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境界防衛  作者: 蓑火子
ルーティンワークにて
51/131

第51話 正念場の女/信義の男

 蛮斧戦士の腕を必死に抑え跳ね除けようとする軍司令官。しかし、相手に比して力と速さが不足している。


「ど、どこまで、わ、私を侮辱すれば気が済むんだ、魔女め」

「……」

「わ、私はもうボロボロだ。よくも、よくも」

「……」

「何とか言えぇ……ジークルーン・ジークリンデさんにまでインエクを使用させ……それ程までに私を害したいというのか」


 色々私に問いかけてくるが当然無言で通す。


「許さん……許さんぞ……」


 軍司令官の目が怒りに燃えている。研ぎ澄まされたような、という印象が相応しく、このような鋭い闘志を作ることができた男だったとは。


「左に佞者、右には賢者。そは知力等しくも、術策、智慧と正邪は別ち保たれる。任せぬものは因果と必然。この不足の前に、全ては虚無だ!」

「?」


 奇妙な文言であるが次の瞬間、


「!」


 黒髪女に装備させていた公正のインエクが急停止した。予兆は感じなかった。


「これは」

「全員、私の命令に従えー!」


 その場の全員が、軍司令官の言葉に反応する。黒髪女すらも。これがインエクの真の機能なのか?公正のインエクの機能が邪悪のそれに奪われたようだった。設定が表示していた合言とは、今の青臭いセリフがそれだったのかもしれないが、驚くべき機能だ。


 このままではまずい。ハチドリを黒髪女の目にアタックさせ、公正のインエクを回収。急ぎ私の下へ帰還させねば。螺旋階段を周る。


「ううっ……ジ、ジークルーン・ジークリンデさん……あれ、な、ない!あっちか!」


 さすがに執着している。これが彼の力の源泉なら、絶対に取り戻しにかかってくる。


「全員あの鳥を追え!どうせ行き先は塔の最上階!逃げ場などない!」

「よくもよくもよくも!よくも私の手を汚させたな!絶対に許さんぞ!」

「魔女め!捕虜の分際で!私の権限で即刻処刑してやる!」


 七人の女と一人の蛮斧兵が螺旋階段に向かって突入した。黒髪女に依存していた私の視界が失われたので、エントランスの庁舎猫に切り替える。猫は集団を追って走り抜けるクレアの後ろ姿を見ていた。彼女もインエクに絡め捕られたか。


 だが、軍司令官は、応接室の鍵を自身が保持したままであることを忘れているようだ。私はハチドリの帰還を待ち、二呼吸ほど落ち着いて、応接室の二重扉を内から施錠した。


ガチャ

ガチャ


 内鍵の操作など、鍵が無くとも私には容易い。これで追撃者は、堅固な扉を打ち破らない限り、部屋に入ることはできない。


 ところで、現地にはまだ女が一人残っており、男と対峙している。私は全神経をこの女へ集中させた。




 ―庁舎の塔 螺旋階段前踊り場


「クララ……さん……」

「書庫で、閣下の指示通り文章を追加し終えた時、私への術は解けていました。さきほどあの女達の攻撃を防いだ時も……だから私だけがこの場に残れたのです」

「ど、どういうことだい?」

「閣下は……」

「……」

「塔の上で私をお救いになられました」

「救う……って」

「……」

「落ちそうになった私を引き上げようとしたのはあなただ。逆だよ」

「閣下、全ては私が仕組んだことです」

「な、なな?」

「閣下が庁舎隊長殿と落下したことも、全て私の仕業。アリアさんの手ぬぐいでお二人の手を結んだのは私です」

「なんと。そ、そんな……」

「閣下、私は貴方の術の秘密を知る必要があった。その謎を解き明かすため、策謀したのです」

「術?」

「はい」

「……」

「……」

「そうか……」

「申し訳ありません」

「塔の上の魔女に言われたから?」

「……」

「そうなんだね。ゆ、許せないよ」

「私の正体を明かします。私は光曜の宰相マリスを殺すために遣わされた者で、光曜人です」

「光曜人……そうだったのか」

「はい」

「確かに、蛮斧人にしては美しすぎると思ってた」

「恐れ……入ります」

「しかし、魔女を殺したいって。ならば私と」

「いえ。今の私は彼女に洗脳され、逆らえません。閣下の秘密を解き明かし、報告するまでは」

「そう、なのか」

「本当に……申し訳ありません」

「……」

「……」

「私は……」

「……」

「私はあなたにこのようなことをさせるあの魔女が心底憎い」

「……」

「だが私には力がある。私を信じて欲しい。あなたをあの魔女の術から解放してみせる!」

「し、しかし。彼女を倒すことは容易ではありません……魔術の達人です」

「政治的に抹殺するのだ。とんでもない奸悪なる人物であると公表して!」

「しょ、証拠がありません」

「状況証拠はある。いや、物証だってあると言える。あの魔女は、私が所有していた古代の遺物を奪ったのだ」

「ああ……」

「だが、もう一つは私がしっかりと保持している。あの魔女はこの遺物の真の力を知らない。その力を用いれば、光曜の恐るべき魔女であったとしても、屈服させることができるだろう」

