羊たちの夢
漫画の原作を書きました。
場違いです。
そして読みにくいです。
すんません。
読んでくれる人は神です。
森
森の道
少女 脚をひきずりながら歩く
少女 横腹を手で押さえる
少女 口元 ぜぇぜぇ
少女 池の前に立つ
少女 膝をつく がくっ
少女 水面に顔をつけて水を飲む
少女 起きる はぁはぁっ
少女 傾く ぐらっ
少女 倒れる どさっ
少女 倒れたまま体を丸める ズキズキ 「うぅっ」
少女 苦しそうに 「くそー……」
少女 ズキッ 「くっ」
少女 深呼吸
少女 ため息
少女 「あー……ちくしょう……。」
少女 横を見る
花
少女 花をむしる ぶちっ
少女 花を額付近にかざす 目をつむる
花 しおれる
少女 花を投げる 「ちー。こんなのじゃ食べた気がしない」
少女 ヒザに手をついて立ち上がりかける 「誰でもいいから人間を……」
少女 ぐらっ「あれ?」
少女 倒れる どさっ
少女 「……」
少女 起きあがろうとする 「くそー。」
少女 ズキッ 「くっ」
少女 倒れる どさっ
少女 倒れたまま「あー……もー……」
少女 目を半分閉じる
少女 近くに小鳥が来る チチチチ
少女 目を半分閉じる「死にたくない……」
少女 目を閉じる
少女 「死にたくない……」鳥と少女
黒 1コマ
森の道
少年 脚をひきずりながら歩く
少年 横腹を手で押さえる
少年 口元 ぜぇぜぇ
少年 ぜーぜー「つ……疲れた。眠い。腹減った。のど渇いた。」
少年 石につまづく がっ
少年 倒れる 「わっ?」
少年 どさっ 葉っぱ舞う
少年 仰向け 馬鹿っぽく
少年 仰向けのまま「ちくしょー。こんな山ん中で何やってんだ俺。」
少年 「…………」
―3日前― 回想用のコマ 枠の外を黒で塗りつぶし
少年 「くそっ。工場が倒産したのはうちだけじゃないんだな。どこも不況で日雇いすら募集してねぇ。」
少年 「さっさと仕事見つけねぇとマジで飢え死にだ。」
おっさん 地面に座っている
おっさん 少年に話しかける「なぁなぁ」 少年「ん?」
おっさん 「そこの幸薄そうな兄ちゃん」 少年「なんだ,頭の薄いオヤジ」ゴゴゴ
おっさん 「へっへっ。あんたもこの不況で職を失ったクチだろ。」
おっさん 「で,そんな杖を持ち歩いてるって事は,口では職を探すって言いながら,内心では呪術師始めてひとやま当てようって魂胆だろ?」
少年 「……うるせぇな。悪いか。」
おっさん 「別に悪くねぇ。むしろその心意気買ったね。」「ついでに言うと,その杖ほとんど使ってねぇみたいだしは呪術経験はほぼねぇな。」
少年 「てめぇにゃ関係ねぇだろう。用がないなら俺は行くぞ。」
おっさん 「兄ちゃん,ここらで有名な精霊使いの話は聞いたことあるか?」 少年「知らん。脈絡のない話だな」
おっさん 「元々はたいした術師じゃなかったんだが,偶然森の中で精霊を捕まえたそうだ。」
おっさん 「んで,精霊の力で強力な呪術を使えるようになった。今ではどこかの街で富豪の専属術師になって優雅な生活してるって話だ。」
少年 耳 ぴくっ
おっさん 「それで,俺も詳しい場所まではしらないんだが,どうやらそいつが精霊を見つけたのは,隣町の北の森らしい。」
少年 耳 ぴくっ
おっさん 「悪霊が出るとかで,地元の人間も近寄らないんだけど……」
少年 「はいはい,そんな妖しいネタに金払えねぇよ」
少年 「俺は地道に真面目に働くぜ。じゃぁな。」
おっさん 「ちぇ。」夢のない奴
少年 街角を曲がる
少年 目光る くわっ
走る どどどどどどどどどどど
少年 。oO「うぉぉぉぉぉ!!しらんかったぁぁ!!今行くぜ!精霊ども!」
灰色 1コマ 回想用の黒枠はココまで
少年 倒れたまま ばかっぽく
少年 「馬鹿か俺は」むしろ俺は馬鹿だ
少年 「人間せっぱ詰まると都合のいいことを何でも信じるって本当だな。」
少年 「こんな薄暗い森で人生終了かよ。」
少年 目を半分閉じる
少年 目を閉じる
少年 ばっ 起きる 「水の音?」
池
少年 水を飲む 水面に顔をつける ごくごく
少年 顔上げる「ふー!!」
少年 仰向けに倒れる どさっ
少年 「あー。助かった……マジで死ぬトコだった。」
少年 「ちょっと休んだら森を出てなんでもいいから働こう。」
少年 大の字になって伸びをする
少年 「ん?」隣を見る
少女 倒れてる 少年「うお!?」ビクッ
少年 「お,女?死んでる?」何でこんな森の中で? わたわた
少年 「ん?」
少女 寝息 すー やつれた顔
少年 「寝てるだけかよ」衰弱してるっぽいけど…… ため息
少年 「捨て子?それにしちゃ,そこそこの年か。」織物工場から逃げたのか?
