ハイビスカスの奇跡 ~グアム演奏旅行日記、実話~
あたし、大須賀結衣。中学2年生、吹奏楽部のファゴット奏者。
ハイビスカスの奇跡がおきたのは、グアム演奏旅行最終日・・・・。
朝、頼んだモーニングコールを聞いて起きる。
カーテンを開けてもすっきりしない朝。
グアムは今、雨季・・・・・。
朝ご飯を食べるために、着替えて朝食へ。
「おはよ」
そう言った奏子ちゃんと里歩ちゃん。この2人、昨日から様子がおかしい。
なんか隠し事してるっていうか・・・・
朝食を食べ終え、海にいくために着替え直す。
歩いて5分ほどのところに、海はあった。
地元とは違って、水色で砂浜もとってもきれい。
あたしは海に入れないので、足だけ入ったり、友達に砂団子を投げて遊んでいた。
「康暉~!」
康暉を振り向かせて、その腕に砂団子を投げつける。
「ってめ、仕返しすんぞ」
「やってみろ!」
実はあたし、康暉の事好きなんだよね。
2時間ぐらいあったけど、あっという間だった。
とりあえずホテルに戻って、シャワーを浴びた。
「奏子ちゃんと里歩ちゃん、どこいったんだろ・・・」
そんなことを考えていると、ホテルの電話が鳴り出した。
「はい」
「俺。康暉。」
電話したのは康暉だった。
「俺、結衣に言いたいことがあって」
「うん。何?」
とりあえず返事を返す。
康暉は何を言いたいのか。電話の向こうで深呼吸してるのが分かる。
「こんな俺だけど」
「付き合ってください」
・・・・・え?
戸惑いながらも嬉しくて、すぐに返事をした
「いいよ」
「ホントに?」
「勿論」
電話の向こうからすすり泣きが聞こえる。
「なんで泣いてるんだよ!」
泣きながらも、康暉はいってくれた。
「ごめん・・・嬉しくて」
それで、電話を切った。
すると、奏子ちゃん達がかえってきて、
「どうだった!?」
って聞いてくる。質問の意味がわからない。
「なんの事?」
「康暉、ずっと結衣ちゃんの事好きだったんだよ」
・・・・えええええええ!!
「で、付き合った?」
立て続けに来る質問。
「・・・・うん」
照れくさくなりながらも答える。
「おめでと!うちら、康暉を応援するために外に出たんだよ」
「そうなんだ・・・・」
いつの間に、と思いながらも普通な返事をする。
「とりあえず、買い物行ってくるね」
照れくさいから、外に出た。
来たのは、ホテル内にあるショップ。
友達のお土産どうしようかなとのんびり見歩く。
「結衣!!」
振り返ると、嬉しそうな顔をした康暉と、ホテルで康暉と一緒の部屋の今野。
「ありがとう」
一番最初に言われた言葉。照れくさくてそっぽを向く。
そういえば、と思い今野を呼び出した。
「お前、他の人にばらしたら殺すから」
「わ、わかった」
これで、あまり外部に漏れなくてすむはず。
「結衣、これかけて」
渡されたのはサングラス。
とりあえずかけてみる。
「可愛い」
あたしは慌ててサングラスをはずして、元の場所に戻した。
そしてあっという間に時間が過ぎ、あたし達は空港についた。
これからはバスで元の集合場所に戻る。
乗り物酔いではやく座りたかったから、さっさとバスに乗った。
先にのっていたのは、康暉と今野。
あたしはさんざん隣に座ることを渋ってたけど、後ろからきたかのんちゃんと奏子ちゃんによって、
強制的に隣にされた。
さすがにバスでも酔ってしまい、吐きそうになりながらも家路にたどり着く。
家に入ってベッドに直行、そのまま眠りについていった。
次の日、午前中の部活を休んで、ハイビスカスの花言葉を気になっていたから調べた。
これはと思い、すぐにメールした。
「ハイビスカスの花言葉って知ってる?」
「知らない」
「花言葉は・・・・・」
「新しい恋」
あたしらにぴったりの花だった。