第12話・日本支部動く―ウォーティ・イーター―
アンドロイド少女・マリオネット・ライター 第12話・日本支部動く
津波ジャンボ・ロイド・ウォーティ・イーター登場
今日も春の暖かい日が来た。秋田学園では、今日もたくさんの生徒が登校して来た。
光次郎や桜も一緒に登校してきた。そんな二人を清水が密かに見ていた。
清水「間違いない・・・・。あの人ね・・・。高町光次郎。」
秋田学園の中学部の3-1の教室では、
授業がまだないせいか、生徒たちはのんびりくつろいでいった。
桜は光次郎に話し掛けた。
桜「光次郎君。」
光次郎「ん?なんだい?」
桜「・・・・・この教室にいられるのも、あと少しになったわね。」
光次郎「そうだね。僕たちはもう少しで卒業するんだから・・・・。」
桜「ねえ、光次郎君は高校生になったら、どんな部に入るの?」
光次郎「・・・・・わからない。桜ちゃんは?」
桜「私も・・・・。私にはSSPとしても仕事があるから・・・・。」
光次郎「桜ちゃんは忙しいね。それに比べ、僕はのんびり、ネット三昧さ。
・・・・ジャンボ・ロイド事件を除いてな。」
桜「もし、高校生になっても、私たち一緒になれるよね?」
光次郎「わからない。でも、僕もそうしたい。」
桜「・・・・光次郎君・・・・・。」
一方、高等部・高1-2組では、聡子と日向隊長がいた。
聡子「それで、アンドロイド少女・マリオネット・ライターのDVD1巻が出るって?」
日向隊長「ええ。ライターファンにはぜひ買ってもらいたいですわ。」
聡子「そういう、あなたもファンでしょ?」
日向隊長「うふふ。バレましたか?」
聡子「バレバレよ。ま、そこがあなたのいいところかもね。
それよりも、もう少しで光次郎君たち、卒業して、こっち(高等部)に来るわね。」
日向隊長「ああ、今から楽しみですわ。ここ(高等部)に、光次郎君と桜ちゃんが来るのを!」
聡子「でも、あんまり変な事はしないでよ。」
日向隊長「私がそんなに下品に見えますか!?」
聡子「あは。冗談冗談。光次郎君、あなたはこの高等部に来たら、どうするかなぁ。」
日向隊長「そんな事もあろうかと私たちがアドバイスするべきではありませんか?」
聡子「くす。そうね・・・・。」
日向隊長「うふふ・・・・。む?」 日向隊長の腕時計が小さく光った。
日向隊長の腕時計は実は、秘密通信機であった。
日向隊長「ちょっと失礼しますわ。」
日向隊長は後ろを向き、腕時計のスイッチを押し、静かに声をかける。
日向隊長「こちら、日向。」
通信隊員「名古屋R-E地区で謎の津波が発生して、街が水浸しとなりました。」
日向隊長「了解。私は学校が終わるまで、動けませんので、
あなたたちは至急、現場の調査を。」
通信隊員「了解!!」 こうして、隊員との通信が終わり、日向隊長は聡子の前に。
聡子「何ぶつぶつ話してたの?」
日向隊長「いえ、独り言ですわ。」
聡子「そう・・・・・。」
そして、放課後となった。光次郎は弓道部に行こうとするが・・・・・?
光次郎「・・・・・・・・・。」 そこに、榊が光次郎に声をかけてきた。
榊「よう。」
光次郎「あ・・・・榊君・・・・・。」
榊「俺たち、もうすぐ卒業だな・・・・・。」
光次郎「うん。榊は高等部になったら、何をするの?」
榊「・・・・まだ決まっちゃいねぇよ。ま、高等部に入り次第っつー事で。」
光次郎「ところで、部活は?」
榊「今日はお休みだとよ。でも、明日はあるぜ。今日、俺は帰って、ストパニDVDを見るぜ。」
光次郎「・・・・じゃあ、僕は帰ってトリックスターでもやるよ。じゃ。」
榊「おう。また会おうな・・・・・。」
光次郎「・・・うん。また・・・・・。」 光次郎と榊はお互い離れた。
榊「光次郎・・・・俺は・・・・・。」
光次郎と桜は学園の前から帰ろうと歩いた。そこに、聡子と日向隊長が。
聡子「光次郎君。」
光次郎「あ!聡子さん!」
日向隊長「桜ちゃん。」
桜「・・・あ!日向た・・・先輩!」
聡子「後、7日かで卒業式だね。」
光次郎「はい。」
日向隊長「あなたたちが高等部に入ったら、私たち先輩がアドバイスしますよ。」
桜「はい。ありがとうございます。」
日向隊長「高等部は授業では難しくなるかもしれませんが、
あなたたちならできると思いますわ^^」
光次郎「でも、僕・・・・勉強苦手だし・・・・。」
桜「私がこっそり教えてあげるよ。光次郎君。」
光次郎「ありがとう。やっぱり君は頼りになるよ・・・・。」
聡子&日向隊長「うふふふふふふふふ。」
聡子と日向隊長は二人ほのぼのっぷりを見て微笑んだ。
日向隊長「・・・・・・桜ちゃん。少し来てくれませんか?」
桜「・・・・・はい。」 桜は日向隊長についていった。
聡子「・・・?何をする気なのかしら、あの二人。」
光次郎「・・・・・・・っ。」
光次郎は桜や日向隊長がSSPのメンバーだって事を言えなかった。
聡子「・・・・・せっかくだから、光次郎君。二人でちょっと散歩しようか。」
光次郎「え?」
SSP第6分隊支部・司令室
各テーブルの前で座っている隊員たちは彼女たちの前に立っている春日隊長を見ていた。
春日「第2分隊の調査によれば、R-E地区の街が何者かによって水浸しになっているわ。
我々6分隊は3分隊とともに2分隊に協力し、事件を起こした者を探すわ。」
桜「隊長・・・・・犯人ならもうわかっています。」
野沢「え?さ、桜ちゃん?もうわかってるって、何か知ってるの?」
桜「知ってます。今回の事件もデス・ナイトの仕業だと思います!」
桜は突然立ってそう言った。隊員たちはそれを見る。
春日「確かにそうかも知れないわ。そうかも知れないからこそ、
私たちが捜査するのよ。桜、如月、森、根村、他3名は現場で調査!