少年 コマンド 1追いはぎ 2売り飛ばす 3その手の店を紹介して収入ピンハネ
少年 「……」
少年 「ダメだ,思考が陰湿になってきた」頭を振る
少年 「ん?」
少女の耳 とがってる
少年 「人間じゃない……?」
少年 はっ
少年 腰に付けた袋に手を突っ込む ごそごそ
少年 小瓶を出す「封印用だけど使えるか?」
少年 少女の上に瓶をかざす
少年 瓶に手をかざす ルーン文字でしゃべる
少女 周囲に淡い光 ポゥッ
少女 フッ 消える
少年 瓶を持ったまま「……マジで?」
少年
少年 「や……」
森 「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
空
―二日後―
ボロいベッド
少年 ベッドの上で飛び起きる ガバッ
少年 きょろきょろ
少年「ここはどこ?」
少年 「……」
少年 悩む「根性で森から出て……木賃宿見つけて……」
少年
少年 「そうだ!!妖精!!」
少年 布袋に手を突っ込む ゴソゴソ
少年 瓶を見る「極限状態の時に見える幻覚とかだったらどうしよう……」
少年 瓶のふたを外す キュポン
瓶 しーん
少年 「…え?」
少年 瓶の中をのぞく
少年 瓶を振る ぶんぶん
瓶 しーん 少年ガーン
少年
少年 「どうしよう。宿代はらったら後4日生きられねぇ。」
少年 「……」
少年 「……逃げよう」 死んだ目
瓶 カタッ 机の上で
瓶 蓋の上の空間がねじれる ねじれから少女の片手が出る にゅっ
少女 瓶から全身出て少年の腕をつかむ
少年 「え?」ぐいっ 引っ張られる
少女 色っぽく「つかまえた」
少女 少年にキス 少年「!?」
少女 少年アップで
少年 クラッ
少年 倒れる ドサッ
少女 「ぷっはぁーー!!助かったー!!」
少女 「あー。もー死ぬかと思ったー」ラッキー
少女 「こーゆーのを奇跡の生還って言うんだろうな。」うんうん
少女 「ん?」
少年 ひきつってる ギャグっぽく
少女 「死んだかなー。直に全力で吸い取ったしなー。」
少女 「ま,いーや。騒ぎになる前に逃げよっと♪」るんるん
少女 片手でドアノブを持ち,振り返ってもう片手で少年に手を挙げる じゃーねー
ドア コンコン 少女 ビクッ
少女 きょろきょろ「誰か来た。どーしよー」
少女 瓶に気付く
少女 プールの飛び込みの要領で瓶に飛び込む 。oO「とおぅ!!」
少女 ふっ 消える
宿屋のオヤジ ドア開けて入る 「お客さん。宿代なんだけど……」
宿屋のオヤジ びくっ 「うぉお!?」殺人事件!? 少年 倒れてる ギャグ絵で引きつる
宿屋のオヤジ 少年の心臓に耳を当てる 「あ,生きてる。」
宿屋のオヤジ 少年をベッドに置く 「よっこらしょ」
宿屋のオヤジ 「ったく,人騒がせな」 帰る
ドア閉まる バタン
ボロいベッド (前ページ)先の絵を使い回し
少年 ベッドの上で飛び起きる ガバッ
少年 きょろきょろ
少年「ここはどこ?」
少年悩む「…………」
少年
少年 「そうだ!!妖精!!」
机の上の瓶 蓋が開いている
少年 ひきつる 逃げられた?
少年 瓶を振る
少年 「一応,あぶってみるか」 瓶 ギクッ
少年 目を閉じて集中 片手で瓶を持って額の前にかざす
少年 息を吸う すー
少年 目をひらく キッ / バチッ 瓶に電流っぽい光 「きゃぁ!!」
少年 「反応があった?」
少年 「うっしゃーあ!!」 バチバチバチ 「ぎゃー,痛い痛い」
少女 ギャグ絵で泣きながら瓶から出てきて少年にパンチ 「痛いつってるでしょうがぁ!?」 少年「ぐふぅ」
少女 はぁっはぁっ
少年 目が光る キュピーン 少女 汗
少年 殴る構え ゴォォォオオ
少女 「きゃっ」頭抱えてガード
少女 しーん
少女 「あれ?」 片目開ける
少女 ひきつる 両腕が縛られている 汗
少女 汗 少年 ふふふふふぅ ゆらゆら
少女 ひきつる。oO「ヤバイ。こいつなんかもの凄いヤバイ。殺られる?つーか犯られる?」
少年 ふんぞり返ってイスに座る「さーて,本題に入ろうか。」少女 正座で震える ギャグ絵で「……はい」
少年 「お前何ができる?」
少女 ひきつる「何って……期待されるようなテクニックは持ち合わせてないです。」
少女
少女 「あー!あんたひょっとして精霊使いか何か?」少年「今からな」
少年 「で,何ができるんだ?」 少女「そりゃあんた次第だろうけど。」
少年少女
少年 「……まさか専門のスキルとか習得してないといけないのか?」少女「当たり前だっての」
少女 「つーかこういうのは,努力より才能だから修行したところで習得できる保証なんて無いわよ」
少年 ガーン 少女「そんなことも知らずに精霊使いになろうとしてたの」
少女 「わかったらさっさとこのヒモほどいてよ。私は森に帰るから。」
少年 暗い
少年 暗い 「仕方ない……」
少年 「術師に実験体として売り払おう。」 少女 ズガーン
少女 「あ……あんたこんな美少女をそんなトコに売る気!?」少年「ああ。」「……自分で美少女って言うな」
少女 ひきつる
少女「あー。ほら。まだ術が使えないと決まった訳じゃないしさ!試してみてからでもいいんじゃない!?」ね!?
少女 かわいこぶる アイドル風に両手を頬に当てる
少年 沈黙
少年 「……それもそうだな」 少女 ほっ
部屋の窓
少女 「で,あんた……いや,あなた……じゃない……マスターはどんな魔術が使えるんでしょうか」
少年 「さっきお前をあぶりだしたビリビリするアレだけだ。」きっぱり
少年少女 ギャグ絵で
少女 「そんなんで職業術師になれるか!!」世の中なめんな
少年 「まぁ……そうだよな。お前いくらで売れるかな。」 少女「あ。いえ。人間はチャレンジが大切だと思います。」
薄暗い部屋
蝋燭明かり
少年 少女に杖をかざす
少年 ルーン文字でしゃべる
少年少女 向き合う
少年 ふぅ
