エロいことし放題の世界かと思ったけど、とんだサバイバル世界だった
『今から君に向かってもらう世界は、男が極端に少ない世界なんだ』
「それは!俺、やりたい放題ってことですか!?」
『んーまあ、一応?』
「一応?」
なんだか神様の歯切れが悪い
俺は神様の手違いで死んでしまい。元の世界に戻るのはルール違反になってしまうとかで、地球に似た、少し違う、いわゆるパラレルワールドに転生することとなった
『歳は15歳に戻して、容姿はあっちの世界での上の下ってところにしとくよ』
「えー。どうせなら上の上がいいです」
『君のためを思ってのことだよ』
「そうなんですか…」
ちょっと納得できないけど、神様がそう言うのだから納得するしかない
『それから君には使命を与えます』
「?なんですか?」
『頑張って女性とたくさん子作りしてください』
「言われなくても……待ってください、わざわざ、そう言うってことは、向こうの女性ってめちゃくちゃブスとか?」
『いいえ。あなたの基準が分かりませんが、一般的な美人も不細工な人もちゃんと多種多様にいますので、あなたの好みの人がいないということは無いと思います』
「じゃなんで……」
『それは行けばわかります。ああ、それと一度だけ死にそうになった時に、ギリギリで生き残れるようにしときましたので、頑張ってください』
そう言って神様は俺を送り出してくれた
目が覚めると見知らぬ天井だった
ピピピピピ
頭上でスマホのアラームが鳴っている
「7時…。日付は3月15日か」
コンコン
「おはようございます。朝食の用意が出来ました」
ポケーとしていると扉がノックされて澄んだ女性の声が聞こえてくる
女性はそれだけいうと返事を待たずに行ってしまった
「着替えるか」
口に出す必要はないのだが、なぜかため息とともに言葉が出た
どうやら、神様という非日常に触れて舞い上がり、異世界に行けると思い期待に胸を膨らませて、いざ目が覚めると日本の家と大差なかったことに、自分が思っている以上にショックを受けているようだ
自分の部屋は二階にあるみたいで、おそらく一階にリビングがあると思うので、行ってみて、人の気配がする部屋に入ってみる
「っ!」
「…お、お兄ちゃんのエッチーーー!!」
下着を脱ぎかけの黒髪ボブの美少女がいた
思わず見入ってしまったが、パンチが飛んできたので思わず受け止める
ドコーン!!!
「な、なんで受け止めたの!?!?普通避けるでしょ!?」
吹っ飛ばされた…
肩が外れた…
腕が千切れるかと思った…
死にかけた…
どうやらウチの妹(仮)は美少女ゴリラらしい
壁にめり込む俺を妹は下着姿であわあわして助けてくれる
もしかして神様が言ってたのってこれ?
この世界の女性みんなゴリラなの?
これでイチャイチャするの?
抱きしめられたら背骨折られない?
………
……
…
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
一気に恐怖が駆け上がってきた
俺はこの世界で生き残れるのだろうか