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第78話

前回の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。

「…ゆりちゃん…あのさ…さっきの…」

「いいの!雄大さん、いいの…私、もう大体わかっちゃったから…だから、もういいの…」

「いや…でも…ちゃんと説明させ…」

「させない…言わないで…ほんと、もう大丈夫だから…」

「いや、こういうことは、きちんと…」

「いいの!ほんと、いいのよ、雄大さん…だって、さっきのこと説明しちゃったら…雄大さん…また、辛くなっちゃうから…哀しくなっちゃうだろうから…」

「…ん〜…だけど…」

「ほんと、いいの…だって、私も辛いもの…雄大さんが、昔の彼女のことで、色々思い出して辛くなっちゃうって、辛いんだもの…辛いことぶり返すのって…お尻の痒みみたいで嫌だから…」

「…ん?…ん?」

「…え?」

「…あ、ごめん、ゆりちゃん…あのさ…今、お尻の痒みって言わなかった?」

「へ?言ったよ…だって…嫌な思い出をぶり返すからって…え?あれ?ぶり返すと言えば、お尻や股間の痒みじゃない?あれ?違う?違った?あれ?」

「…い…や…んふふふふ…ぶわはっははははははははは〜〜〜〜!」

いきなり原さんが激しく笑い始めた。

え?なんで?なんで?私、なんかおかしなこと言った?

おかしくないよねえ?

だって、「ぶり返す」と言えば、「お尻や股間の痒み」でしょう?

夏の間、散々テレビでCMやってたよ!

「ザ.男!」みたいな男性達が、元気いっぱい「股間が痒い!」って叫んでて…そんな痒み止めの塗り薬のCMいっぱい見たよ!

女性版の「お尻の痒み」の塗り薬のも…

それになんつうか、忍者の合言葉の「山」と言えば、「川」みたいな。

ああ、もっと簡単に「つー」と言えば、「かー」みたいな、そんな感じのやつで…

私の中では「ぶり返す」と言えば、「お尻や股間の痒み」だったから、そう言っただけなんだけど…

なんか、違ったのかな?

私、間違ってるのかな?

「ひゃはははははは…ごめん、ごめん…ゆりちゃん…ごめん…あまりにも唐突ってのか、予想できないワードが出て来たから…ごめんね、笑っちゃって…別に、ゆりちゃんの発言を馬鹿にした訳じゃないんだよ…ただ…ただ…はははははは…」

「…ううん…そんなの気にしてないけど…え〜、じゃあ、雄大さんは?雄大さんはぶり返すと言えば何?何思い出す?」

私の問いに、しばらく笑っていた雄大さんが、ようやく落ち着いて腕組みをしたまま考え始めた。

「………ん〜…やっぱ…お尻の痒み?」

「ほら〜!やっぱり!」

「ほんと!ゆりちゃんの言う通りだったわ…わははははは…いや、それにしても…なんか、大発見ってのか、目から鱗ってのか…すごいね!ゆりちゃん!さすがだわ!完敗しました」

笑いながらそう言うと、雄大さんはぺこりと頭を下げた。

「雄大さん、もう頭あげてあげて」

「そう?…じゃあ、遠慮なく…え〜と…ごめん、今、なんの話してたんだっけ?」

「え〜!忘れちゃったの〜?ぶり返すと言えばの話だよ〜…」

本当は違うかもしれない。

多分、本当は、さっきの駐車場での元カノとのことを話そうとしてた。

だけど、そんなの、もういいじゃない。

私、雄大さんのこと信じてるもの。

それに…「ぶり返す」の例えで、随分2人で盛り上がったのだから。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

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