少年 「同調の儀式はこんなもんでいいのか」 少女「……さあ……」
少年少女「……」
少年 「とりあえず話を進めよう」
少年 瓶を持つ「昔捕まえた悪霊だ。俺でもなんとか倒せるくらい弱い」
少年
少年 「もし,こいつにてこずるようだったら……」 少女 汗「が……頑張りましょう!」
部屋
少年 「んじゃいくぞ。」
少女 涙。oO「なんでこんな事に」
少年 瓶を投げる ひゅっ
瓶 割れる パァン
少年 杖を構える ぐっ
悪霊 出る ズズズズ 瓶の破片付近から黒いドロドロが染み出る
悪霊 オォォォオオォォオ
悪霊 人型のゾンビっぽくなる
悪霊 少年の方を見る
少年 歯をくいしばる ぎりっ
悪霊 少年に向かって襲いかかる アアァオオオオォォ
少年 杖を振る「うらぁ!!」
少年少女 「え?」 ヴン 2人振動でぶれる
悪霊 大型の銃で腹を撃たれたように吹き飛ぶ ドシュッ
悪霊 オオオオォォォォオォォ のたうち回る
少年 杖を構えたまま
悪霊 グルルルルルルゥ
悪霊 ふっ 消える
しーん
少年「え?」
少年少女 「い……一撃で……」
少年少女 お互い見合う。oO「ひょっとしてコイツもの凄い能力者なのか?」
少年 「よ……よろしくお願いします」 少女「こちらこそ」お互い腰低く握手
木賃宿の部屋
少年 「………と言う訳で俺の生活費は無いに等しい」椅子に後ろ向きに座る
少年 「悪魔払いの依頼を何とか1件だけ見つけてきた」
少年 「行ってみてやるだけやって倒せたら謝礼をもらってさっさと帰る。」アフターケアのやり方知らんし
少年 「で,勝てそうになかったら逃げる」
少年 「何か意見は?」 少女「異議なーし」さっさと腕試しに行こう
西洋風の家
家の玄関付近
少年 「ここだな」 少女「案外,フツーの家ですね」
少女 「こういう人たちって教会で正規のエクソシスト(祓魔師)に頼むっていう発想が無いんですかね」
少年 「エクソシストに依頼する人間より呪術師とか魔術師に頼む連中の方が多いんだよ。世間体気にして教会には行きにくいんだろ。」
少年 「だから俺みたいな連中がはびこってんの」
少年 ドアをノック 「ちわー。悪魔払い募集してると聞いて参りました。」
家のドア ギギィィィィイイイ ホラー風に
少年少女 汗 鳥肌
小太りのオヤジ 出てくる
小太りのオヤジ 「おぉ。お願いです。息子を助けてやって下さい。」少年の手を握る
少年 「あぁ……はい。大丈夫ですから。」くっつくな
少女 「そんなにタチの悪いヤツに取り憑かれてるんですか?」
小太りのオヤジ 「はい。今まで6人の呪術師の方が返り討ちに遭いました。」 少年少女汗
少年 。oO「いざとなったら窓ぶち破って逃げるぞ」少女。oO「承知ッス」
小太りのオヤジ 「この部屋です」
少年 ドアから入る「失礼します」
少年少女 「うぉ!?」 室内に大量の黒魔術セット
少年 悪魔崇拝? 汗
少年 振り向く「あのー」
ドア 閉まる バタン 「息子を助けてやって下さい。お願いします。」
ドア ガチャ 少年少女 汗
少女 ひきつる「鍵……閉められましたね」 少年「……うん」
少年 「……まぁ,いざとなったらドア壊すし。」 少女「豪快ッスね」
息子 ベッドで寝てる
少年 「で,なんでこいつとりつかれたんだ?」少女「誰かを呪おうと悪魔召還してたら本人が取り憑かれたってとこでしょうね。」
少年 「最近多いらしいな。こういう奴。」少女「半端に信仰心が篤いんでしょうね」
少年 「悪魔祓いのコツってあるのか?」少女「ひょっとして悪魔祓い初めてですか」
少年 「そもそも人に取り憑いたやつ初めて見た。」 少女 いばるな
少女 。oO「まぁあれだけの波動撃てるんだから大丈夫か」
少女 「正規のエクソシストなら長々と聖書を読むんでしょうけど,マスターは思いっきりあのビリビリを食らわせてやればいいですよ」少年「わかりやすいな」
少女 「寝てるか,寝てるふりをしているんで今のうちにやってしまいましょう」
少年 「よっしゃ」前に出る
息子 ピクッ
少年 杖を構える
息子 目を開く くわっ
息子 襲ってくる 「ガァァアァアァア」
少年 「ふっ!!」 杖振る ブン
息子 吹き飛んで壁に叩きつけられる「ぐぅっ」
息子 ヒザをつく
息子 うつぶせに倒れる ドサッ
少年 「あれ?」
少年 息子に近寄る 「気持ち悪いくらいあっけないな」
少年 しゃがむ
息子 飛び起きる 「シャァァァアアァァァ!!」
少年 後ろに飛びのく 「うわっ」
少年 「このっ」 杖を振る
息子 「ギィイィィイ」のたうち回る
息子 がくっ
少年 「………」
少年少女
息子 「ケケケケケェェ!!」
少年 片手で杖を振る 小さいコマ ギャグ絵で 息子 倒れる ぱた
少年少女 汗
少年 「……なんだこいつ?」
少女 「魔法陣が勝手に悪魔召還を続けてるんですよ」倒してもキリがないです」
少年 「んなこと言ってもそれっぽい用具だらけでどっから喚んでるのかわからねぇよ」いっそ家ごと焼くか
少女 「んー……あの絵じゃないですか?」
壁掛け絵
少年 「?普通の絵じゃん」
少女 「この部屋に不似合いなまともな絵でしょ。」「人にさわられないよう,二枚重ねにしてるんですよ。」ありがちです
少年 「お前,すげぇな。」少女 ふふん 威張る
少年 「じゃ,ささっとこれ破って……」 絵に手を伸ばす
息子 ぴくっ
少年 はっ
少年 肩と首を後ろから捕まれる がしっ
息子 かみつき ガァァァァァァアアア
少年 息子の腕を掴む ガシッ/ 脚を払う(柔道の背負い投げ参照)ガッ
少年 息子を背負い投げ 「うらあっ」
息子 地面に手を突いて体をひねる バッ
息子 投げから逃げて獣風に四つんばい ずざーっ
息子 四つんばいのまま
息子 襲いかかる ガァァアアァァアア
少年 「フン」
少年 息子をたこ殴り 大きいカットで ドゴドゴドゴ
少年 大振りのパンチ
少年 息子を殴る 「うらぁっ」 ゴッ!