「それはどのような力なのですか?」

「今はまだ言えない。私もその全容を解き明かした訳ではないからだが……しかしいつかあなたに」

「そう。それは残念ね」

「えっ?」




 クララの体を完全に掌握した私は、ただちに軍司令官の顔面深くに手刀を打ち込んだ。


「はぴゅ!」


 彼女の細く美しい指が男の左眼窩に突き刺され、眼球は掴まれた。一息後、指が引き抜かれた時、軍司令官は声なき悲鳴を上げて倒れた。


 こうして、私は左眼のインエクを手に入れた。




―庁舎前広場


「隊長、城壁隊が邪魔してます!」

「庁舎を取り囲んでんな……おれたちの訪問を知ってたのか?」

「まさか、速すぎるでしょ」

「予期して配置してたんじゃないですか」

「誰が」

「軍司令官殿が」

「やっぱそれしかねえよなあ」


 それでもお見舞い集団の群れは歩みを止めない。おれが止まれ!と言ってもそう簡単には止まらんだろう。不満は溜まってんだ。またも同士討ちの危機だ。


「スタッドマウアーはいるかな」

「あそこに。この珍しいベッド戦車を見てますぜ」

「隊長、病院から直行してきたオレらにゃ武装が少ねえってこと、忘れんでくださいよ」

「勢い良くここまできたってのに?」

「ノリすよ。オレたちが死んだら隊長のせいすからね」【黄】

「へいへい。よーし、話すか」


 城壁の陣の前でベッドが下ろされると、責任者が前に出てきた。


「タクロ貴様……」

「城壁隊長殿、入口を通してくれ」

「通れると思ってたか?絶対にダメだ」

「知ってた。が、これでも?」


 おれの隣で力なく横たわる猿ぐつわ状態の突撃クソ全裸女を乱暴に抱き寄せ、その首に斧の刃先を当てる。


「っ!」【黒】

「もう一度言うぞ。城壁隊長殿、入口を通してくれ」

「堕ちたなタクロ」【青】

「何ヌカす。これぞ蛮斧流だろうが」


 おれの後に控える庁舎隊の面々が次々と歓声を上げる。が、城壁野郎は動じないどころか、


「悪いことは言わん。俺は何があったか知らんし、追及もしない。お前が望むなら弁護してやってもいい。だから」

「だから投降して、軍司令官の判断に従えって?」

「ああ」

「ざっけんなよ!」

「!」


 感情を爆発させるのはココ、ココだよ!両隊の連中も揃っている。おれの主張を聴かせてやる!行け!おれ!虚実をゴッチャに展開する特技を発揮しろ!


「おれはワケもワカらず軍司令官と一緒に塔から落とされた。で骨折だよ!そんで入院してて、見舞いに来てくれた仲間と酒盛りやってたら、いきなりこのクソ女に踏み込まれ拘束されそうになったんだぜ!」

「そうだ!」


 トサカ頭達が庁舎隊士の群れを煽ってくれる。もっとだもっと!


「理不尽だ!理不尽だ!」

「そうとも!その理不尽からおれを救ってくれたのは!救ってくれたのは……おれの信頼できる部下たちだぜー!」

「ワワワワワ!」

「そうだ!カネがもらえるぞ!」

「ワワワワワ!」【黄】


 いいぞ。というか、このアドミン。集団からも色を感じれるのか。こりゃ凄い。


「おれは何故こうなったか!その説明を聞きたいだけなんだ!皆の衆と同じ!そうだろ!」

「ワワワワワ!」【黄】

「答えられるのは軍司令官殿しかいねえ!なぜか!?このメスイヌの飼い主だからだ!」

「ワワワワワ!」【黄】


 我が隊の支持はバッチリだな。城壁隊の連中はどうだろうか。悪くはないと思うけど。


「そういうわけでやってきた。このクソ馬鹿色ボケ淫乱ドスケベ女を送り込んできたことの落とし前をどうするかについてもな。とどのつまり、おれは相談しに来たんだ。だからスタッドマウアー、悪いことは言わねえ道あけろ。言っておくが、おれは甘かねえぜ。女だろうとガキだろうと、ヤるときゃヤるんだ。それが……それが……」