他の隊員は万が一のために待機。出動!!!」
隊員たち「了解!!!!」
清水「・・・・・隊長。」
春日「なんなの?清水隊員。」
清水「・・・・少し・・・・よろしいでしょうか・・・・・。」
かくして、桜たち調査班はアクター・シックスで現場に急行した。
R-E地区では殆どの建物が海のような水に沈没していった。
残った橋にいる日向隊長ら2分隊のところに桜たちが来て、彼女たちと交流した。
隊員たちは分隊同士でそれぞれ正面から敬礼した。
その敬礼をやめた後、桜が日向隊長に問う。
桜「この事件を起こした犯人はどうなりましたか?」
日向隊長「残念ながらまだ見つかっておりません。でも、女の、ではなく私の感によれば、
またしてもジャンボ・ロイドの仕業ではないかと思われますわ。」
桜「実は、私もそう思っていました。」
根村隊員「とりあえずこの沈没した街はなんとかしなければ!」
日向隊長「ええ。それなら。この街は明日になれば、この街を覆った水は消えますわ。」
森隊員「でも、この沈没した街って本当に迫力がありますね。」
如月隊員「地球温暖化はまだ早すぎですわね。地球温暖化のせいでなければ、
桜ちゃんや日向隊長の言うとおり、やはりデス・ナイトの仕業では・・・・?」
日向隊長「デス・ナイトは今度は水を操るジャンボ・ロイドを送り込んだでしょう。」
桜「水を操るジャンボ・ロイド・・・・。
この騒動を起こす者は、その者しかいないでしょうね・・・・!」
森隊員「そのジャンボ・ロイドが現れた街はまた沈没してしまう!」
桜「はい。そいつを・・・・・なんとか倒さなきゃ・・・・!」
デス・ナイト日本支部・アジト
佐野山とジェノサイド・シーザーの前に水のように青い衣装を着た女性とデス・ナイトが跪いた。
佐野山「強化テストは成功に終わったな。ウォーター・ウォーティ。」
青い衣装を着た女性こそが、
新しいジャンボ・ロイド、ウォーティ・イーターであった。
ウォーティ・イーター「はい。水を操り、全てを沈没させる。
その私の能力で、この日本列島を沈没させてしまいましょう。」
佐野山「うむ。威勢がいいのはわかるが、この列島は我々の支配下になるつもりでもある。
本当に沈没させてはいかんが、
必要のないものならなんでも構わんだろう。」
ウォーティ・イーター「はっ・・・・。」
ジャノサイド・シーザー「ウォーティ・イーターよ!お前に我が標的である、
マリオネット・ライターを破壊する任を与える!よいか!今の日本支部には、
もはやお前と奴らしかいない!もはや彼女たちの指揮せりマスターもいなかろうと思う。
我が日本支部の存亡をかけて戦うのだ!!」
ウォーティ・イーター「かしこまりました・・・・・。
私にはジャンボ・ロイドの機能を故障させやすくできる特殊な水も出せますわ。ご期待ください・・・・!」
佐野山「うむ!頼んだぞ・・・・ウォーティ・イーターよ!」
ジェノサイド・シーザー「そして、お前を援護するのに丁度いい部隊をお送りしよう。
マリーン・アタッカー!!」 ジェノサイド・シーザーの叫びに、
ウォーティ・イーターの後ろに現れたのはブラック・アタッカー、いや、この戦闘員の戦闘服は、
青い。この戦闘員こそマリーン・アタッカーである。
ウォーティ・イーターはその者たちを見て笑みを浮かべた。
マリーン・アタッカー「ははああっ!!」 アタッカーは佐野山たちの前に跪く。
ジャノサイド・シーザー「今よりお前たちはウォーティ・イーターの援護に回るのだ。」
マリーン・アタッカー「了解!!」
ウォーティ・イーター「宜しくお願いいたしますわね。人間の諸君。」
マリーン・アタッカー「了解!!!」 そこに、一人のアタッカーが仮面を外して素顔を見せた。
頭は髪がなく、いわばハゲ。そして目つきも悪い男であった。
男「・・・・へぇ・・・・。君がウォーティ・イーターね。」
ウォーティ・イーター「あら?そこのマリーン・アタッカーさん、私を知ってるなんて。」
男「俺はマリーン・アタッカー部隊の隊長、【谷戸条規】だ。よろしく。」
ウォーティ・イーター「うふふふ。貴方がマリーン・アタッカーの隊長ですね。気が合いそうですね。」
谷戸「こちらと、君とはうまくやっていけそうだ。
何せお前は水を操り、我々は水の中を走る。水に関する同士ではないかね?」
佐野山「よぅし!では、谷戸君、君は今日からウォーティ・イーターのマスターに認定しよう。」
谷戸「ええ?何をいきなり言うんですか?支部長。いきなり私がマスターなど。」
ジェノサイド・シーザー「お前たちマリーンは海上及び水中部隊である。
隊長のお前ならウォーティ・イーターをうまく扱えるかも知れないからな。」
谷戸「わかりました。では、ウォーティ・イーターのマスター・・・・引き受けましょうぞ!」
ウォーティ・イーター「くすっ。」
ジェノサイド・シーザー「マリオネット・ライターめ!今に見ておれ・・・・・・・!!」
一方、光次郎と聡子は夕日の秋田町の道路を歩きながら、会話していた。
聡子「ねえ、光次郎君。」
光次郎「ん?なんですか?」
聡子「確か、君は・・・・昔は、駄目人間だったわね。」
光次郎「・・・・・・確かに僕は何も取り得のない弱い人でした・・・・・。
家事も下手だし、女の子に頼ってばっかりで・・・・・。特に・・・・・あなたにも・・・・。」
聡子「こないだのひなまつり、覚えてる?」
光次郎「はい。恥ずかしかったけど、とても楽しかったです。」
聡子「あの時、私は知ったの。あなたにメイドがいた事を・・・・・。
あのメイド・・・・あかりさんはなんのために、あなたの保護に来たと思うかな?」
光次郎「それが・・・・僕にもわからない。去年のある日、家に帰ったら、
急にあの娘が来たんです。(そう・・・・あの切ない日々の後に・・・・。)」
第1話のあかり登場シーンの流用。
あかり『始めまして。高町光次郎さん。』
光次郎『だ・・・・誰だ?君は!そして、なんで僕の名前を・・・?』
あかり『私はあなたを守るために来ました。』
光次郎『守る・・・・?君、名前は・・・・・・?』
あかり『・・・・名前?では、【あかり】と呼んでください。』
・・・・そして、現在・・・・。
光次郎(・・・・・あの日から、あかりさんは僕に優しくしてくれて、いつも笑顔を見せくれた。
あの人が僕に優しくしているという事はわかる。でも、わからないところもある。
何故、僕に優しくしてくれるんだろう・・・・・。何故、彼女が僕のところに来たんだろう・・・・。)
聡子「・・・・・あのメイドさんが来てから、光次郎君、なんか変わったわね。」
光次郎「え?そんな事ありませんよ・・・・・。僕なんてまだ・・・・。」
聡子「ううん。あなたは・・・・以前よりも優しくなっているわ。最近、笑顔を見せる事も多いわよ。」
光次郎「僕・・・・そんな事を・・・・・。」
聡子「思えなくてもいい。ただ、私はあなたにこう言えるわ。
・・・・・戦っているわね。大切な者を守るために・・・・。」
光次郎「っ!?????」 光次郎は驚いた。
まさか、聡子に自分がデス・ナイトと戦っているところを見られたのではないかと・・・。
聡子「近頃、ジャンボ・ロイドの猛攻も激しくなってるわ。
そして、SSPとマリオネット・ライターがそのジャンボ・ロイドとの戦いに一生懸命。
そして・・・・・・あなたも・・・・・。」
光次郎「ま・・・・・まさか・・・・聡子さん・・・・・?」
聡子「なんて、冗談よ。冗談!あはははは。」
光次郎「っ!も・・・・もう!からかわないでください!一般人の僕がデス・ナイトと戦えるわけ・・・・・・。」
光次郎は威勢良く言ってる間に次第に声が弱まり落ち込んでいった。
本当の事が言えないのだ。自分がデス・ナイトの人間を殺している事を・・・・。
聡子「たとえ・・・・そうでなくても、大切な人を守るためには、戦わないといけないのよ・・・・。」
光次郎「え・・・・・・?」
聡子「一般人でもいい。強くなくてもいい。それでも、あなたの大切な人を守って・・・・。」
光次郎「聡子さん・・・・・・。」
聡子「・・・・・・じゃ。明日、またお話しようね!」
聡子はそう言うと、光次郎から離れて、どこかへ走った。
光次郎「・・・・・聡子さん・・・・・・・。」
光次郎は走り去っていく聡子の背中を見て、彼女が消えると落ち込んでいった。
そんな光次郎の背後に清水隊員が歩いてきた。
清水「・・・・・・・・・・。」
光次郎「・・・・聡子さん。僕は・・・・・・。」 光次郎は切なそうに言った。
そんな光次郎に清水が声をかけた。
清水「あなた・・・・・高町光次郎ね?」
光次郎「っ!!?」 光次郎は後ろに声をかけられたので、その後ろを向いた。
そこに、清水がいた。光次郎は清水にまだ会ってなかったので、彼女の事を謎の女性だと思った。
光次郎「あ・・・・あなたは・・・・!?」
清水「・・・・・・私は清水由美子。SSP第6分隊の隊員よ。」
光次郎(清水・・・・・?もしや・・・・・?) 光次郎は第8話での桜との会話を思い出した。
桜『でも、友達は少しだけ増えた。理子ちゃん、野沢さん、清水さん・・・・・それくらい・・・・・・。』
光次郎(理子ちゃんは会った事あるし・・・・・。あの時(第9話の頃)のお姉さんが確か、
野沢さんだっけ・・・?すると、この人が清水さんか・・・・・。)
清水「・・・・どうしたの?」
光次郎「あなたが・・・・桜ちゃんの友達ですね。」
清水「っ!?」
光次郎「桜ちゃんから聞きました。あなたが桜ちゃんの友達だって。
それに、ブラッド・アサルト事件で出会った同じ分隊のお姉さんからも、
弱い人や寂しい人に親切してくれる優しい人だって・・・・・。」
清水「同じ分隊のお姉さん?まさか、野沢芽衣隊員にも出会ったの?」
光次郎「え?あの人が・・・・野沢さん!?あの人も桜ちゃんが言った友達・・・・・。」
清水「そう言うあなたも・・・・・桜の友達だったよね?」
清水はそう言って、光次郎にピストルを構えた。
光次郎「な!?何をするんです!!!」
清水「最近、私たちの戦いに犠牲者となったデス・ナイトの戦士の死体に矢が刺さっていた。
その矢はあなたが放ったわよね?」
光次郎「え・・・・・?あっ!!」 光次郎は今までの戦いに矢を放っていた事を思い出した。
過去にソニック・キャリバー、バーニング・ハント、DADAIなど、
今まで倒された戦士たちの死体に彼の放った矢が刺さっていた。
清水はそれらを見て、思っただろう。そして、クライシス・ナイト戦で、やっと気づいた。
今までの攻撃は、光次郎がやったのではないかと。
清水「あなたのはずよ。矢を放ったのは。」
光次郎(ど・・・・どうして、僕のことを・・・・!?なんかヤバそうだ・・・ピストル持ってるし・・・!!)