息子 倒れる ドサ
少年 「ケッ。100年早ぇえよ。」 少女。oO「コイツ魔術使える必要ないんじゃないのかな」汗
少年 「うらっ」 床に絵をたたきつける バンッ
少年 絵を破る ベリベリ
破った絵の後ろから魔法陣が出てくる
少年 「うわ。これ血で書いてやがるよ」
少年 絵を杖で突く バキッ
絵 しゅうぅぅぅぅぅ 煙
絵
少年 「よーし。一件落着だな」 少女「はい」
少女 「ところで,生きてますかね,この人」 つんつん 少年「悪魔にやられたことにしとこう」
少年 「それよりさっさとあのドアぶち破って帰ろうぜ」あのオヤジ閉じこめやがって
ドア少し開く キィ
小太りのオヤジ ドアの隙間から顔を出す きょろきょろ
小太りのオヤジ はっ
黒一こま
小太りのオヤジ 頭にたんこぶ ぷるぷる「この度は大変お世話になりました」
少年 「今度取り憑かれても、もう知らんからな。」 小太りのオヤジ「はい。息子にはよく言っておきます」
少年 「じゃぁな」
道
少年 「よーし。これで今月は生きられそうだ。」
少女 「マスター。私にも分け前下さいよ」
少年 止まる
少年 「……お前もいるのか?」 少女「お金って便利ですし」
少年 「ちー。んじゃ1割な」 少女「えー」ぶー
少年 「こっちは生活費なんだよ。リアルに命かかってんだよ」 少女「むー。わかりましたよー」
宿の外観 木賃宿(ぼろくて小さい長屋)
暗い宿の部屋
少年 ベッドで寝ている くかー
少女 イスに座って瓶を見てる
少女 。oO「封印と召還の呪符か。」
少女 。oO「このビンを壊せば私は逃げられるのに。ホントに何も知らないのね。」
少女 窓を見る 窓の外に満月
少女 「…………」
少女 瓶を机におく 「面白そうだしもうしばらくここにいよっと。」
宿の外観
朝の空
鳥
少年 飯屋のオヤジと話 ヒソヒソ話
少年 飯屋のオヤジにこっそり硬貨を差し出す
飯屋のオヤジ メモを少年に渡す
少年 店を出る
少年 呪術師と話
少年 馬屋と話
窓
少女 ベッドの上でだらだらしてる
少女 振り返る
少年 ドア開ける バターン「うっしゃー!出かけるぞ!」 少女 寝たままだるそうに「おかえりなさい。」
少女 ベッドに座って「どこ行ってたんですか。」 少年「この街の近辺で悪魔払い探してる奴聞き出してきたぜ。」
少女 「そういう情報屋がいるんですか?」 少年「地元の古い商店と同業者を回れば大体の情報は揃うよ。」
少年 「早く行くぜ。」他の奴らにとられないうちに 少女「はーい。」
少年少女 歩く
少女 メモを見る「これ結構遠いですよ。」
少年 「心配するな馬を借りてきた。」 馬を樹に繋いでる縄をほどく
少年の後ろを,馬に二人乗りしていちゃつくカップルが通る
少女 いちゃつくカップル見る
少女 てれてれ「えー。まだそんな仲では。」
少年 馬に乗りながら「嫌ならひきずりながら連れて行くぞ。」
少女 「……よいしょ。」乗る
馬 走る
草原
晴天
樹に繋がれた馬
少年少女 歩く
少年少女 目が横線 口がバツ「×」 ギャグ絵
少年 「馬って初めて長距離乗ったけど疲れるな。」よろよろ
少女 色っぽく「うぅ……お尻が痛いです。」少年「……俺が誤解を受けるからそういうこと言うな。」
19世紀頃のヨーロッパ風の町並み
少女 「結構でかい街ですね。」
少年 「依頼はこの街に3件,隣町に1件だ。サクッと片づけるぞ。」 少女「ういっす。」
少年少女 歩く
青空
薄暗い部屋
4人の神父
神父1 「近年各教区において信者が減少の一途を辿っている。」
神父2 「それに教会への不信感も広まっている。」「教会は口だけで救ってくれぬと。」
神父3 「教会に悪魔払いを依頼したが断られ,たらい回しにされた,との不平を耳にした。」
神父4 「大半はただの精神病とはいえ,やはり払魔師の体制強化も必要ではないのか。」
神父1 「見せ物まがいのことなど必要以上にすべきではない,というのが建前。」「本音は,悪魔払いができる者があまりに少ない。」
神父1 「司祭は叙階と共に祓魔の権限を与えられているが,権限だけで,経験も能力もない。」
神父1 「我々に必要なのは,救世主のしもべとしての実力。口先だけの宣伝屋ではない。」
神父1 「しもべとしての責務を果たすだけの力をもたねばならん。」
神父2 「言うは容易いが,改革は容易ではない。」
神父3 「皆の模範となる実力者がいれば,全体もそれに従い各々能力を向上させるだろう。」
神父1 「まずは1人でいい。指導者たり得る能力者が必要だ。」
薄暗い部屋
夜空
夜の街
木賃宿の外観
宿の部屋のドア
ドア 開く ギイィィィ
少年少女 部屋に入る
少年少女 疲れ切った感じでベッドに座る
少年少女 仰向けにベッドに倒れこむ
少年少女 ため息
少年少女 目が合う
少年 巾着袋サイズの布袋を持ち上げる ジャリン
少年 にやりと笑う
少年少女 笑う「ぷっ。」
少年少女 「あっはっはっはーっ!!!」
少年 「すげぇよ。たった1日で!!まともに働くのがばかばかしいな!」布袋を見る
少年 「相場がない商売って怖えぇ。」
少年 「あー。疲れたー。」 少女 「1日動きっぱなしでしたからね。」
少年 「つーか,全部一撃で倒したぜ。俺たち最強だな。」 少女「明日からもこの調子だといいですね。」
少年 伸び んー
少年 立ち上がる「おっしゃ!!明日もやるぞ!!」 少女「おー!!」
夜空
朝の空
馬 少年少女を乗せて走る
少年少女 悪魔払い中の様子
少年少女 別の悪魔払い
少年少女 別の悪魔払い
青空
薄暗い部屋
呪術師 机について羽ペンで書類作成中
ドア ノック コンコンコン
呪術師 「何だ」
若い呪術師 「失礼します」
若い呪術師 「付近の悪魔払いの依頼が何者かに処理されています。」
呪術師 「誰からも依頼受理の報告がないぞ。」 若い呪術師「調べたところ,よそ者のようです。」
呪術師 「ふん。世間知らずの新参者か。」
若い呪術師 「とはいえ,かなりの数が処理されています。」
呪術師 ため息
呪術師 「面倒だが,マナーを教えてやれ。」
若い呪術師 「はい。」
ランプ
夕焼け空 -数日後-
馬 街中を歩く
馬 少年少女を乗せて歩く
少年 「ひゅー。今日も楽勝だった。」布袋を手に持つ
貸し馬屋
少女 「しばらくこの付近には仕事はなさそうですね。」少年 少女の手を持って馬から下りる補助
少年 馬から下りる「これだけあれば,当分働かなくていいし」
