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新人冒険者-3

「はい、これで登録完了です。次、どうぞ」


名前の書かれた職業プレートを確認し、成人の儀で協会から受け取ったステータスボードとプレートの紐づけ作業を行っていく。この時、他人の物を誤って紐づけてしまうと、修正がとても大変なうえに、そのままにしてしまうと、他人の賞罰が、紐づけされてしまったりするので注意が必要だ。

約1時間ほどかかって、ようやく紐づけ作業が終わったシエラは、少し休憩をはさんだ後、初心者講習に移った。


「と、言うわけで、冒険者は自己責任の世界です。いいですか?自分の命だけじゃありません。他人の命も背負うことも、時にはでてきます。そして、その責任はすべて、自分に降りかかります。今までのように、大人たちに守ってもらうこともできなくなります。場合によっては、奴隷落ちしてしまうこともあります。そんな厳しい世界です。なので、最初はまず、できることからコツコツとやっていくことが大切です。いいですね?」


1時間ほどかけて、冒険者の主な仕事内容、依頼達成したときの主な報酬や素材の買取、依頼に失敗した場合のリスクに、冒険者の心得等々、必要と思われることを丁寧に教えていった。


「ちなみに、魔獣講習、というものもあります。外には危険な魔物や魔獣がたくさんいます。知識を得るということは、生存確率を上げることにもつながります。初回は無料ですので、良ければぜひ、講習を受けてみてくださいね?」


では、とシエラが子供たちは目を輝かせる。


「これで、登録と講習はおしまいです。お疲れさまでした。これで皆さんも晴れて冒険者の仲間入りです。頑張って、たくさんの依頼をこなしてくださいね」


『はーい!』


「今日は登録したばかりになるので、依頼が受けられるようになるのは明日からです。ちゃんとルールを守って、ガンガン、依頼をこなしてくださいね。では、解散!」


『わーい!!!』


会議室を飛び出していく子供たち。

シエラは、とりあえず今日の大仕事が一つ片付いた、と息を吐き、部屋の後片付けを急いで終わらせた。

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