清水「・・・・・・・・・・・。」
光次郎「・・・ぼ、僕じゃありま・・・・・・。」
清水「その嘘は通じないわ。」
光次郎「うっ!!」 光次郎は誤魔化そうとしたが、清水には通用しなかった。
清水「わかってるのよ。もうあなただって事が・・・・・・!」
光次郎「・・・・・・はい。今までの勝手な行為は・・・・、僕がやりました。」
清水「・・・・・・何故、あんな事をしたの?」
光次郎「・・・・憎かったんです!!!」
清水「憎かった・・・・?」
光次郎「・・・・・許せなかったんです。僕の友人・・・・松村真奈美ちゃんを殺した・・・・、
デス・ナイトのジャンボロイドたちが!だから、僕は・・・・・・弓矢を使って、
次々とジャンボ・ロイドを攻撃した・・・・。そして、デス・ナイトのもとについている、
人間をも殺してしまった・・・・・・・。僕はその人たちを殺したたびに・・・・何故か辛い重さが感じて・・・・。
でも、僕はそれでも、戦うつもりです!!デス・ナイトが・・・滅びるまで・・・・・!!」
清水「復讐・・・・・・。それだけのために戦ったと言うのね・・・・・。」
光次郎「はい・・・・・。初めはそうでした。でも!今は大切な人を守ろうとも戦うつもりです!!
あなたたちにとって、余計な事かも知れませんが・・・・・。」
清水「・・・・くすっ。」 清水はそう聞いて、ピストルをしまう。
光次郎「・・・・・すみません・・・・・。でも・・・・・。」
清水「確かに、他の分隊や上層部から見れば、余計な事かも知れないけど、
私から見れば、協力してくれたかのように見えるわ。」
清水が突然、笑顔で言って、光次郎はきょとんとした。
光次郎「・・・・・で、でも・・・・・。」
清水「あなたは・・・・近い未来、SSPに入るときが近いわね。」
光次郎「・・・・SSP・・・・・・。でも、僕は・・・・・本当は普通の学生でいたいし・・・・。」
清水「そうね・・・・・。あなたも本当は普通の人でいたかったのね・・・・・。
私も・・・・昔、そう思っていたわ・・・・。でも、もう後戻りできないと思う。
私もあなたも・・・・戦いという道を踏み入れた。一度踏み入れたら・・・・もう戻れないかも知れない・・・。」
光次郎「・・・・・じゃあ、僕は復讐のあまりに、その道に・・・・・。」
清水「ええ・・・・・。でも、その道から抜け出せる方法は一つだけある。」
光次郎「方法?」
清水「それは・・・・・想い。その想いとともに戦えば、デス・ナイトとの戦争は終わるかも知れない・・・・。
まだ決まったわけじゃないけど、私は・・・・・信じてる・・・・・。」
光次郎「想い・・・・・・・。」
清水「・・・・・じゃ、私はここで。また、次の機会に会うことになるかもね・・・・・・。」
光次郎「はい。それまで・・・さようなら・・・・・。」
清水「うん・・・・・。」 清水は静かに言いながら、光次郎から離れ、去っていった。
光次郎「・・・・・・SSP・・・・・か。・・・・でも、僕は・・・・・・。」
その頃、とある街では、梶や荒井が歩いていた。
梶「・・・・ったくよぉ!気に入らねぇわ!!」
荒井「どうしたん?」
梶「あいつらがもうじき卒業して俺らの・・・・高校生のところに来るってよ。」
荒井「当たり前じゃん。そんな事は。」
梶「そこがムカつくんだよ!!特に光次郎だ!あいつめ・・・・・!
高校に入ったら、どのように怒ってやろうか・・・・・・!」
荒井「ククククク・・・・!そりゃぁいい。」
梶「は?」
荒井「あいつが来るんだったらよぉ。本物の高校の恐ろしさを思い知らせてやろうぜ。な?」
梶「ふふふふふ・・・・・!それはいい提案だ・・・・・!!
さぁ来い。光次郎。高校に入ったら、俺たちが楽しいお迎えしてやるぜ・・・・・!!」
恐ろしい笑みを浮かべる二人の前に桐原零が現れた。
桐原「何をしている?」
梶&荒井「は?・・・・・っ!?おお!!」 桐原を見た二人は驚き、下がる。
桐原「・・・・・高校に入る者をどうお迎えするのだ?」
梶「あ・・・あんたには関係ない!」
荒井「そ、その通りだ!俺らにかかわるなよ・・・・・。」
桐原「そして・・・・・・今、高町光次郎とかほざいたな?」
梶「なっ!!何故、その事を・・・・・!?」
荒井「高町になんか用なのか・・・?」
桐原「いや・・・・・・。単にその名前を持つ者を探してな・・・・・・。」
梶「・・・・わけわかんねぇ。」
桐原「わけわからなくとも結構だ・・・・。」
梶「・・・・・高町光次郎は放課後では、弓道部で弓の練習をする。
だが、あいつが卒業すれば弓道部をやめるかも知れない。
見つけたければ、明日に来るといいぜ・・・・!?」
桐原「・・・・・・そうか・・・・・。だが、あまり、そいつのようなガキみてぇな奴を・・・・・、
虐めるんじゃねぇぞ?高校生は子供たちの成長への道でもあるんだからな・・・・・。」
桐原はそう言うと、梶や池本のところを通りかかって、去っていった。
梶「桐原め・・・・・!恐ろしい奴だぜ。」
荒井「しかし、あいつが切れりゃぁ、光次郎も死ぬんじゃね?俺はそうして欲しいけどな・・・・。」
梶「へへ・・・・!確かに、そうなるかも知れねぇな・・・・・!」
一方、光次郎は高町邸に帰って、自分の部屋で、パソコンで、
大怪獣バトルのサイトを見ていた。
光次郎「・・・・卒業・・・・か・・・・・。」
光次郎はネットをしながら、卒業の事を思った。
光次郎「卒業の後・・・・・・そして、入学した時・・・・・・。僕は一体、どうなるんだろう・・・・・?」
光次郎は今までの中学での生活を思い返した。
弓道部での練習と高校生たちとの喧嘩。桜と真奈美との楽しい時間。
一人ぼっちでの家庭生活。そして、あかりの登場・・・・・。
光次郎(・・・・今の部活は弓道部だからな。・・・・他の部活にしようかな・・・・・。
でも、ジャンボ・ロイドと戦うための力をつけたいから、このままにしようかな。
でも、梶たちが怖いし・・・・・・。やはり他のにしようかな・・・・。でも・・・・・・。)
光次郎は迷っていた。部活についてを。そこに、ドアが開いて、あかりが来た。
あかり「光次郎さん・・・・・。」
光次郎「!・・・・・何?」
あかり「今度の卒業式の事ですが・・・・・・。」
光次郎「ああ。それなら、7日らしいね。たぶん。その日にそうしたいわけ?」
あかり「あの・・・・。私も卒業式に、来てもいいでしょうか・・・・。」
光次郎「え・・・・?」
あかり「私・・・・・光次郎さんの立派なところを・・・見てみたいんです。
そのために、私・・・・光次郎さんの側に・・・・いたいのです。いいですか?」
光次郎「・・・・・くす。いいよいいよ。どうせ卒業式は親も親戚も来るから。
僕には家族がいない。だから、お願いだよ。あかりさん。」
あかり「・・・・・うふふふ。はい!」 あかりは光次郎にそう言われて、笑って喜んだ。
光次郎(・・・・本当にありがとう。あかりさん・・・・・。もし、君がいなかったら、
僕は一人ぼっちで卒業するだろう・・・・・。)
あかり「ところで、光次郎さん。」
光次郎「なんだい?」
あかり「式が終わったら、記念にどこかへ外食に行きませんか?」
光次郎「うん!」 光次郎はそれを聞いて喜んだ。彼は無邪気な子供のようになりそうになった。
あかり「じゃあ、どこか美味しそうなところに行きましょうね^^」
光次郎「うん。・・・・・・ところで、あかりさん。」 光次郎は急に落ち込み始めた。
あかり「なんでしょう?」
光次郎「もし、僕が高校生に行くとしたら、どうすればいいかな?」
あかり「え?たとえば・・・・・?」