少年 馬屋のオヤジに金渡す
馬屋のオヤジ 「兄ちゃん,羽振りいいねぇ。また来てよ。」 少年「おう。」
少年 レンガ作りの道を歩く「よーし。しばらくぶらぶらするかな。」 少女「まだ6日しか働いてないのに……」
少年 「いーんだよ。6日働いたんだ。安息日だよ安息日」 少女「……安息日は一昨日です。」
少年 「つーか,俺ずっとこの格好だしさ。金持ちの家に行く時とか気ィつかうじゃん」少女 「一応気にしてたんですね。」
少女 「じゃ,明日はのんびり買い物ということで。」 少年「おうよ。」
少女 「で,それはさておきマスター。」 少年「なんだ。」
少女 「一人部屋に二人ってのは,節約ということでまぁ良しとします」
少女 「でも,いつもマスターがベッドで私が堅い長イスってのは納得いかないです」怒
少年 「俺,長いすじゃ寝られないんだよ。」
少女 「あたしなんか寝相が悪いから夜中に何回も落ちるんですよ。」 背景に少女が長いすから落ちた時の絵 少年 いばるなよ……
少年 「てかお前ビンの中に入ってりゃいいじゃん」
少女 「あれ安物でしょ?あの中すっごい狭くて息苦しいんですよ!?」 少年「すまん。アレしか買えなかったんだ。」
少年少女 ふー
少年 「では,仕方ない。ここは男らしく拳で白黒つけよう。」ゴゴゴゴゴ
少女 「望むところです。」あたしゃ男じゃないけど ゴゴゴゴゴゴゴ
少年/少女 顔のアップ キッ
じゃんけんぽん
あっちむいてほい
じゃんけんぽん
あっちむいてほい(コマを段々小さく)
少女 ベッドで寝る 笑顔 くかー
少年 長いすで毛布にくるまってふてくされる 背後で少女がベッドの上で寝てる くかー
青空
少年少女 レンガ造りの道を歩く
少年少年 服屋で服を見る
少女が少年に服を勧める
少年 着る
少年 別の服着る
少年 別の服着る
少年少女 服装が変わる レンガの道を歩く
少年 マフィアかホストじみた黒スーツ 少女も違う服
洋風食堂
少年 「たまにはゆっくり買い物もいいなぁ。」
少女 「どっからみても立派なマフィアですね」 少年「うそ?どう見ても紳士だろ。」
少女 「依頼者が怖がって代金多めに払ってくれるかもしれないです。」少年「それも悪くないな」「……いや,紳士だって。」
食堂店員 「注文は決まりましたか。」
少年 「えーとスパゲティ。あとサラダと白ソーセージ。」
少女 「あたしは血が滴るくらいのレアステーキ。あとパン。」 店員「分かりました。」
少年 「………お前ホントに妖精か?」血が滴るくらいのレアステーキって……
少女 「好みは人それぞれなのです。」 かわいこぶる
少年少女 食事
少年少女 買い物
少年少女 別の店で買い物
建物の陰に人影
人影 「あいつか。」 別の人影「間違いない。」
人影 「警告だけでいいんだな。」 別の人影「あぁ。この程度のことで話を大きくしたくないそうだ。」
人影消える
少年 荷物持ち
少年 「おい。いい加減持ちきれねぇぞ。」 少女「最後にここだけ見たら帰ります。」
少年 ため息 背後に人影
人影 少年に近づく
青年 握り拳を振りかぶる ぐっ
少年
少年 振り向く
青年 ちっ 舌打ち
青年 「はじめまして。」
青年 「あんただな。先週からこの辺荒らしてる呪術師ってのは」
少年「…………」
青年 「沈黙は肯定か?」
青年 「ま,ここで立ち話ってのもなんだから向こうの店へ……」 親指を立てて店を差す
少年 指を差した方向を見る
青年 目のアップ キッ
青年 拳を握りしめる グッ/足元重心を落とす ザッ
青年 少年に殴りかかる ブンッ
少年 荷物を落とす ドサッ
少年 拳をかわす
青年 殴りかかる ヒュンヒュン 少年 かわす
青年 拳 ブンッ
少年 消える フッ
青年 「!?」
青年 胴回し蹴り食らう ゴッ(寄り)
少年 胴回し蹴り(引き)
青年 グラッ
少年 大振りのフック
青年 アゴにフックを食らう ゴッ 白目。
青年 倒れる ドサッ
少年 「…………」
少年 汗
少年 荷物を拾って立ち去る
少女 髪飾り見る これいいなー
少年 早歩き「帰るぞ。」 少女「え。ー」
少年 店員に片手あげて「裏口借りるぜ」 少女をひっぱる 店員「ありがとうございましたー。」
夕方 宿屋外観
少年 ベッドに座る
少年 ため息
少女 少年の横に座る
少女 「さっきのマスターかっこよかったですよ。誰なんですかアレ。」
少年 「……見てたのかよ。」
少年 「多分ここらの術師の組合だろう。」
少年 「派手に稼ぎすぎた。説明も勧誘もなしにいきなり殴りかかってきた。」「次は警告じゃなく潰しに来る。」
少年 「すまん。明日の朝すぐに出発しよう。」
少年 ため息
少女 「なに弱気になってんですか。」少年に顔を近づける
少女 「マスターの行くところなら,どこでもついて行きますよ。」にひひ
少年 赤くなる
夜空
朝陽
馬車
馬車の幌の中 少年少女
少年 「先は長い。楽に行こうぜ。」本を片手に幌にもたれかかる
少女 「そうっスね。」つーかマスター,意外と読み書きできるんですね
快晴
馬車 ガラガラ
少女 横にもたれかかって眠る 寄り
少女 少年にもたれかかって寝てる 少年赤くなる 引き
少女 寝顔 色っぽく
少年 本で顔を隠す
馬車
馬車駅
少年少女 馬車から下りる
少年少女
少年 「街までちょっと離れてるが、今日はこの辺りで宿を探そう。」
人影
少年 振り向く
農夫
農夫 「あのー。教会の方ですか。」
少年 「いや,術師です。憑き物の相談なら受けますよ。」
農夫 「左様ですか。」「教会の方でねぇ方がいいかもしれません。お願いします。」
少年少女 「?」
農家 レンガ造り
ベッド 神父が寝ている
農夫 「半年ほど前から村のモンが,1人ずつ悪魔憑きになってしまって。全員で4人が取り憑かれたんです。」
農夫 「私が街の教会に手紙を送ったら,5日前,神父様がわざわざおいで下さったんです。」
農夫 「丸2日祈られて4人は元通りになったんですが,今度は神父様が倒れてしまわれて。」「神父様は倒れる前に,ご自身を隔離しろと言われたんです。」
農夫 「教会に悪魔払いを失敗したと思われたら神父様の立場が良くねぇと思います。」「お礼は何とかします。どうか神父様を助けて下さい。」
少年 「ふーん。近づいても全然反応しないね。」
農夫 「はい。倒れてから丸2日ずっとこの調子です。」
