第85話
前回の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
だって最初「なるちゃんハウス」の完成は、年明けの2月の終わり頃から3月の初め頃って言ってたから。
だから、私、そこに照準を合わせて、色々な計画を自分なりに立ててたんだけど…
まさか12月のうちに、原さんと一緒に暮らすことになるなんて。
だってだって12月って、ものすごく忙しいんだよ!
一昨年ぐらいからこのスーパーでもやり始めた「ブラックフライデー」のせいで、ただでさえ忙しい12月が、もっと忙しくなっちゃってて。
その他、やれお歳暮だの、クリスマスケーキやフライドチキン、オードブル、おせち料理の予約ものがいっぱいな上、冬至だの、年越し蕎麦だの、仲間内での忘年会にいかがですかだののご馳走関係がほぼ毎日毎日売り出しで、目が回るほど年内は忙しくて、年明けの初売りから大体1週間ぐらいもなかなかの忙しさだから、それらがすっかり落ち着いた大寒辺りから2月の初めの節分までの間ぐらいに、引越しの準備をしていくつもりだったんだけどな。
人生の予定って、なかなか思い通りにはいかないもんなんだね。
それはそうと、原さんとの生活に慣れてきたのはいいけれど、ちょっとだけ困っていることがある。
それは「おなら」
1人の時は好き勝手にブーブー出してもよかったけれど、最初は憧れの人で付き合うとか絶対無いって思っていた人だったから。
結婚することになったはすんごく嬉しいけれど、その憧れの彼の前で、まだ付き合いも浅いのに、出したいタイミングでおならブーなんて、やっぱり恥ずかしくて。
したくなったら、観ているテレビのボリュームを少し大きくしてから、トイレに駆け込んだり、もしくは玄関から外に出たりしてやり過ごしているけど。
それに原さんもまだ、私も前でおなら、してないから。
眠っている時、もしかしたら私の思いと関係なく、お尻が勝手気ままにブーブーやってるかもしれないけど…それは、わからないものねえ。
だって、寝てるんだもの。
そう言えばこの間、うちのスーパーで買い物して下さってる常連さんのご夫婦の奥さんが、鍋つゆコーナーで急に顔を赤らめたかと思ったら、着ているダウンジャケットのお尻付近をいきなりバンバン叩いたかと思うと、一緒にいた旦那さんと2人、そそくさとその場から違う売り場に移動していたけれど…
その後すぐ、そのコーナーの商品の乱れを直しに行くと、ちょっぴりぷ〜んとお腹でめいっぱい煮えた感じのおなら臭が漂ってて、思わず「くさっ!」って言っちゃったなんてこともあったなあ。
生理現象なんだもの、しょうがないことなんだけどさ。
どうしたもんかねえ。
まあ、トイレは換気扇がついてるから、例えどんなに鼻が曲がりそうな程臭くとも、換気扇自体の音も相まって、臭いと音関係は自分では上手くやり過ごせているつもり。
そんな些細なことだけど、好きな人と一緒に暮らす大変さを実感しているところ。
みんなはどうしてるんだろうと思う。
それはさておき、なるちゃん達も自宅部分がすっかり完成しているので、お休みの日に少しづつ荷物を持って行っているようだ。
あゆみちゃん達はまだ「なるちゃんハウス」に引っ越すか相談中らしく、このアパートが取り壊される来年の春頃までは、ここでそのまま生活していく模様。
ヒデさんは年明け早々にフランスへ旅立つ為、12月に入ってからは忙しそうに片付けなどに勤しんでいるようだ。
…で、私はと言うと、休みの日は原さんと一緒に新生活に必要なものを買いに行くばかりで、今現在のアパートの片付けや荷物詰めなどは、全然できていない。
…う〜ん…
原さんとはいっぱい話し合ってるんだけど…
どうしたもんかねえ…
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。