光次郎「今度はどの部活に行こうかとか、授業ではどんな事があるだろうとか。
また・・・・・将来の希望とか・・・・・・ね。」
あかり「・・・・・・・その事ですか・・・・・。」
光次郎「僕は悩んでるんだ。僕は高校で何をしたらいいか・・・・・ってね。」
あかり「・・・・・そうですか・・・・・。」
光次郎「・・・・・あかりさんならどうして欲しいですか?僕の高校生活で?」
あかり「・・・・・・それは、わかりません。でも、
人のこれからの人生は他人の決定で決めるものではないと思います。」
光次郎「え?」
あかり「人間は自分自身で生きているんです。確かに、他人の教えも必要ですが、
時には、自分自らが決定を探さなければならない選択肢もあるんです。
自分が何をすればいいか・・・・それは自分のやりたい事でしょ?」
光次郎「僕の・・・やりたい事・・・・・やるべき事・・・・・。」
あかり「あなたが高校で何をすればいいか・・・・・。それは、
あなたがやりたい事を探せばいいんです。やるべき事も・・・・自分自身で決めることです。
もし、どうしてもわからない事があったら・・・・・・。」
あかりはそう言いながら、光次郎を優しく抱きしめた。
光次郎「あ・・・・・・・。」
あかり「私が応援します。あなたは一人じゃありません。私も、桜ちゃんも、
これからもあなたの支えになりますよ。」
光次郎「・・・・・・うん・・・・・・。」 光次郎は静かに返事して一粒の涙を流した。
あかりはその光次郎の涙を拭いた。
光次郎「あ。ごめん・・・・・・。」
あかり「いいですよ。これからも・・・・光次郎さんに笑って欲しいから・・・・。」
光次郎「・・・・・うん。」 光次郎が笑うと、あかりも笑った。二人の優しさという絆はさらに深まった。
とある工業地帯で、ウォーティ・イーターと谷戸らマリーンアタッカー部隊がいた。
谷戸「では、君の性能をここで我々に見せたまえ。」
ウォーティ・イーター「うふふふ。でも、いいかしら?
私の起こす津波はあなたたちを巻き込むかも知れないわよ?私は別にいいけど。」
谷戸「ふふふふふ・・・・!我々はマリーンアタッカー。仮面をつければ、水中など怖くないさ。」
ウォーティ・イーター「なるほどね。じゃ、ちょっとここで暴れていかしら?」
谷戸「敵わんさ・・・・・!ジャンボ・アップしても良い。」
ウォーティ・イーター「じゃ、やってしまいますわよ。いいわね?」
一方、ここはとある家があった。この家は一見、普通の家であるが、
住んでいるのは、ただ一人・・・・桜だけである。ここが桜の部屋であった。
桜は二階の自分の部屋でベッドで横たわっていた。
桜「高校・・・・・か・・・・。でも、私には戦いの使命がある。でも、高校での生活も考えなきゃ・・・・・。」
その時、桜の携帯が鳴り出した。桜は驚いて、その携帯電話を取り、それで電話をする。
桜「こちら、月野!!」 どうやらSSPからの通信らしい。
通信隊員の声『東京C地区に、ジャンボ・ロイドが出現しました!!』
桜「なんだって!!?」
桜は驚いて、部屋から出た。
東京C地区の工業地帯では、巨大化したウォーティ・イーターが現れた。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパッキャパパパッ」
巨大化ウォーティ・イーターの顔は青く、目の部分に、眼鏡のような物がある仮面を被って、
全身タイツのような服の青く、両肩や両足、両手などに緑のメカの部分を付けていた。
ウォーティ・イーターは歩いて、目の前の工場を叩き壊し始めた。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパッ」
谷戸「ククククク!破壊力はまあまあだな。む!?」 谷戸は夜空を見上げて、何かを見つけた。
SSPの戦闘機部隊だ。戦闘機部隊は一斉にバルカンを連射して、先制攻撃をかけた。
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパパッキャパパパパッ」
ウォーティ・イーターがいきなり、戦闘機部隊の攻撃を受けて、ひるんだ。
ウォーティ・イーター『いきなり攻撃を仕掛けて来るなんてずるいわね!!
どうりで、人間は卑怯者なのよね・・・・・・!』
ウォーティ・イーターはそう言うと、左手から放水した。戦闘機はジャンボロイドから出した水を浴びた。
「わ!なんだ!!?」 「き、機能は停止していく・・・・・!?」
ジャンボロイドの水を浴びた戦闘機2、3機が突然ショートし、墜落して爆発してしまった。
地上では、アクター・シックスから桜、野沢、清水、他3名が降りた。
桜「東京R-E地区を沈没させたのは、あのジャンボ・ロイドだったのね!!」
清水「敵の能力はまだはっきりわからない!気をつけて!!」
野沢「了解!!みんな、いきましょ!!」
隊員たち「了解!!」 野沢がそう言うと、隊員たちが走り出した。
そこに、複数のマリーンアタッカーが彼女たちの前に立ちふさがった。
野沢「っ!?青いブラック・アタッカー!?」
清水「マリーンアカッターだ!!」
マリーンアタッカー「いかにも!!かかれ!!」 「おう!!」
マリーン・アタッカー部隊が桜たちに襲い掛かった。
清水「くっ!野沢と月野隊員はジャンボ・ロイドを!!こちらは奴らをやる!!」
桜&野沢「はいっ!!!」 桜と野沢は清水たちと後に、ジャンボロイドの方に向かった。
マリーン・アタッカー「たあ!」 「やあ!」 「はあああぁぁぁぁ!!!」
清水たち「ああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」 カキン キィンカン カンカン カキィィン
隊員たちとアタッカーたちは剣と剣での対決をした。
清水「はあぁぁぁ!!であ!!」
清水は華麗な剣さばきでマリーンアタッカー3人くらい切り倒した。
マリーン・アタッカー「ぎぎゃ!!」 「うああぁぁぁ!!」 「うわぁ・・・・っ!!」
戦闘機部隊はバルカンでウォーティ・イーターで攻撃。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパパッキャパパパッ」
ウォーティ・イーターはビンタで戦闘機を一機撃墜させた。
そして、地上で敵に接近した桜と野沢はレーザーガンで攻撃を開始した。
ビ―ビ―ビ― 桜と野沢のレーザー射撃を受けたウォーティ・イーターはすぐに、二人の方に向いた。
ウォーティ・イーター『馬鹿ね。自分から地上から射撃なんて・・・・・。
地上は危ないというのに・・・・。この二人はもしかして無鉄砲?』
野沢「誰が無鉄砲よ!!」 野沢は怒ってレーザーガンを撃つ。
しかし、ウォーティ・イーターはひるまなかった。
ウォーティ・イーター『ウォーター・バスター!!』
ウォーティ・イーターは左手から水を放水した。
桜&野沢「きゃっ!!」 二人は敵のウォーティ・バスターを避けた。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパ『言っとくけど、ウォーター・バスターを浴びた人間は、
マヒ状態となり、一週間はその状態が続くのよ。』
桜「くっ!!」 桜と野沢はレーザーガンを撃つ。ウォーティ・イーターに命中したが、
ジャンボ・ロイドはこれを受けてもひるまなかった。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパッキャパパパッ」 とある工場の屋上で谷戸がいた。
谷戸「ふふふふふふ。なかなかではないか・・・・・。ウォーティ・イーターよ!