 溜める。溜める。そして、拳を振るって全方向に解き放つ。


「おれたち蛮斧の戦士ってもんだろ!」

「そうだよく言った!」【黄】

「さすが我らが隊長!」【黄】

「ワワワワワ!」【黄】


 城壁隊の連中の顔付きが、ちょっと和らいだかもだ。コイツらだって、軍司令官に不満があるはずなのだ。一方、表情を変えないさすがの城壁君だが、一見軍司令官に気に入られているこいつだって、軍司令官のやり方を全面賛成している訳ではない、はず。その無理難題にどっかで妥協してくる、はず。もう一押しか。


「軍司令官次第だよスタッドマウアー。そうすりゃ万事治る」

「後の連中、カネがもらえるとか言っていたが」

「まあ、おれが軍司令官と話せばなんとかなるさ」


 術の謎を解き明かせば、女宰相を通していくらでも巻き上げられるだろ。


「庁舎隊長殿、私の判断でここを通すには条件がある」


 よし慇懃形式が来た。おれが手を水平に構えると、両側のトサカ頭たちが静かになる。


「条件だあ?立場ワカってんのかコラ!」

「……」【青】

「いや、聞きます」

「まず出撃隊長を解放すること」

「軍司令官と会ったら、その場で解放するさ。言っとくが、それまではコイツ、おれを監視しなきゃならんのだとさ」

「……」


 おれを睨む女。


「庁舎に入れる庁舎隊員は無し。お前だけだ」

「今のおれは足が折れている。二人付き添いが欲しいんだけど」

「ダメだ」

「なら話は終わりだ。勝手に通るぞ」

「肩は貸さんが、俺が貴様に付き添ってやる」

「え」


 マジか。マジのようだ。城壁氏の顔はちょっと優しげでさえある。


「冗談だろ?」

「冗談ではない。それともここで血みどろの同士討ちをするのか?」


 まさか。それは避けたい。


「じゃあ、ヘルツリヒ君一人だけ付けてくれ。出撃隊に転籍になってからもこのクソ女を宥めて健気に頑張っていた男だ。元ウチの隊士だったけど、今は違う。これならいいだろ?」

「……よし飲もう。あと、庁舎隊の連中を暴発させるな」

「ワカってるって。というわけで皆の衆!城壁隊長殿との話がついた!おれとヘルツリヒと城壁隊長とで行ってくる!交渉タイムだ!楽しみに待ってろよ!」

「ワワワワワ!」【黄】

「ワワワワワ!」【黄】


 色々高まってきたぜ。この熱量が軍司令官にも伝わるといいがなあ。クソ女を捕らえたままベッドから降りる。


「じゃあ行ってくるぜ。二人とも、あとは全て任せた」

「お気をつけて」

「いいなあ、オレも行きたいなあ」

「城壁隊は心配ないと思うが、何かあったら好きに動け。どうせおれが責任を取らされるんだ」

「承知!」

「承知す」【黄】



 左にヘルツリヒ、右にクソ女。前に城壁とその副官。後は誰も居ない。


「おら、キリキリ歩け」

「うっ」【黒】


 脇を小突いたおれを睨むクソ女だが、軍司令官がこの問題を解決してくれると確信しているからか、ちょっと元気が出てきている。


 そしていつも何気なく歩いている入口を通過。軍司令官の野郎に何を言ってやるか、大体ストーリーは出来上がっていたが、改めて心でシャドーしながらエントランスに入る。



―庁舎エントランス


 男が倒れている。怪我をしているのか、辺りに血痕が。ピクピク痙攣もしている。全員が一瞬固まったが、すぐ弾かれたように駆け寄った城壁とその副官。


「これは」

「閣下……!」

「んむー!」


 手の使えないクソ女も身を捩っておれの手から抜けた。おれは足が痛いし、頭の中のストーリーが吹き飛んだため、動くタイミングを逸した。


「目がえぐり……取られている。ひどいな」

「……!」


 無骨な蛮斧戦士は女どもと違いハンケチなど持っていないから、軍司令官は片目から血を流し続けるしかない。城壁野郎がおれを見て一言。


「タクロ、お前がやらせたのか?」


 嫌な言葉だが、それほど疑っていない様子だったから軽く返す。


「そうです、私がやりました、と言ったら信じる?」

「ああ」

「じゃあ正直に言おう。知らん!」

「ならこれは、なんだ。誰がやった」【青】

「全然信じてないじゃん」

「答えろ」

「さあ……」


 とは言え心当たりはある。この都市でこんなことをしかねない人間は何人かいるが、実際にするヤツは一人しかいない。そして、塔の方から不穏な音が小さく聞こえた。あの女宰相に一切の心配は不要だが、この現場の責任者である城壁が、彼女を尋問し始めるかもしれない。面倒だな。話を逸らすか。


