三話 外の世界にて
皆は並行世界というものを信じるだろうか?
ある世界から分岐して、並行して存在する別世界のことである。例えばレミリアが存在する幻想郷と存在しない幻想郷が平行して存在しているということだ。パラレルワールドとも言う。このお話は主人公がとある過ちを犯し、そのせいで世界が分岐しているらしい。普通は観測出来ないのだが、観測されてしまい、俺と融合したアポロン神が並行世界の衝突を予言した。史実と異なる世界は剪定しなければならない。幻想郷に、並行世界は存在してはならないのだ。だがそれは、誤った選択をして生まれた世界に限られる。誤っていない世界は観測すらされないのだから。
レミリア『ふぅ。なんとか外の世界についたようね。』
咲夜『はい。あとは彼らの基地を見つけましょう』
フラン『人間ってどんなのかな?』
チンピラ『おい、そこの君たち。俺たちと付き合えよ』
咲夜『何を言ってるのかしら貴方たちは。死にたいのかしら?』
チンピラ『上等だコラァ』
男たちが咲夜を殴りかかった。しかし、
幻世『ザ・ワールド』時が止まる。男たちとの距離が離れる。仕上げにナイフをセットして.....,
咲夜『解除!』時が再び刻み始める。
チンピラ『あん?いない?ぐはぁ!な、ん、だ、と
.....』
咲夜『気にしないでいきましょう』
レミリア『そうね。ただの人間に興味は無いわ。』
アニマ『待っていたよ皆。さぁこっちに。』
アニマ『我が名を以て命じる。空想世界の扉よ!
呼びかけに応え開きたまえ!』
魔法陣が現れ扉が出現する。中に入って行った。
アニマ『来てくれてありがとう。しばらくはここで暮らしていかなければならん。こちらの世界の調査もしながら気楽にね。学校にでも通おうか?どうせ暇だしな。』
咲夜『学校ね。いいと思うわ。』
???『こちらの世界の存在が、どんなものか、しばし観察しようではないか。世界の破壊はその後だ』
???2『この世界はいずれアニマのせいで滅ぶ運命にある。わざわざ手を下す必要は無いだろう?』
???『あいつの力は桁違いだ。次元が違う。真の姿を見せる時は、俺たちに勝ち目はない。世界を一つ創造出来る程の力を持つ。そして、結界をも扱える。そしてなにより、戦闘では絶対に勝てない。
真の姿を見せた奴は、この世全ての生命を管理する権能を持つ。奴が世界に命じれば、存在そのものを消されかねないからな。』
封印の楔が、一つ、外れた。
次回 東方幻珠夢想 不思議で奇妙な学校生活編