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掌編小説集10 (451話~最新話)

上の階

作者: 蹴沢缶九郎

とある部屋に暮らす男は、自室の天井を睨み付け苛立っていた。先程から、上の階の住人が騒がしく物音を立てていたからだ。まさしく騒音。

上の階の住人は、一体何をやっているのか、「ゴン!!」やら「バキ!!」っといった音から、男の聞き間違えでなければ、「ブロロロ…」といった車のエンジン音のような音まで聞こえる。男がこの部屋へ越してきて、初めての出来事だった。

いい加減我慢の限界を迎えた男は、騒音に対する抗議の意味合いで、椅子の上に立つと、手にしたホウキのを天井に向けて、強めに小突いた。

すると、ホウキでつついた場所を中心にひびが入り、轟音と共に天井が崩落し、上の階から車や電柱が落ちてきた。男はそれらの下敷きになり…。


漫画家から受け取った原稿を見ていた編集者が、怪訝けげんな表情で言った。


「先生困りますよ、一コマ目と二コマ目を変に繋げられては…。まるで崩落しているような…」

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