そろそろ見せてみろよ!!東京R-S地区を沈没させたあの大技をよぉ!!」
ウォーティ・イーター『言われなくても、そろそろやるつもりよ。』
野沢「あいつ・・・・何する気!??」
ウォーティ・イーター『さあ、そろそろ地上にいた事を後悔する時が来たわよ。』
清水「だあぁ!!」
マリーン・アタッカー「うわあぁぁあぁぁ・・・・!!」 清水は最後のアタッカーを斬り捨てた。
清水「はぁ・・・はぁ・・・・・!うっ!?」
清水はウォーティ・イーターが体をグルグル回しているところを見て、驚く。
桜「な・・・・何を仕掛ける気!??」
そして、グルグル回っているウォーティ・イーターの周りから突然、
水が出てきて、渦巻きのように彼女の周りに噴出して、上がっていた。
桜「まるで・・・・・水の竜巻・・・・・・!!」
谷戸「そろそろだな・・・・・!」 谷戸はそう言うと、マリーン・アタッカーの仮面を付けた。
そして、ウォーティ・イーターは回転を止め、水も彼女の後ろに止まる。
ウォーティ・イーター『アクア・デス・ワールド!!!』 ザザアアァァァァァァァン
ウォーティ・イーターが両手を前に出すと、大きくなった水が突然、
津波のように前に進んだ。ウォーティ・イーターの出した水が津波となったのだ。
野沢「つ・・・・津波!!!」
桜「これが、奴の力・・・・・!!」
清水「くっ!早く建物に入って屋上に逃げ込まないと!!」
津波は次々と前の建物を沈没させていった。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパッキャパパパッ」
ウォーティ・イーターの発生させた津波が工業地帯を沈ませてしまった。
ごらんの通り、工業地帯は水浸しとなっているが、建物の屋上などは津波に届いてはいなかった。
清水たちはとある建物の屋上にいた。
清水「野沢と月野は・・・・・!?」 清水たちのとは別の建物から野沢の声が聞こえた。
野沢「お~い!ここだよぉ~う!!」 野沢と桜は別の建物の屋上にいた。
清水「野沢!月野隊員!無事だったのね・・・・・。」
桜「さっきの津波の事件はこのジャンボ・ロイドの仕業だったんです!!」
清水「なんですって!??」
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパッキャパパッ」
ウォーティ・イーターは清水たちのいる建物に向かう。清水たちは敵に向かって銃を構えた。
清水「敵が向かってくる!!撃て!!」 清水たちはジャンボ・ロイドを撃ち続けた。
ウォーティ・イーター「キパパッキャパパパッ」 ウォーティは隊員達の連射に耐えながら進んでいった。
野沢「桜ちゃん!私たちも・・・・・・!!」
桜「はい!」 二人が銃を構えるた瞬間に、水から谷戸がバシャァァァン!と飛び出してきた。
谷戸「たあああぁぁぁぁっ!!!」 谷戸は桜たちの背後に着地。二人は後ろを向いて驚く。
桜「っ!!?」
野沢「マリーン・アタッカー!!!」
谷戸「俺様はマリーンアタッカー部隊のエース・谷戸だ!さあ、勝負だ!!」
谷戸がヤリを構えると、野沢や桜も剣を構えた。
野沢「このぉ!!」 野沢は谷戸に斬りかかる。谷戸も正面から走る。
谷戸「はっ!!」 谷戸はヤリを突き出す。野沢も剣を振り、剣が敵のヤリとぶつかり合う。 カキィィィン
野沢「ぐっ!!」
谷戸「むぅん!とおおぉぉぉう!!」 谷戸がヤリを振り上げると、野沢は剣を弾き飛ばされひるむ。
野沢「うわあぁぁぁ!!!」
桜「野沢さん!くっ!!」 桜が谷戸に斬りかかろうとした。
しかし、彼女の前に右のほうから水が飛び出してきた。
桜「きゃっ!!」 桜は水に直接あたらなかったが、驚きはした。
そして、二人の周りに水の玉のようなものが舞うように次々と飛んだ。
野沢「な・・・・なに!?この水の玉の数々は!!?」
谷戸「ククククク・・・・・!その正体は我が部下。我が部下は水から思いっきり飛び出して、
水とともに飛んでいるという事さ・・・・・!」
桜「くっ・・・・・・!」 そして、マリーンアタッカーが水から離れ、正体を現す。
そして、次々と水の玉が消え、そこから一人ずつマリーンアタッカーが次々と現れ、着地した。
谷戸「かかれ!!」 谷戸の叫びに答え、複数のアタッカーが剣で、二人に斬りかかった。
マリーン・アタッカー「だああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
野沢&桜「むうぅぅぅぅぅぅ!!!」 カキン ズバ トショ カキンキン バシュシュ
野沢と桜も剣で敵と戦う。時に敵の剣とぶつかってしまう事もあったが、なんとか倒せたところもあった。
桜「だあぁっ!!」 桜は二人のアタッカーを斬り捨てた。野沢も一人、敵を斬った。
野沢「くっ!!桜ちゃん!ここは私が抑える!桜ちゃんはボスを!!」
桜「はいっ!!」 桜は谷戸の方に向かった。
野沢「はっ!!せい!!とりゃ!!」 野沢は華麗な剣さばきで敵を次々と斬りつけた。
マリーンアタッカー「うわ!!」 「ぎゃ!」 「うぎゃあぁぁぁ・・・・!!」 「うっ!」
桜「あなたの相手は私よ・・・・・!」 桜と谷戸。両者は睨みあっていた。
谷戸「ふっ!面白い・・・・・。ぬん!!」 谷戸が桜にヤリを突き出そうとした。
桜「っ!?ふん!!」 桜は剣を振り、谷戸のヤリと弾きあう。
谷戸がヤリを振り上げ、桜の頭を刺そうとすると、桜がそれを避け剣を振るう。
桜「くらえ!!」 桜が谷戸の近くで斬りかかるが、谷戸は突然ジャンプした。
谷戸「たあっ!!」 ジャンプした谷戸は水に飛び込んだ。桜はそれを見た。
桜「くっ!水に逃げ込むなんて・・・・・!!」 桜がピストルを持ち出した。
すると、水から谷戸が出てきて、マシンガンで屋上の桜を撃ち出した。
桜「っ!うわ!!」 桜は敵の射撃を避けた。そして、谷戸に向かってピストルを4発くらい撃った。
谷戸「ふん!」 しかし、谷戸は水で素早く泳ぎ、その連射を避けた。
桜「くっ!水にいる時ではスピードがかなり上昇している!これがマリーンアタッカーの力・・・・!」
谷戸「ふふふふふふ・・・・・む?」 谷戸はウォーティ・イーターと清水たちの戦闘を見ていた。
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパパッキャパパパッ」
ウォーティ・イーターはウォーターバスターで清水たちを攻撃しようとしたが、外れてしまった。
清水たちは敵を撃ち続けた。敵はまたもバスターを出すが、清水たちは後退し、それを避けた。
谷戸「かなり苦戦してるな・・・・・・。ウォーティ・イーター!!退くぞ!!」
ウォーティ・イーター『なんですって!?』 ウォーティは谷戸に向かってそう言った。
谷戸「このままでは勝負がつかんだろう?次の機会で襲撃するのだ!」
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパッキャパパパッ」
ウォーティ・イーターは回転し、そのまま水の中に入り、消えていった。
谷戸が泳いで退くと、他のマリーンアタッカーも屋上から水に飛び込み、泳いで逃げていった。
野沢「逃げたわね・・・・・・!!でも、マリーン・アタッカー・・・・。普通の戦闘員より強いわ・・・・。」
桜「・・・・・・水に関した敵・・・・・・。なんとかしなくちゃ!!」
清水「・・・・我々も支部に戻りましょ!」
夜の高町邸では、光次郎が和室に来て、あかりに話し掛けた。
光次郎「あかりさん・・・・・・。」
あかり「なんでしょうか?光次郎さん。」
光次郎「さっきは、ありがとう。でも、僕のやりたい事は・・・・僕が決めるよ。」
あかり「はい。頑張ってください。」
光次郎「・・・・・今度できたら、あかりさんの事を知りたい。」
あかり「え・・・・・・!?」 あかりはそう聞くと、急に驚く。
光次郎「・・・・ごめん。でも、正直思うところ、あかりさんは一体どんな人かわからないんだ・・・・。」
あかり「・・・・・・・・・・・・・。」 あかりは不安そうに黙り込んでいた。
あかりは光次郎に自分の正体を語ることができないのであった。
光次郎「・・・・・・あ、今じゃなくてもいい。今度・・・・できたらでいいから・・・・・。」
あかり「・・・・・ごめんなさい。この事だけが言えなくて・・・・・・。」
光次郎「・・・・いいよ。じゃあ、卒業式の時・・・・絶対に来てね・・・・・。」
あかり「・・・・・はい。」 あかりが笑って返事すると、光次郎も笑い、この部屋から出た。
光次郎は自分の部屋に戻っていた。もう深夜の1時なので、電気を消して、
ベッドで横たわって掛け布団を身に被せていたが、何故か寝ていなかった。
光次郎「・・・・・・もし、卒業式に真奈美ちゃんが生きていたら、どうしただろうな・・・・・。
それより・・・・・・あかりさん。あなたは・・・・・本当に誰なんだ・・・・・?」
次の日の朝。光次郎は制服に着替えて玄関であかりに挨拶を言った。
光次郎「じゃ、行ってくる。」
あかり「行ったらっしゃいませ!卒業式まで後6日ですね。」
光次郎「ああ。じゃ!」 光次郎は家から出て、しばらく歩いて学園に来た。そこに桜が来た。
