2025/03/04〜2025/03/08
2025/03/04 <生>
人はひとりで生きてゆく。
そう思いながら周囲を羨む。
矛盾。
あの人との違いは何だと勝手に寂しくなる。
黒く濁ったものが地を這い足に絡みつく。
孤独。
このまま闇に溶け込みたい。
そう願って目を閉じるも、目を開ければ存在し続ける自分が、分からない。
何をしたくて何を望んでいるのか、この先に見つけられるのか、分からないまま今日もあてもなく生きていく。
願わくば、昨日より優しい自分でありますように。
○●。
2025/03/05 <移りゆく>
地面を割って覗かせた緑。
緑を割って覗かせた黄色。
黄色を割って雌しべと雄しべが顔を覗かせた。
○●。
2025/03/06 <玉子焼き>
よく作ってくれた玉子焼き
お箸だけで作る手際の良さは憧れ
真似ればスクランブルエッグの出来上がり
何時になれば綺麗な玉子焼きが出来るかな
○●。
2025/03/07 <おつかい>
「これを渡してきて」
そう君に告げたのは興味本位だった
もしかしたら
そう思い託した君へのおつかい
真っ直ぐにとはいかなかったけれど
君はちゃんとおつかいをやり遂げた
「すごい!すごい!」
一番喜んだのは
他でもない私自身だった
○●。
2025/03/08 <車と猫>
車を洗った
ずっと洗えてなくて薄汚れていた
それがピカピカになった
中々洗えなくてごめんね
いつもありがとう
すると近所の猫がピカピカの車を眺めに来た
「乗っちゃダメだよ」
君が足跡つけてるの知ってるからね