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仲間との再会

「とりあえず、このくらいでいいかなー」


食事を終えた後、二人を連れて査定検査のために森に戻ったシエラ達。傍らに倒れているゴブリンの死体を、トーカスに消し炭にしてもらっている傍らで、シエラは書類の記載内容をチェックし、確認漏れや記載漏れがないかを確認すると、よし、と頷き、書類をマジックバックの中に片づけた。


「思ったより早く終われてよかったー!お疲れ様、二人とも!」


大きく伸びをするシエラ。笑顔のシエラに、二人はココっと答えた。

太陽が傾き始めたとはいえ、まだ周囲は明るい。


(この調子なら、今からゆっくり歩いて帰っても、のんびりとお風呂に入ることができる…!)


コーカスとトーカスの能力値については、もう、考えないことにするのが、自分の心の平穏の為に一番良い、と判断したシエラは、食後開始した査定の段階で、深く考えることを止めた。そしてそんな彼女の頭の中を今、一番占めていることと言えば、今日の寮の夕食の日替わり定食が何なのか、そのことだけだった。


「それじゃぁ」


------ケー!!!!!-----


「「「………」」」


帰ろうか、と言おうとしたところで、聞き覚えのある叫び声(?)が聞こえてきた為、シエラは思わず黙る。コーカスとトーカスは、ハッとした表情で、お互いを見つめあう。


「……えぇっと…今のって…」


コーカス達の雄叫びに似た声だったよなー、と、シエラが二人を見る。


「ケケー!!!!!!」


「うわぁ!!」


コーカスが急に大きな雄叫びを上げたため、シエラは思わず耳をふさいだ。


「ちょっと、コーカス!いきなりどうしたっていう…の……!?」


シエラが文句を言おうとしたその時だった。

ドドドドド、と何かが近づいてくる音に気づいた次の瞬間、バサバサっと周囲の木の陰から、なにかがこちらに向かって飛び出してきた。


「な、なに!?」


思わず頭を抱えてその場にしゃがみ込むシエラ。


「……??」


何かが襲ってきたのかと思ったが、特に戦闘が始まる様子もない。

そっと瞑っていた目を開けて、恐る恐る顔を上げてみると、そこには数匹のコッカトリスの姿があった。


「…………え?」


コーカスとトーカスに向かって、まるで跪いているように見えるコッカトリス達。


「あぁ、シエラ。心配いらない。森にいた時の配下たちだ」


「あぁ、前に一緒にいた…」


コーカスに言われて、初めてコーカス達に出会った時のことを思い出し、そういえば、周りに普通のコッカトリス達が数羽いたことを思い出す。


「コケーコココ…」


「…ふむ。それは悪くないな」


コーカスが跪いているコッカトリスの中の1羽と言葉を交わすと、「シエラ」と声をかけてきた。


「よさそうな狩場を見つけたので、戻ってきたということらしい」


「……え?」


一瞬、コーカスの言葉の意味が理解できず(というより理解したくない)、思わず何を言っているのかな?という表情で首を傾げた。


「ちょうどいい機会だ。トーカス、群れを率いて狩をする訓練だ」


「はい、父上」


「ちょちょ!ま、待ってよ!え、まさか今から行くの!?」


何やら勝手に話が進みそうだったため、思わずシエラが口をはさむ。ギロリとこちらを睨みつけてくるコッカトリス達に、思わずシエラは後退る。


「せっかく配下の者が見つけてきた狩場だ。他の者に取られる前に行かねばならん」


「いや、でも…そ、そうだ、場所は?コーカスの索敵スキルでも感知できない範囲に居たってことでしょう?そんな遠く、今から行ってたら、今日の夜に街に帰れなくなるじゃない!」


朝早くから森に入って、この辺りでずっと狩り(査定)をしていたが、コーカスが興味を示すような狩場がもし、彼の索敵スキルの範囲内にあったとしたら、真っ先にそこに向かっていたはずだ。


「明日にはまた、仕事があるんだから。今日の夜までに帰れない場所にあるなら、今からなんてとてもじゃないけど行けないよ!」


「ビガー鉱山の一角に、マインアントが大きな巣を作っているらしいが、放置しておいてよいのか?」


「………え”?」


コーカスの言葉に、シエラは激しい頭痛を覚えた。

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