少年の思い
楽しんでください
「はぁ、」
結城 粋は月日の流れが早いことにため息をつく。
時々粋は、思い出に浸る事がある。過去を振り返る価値などないのに。
なぜそんなことをするのか粋でさえ分からない。
ただ、時間が過ぎるだけだ。
でも、なぜか思い出すと過去に戻れそうな気がする。
ああ、過去に戻りたい......戻りたい....過去に.......
目が覚めたら朝だった、寝ていたようだ。
なぜか今日は目覚めがいい......
粋はまず毎日の日課である朝の読書をするため、本棚から本を選んだ。
選んだ本は、「TIME SLIP 」。
友人に「すげー事が、書いてあるから粋に貸すわ」と言われた本である。
粋は、まだ読んだことがないのだが友人曰く
「題名どうり内容はタイムスリップをメインにされとるで。」と言うことだ。
パラパラめくると、挿し絵などが異常に多く、ものすごーーーーーーーくシンプルで分かりやすい。
がしかし、この本が使う宇宙人文字のような字体のおかげで解読に時間がかかりそうだ。(手書きをコピーしたもので書いてある文字が糞汚い、しかもその字体をあまり気にしない主人公であった)
などと、自分が勝手に脳内実況をしていた。
Γ何言ってるだ、アホらし、早く読もうと」
早速、糞汚い字でかかれた本を読み始めた。
「きったね、あいつどんな本を薦めるだよ」
先が思いやられる。
一時間後.......
苦労したがなんとか解読できた。(もう読書っていってない)
まず、表紙をめくる。
1ページ目は目次で左下には夢の世界に出てきそうなぐにゃぐにゃに曲がった懐中時計が描かれている。
僕は、ページをめくる。
次のページは時間についての定理が書かれてある。
その定理のひとつ目が、人あるいは動物が起こした行動で未来が変わる事がある。
まあ、これは時間の定理の有名どころのひとつだろう。
粋は、次の定理を見た。次の定理は意外なものだった。
過去に残した思いを何かしていくというイメージで書きました。続編を楽しみにしてください。