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異世界神の黒き花嫁  作者: 未鳴 漣
第一章 ペンカーデル
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 序  「死に寄せて」

 


 彼女は手を伸ばした。





 大切なただ二人のため、





 望んだ未来を得るために。





 希望ある世界を掴もうとした。





 その手を串刺しにされようと、





 心臓を貫かれ命を失おうとも。





 流した血が杭となり、生死が廻る軸となるならば。





 この命、惜しくは……、…………。







 いいや、それは嘘だ。





 命は惜しい。





 けれどもう、時間はないのだ。





 ──であればせめて、悲しみはあれど、憐れみはなく。温かな気持ちで思い出してもらえるように。





 誰も忘れることがないよう、弱々しくとも爪を立て、世界を掴み取ろうと……、







 彼女は前を向いて終わりと相対した。











 これは、ある女の生と死の物語────。





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