表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】絆の赤

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

三人とも、口にはあんまり出さないけど、創作部の活動を大切に思っていたら良いな。

「鏡花、お前の髪借りるわ」

自作のイラストを書いていた瑠衣が鏡花に声を掛ける。鏡花は珍しく黙って筆を進めていたが、その声に顔を上げる。

「何? 切った方が良い? 君になら、この超ロングヘア上げちゃうぞ〜?」

そう言いながら、鏡花は鞄の中から文房具の鋏を取り出した。

鏡花の髪は非常に長い。この間髪型を変えて下ろしていた事があったが、腰まで届くストレートだった。其れを今、サイドテールに纏めているのだが、その付け根に鋏を入れようとしている。

「ちょっと!!」

私が止める間もなく、瑠衣が立ち上がり、冷ややかな声を浴びせかける。

「その必要はない。切ったら意味が無い」

瑠衣は鏡花の高い位置に纏められたサイドテールを解すと、四方八方から鏡花の様子を観察する。時に鏡花の体を指を当て、目処を立てる様に視線を動かした。

「束ねると意外と短くなるんだな。まぁいい」

そうして飛び出したのは真っ赤なリボン。長さは鏡花の髪の二倍近くある。其れを鏡花の髪に括り付け、編み込みを始めた。

「鏡花の髪はとても綺麗だよね」

鏡花の髪は色素が薄く、艶がある分、光の加減によって大きく色を変える。薄暗いと黒、夕陽を浴びると茶、強い光だと銀。ただ眺めているだけでも、部分部分によって色が変わる。

「もっと褒めるが良いぞ〜? ゆらりぃ〜」

そうして完成したのは、リボンが混ざった三つ編みだった。メッシュでも入れた様なアクセントが彼女の髪によく映える。

「やっぱ原本があるとやりやすいな」

そう言いながら、瑠衣は鏡花の髪を元にイラストを上げていく。見たまま、あるがまま、リボンの部分だけに色を添えて、完成した。

「やるじゃん、瑠衣たん。ただでさえ可愛い私が更に可愛くなったぞい」

「そうだね。やっぱり鏡花は赤が似合う」


「瑠衣たん、学生時代にさー、私に三つ編みしたの、覚えてる?」

すると瑠衣は眉間をぐにゃりと歪めて、こめかみに指を当てた。どうやら記憶に無いようで、思い出そうと躍起になっている様だった。

「私、今でも持ってんだよ。私にとっての黄金時代は創作部の活動だから」

例え三者三葉、互いが互いに連絡を取り合わなくなっても、あの時交わした会話を忘れないように、今でも持っている。

「ま、離れるどころか結婚して、ゆらりぃとも頻繁に連絡取ってるから、残しとく必要も無くなったけどね」

「次は淡い恋愛小説か?」

「いいねぇ。湿度マシマシ。感情クソデカで行こうか〜」

創作部、ガチ勢。

最初(主に諭羅)と、鏡花が瑠衣にガチ恋した時だけ湿度高そうだけど、それ以外はカラッとしてそう。

大抵、除湿かけるの瑠衣たんですが。


三者三葉、あの時が何よりも大切な黄金世代だと良いと思います。

そうして、なけなしの鏡花の人格も、其れを忘れないようにリボンはずっと持ってて欲しい。


明日は湿度高めの恋愛小説でも良いですね。


プロットタイプの鏡花が書いてそうですが、プロットタイプ関連の人々は出なさそうなので、タグ付けは考えます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