第58話
前回の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
いきなりのプロポーズ。
ゆっくり愛を育むんじゃないの?
ってか、結婚してからってこと?
その前の段階は、超特急で行くスタンス?
わからない。
「好き」までの長いストロークの後の展開の速さに、ついていくのがやっと。
でも、とりあえず、お休みの日が一緒の次の休みに、原さんの自宅へ伺うことになった。
お土産はどうしよう?などと考えていると、「そんなのいらないよ…それより…ん〜…お泊まりセットとか…持って来た方が…」なんて言われてしまった。
え!え!え〜〜〜〜〜っ!お泊まりセットって!
珍しく2人共連休だけど…お泊まりって…
初めて伺う彼の家にいきなり泊まる?
そんな経験がない私。
だもんで、早番の今日、急いでさとみに相談しに行った。
あれから、少しづつ回復してきているさとみ。
もう尿道カテーテルも外れ、点滴も短い時間のになった様だ。
それでも、まだまだ足のギプスはそのままだし、手の包帯は無くなって、大きな絆創膏みたいなのに代わってはいたけど、痛々しいには変わりない。
「…へ〜、そうなんだ〜、プロポーズされたかあ〜、早いね〜!」
「でしょ〜!あゆみちゃんもプロポーズされて、交際期間が短いけど、OKしたんだって…赤瀬川君から聞いたんだけどね…それで、赤瀬川君も年内いっぱいでバイト辞めるんだって…でね、年明けから牧場で働くから、実家を出るんだって…入籍する日とか、結婚式をどうするかとかは、まだ全然決まってないらしいけど…それはさ、焦らずにゆっくりでも…ね」
「いや、人の話はそれでいいけど、あなたはどうなの?ゆりは?」
「…ん〜…私はさあ…次の休みがね、雄大さんも連休で一緒だからさ…お泊まりセット持って来た方がって…言われちゃって…へへ」
「あらあ、良かったじゃない!言われた通りにしなよ〜!その方が絶対いいって!…あれ?もしかして、女の子週間始まっちゃうとか?そういう心配?」
「あ、ううん、そういうんじゃないの…女の子週間は現在進行中だから…もうちょっとで終わるから、お泊まりには全然支障ないんだけどね…その…心構えがさ…なんか緊張しちゃって…」
「な〜んだ、そういうことか」
「な〜んだって、そんな言い方」
「あ〜、ごめんごめん…いや、もう大人なんだから、大丈夫だって!好きなんでしょ?原さんのこと…」
「うん」
「じゃあさ、原さんに胸を借りる感じで、ど〜んとぶつかり稽古してくりゃいいじゃん!」
「え?何?ぶつかり稽古?」
「そう!ぶつかり稽古!裸と裸でさ、何回も何回もど〜んとぶつかって、稽古つけてもらっておいで〜!ね〜!」
裸と裸のぶつかり合い。
男と女のぶつかり稽古か。
さすが恋愛の達人。
言葉のチョイスが、名人級だよ!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。