桜「おはよう!光次郎君。」
光次郎「おはよう!桜ちゃん!今夜はどうだった?」
桜「ええ・・・・・。昨日の津波発生事件はジャンボ・ロイド、ウォーティ・イーターの仕業だったの。
彼女は水を操り、あまつさえ青い戦士、マリーンアタッカーとともに私たちと戦っていたわ。
敵部隊はなんとか退いたけど、今日はどこかに出現するはずよ・・・・。」
光次郎「そうか・・・・・・・。よし!その時は僕も手伝うよ!」
桜「ありがと!光次郎君。」 桜が笑うと、光次郎も笑った。
二人は仲良く学園に入った。
今日も授業が行われていた。今回は高校に向けての勉強である。
担任の先生「ええ・・・・・。これからあなたたちが向かう先は・・・・・。」
二人は先生の話をしっかり聞いていた。そして時間が過ぎて、放課後となった。
光次郎は弓道部で弓矢の練習をしていた。そこに、梶が来た。
梶「高町。」
光次郎「っ!?なんですか・・・・!?」
梶「・・・・・今日は責めはしないけど、これだけは言っておくよ。」
光次郎「な・・・・なんなんですか?」
梶「・・・・・空手部のキャプテンがお前に会いに来る。ま、逃げたきゃ逃げるんだな・・・・・。」
梶は元気そうにない声で、光次郎から離れた。
光次郎「なんだよ・・・・・。うっ!!?」 光次郎の前についに桐原が来た。
桐原「・・・・・・お前が、高町・・・・光次郎か・・・・・・。」
光次郎「・・・そ・・・・そうだけど・・・・・。あんたは・・・・誰ですか?」
桐原「俺は桐原零。梶の言うとおり、空手部のキャプテンよ。」
光次郎「そのキャプテンが何故、僕に・・・・・!?」 光次郎は恐る恐る桐原に聞いた。
桐原「いや・・・・・。ただ、お前の顔が見たくてな・・・・・。それだけだ。」
光次郎「見たいだけで・・・!?喧嘩売ってるのですか・・・・?」
桐原「喧嘩などはしない。喧嘩など人生に必要のない行いだ・・・・・。」
光次郎「う・・・・・・・!僕を見てて、なんの意味があるのですか!?」
桐原「意味?・・・・そうだな・・・・・。もし、できたら・・・・・・・・。」
桐原が光次郎に近づこうとした瞬間、榊が二人のところに来た。
榊「よーう。」
光次郎「っ!榊!!」 光次郎は桐原から離れ、榊のところに来た。
桐原「何だね?君は。」
榊「いわゆる。ただの友人って事で。」
桐原「友人か・・・・・・。誰にでも友はいると言うわけか。」
榊「初めはいねー時もあるさ。それより、光次郎。こいつはお前に何をしようちしてんだ?」
光次郎「し・・・知らないけど、僕を見ようとしただけで・・・・。でも、僕には、
こいつが僕に何かしようかと思って・・・・恐ろしそうなんだ・・・・・!」
榊「へぇ・・・・・。おにいちゃん!そういえば、あんた・・・・空手部のキャプテンらしいな・・・・?」
桐原「そうだ。俺は桐原零。高町光次郎と言う男が、どれほどの者か見極めようと思ってな・・・・・。」
光次郎(やはり僕を狙っている・・・!?一体誰だかわからないけど、
恐ろしいという事だけはわかる・・・・!」 光次郎は桐原に脅え、榊と桐原はにらみ合った。
榊「それで、あんたは光次郎をどんな男だと思ってる?」
桐原「思うだけでいいのだな?そうだな・・・・。彼は、社会の裏で何者かと喧嘩してそうだな・・・・。」
光次郎(なっ!!?こ・・・・こいつ・・・・・!僕の事を・・・・・!!)
榊「喧嘩ねぇ・・・・・・・・。光次郎が・・・・・。」
光次郎(違うんだ!榊・・・・・・!僕は・・・・・・・!!)
榊「そんな事言うなって。光次郎が無駄な争いをするわけねーだろ?」
光次郎「さ・・・・榊・・・・・・。」
榊「それに、光次郎は自由奔放でもある男だから、戦いだってしそうだな。
相手は・・・・・・・どこかの悪の組織じゃね?」
光次郎「そ・・・・そうだ!僕はそいつと戦ったことある!・・・・夢で・・・・。」
榊「夢かよwwww」 榊は光次郎の冗談?を聞いて笑った。
桐原「・・・・・そうか。失礼する。」 桐原は二人に後姿を向いた。そして、顔は光次郎の方に。
光次郎「!ま・・・・また何か?」
桐原「・・・・・間もなく・・・・・動き出すだろう・・・・・。」 桐原はそう言って、二人から離れた。
光次郎「動き出す・・・・・。一体誰が・・・・。」
榊「気にすんなよ。それより、もうすぐ俺らは卒業するんだ。残りの日くらいは頑張ろうや。」
光次郎「あ・・・・・。うん。頑張ろう!」 二人は一緒に弓矢の練習に励んだ。
そして、部活が終わり、光次郎は榊から離れ、桜と日向のもとに来た。
桜「どうだった?今日の練習は。」
光次郎「うん。なんか変な人も来たけど、榊がいてくれて助かったよ。榊には感謝しないと・・・・・。」
桜「うん。優しいんだね。榊君も・・・・。」
光次郎「ああ・・・・・。」
日向隊長「くすくす。・・・・っ!!?」
日向隊長の携帯電話が鳴った。日向隊長は携帯電話を使った。
日向隊長「こちら、日向!!」
通信隊員の声『東京AO202地区に、デス・ナイトが出現しました!』
桜&光次郎「!!??」 光次郎と桜は通信隊員の声を聞いたので彼の言葉に驚いた。
東京AO202地区の街で、アクターシックスとSSP専用車が数台走っていた。
この街のどこかで等身大のウォーティ・イーターと谷戸がいて、隊員たちがこの二人に挑む。
ウォーティ・イーター「ウォーター・バスター!!!」
ウォーティ・イーターはウォーターバスターで複数の隊員をマヒ状態にした。
清水「撃て!!!」 清水の命令で、野沢と4人の隊員が、ウォーティを撃つ。
しかし、ウォーティ・イーターは右手から水を噴出させ、無数の弾を落とした。
野沢「そんな・・・・・!!」
ウォーティ・イーター「そんな弾が私に効くわけありませんから。」
谷戸「ウォーティ・イーター!ジャンボアップしろ!!」
ウォーティ・イーター「しょうがないわね・・・・・!ジャンボ・アップ!!!」
ウォーティ・イーターは自分の周りから水を噴出させ、その噴水に包まれ、
噴水と共に巨大化し、やがて、水が消え、巨大化したウォーティ・イーターが現れた。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパッキャパパッ」
ウォーティ・イーターは暴れ始めた。格闘で次々とビルを壊し続けた。谷戸はいつの間にビルの屋上に。
谷戸「行け!ウォーティ・イーター!!SSPごとこの街を破壊するのだ!!」
谷戸の命令を聞いたウォーティ・イーターはウォーターバスターでビルを崩れさせた。
そこに、桜と光次郎が走ってきた。
光次郎「桜ちゃん!よろしく!!」
桜「うん!!」 光次郎は桜から離れ、桜は清水たちと交流した。
野沢「桜ちゃん!!」
桜「遅くなってすみません・・・・・。」
清水「うむ・・・・。っ!?みんな!周りを!!」
桜たち「っ!!!」 桜たちのまわりに無数のマリーンアタッカーが彼女たちを囲んでいった。
マリーンアタッカーたち「ひひひひひひひひひ・・・・・!!」
マリーンアタッカーが暴れているところを見た光次郎は敵に向かって弓矢を構えた。
光次郎「見てろぉ・・・・!!えぃ!」 光次郎は矢を放った。矢はウォーティ・イーターの背中に刺さる。
ウォーティ・イーター「キャパパッ!キャパパッキャパパパッキャパパ」
背中を刺されて怒ったウォーティ・イーターは矢を放った光次郎を探そうとさらに暴れた。
光次郎「効いたか!だが・・倒れちゃいないなんて・・・・!!」
一方、あかりは和室にいた。
あかり「・・・・・・っ!!」
あかりはいきなり左胸を押さえだし、何か苦痛を感じた。
あかり「こ・・・この感じ・・・・。また光次郎さんが・・・・・!!」
あかりは家から出て、マリオネット・ライターに変身しようとした。
あかり「ライトニング・・・・・くあ!!」
あかりはまたいきなり、左胸を押さえて、倒れた。
あかり「く!またクリスタルタイマーが・・・・・!でも、この苦痛は、さっきのと違う・・・・・。
あ・・・・熱い・・・・・。まさか・・・・エネルギーが・・・でも、戦わないと・・・・・・!!」
あかりは必死に立って変身を開始した。
あかり「ライトニング・メタモルフォーゼ!!!!」 あかりはマリオネット・ライターに巨大変身した。
マリオネット・ライター「はああっ!!」 ライターは空を飛んで、現場に向かった。
東京AO202地区の街でウォーティ・イーターが暴れている。
光次郎「・・・・っ!あ!マリオネット・ライターだ!!」
そこに、マリオネット・ライターが飛んできて、ウォーティ・イーターの前に着地した。
マリオネット・ライター「ウォーティ・イーター!今度はあなたの仕業ね・・・・・!!」
ウォーティ・イーター『あなたは・・・しょうがない子でありすぎたわ!!』
マリオネット・ライター「どういう事!!?」
ウォーティ・イーター『あなたは私と同じジャンボロイドのくせして、
なんで一人ぼっちのわがまま小僧を守るわけ?同じジャンボロイドとして恥ずかしいわ!』
マリオネット・ライター「くっ・・・・・!」
ウォーティ・イーター『それに、知ってるわよ。あなたは数々の戦いで疲れすぎているそうね・・・・。
原因は様々な攻撃を受け過ぎた上にエネルギーの充電をしていないからよ!