少年 「わかったよ。神父さんが起きた時のためにスープでも作って待ってて。」
農夫 「はい。お願いします。」
ドア 閉まる バタン
少年 「ただ寝てるだけにしか見えんな。」
少女 「間違いなく憑依はされてるみたいです。」
少女 「自分の中に悪魔を押さえ込んでるんでしょうね。」
少年 「筋金入りの献身,聖職者の鏡ですな。」
少年 「で,いつもどおりやればいいのか?」 少女「はい。ランクは高めですが,身動きがとれない状態ですから楽勝です。」
少年 「よーし。んじゃささっと終わらせるかね。」 杖を持ち上げる
神父
少年 神父の横に立つ
少年 杖を振りかざす
少年 「ふっ!!」/神父 ぶれる ドクンッ
神父 カッと目を開く
神父 反り返る ガクガク
神父 目を半分閉じる フッ
神父 ドサッ
神父
少年 「どうだ?」 杖を構えたまま
少女 「んー……」 少年の後ろからのぞき込む
少女 「オーケーです。もう大丈夫です。」
少年 「おーし。仕事が自分から舞い込んでくるとは幸先いいなぁ。」神父に近づく
神父 ピクッ
神父 バッ 飛び起きる 少年「わっ!?」
神父 床に飛び降りる シュタッ
神父 少年の方を見る
神父 パンチ バッ 少年のほほをかする
少年 後ろにとんでかわす「わっ!?」 ヒュン
神父 ジャブ,ストレート 少年 かわす「くそっ!」 ヒュンヒュン
神父 ボディーブロー ブンッ アップで
少年 腕をクロスしてガード「ぐぅっ」ドムッ
少年 後ろによろける
少年 「ゴホッゴホッ」 少女「マスター!!」
少年 「あー,大丈夫だ。」
少年 「恨むなら悪魔を恨めよ。神父さん。」殴りかかる
神父
神父 ボクシング風に左右にかわす ブンブン
少年 汗 。oO「なんだこいつ?」
少年 上段回し蹴り ブン
神父 反ってかわす ヒュッ
神父 構える ボクシング風
少年 拳振りかぶる 「くそっ!」
神父 つま先で少年のヒザを押さえる トンッ
少年 「なっ!?」 よろっ
神父 上段回し蹴り フォン
少年 両手でガード ガシィッ 「くっ!?」
少年 壁に叩きつけられる ドッ
少年 がくっ ひざをつく
少女 「マスター!?」 少年に駆け寄る
神父 構える
少年 気絶 少女に揺さぶられる
神父 「あれ?」 目が正気になる
神父 「あぁ。ホントに術師だったんだ。」「ごめんごめん。また幻を見せられていたのかと思ったよ。」
部屋のドア 開く バンッ
農夫 「神父様!?」
農夫 「おお!お目覚めになりましたか!!凄い音がしたモンで心配しました。」
農夫 「村のモンがお世話になりました,さぞお疲れでしょう。」「おい!すぐに食事をもってこい!」
農夫 「田舎料理ですからお口に合うかわかりませんが,どうぞお召し上がり下さい。」
農夫の奥さん 食事持ってくる
神父 「どうもどうも。いただきます。」 少年 背景で倒れてる
農夫 「いやー。お目覚めなさって良かった。一時はどうなるかと………」「そうだ。村のモンも皆,心配していますんで,神父様が気がつかれたと伝えて参ります。」
農夫 「炊事場に嫁がおりますんで,何なりとお申し付け下さい。」
神父 「はいはーい。」手を振る
神父 祈る 私達は常に主におり,主は常に私達におられますように。アーメン。ぶつぶつ
神父 いただきます 少女 少年を揺さぶる マスターしっかり!!
神父 むしゃむしゃ パン食べる 少女 目を覚ましてくださいー
神父 スープ飲む ずー 少女 マスター
神父 水のむ ごくごく
神父 「ふー。食べたし寝るかな。」
少女 怒 神父に金槌を振りかぶる 神父 両手を挙げる 汗「いや冗談,冗談」
神父 少年をのぞき込む「ふーん。彼が君の主ってわけか。」 少女 「感謝の気持ちとか全く感じられませんね」
神父 「ただの脳しんとうだからすぐに目をさますよ。」
少女 「人ごとみたいに言うな!」暴力神父が! 神父「それに関してはホント悪かったよ」
神父 「それよりさ,」
神父 「君はなんで彼に従ってるんだ?」 にらむ
少女 おどろく
少女 「私は妖精さんでー,マスターは精霊使い。どこにも不自然はないじゃない。」かわいこぶる
神父 にらむ「冗談のつもりか?」
少女 少年に抱きつく「マスター。恩知らずの暴力神父が,いいがかりつけてきますぅー。」
神父 にらむ ギリッ
神父 ため息
神父「まぁ,悪魔払いをしているのは本当のようだから、今は何も言わない。」
神父 後ろを向く「だが,おかしなそぶりを見せたら,彼の意志に関わらず私は職務を果たすよ。」
少女 べーだ 神父に舌を出す
村人数名 ドアから部屋に入ってくる 「神父様!」
村人数名 神父の周りにひざまずき神父の手を取る「おお!神父様!「お目覚めになってよかった。」
神父 「しー。彼をしばらく寝かせてあげてください」
村人数名 「彼はどうしたんですか?」
神父 「私が殴っ……じゃなくて,えーと,私だけでは手に負えないところを彼が助けてくれたんだよ。」
村人数名 「そうでしたか。」
神父 「彼は悪魔との壮絶な戦いで精神を酷使してしまったのです。」背景に悪魔と戦う少年 ドラクエ風
少女 怒 ぬけぬけとこの腐れ神父は…… 神父 村人数名に話をする
神父 「そんな訳で、彼らをしばらくここに泊めてやってくれませんか?」
農夫 「分かりました。」
農夫 「では,別の部屋を用意致しますので、神父様はそちらでお休み下さい。」
神父 「そうだね。そうさせてもらおうかな。」
神父 「僕がいたら落ち着かないだろう。」 少女「えぇ。最悪の気分ですね。」舌を出す
ドア 閉まる
暗い部屋
少年 「………」ベッドで眠る
月夜
朝日
農村
農夫 畑を耕す
少年 ベッドの上 「ん……」
少年 「はっ」起きる ガバッ 少女 少年の方を見る「あ,おはよーございます。」
少年 ズキーン 「いだだだだ」
少年 「頭がいてぇ。」
少年 「あれ……昨日何してたっけ……」
ドア 勢いよく開く 神父入る
神父 「おお!おはよう!君が起きるのを今か今かと待っていたよ。」
神父 右手にパン「心配のあまり食事も喉を通らなかったよ。」はっはっ むしゃむしゃ
少年 「まさに今食ってるんですが。」 ギャグ絵
神父 「村のみんなで看病しようと言ったんだけど、彼女がどうしても自分で看るっていうからね。」 背景に看病の絵 色っぽく
少女 刃物振りかぶる 根も葉もないこと言うな 神父 両手を上げる「……というのは冗談で……詳細は後で彼女に聞いてくれ。」
