝の光が輝かいていた。
光次郎は自分の部屋で、ベッドで寝ていた。
そこへ、メイドの服を着た少女が眠る光次郎の頬に優しく触れる。
あかり「光次郎さん。」
光次郎「う・・・・うん・・・・・?」
光次郎は目を覚ました。そしてゆっくり起き上がる。
あかり「おはようございます。光次郎さん。」
あかりはにっこりした。
光次郎「君・・・・・・まだいたの・・・?」
あかり「・・・・はい。あ、
お食事の用意ができましたので、来てくださいね。」
光次郎「お食事・・・・・?」
光次郎はあかりについていった。
そして、キッチンにつき、テーブルを見てみると・・・。
光次郎「こ・・・・これは・・・・・。」
あかり「朝ごはんです。パンと目玉焼き、ご飯がありますよ。」
光次郎は朝ごはんを食べていた。
そして、食べ終わった後、自分の部屋で制服に着替えた。
光次郎はそのまま家から出ようとする。そこへ・・・・・。
あかり「光次郎さん!」
光次郎「・・・っ!?」
あかり「・・・・・いってらっしゃい。」
あかりは優しく声をかけた。しかし、
光次郎はその声で少し切ない表情になり、
声を出さずに家から出た。
その頃、秋田町のどこかでは・・・・?
桑崎「サンダー・フェイズ。気分がどうだ。」
サンダー・フェイズ「昨夜、
強化改造を受けましたが以前と変わらない気がします。」
桑崎「そうか。では、ジャンボ・アップし、
この町で実験してみろ。支部長からはもう許可が出ている。」
サンダー・フェイズ「・・・はい。」
サンダー・フェイズは再び雷を身に包み、巨大化する。
光次郎「・・・・・・!あ・・・あれは・・・・!!?」
光次郎は見た・・・・・・。
目の前にはまだ遠いが巨大化したサンダー・フェイズがいたのだ。
光次郎「あ・・・・・・あんな遠くから人・・・・いや、
巨人がいるの????」
光次郎はあまりの恐怖に体が崩れた。
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズは目の前の民家を踏み潰した。
さらに手から光線を出して、
町を破壊した。
町の人たちは逃げ出した。そして・・・・・。
光次郎「う・・・・うわああああああああああぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
光次郎は泣き叫びながら逃げ出した。
サンダー・フェイズが無差別に暴れているからだ。
光次郎「助けて・・・助けて・・・・!
助けてよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
光次郎は恐怖に震えた声で助けを求めた。
サンダー・フェイズは破壊を続いてる。
光次郎とは違う方向に桜がいた。
桜「ジャンボ・ロイドが暴れている!SSPに連絡しないと!!」
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズは近くの民家を踏みついたり、
光線で焼き払っていた。
そこへ、桜のもとにSSP専用車が駆けつけた。
春日隊長ら第6分隊が降りた。
清水「昨日のジャンボ・ロイドが暴れている!!」
野沢「酷い・・・・・まるで無差別破壊だわ。」
春日「我々第6分隊の総力を上げて、戦う!いいわね!?」
「はい!!」
一方、逃げ疲れた光次郎は・・・・・・。
光次郎「はぁ・・・・・はぁ・・・・・もう・・・・いいよね?」
光次郎は後ろから見上げる・・・・・すると目の前に巨大なサンダー・フェイズがいた。
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・・!」
光次郎「わ、わああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
サンダー・フェイズは絶望する光次郎を踏み潰そうとした。
その時、空からハイテクなスーツを着た少女が、
巨大な姿で飛んできた。
巨大な少女「はあああぁぁぁぁぁ!!!!」
巨大な少女は飛びながらキックでサンダー・フェイズを蹴り倒した。
サンダー・フェイズ「・・・・!・・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズはいきなり現れた巨人に蹴られ、ふっ飛んだ。
光次郎「た・・・・助かった・・・・・・。
でも、もう一人の巨人は・・・・?」
桑崎「マリオネット・・・・・・ライターか・・・・・!!」
そう、巨大な少女こそマリオネット・ライターだったのだ。
マリオネットライターは青いヘルメットと青いスーツを持ち、
胸に鎧があり、右胸に青い鎧、左胸には銀色の鎧があり、
その鎧には青いクリスタルがあった。青いヘルメットでは、
緑色のアイシールドで目を隠し、後ろから青と緑の長い髪があった。
マリオネット・ライター「・・・・・行きます!!」
マリオネットライターはさっそくファイティングポーズを構える。