それに、あなたの弱点は胸。特にそこのクリスタルタイマー。
そこを攻撃されれば、物凄い痛みでエネルギーがさらに、ダウンするはずね・・・・・!』
マリオネット・ライター「くううっ・・・・・!」 マリオネット・ライターは走った。
ウォーテゥ・イーター「キャパパッキャパパッキャパパパ」 そして、両者は組み合いに入った。
マリオネット・ライター「ぬ・・・・・!だあっ!!」 マリオネット・ライターは敵を投げ飛ばした。
しかし、ウォーティ・イーターは着地して、マリオネット・ライターの方に走る。
マリオネット・ライター「てあ!!」 バキャァァッ
マリオネット・ライターはウォーティ・イーターにとび蹴りを決めた。敵は後ろに扱けた。
マリオネット・ライター「フィンガーラッシュ!!!」 ライターはフィンガーラッシュで敵を撃った。
ウォーティ・イーター「キャパパパッキャパパパッキャパパパッ」
ウォーティは体中を撃たれてしまうが、怒って急に立ち上がった。
一方、桜たちはマリーンアタッカー部隊と戦いっていた。
桜「でぃ!!た!はああっ!!」 桜は剣を素早く振り、数々の敵を斬り捨てた。
マリーンアタッカー「うわ!」 「ぐあ!」 「うああぁ・・・・!」 「わっ!!」
野沢や清水もそれぞれ剣を振って、敵を次々と切り倒した。
マリオネット・ライター「ふっ!うあ!っ!む!ぐっ!でえぇぇい!!」
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパパッキャパパパ」
マリオネット・ライターはウォーティの顔を殴る。しかし、ウォーティがライターの背中を蹴る。
ライターは反撃にウォーティの右肩にチョップを打ち、腹に蹴りを決めた。
ウォーティは怒ってライターの顔を殴り、もう一度拳を突き出すと、
ライターがその拳を両手で受け止め、それで、ウォーティを思いっきり投げ飛ばした。
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパパッ」 敵は地面に叩きつけられるが、すぐに立ち上がる。
マリオネット・ライター「つっ・・・・!!」 マリオネット・ライターは敵とまたも組み合いに入った。
谷戸「ウォーティ・イーターよ!奴を止めたら、我が部下を援護するんだ!!」
マリオネット・ライターはウォーティ・イーターの頭をチョップで攻撃した。
マリオネット・ライター「せやぁぁぁ!!」 そして、敵の腹に正拳突きを決めた。しかし・・・・・。
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパ『ウォーターバスター!!』」
ウォーティ・イーターはウォーターバスターを繰り出した。
敵の水がマリオネット・ライターの胸にかけてしまった。
マリオネット・ライター「っ!!あ、あああ・・・・!!」
マリオネット・ライターは胸を敵の水にかけられ、その胸を押さえ込んだ。
ウォーティ・イーター『苦しい?でも、それを自業自得と言うのよ。』
ウォーティ・イーターは苦しんで息をしているライターを見た後、
桜たちとマリーンアタッカーたちが戦っているところを見た。マリーンたちがどんどん数が減っていく。
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパッキャパパ」
それをウォーティ・イーターはゆっくりと左手を地面に突き、
そこから水を川のように流した。桜たちやマリーンアタッカーたちの方へと流れていった。
清水「な!」
野沢「これは・・・・・・!!」
桜「ウォーティ・イーターの仕業ね!奴らはマリーンの得意な水のフィールドを作っていたわ!!」
そして、ウォーティ・イーターの出した川が徐々に桜たちやマリーンアタッカーたちに近づいた。
桜「危ない!!」
野沢&清水「うわっ!!!」 そして、隊員たちは川に沈んだと思いきや、意外と深くはなく、
下半身が川に入っていたのであった。
野沢「あれ?溺れてないわ・・・・・。」
清水「っ!?敵どもは・・・・!?」 そして、水から一人のマリーンアタッカーが出て来て、桜に迫る。
マリーンアタッカー「かああああっ!!」
清水「っ!!ふん!」 スパン 清水はいきなり出てきたマリーンアタッカーを斬った。
野沢「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
清水「っ!野沢!!」 清水は野沢の悲鳴が聞こえたので、彼女の方に向く。
野沢はいつの間にかマリーンアタッカー二人に捕らわれていたのだ。
野沢「だ、だめえええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
マリーンアタッカー「へへへへへ・・・・・!!」
清水「野沢!このぉ!!」 清水はピストルを構え、二人のアタッカーを撃ち、野沢を助けた。
野沢「ありがとう・・・・・・・。」
清水「気をつけて・・・・!奴らはこの水中に潜んでいるわ!」
野沢「うん・・・・・・・!」 そして、水からマリーンアタッカーが3人出て来て、桜に迫る。
桜「ふん!でぃ!は!」 桜は剣を素早く振り、敵を次々と斬った。
谷戸「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 さらに、谷戸もビルの屋上から川へ飛び降りた。
桜「っ!マリーンアタッカーのリーダー!!」
谷戸「散れえぇい!!」 谷戸はヤリを突き出し桜を襲う。桜は剣で応戦した。
桜「くっ!!でぃ!!」 桜は剣で敵のヤリから身を守っているが、一方的に押されていた。
そこに、光次郎がいつの間にか建物の二階にあがっていて、そこの窓から姿を見せた。
光次郎「桜ちゃん!!」
桜「光次郎君!!」
谷戸「・・・ほう!貴様が高町光次郎か・・・・・・・!」 谷戸はそう言って、マシンガンを構えた。
光次郎「こいつは僕が倒す!桜ちゃんは仲間たちを!!」
桜「はい!!」 桜は野沢や清水のもとに駆けつけた。光次郎は谷戸に向かって弓矢を構えた。
マリオネット・ライター「あ!ああ・・・・・!」 マリオネット・ライターは胸を痛がり押さえていた。
しかし、その手は離れ、その苦痛に耐え、必死に立った。しかし、クリススタルタイマーが点滅をしていた。
ウォーティ・イーター『ふーん。まだ立てるかしら?でも、私のバスターにかけられた弱点のところは、
もうとっくにショートしていると思うわ。もう一度かけるけど、あなた、死ぬ準備はいいかしら?』
マリオネット・ライター「く・・・・・・!(む・・・胸が・・・・!熱い・・・・・・。)」
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパパッキャパパ」 ウォーティ・イーターは再び、
ウォーターバスターを発射。彼女の出した水が再びマリオネット・ライターの胸にかけた。
マリオネット・ライター「あ、ああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 ライターは再び胸を水にかけられ、
その苦痛に耐えられず、倒れた。マリオネット・ライターは再び胸を押さえ込む。
ウォーティ・イーター『ふふふふふ。感じるでしょ。あなたの【マリオネット回路】が故障しかけているのを。』
マリオネット・ライター「う・・・く・・・!まだ・・・・私の回路は・・・・・壊れていない・・・・・!」
ウォーティ・イーター『嘘おっしゃい!そろそろあなた、死ぬわよ!?』
マリオネット・ライター「私は・・・・・死なない・・・・・・!死ぬわけにはいかない!!」
そう言うと、彼女はまたも立ち上がった。しかし、胸から煙が少し出て、タイマーの点滅も早くなっている。
一方、野沢と清水と桜は次々と出てくるマリーンアタッカーを次々と斬り捨てていた。
そして、光次郎は窓口から矢を放ち、谷戸は水中を泳いでそれをかわした。
谷戸「死ねぇ!!」 谷戸はマシンガンで光次郎を攻撃してきた。光次郎は隠れてそれを避けた。
光次郎「ちくしょう!!」 光次郎は再び窓口で谷戸に向かって矢を放った。
しかし、谷戸は水中で素早く後ろに移動して、矢を避けた。そして、再びマシンガンを撃ってきた。
光次郎は再び窓口以外に隠れてそれを避けた。光次郎は少しだけ顔を窓口から見せると、
谷戸がまたもマシンガンを撃ってきて、光次郎は素早く隠れ、無数の弾がビルの壁にあたった。
光次郎「くそぉう!このままでは・・・・・・・!」
谷戸「ははははははははははははは!!!!高町光次郎よ!
