4/5
共通2-B 古有里を誘う①
――――やっぱり古有里さんしかいないよね。でも忙しい人だし一緒に行ってくれるかな。いいや悩むより誘いにいこう。
「古有里さーん」
「あ、どうしたんですか?」
古有里さんはなんか筆みたいなのを持っていたがテーブルにおいた。
「執筆作業中ですか?」
「いや、こんなに太いものでは書けないですよ。それに文章は機械にしていますから」
―――都会的!
「スタンダードな小説家って眼鏡に髭になんかあの、冬に着るあれ……」
「はんてん?」
「それです! ……あ、それは受験生か」
小説家はやっぱり着物に黒帯だよね。どっかのアニメの売れっ子作家しかり。
「ところで、何かご用ですか?」
「よかったら一緒に縁日に行きたいな……なんてお誘いにきました」
「今日は縁日だったんですか」
「私もついさっき知りました」
「では一緒に、いま準備しますから」
よっしゃああああああ!