神父 「で,その件についてお礼が言いたいし,話したいことも色々あるんだけど、時間いいかな。」
少年 「俺はかまいませんよ。」 少女「ダメです!こんな不良神父!」
神父 「別に悪い話はしないさ。これでも一応恩義は感じてるんだよ。」 少女「信用できるか!」
少年 「いいじゃん。神父さん,肩書きだけじゃないエクソシストだろ。現役と話し合える機会なんてめったにないし。」
神父 にやり 少女に向かってピース 少女 怒
少女 「好きにして下さい!」そっぽむく
少女 「ふん」 布団かぶって寝る 少年「なに怒ってんだよ。」
部屋の窓 外は快晴
神父と少年 話
神父 「つまり,今回の4人のうち,実際に悪魔に憑依されたのは1人だけ。」
神父 「2人は悪魔にささやかれ極度の人間不審になった。」「最後の1人は3人の影響で一種の感応精神病に陥っていた。要はこれだけだったんだ。」
神父 「専門的な医学知識は無くてもいい。精神病かどうかなんて解放の祈りをしてみればわかる。」「大切なのは信仰と祈り。大げさな悪魔祓いなんてほとんど必要ないんだ。」
少年 メモしながら「なるほどね。」
神父 「君の主はなかなか聡明だね。なかなかいないよ。こういう術師は。」 少女「ふんっ」
神父 「じゃ,私はそろそろ教会に戻るかな。」 少女 舌を出す 「帰れ帰れ」
神父 「今回のお礼といっちゃ何だけど,これ紹介状と私の教会の教区と所在地のメモ。なにかあれば協力するよ。」
少年 「いいの?素性の分からない術師にこんなもん渡して。」
神父 「今回は特別だよ。」
神父 「それに」ちらっ
少女 そっぽむいてふてくされてる
神父 「じきに私の助けが必要になると思うよ。」
少年 きょとん「?」
田舎の風景
少女 机でうたたね
ドア 開く 少女「ん?」
少年 ドアから入る「おーし,出かけるぞ。」
少女 「今度はどこに行くんですか?」
少年 「村の端に空き家があったんで借りてきた。」
少年 「この村は街から近いみたいなんでな。しばらくこの村を拠点にする。」
古い家
少年 「そんなに古い訳じゃないけど,ホコリがひどいな。ちょっとずつ掃除しよう。」
でかいクモ カサカサ 少年「おわっ!?」でかっ
少年 ホウキを振りかぶる「このっ」 少女「殺しちゃダメですよ。」
少女 「ほーら,こんなにいい子じゃないですか。」 暗く目を光らせて手の甲にクモ乗せる 少年 鳥肌 ひぃぃぃぃ
古い家の中
少年 馬をひく「じゃ。俺は仕事を探してくるんで,後よろしく。」
少女 「えー」 家政婦風の格好 エプロンと三角巾つけて,桶とほうきを持つ
ヨーロッパ風の街
馬 木につながれている
薄暗い部屋
少年 「え?ここのギルドってこの街に永住してないと入れないのかよ。」
呪術師3人 「……」
少年 「で,1ヶ月契約がこの値段ね。」紙を見ながら
呪術師 「嫌ならよそへ行け。」
少年 ため息
少年 「………払いますよ。」 硬貨を出す チャリン
快晴の空
馬
商人風男性 少年にお辞儀
商人風男性 「娘を助けて頂き、本当にありがとうございました。」
少年 「しばらくは心が不安定です。まめに教会に通って下さい。」
少年 「では,失礼します。」
少年少女 歩く
少年 紙を見る「ちー,ギルドに金払って仕事を回してもらったのはいいが,こりゃ明らかに金持ちは外してるな。」 少女「セコイ連中ですね。」
少年 「所詮はよそ者ってことか。」「まぁ……地道に稼ぐ方が地味な俺には向いてるかもな。」
別の家 少年にお辞儀する夫婦
少年が借りた古い家
食卓
少年 「しばらくは落ち着いて生活できそうだ。とりあえずはよしとしようぜ。」 少女「はーい」 乾杯
月夜
少年 ベッドで寝てる
少女 別のベッドで寝てる
少女 目を開く ぱちっ
少女 「………」
少女 「お腹すいた。」「なんかだるいし,おかしいな。」
少女 ちらっ 横を見る
少年 寝てる
少女 「ま,手近なところに獲物がいるからいいけどね。」ベッドから起きる
少女の影
少年の横に少女
少女「いただきます。」合掌
月夜
朝
少年 目のしたにくま げっそり
少年 「結構寝たはずなんだが……めちゃくちゃだるい。」
少女 少年の後ろから出てくる「体調不良ですか?」 ひょこっ
少女 顔色がいい つやっ 「日頃の疲れがでたんじゃないですか~♪」
少年 「うーん。そうかもな。もうちょい寝るわ。」 少女 「おだいじにー」
少年 ベッドに寝る
少女 「ふー。さすがにちょっと吸い過ぎたかしら。」汗ぬぐう ちょい悪顔
少女 「さて,体調イイし掃除でもするかな。」るんるん
少女 井戸の前で皿を洗う
馬 庭の草を食べる
薄暗い部屋 壁にキリスト像
蝋燭台
神父4人
神父1 「民衆が求めるのは,即効性のある救済」「民衆は理解力が無く,物覚えが悪く,そのくせ忘れやすい。」
神父2 「長話などするだけ無駄だ。単純で,短く,覚えやすい言葉を繰り返し刷り込まねばならない。」
神父3 「言葉に加えて,視覚。見えない神秘より,目に見える奇跡。」
神父4 「神聖な教会,正義の教条,唯一絶対の神,これらを復権させねばならない。」
神父2 「それには合理性も取り入れねばならん。惰性で理想だけを求めた結果が今の我々のていたらくだ。」
神父3 「力なき正義も,打算なき愛も滅びへの最短の道だ。」
神父4 「我々が民衆を正しき道へ導かねばならん」
神父1 「力が。絶対的な信仰を得られるだけの力が必要なのだ。」
黒色のコマ
田舎の風景 回想用のコマ 枠の外を黒で塗りつぶし
少年 現在より3歳くらい若い
顔を影で塗りつぶした少年の両親 少年と向かい合う
両親 「ごめんね。お前が一番しっかりしてるから。」
両親 「工場で働いてお金をためて,勉強して偉くなるんだよ。」
両親 「つらいことがあったら周りの大人に相談してね。」
少年 「大丈夫。ぼく呪術師のおにいちゃんに悪魔払いの才能があるってほめられたもん。」
両親 顔を見合わせる
両親 「……ああいう妖しい人と関わっちゃダメだよ。」
両親 「真面目に働くのが一番だからね。」「そうよ。」
商人風の大人 「そろそろ出発するぞ。」
両親 「がんばってね。」「応援してるからな。」
商人風の大人に連れられた20人くらいの子ども 全員顔は影 手を振る
手を振る子ども達 その中に少年
手を振る大人達 40人くらい
子どもたち 商人風の大人について歩く
