めりかの部屋
少し迷走していますがよろしくお願いします。
『 × × 』と書いてある記号の横に数字を入れるのだろう。ヒントを求めて隣の部屋のドアを見た。隣には62、もう一つには64。64のところには数字がはまっている。
『2×2×2×2×2×2』になっていてドアの鍵は開いていた。もちろん中を除いた。何かの休憩所のような部屋で、生活感がある。机の上に鍵とカードがあった。どこの鍵かはわからない。カードも、何かの鍵らしいのだが、わからない。もしかしたら管理室の鍵かもしれないから持っておこう。ポケットに入れようとしたが、ポケットがなかったため、手に持っていることにした。
部屋を出ようとした瞬間、人の声がした。これらをとったことがバレるとまずいと思い、慌ててクローゼットの中に隠れた。見たことのない男の人だ。この人も職員だろうか。何かを探している…?
「あれ⁉︎鍵とカードどこやったっけ!」
私が持ってる…。どうしよう。これは本気でバレたらまずい。息を殺してじっと出ていくのを待つ。しかし、なかなか出て行かない。あれー、だとかどこだー、とかしか言わない。本当に出ていってくれと思う。脳裏に実はもうすでにバレているのではなどと言う不安もよぎるが、知らないふりをした。
約十分後。やっと出ていった。部屋のものを引っ掻き回してだが。主に棚や机を散らかしてしていったので、ものが見やすくなった。今度はじっくりヒントを探す。するとなんだ。パスワード帳の様なものが見つかったではないか。めりかの部屋のパスワードを探すが、それらしきものは見つからず、代わりに、『番号、部屋、素数、小さい』と言う意味不明な単語だけが残った。これはたぶんメモった本人にしかわからないやつかもしれない。でも、一応持っておこう。
そういえば、私がいた部屋のパスワードも見ていたらいいかもしれない。足早に部屋に行く。やはり番号がある。今度は…『57』となっている。パスワードは、はまっていて、
『3×19』だった。ここでメモをもとに考えてみる。まず、番号、部屋。これはパスワードの番号ということか、番号がある部屋ということだろう。そして今まで出てきた『2』と『3』と『19』という数字。間に『×』があって思い浮かぶのは…掛け算。素数と小さいがわからないが、掛け算して、『63』になるものが答えになるのだろう。
さっそく、めりかのいる部屋に行って、数字を入れる。『7×9×1』と。だが、扉は開かなかった。代わりに失敗の文字が表示された。
なぜだろう。そういえば…さっきのメモの素数。素数で入力しろってことか…?今度は素数で。『3×7×3』しかし、また開かない。おかしいな。今度は素数で入れた。最後のヒントは小さいという言葉。今までの扉は…『2×2×2×2×2×2』と『3×19』。2は小さいも何も全て等しい。『3×19』これは、二桁だけだから確信はないが、左から小さい順…ということだろうか。
私は、そっとパスワードを入力した。