お前を育ててくれたマリオネット・ライターがそろそろ最後に近づいてくるぞ!」
光次郎「っ!!!」 光次郎はそれを聞いて、怒って窓口から弓矢を構えた。
谷戸はそれをチャンスしマシンガンを撃つが、光次郎がその前にいち早く矢を放った。
谷戸「うげっ!!」 谷内は胸を矢に刺された。光次郎は無数の弾を避け、再び窓口から姿を見せた。
光次郎「っ!よし!!」 しかし、谷戸はまだ倒れてなく、最後の力を振り絞ってヤリを投げつけた。
谷戸「ぬぅぅぅぅぅ・・・がっ!!!」 ヤリは光次郎に迫る。しかし、彼は矢を放ち、敵のヤリを弾いた。
光次郎「どうだ!?」 光次郎の矢に弾かれたヤリはそのまま谷戸の顔に刺さった。
谷戸「っ!!?うぅぅ・・・・!」 谷戸は水に沈み、死んでいった。
桜「やった・・・・・・!!」 桜たちもようやくマリーンアタッカーを全滅させる事ができたらしい。
清水「・・・・・あの子・・・・。」 清水と野沢は光次郎の方を見ていた。
野沢「あの子だ。あの時、吸血鬼から私を助けてくれたのは・・・・。」
清水「そう・・・・・・。やはり、あの子が・・・・・・。」
一方、ウォーティ・イーターがマリオネット・ライターに襲い掛かってきた。
ウォーティ・イーター「キャパパッキャパパパッキャパパパパ」
マリオネット・ライター「っ!でえええぇぇぇぇぇぇい!!!!」
マリオネット・ライターは勢いで掴んできたウォーティを後ろに投げ飛ばした。
ウォーティ・イーターは地面に叩きつけられ、ひるんだが、すぐにライターの前に立ち上がった。
マリオネット・ライター「っ!?フラッシュ・ブレイカー!!!!」 ピカァァァァァァァァ
ウォーティ・イーター「・・・・・」 ドカァァァァァァァァァァァァァン ライターは後ろ敵に必殺技をくらわせた。
ウォーティ・イーターはフラッシュ・ブレイカーを浴びて、爆発して粉々になって死んでしまった。
マリオネット・ライター「・・・あ・・・・・・。」
マリオネット・ライターは胸の痛みに耐えすぎて限界になったせいか、急に倒れこんで消えていった。
戦いが終わって二日後、卒業式まで後4日である。今は夕暮れの時で光次郎は自宅に帰った。
光次郎「ただいま。」 光次郎が玄関から靴を脱いであがると、いつも通りにあかりが迎えに来る。
あかり「おかえりなさい。光次郎さん。」
光次郎「うん。後4日で卒業式だから、明日から午前中だって。」
あかり「そうですか・・・・あ・・・・・。」 あかりは急に倒れそうになる。
しかし、光次郎がそんなあかりを抱えた。あかりは少し息をしていた。
あかり「はぁ・・・はぁ・・・・・・。(っ・・・・!また回路が・・・・・でも・・・・・。)」
光次郎「どうしたの?あかりさん・・・・・。」
あかり「っ!いえ・・・・なんでも・・・・。」
あかりは立って、そっと光次郎から離れた。
あかり「あら?光次郎さん。顔が真っ赤になってますが・・・・。」
光次郎「え?///ああ・・・・・なんかあかりさんが急に僕に近づいてきたから・・・・。」
あかり「・・・・・それはきっと好きな人が自分に触れた事で出るんじゃないでしょうか?」
光次郎「好きな人・・・・・・。」
あかり「光次郎さん・・・・やっと。私の事、好きになってくれたんですね・・・・・。」
光次郎「あかりさん・・・・・・。と、ともかく。卒業式の日には、来てくれるよね?」
あかり「・・・・・・・・はい。」 あかりも頬を赤く染めながらそう言った。あかりも光次郎が好きなのだ。
そして、4日も過ぎ、ついに卒業式の日となった。光次郎とあかりは手を繋いで一緒に学園に向かった。
かくして、ウォーティ・イーターの攻撃は終わり、光次郎たち中学3年生たちは無事、
卒業する時が来ました。その同時に、マリオネット・ライターの寿命が近づきつつあるそうです・・・・・。
マリオネット・ライターはあと、数日で回路が寿命で壊れ死んでしまうのでしょうか・・・・・・?
その時、デスナイトの日本支部がとうとう動き出そうとしたのです・・・・・・。
デス・ナイト日本支部アジト
佐野山「ふふふふふふふふふ!ついに・・・・・マリオネット・ライターの最後の時が近づきつつある・・・・。」
ジェノサイド・シーザー「はい。ウォーティ・イーターの攻撃によって、
さらに奴の寿命が縮まってしまったでしょう。あと数日で持ちきれないでしょう・・・・・。」
佐野山「そうだ。我々はついに総攻撃をかける時が来たのだ・・・・・・!
日本支部に残されし最後の戦士たち、シャーマニック・ツァルト!
デンジャラス・アタッキー!デストロイスラッシャー・・・・・・!!などなど・・・・・!
それらを一斉に・・・・マリオネット・ライターを袋叩きにしてやるぅ!!!」
佐野山が物凄い形相で笑みを浮かべた時、彼の後ろのところに少し幼い少女が静かに呟いた。
その少し幼い少女はピンクの髪をしていた。その少女こそが、シャーマニック・ツァルトである。
ちなみに、少し幼いというのは、ハーケン・ダイバーよりちょっとだけ背が小さいらしい。
シャーマニック・ツァルト「・・・・・あいつなら・・・・・私一人でも倒せそうですけど・・・・・。」
ジェノサイド・シーザー「今に見ていろ・・・・・!マリオネット・ライター・・・・・・!!
とどめは、私もジャンボアップして、その首を頂いて、我が日本支部のシンボルにしてやる!!」
佐野山「ふふふふふふ・・・・・はぁぁはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
佐野山の笑い声がアジト中に響き渡った。
次回につづく
登場ジャンボロイド
津波ジャンボ・ロイド・ウォーティ・イーター
身長・24メートル
CV・岡本麻耶氏
水を操るジャンボロイドで、津波を発生させ、街を沈没させてしまった恐ろしい戦士。
手から放水する特殊な水で、敵をマヒさせ、メカの機能を故障させてしまう。
水中での戦いが特に有利。しかし、あまりその戦法は、見せ付けなかった。
登場キャラ
谷戸・条規(CV・神谷浩史氏)
マリーンアタッカー部隊の隊長。後にウォーティ・イーターのマスターとなる。