「で、生きてるのなら、早く治療してやらんとな」

「そうだった」

「うう!」


 何やら自己主張するクソ女の拘束を解いてやる城壁。


「おい」

「看病する者は必要だ」

「ぷっ、閣下!ああ、なんてひどい怪我……」

「もう一度言っておくがおれの仕業じゃないからな」

「黙れ!」【黒】

「やれやれ……ん」


 頭の中に女宰相の声の声が鳴った。


「タクロ君。そのまま黙って聞いてください」

「あ……エフンエフン」


 落ち着いてはいるが、心なしかどこか昂っているようだ。


「私は軍司令官殿の術の謎を解き明かしました。詳細はまた説明しますが、その結果、彼は片目を失うことになりました」


 やっぱりな。しかしそれって……


「このまま行けば、私と彼は敵対することになるでしょう。確証は与えていませんが、彼は確信しているようです」


 だよなあ。まずいんじゃないか。


「タクロ君。結論から伝えます。私の安寧と安全のため、軍司令官殿には消えてもらわねばなりません、今この時、この場所で」

「……」


 絶句、だな。


「私は、その仕事をあなたに依頼します」


 彼女なりに考えての依頼なのは口調からもワカる。だが、拒否だな。そしてここで伝えることもできない。態度で示すしかないな。


「スタッドマウアー。軍司令官殿の治療、任せたぜ」

「お前も働いた方がいいと思うがな」

「聞こえないか。塔の方が騒がしい。閣下を襲った犯人がいるのかもしれん」

「なんだと」

「タクロ君」


 失望したような、彼女の声。


「考えてみりゃ、庁舎はお前らが守っていたんだろ?なら下手人はこの建物内にいるんだろさ」

「……」

「軍司令官との話を付ける際、犯人を捕まえておけば、多少は心証も良くなるだろ。任せておけ」

「ワカった。だが、軍司令官が襲われたことはまだ伏せておきたい。外の人員を追加するわけにはいかない。俺の副官を付けよう」

「タクロ君、私の依頼を断るのですね?」

「ああ」


 二人に一つの答えを兼ねる。


「良いのですか?私がその気になれば、この庁舎の人間など簡単に皆殺しにすることもできるのですよ。それが目撃者であれば尚のこと」


 なんかとんでもないことを言い始めたぞ。


「……」

「私に命令をさせないで」

「よーし副官君。おれはフェアな男だから、好きにやれよ。上官に良い報告をするためにも、おれをしっかりと監視してな」

「了解です。しかし、その足で大丈夫ですか?折れてるって」

「まあね、よっし行くぞ」


 螺旋階段を一歩進むと、女宰相の怖い声が聞こえてくる。


「タクロ君。これが最後です。今すぐに引き返し、軍司令官を片付けなさい」


 怖っ!すげー冷たく喋りやがるな。


 ヘルツリヒも城壁副官もいる。返事をするわけにはいかない。よって会話を通しておれの意図をそれとなく伝えるしかないが、なかなか難しい。


「この先、誰かいるな」

「扉をガチャガチャやってますね。何のつもりかな」

「塔から脱出しようとしてるのかもな。庁舎周りは包囲されてるし」

「なるほど……しっかし、軍司令官の目を抉ったヤツってどんな野郎ですかね」

「暗殺者って顔をしてんじゃ?」

「殺し損ねたんすかねえ」

「さあなあ。しかし、目を失ったんじゃ、軍司令官職は務まらんだろ。しばらくは負傷休養として、我らが蛮斧の族長衆が新しいヤツを送り込んでくるさ」

「またヘンなのですかね、光曜との戦争も曖昧に止まってるし。前の軍司令官もかなり変わってた」

「今の軍司令官を送り込んだヤツの顔は見てみたいですね」

「噂では族長衆全員一致だったらしいぜ。最初の軍司令官候補はそれで流れたんだ」

「謎人事ですね」


 うーむ、女宰相からの声が聞こえない。本気でおれを見限ったかな?しかし、庁舎の人間皆殺しなんてさせるわけにもいかん。いずれにしても、何があったか事情も聞かにゃならん。


 階段の半分を超えたとき、ドアが開いた音がした。そして、複数人が動く音がした。嫌な予感がする。


「おい、こりゃ一人じゃねえぞ」

「隊長。逃げられますぜ」

「今から戻っても間に合わん。二人とも走るぞ!」

「隊長、足は?」

「けんけんで行く!」

「やるなあ!」


 痛みを我慢しながら、一気に螺旋階段を駆け抜けると、開け放たれた扉が見えてきた。鍵は開いていたのか?うーむ、これは彼女の罠じゃなかろうか。


「隊長、女宰相殿やばいんじゃあ……」


 本当にやばいのはおれたちなのだが、部屋に飛び込むしかない。彼女は加減をしてくれるだろうか?ここはせめておれが先頭を行こう。

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