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共通:BAD.end 急ぎた光への接近、それは闇への誘い
私はその光が気になって、森へ入る。
「誰かいるの?」
光の向こうに、黒いオーラをまとったなにかがいる。
―――危険だ。
とっさに頭をよぎるのは、死。
それは人間ですらない。
―――――逃げなくちゃ
。
私は必死に逃げるが、黒いモヤは簡単に道を塞ぐ。
「こないでよ!!消えてよ!!」
まとわりつく闇の霧を手ではらう。
その立ち込める煙のような空気の奥にヒトガタの姿が見える。
なにかを訴えるかのように、それが手をのばした。
「いや!近づかないで!!」
私は強く拒絶すると、モヤはいっそう濃くなる。
―――――あのとき光に近づかなければ。
後悔してももう遅い。息がとまって、意識は薄れた。