サンダー・フェイズ「・・・・・!!・・・・・・・・!」
サンダー・フェイズはすぐ立ち上がり、
マリオネット・ライターと絡み合う。
マリオネット・ライター「うあっ・・・くぅ・・・・っ・・・・!!」
桜「あの巨大な少女は一体・・・・!?」
春日「まるで巨人同士の戦いね・・・・・!」
マリオット・ライター「えぇい!!」
マリオネット・ライターはサンダー・フェイズの顔を、
思いっきり殴り、放れた。
サンダー・フェイズ「・・・・・・!・・・・・・・!!!」
サンダー・フェイズは電撃光線でマリオネット・ライターを攻撃した。
マリオネット・ライター「うあぁぁっ!?」
マリオネット・ライターは電撃光線をあびてひるんだ。
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズはマリオネット・ライターに抱きついた。
そして、体中から電流を流しマリオネット・ライターを痺れさせた。
マリオネット・ライター「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁ!!!!!!!!!!!」
バリバリバリバリバリバリバリバリバリ
桑崎「サンダー・フェイズのボディ・サンダーを受けたか、
さて、いつまで耐えられるかな?」
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・!」
数分過ぎるとサンダー・フェイズはマリオネット・ライターを放した。
マリオネット・ライター「あう・・・・・・。」
マリオネット・ライターはダメージを受けすぎたためうまく立てない。
その時、彼女の胸に付いてる青く輝くクリスタルが、
赤に変わり点滅し始めた。
サンダー・フェイズ「・・・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズはマリオネット・ライターを容赦なく蹴り上げた。
マリオネット・ライター「きゃっ!?」
マリオネット・ライターは蹴られて、転がった。
光次郎「一体どうなっちまうんだ・・・・・!?」
サンダー・フェイズ「・・・・・・・!!!」
サンダー・フェイズはマリオネット・ライターを襲い掛かる。
マリオネット・ライター「えい!!」
その時、マリオネット・ライターはすぐ立ち上がり、
左手をサンダー・フェイズに構える。
マリオネット・ライター「フラッシュ・ブレイカー!!!!」
マリオネット・ライターの掛け声とともに左手から強烈な光が放たれた。
サンダー・フェイズ「・・・・・!!・・・・・・・・・・・!!」
サンダー・フェイズはその光をあびて突然苦しんだ。
そして、サンダー・フェイズは機能が故障し、後ろへ倒れようとした。
桑崎「・・・!?待て。私の方に倒れるな!!」
ズシィィィィィィィン
ドカアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァン
桑崎はサンダー・フェイズの下敷きになった。
そしてサンダー・フェイズはそのまま爆発した。
マリオネット・ライター「・・・・・・・・・・・。」
マリオネット・ライターは戦いを終え、空へ飛び、どこかへ去った。
光次郎「今の巨人・・・・・なんだったの・・・・・?」
光次郎にはこの状況が全くわかりませんでした・・・・・・・。
さっきの巨人同士の戦い・・・・・・・・。
彼の前に現れたメイドの少女・・・・・・・。
そして、彼にとって知らないのは、
SSPとDEATS・NIGHTの戦い・・・・・・。
光次郎には自分の運命が変わるという事を気づかなかったのです。
次回に続く。
光次郎の家に住むことになったメイドの少女・あかり。
しかし、第2の刺客、ディバイン・カッターが現れた!
戦う桜たち6分隊。怯える光次郎。変身するあかり。
次回、「ジャンボ・ロイド」。彼女は何故、彼のために・・・?
登場ジャンボロイド
電撃ジャンボ・ロイド・サンダー・フェイズ
身長・19メートル
鳴き声・なし(ただし、電気の音が出る。)
CV・松井菜桜子氏
体中に電流を流し、それを利用した技が多く、
光線を放ったり、電気の威力を持つ格闘が得意。
SSP関連の施設を潰すのが使命である。
マスターは、桑崎。
登場キャラ
松村・真奈美(CV・喜多村絵梨氏)
光次郎とは幼なじみで、明るく優しい少女。
光次郎が好きで、彼と結ばれる事を望んでいる。
梶・駿(CV・福士誠次氏)
光次郎の弓道部の先輩。気が荒く、
イライラしてる時には後輩にその怒りをぶつける。
日向コーチ(CV・石塚運昇氏)
弓道部のキャプテン。暴走しがちな部員たちには世話をやけている。
マスター桑崎(CV・三宅健太氏)
サンダー・フェイズのマスター。冷静に部下に命令を出す青年。
西・聡子(CV・平野綾氏)
高校生で、後輩たちに優しい少女。光次郎の事を想っているらしい。