子どもたち
少年 [本当は知っていた]四角い枠
子ども達 [お金をためて勉強しろって言うけど 工場の給料は僕達にはほとんど入らない]
子どもを見送る大人達 [お金は,もう大人達に払われている]
子どもたち [僕達がもらえるのは,その日のご飯をなんとか食べられる程度。]
少年 [本当は知っていた]
子ども達 [工場に出稼ぎに行った村の子どもは誰一人村に帰ってきていない][僕たちにはもう帰るところがない。この村には居場所がないんだ。]
少年 [本当は知っていた]
子ども [兄弟の中で一番しっかりしている子だから,じゃなくて]
子どもたち 俯瞰
少年 「一番いらない子だから,売られたんだ]
少年 涙 顔は影で隠す
子どもたち 歩いていく
少年 ベッドで寝てる 黒枠終了
少年 目を開く はっ
少年 ベッドの上で起きる
少年 涙を拭く ごしごし
部屋 誰もいない
少年 。oO「誰もいない部屋ってこんなに寂しかったっけ」
少年 靴をはく
少年 立ち上がる
少年 隣の部屋を覗く
少女 窓を拭いてる
少女 横顔
少年 赤くなる
少女 振り向く
少女 「あ,おはよーございます」
少年 「お……おはよう。ずっと掃除してたのか。」
少女 「はい。家の中はだいたい綺麗になりましたよ。」 えっへん
少年 「そっか……仕事は明日からにしよう。俺も手伝うよ。」赤いまま
少女 「あ,そうそう。」
少女 「さっき,友達ができました。」ネズミ3匹 リアルな絵で不気味なネズミ 少年 「今すぐ追い出せ。」 怒
少年少女 掃除
古い家の外観
草むら
夜の教会
書斎
神父(少年が田舎で会った神父) 机について書類作成中 別の机でもう一人若い神父が書類作成中(※田舎で会った神父が主任神父,若い方が副神父という設定)
神父 「ふー。やっと終わった。」 ペンを置く
神父 「聖職っていっても、結局、事務仕事が多いんだよな。」
神父
神父 「……あれから10日経ったか。」
若い神父 「どうしました?」
神父 「いや,そろそろ知り合いが僕に相談に来る頃かなと思ってね。」
若い神父 「?」
ランプ
昼の町
民家
若い男 「妻を助けて頂きまして、本当にありがとうございます。」
少年 「心が不安定なうちは,いつまた憑かれるか分からないから気をつけて下さい。」 若い男「はい。毎日教会に通わせます」
少年少女 歩く
少年 「よしよし,ここでの稼ぎも軌道に乗ってきたな。」
少年 「もうちっと稼いだら,どっかの街に定住するのも悪くないなぁ。」
少年 少女の方を見る
少年 「どうした?顔色悪いぞ。」
少女 「いえ……大丈夫です。」
少年 「そうは見えねぇよ。体調悪いのか?」
少女 「……」
少年
少年「今日はこれで終業だ。帰って寝れば治るだろ。」
古い家の部屋
少女 ベッドで寝てる
少女 起きる「おかしい。体が劣化してるんじゃない。私自身が弱ってる。」
少女 くらっ めまい
少女 「……夜まで待とう。」
月夜
少女 窓から月を見る
少女 手を月にかざす
少女の手
少女の手 淡く光る
少女の手 薄く呪術風の模様が出る
少女 ひきつる
少女 振り返る
少年 ベッドで寝てる
少女
少女 少年に手を近づける
少女 手にさっきより濃くはっきり模様が出る
少女 全身に模様
少女 自分の両手を見てひきつる
少女 後ろによろける
少女 困った顔で笑う「はは……全身侵食されてる。」
少女 自分のベッドの脇に座り込む
少女 腕を見る「あーあ。」
少女 腕で目を覆う
少女 顔 目は腕で隠したまま涙
月夜
窓から朝日
小鳥
台所 鍋でスープを煮ている コトコト
お盆に食事 パン スープ
少女 ベッドで寝ている
少女 目を閉じたまま 「ん……」
少女 目を開ける 目の縁に涙
少年 少女のベッドの横でイスに座って少女を見ている
少女 赤くなる
少女 腕で目をこすって涙を拭く
少年 「まだ,あんまり顔色よくないな。今日も横になっとけよ。」
少年 「貧血でもあるのか?つーかあの日か?」 少女 「貧血でもどの日でもありません。」頬は赤く 口はへの字
少年 「今から街に出るから、虚弱体質に効く薬を探してくるよ。」 少女 「別に虚弱じゃ……」
少年「なんか食べたいものあるか?」
少女
少女 「血が滴るくらいのレアステーキ。」 にひひ
少年 苦笑い「……努力はするよ。」
少年 「じゃ,行ってくるから,飯食ったら休んどけよ。」 少女「あーい」 片手を上げて軽く手を振る
ドア 閉まる バタン
少女 片手を上げたまま
少女 自嘲気味に笑う
少女 。oO「何やってんのかしら,私。」
少女 少年の置いていったパンとスープを見る
少女 「……」 スープを手に取る
少女 ベッドの上で食べる
窓 外の景色 のどか
暗い部屋
5人の神父
神父1 「工業の発達により,都心では物資の大量消費が可能になった。」「だが,それと引き替えに,人々の心は堕落を続けている。」
神父2 「合理主義の果てにあるのは,物としてのヒト。」「信仰という人の理性の根源を果てさせてはならん。」
神父1 「我々にも責任がある。伝統のみに囚われ,一切の変化を拒んできた」「今必要なのは,民衆に理解しやすく再編集された単純な善悪。」
神父3 「近年政府は我々を社会的弱者の受け皿として利用しようとする傾向が強い。弱者救済は我々の本分だが,政治の道具に成り下がってはならん。」
神父4 「我々の全ては神の意志に基づいたものでなければならん。」
神父2 「見せ物と批判を受けようとも,信仰の入り口となりうるのであれば,パフォーマンスもする必要はある」「まずは,その人材を見つけねば。」
神父1 「それぞれ,人材の発掘に尽くされたい。この際,家柄,素性は問わぬ。」
神父5(先の村の暴力神父) 真顔「……」
黒いコマ
夕方
部屋 静かな雰囲気
少女 寝てる
少女 目を開ける ぱちっ
少女 。oO「いつの間に寝てたのかしら。」
部屋 静まりかえる
少女 周りを見回す
少女「……」
ドア 開く バン
少年 「ただいま。」
少年 「新鮮な肉があったからな,リクエストに応えられそうだぜ。」
少女 赤くなる
夜
ランプ
食卓
少年 「……で,ひさびさに市場にいってみたが一人だとつまんねぇな。」
少女 「……」
少年 「早く体調が治ればいいな。」
少年 「あとさ。」 服のポケットに手を入れる
少女 「?」
少年 「この前買い物した時に買いそびれた髪飾りがあっただろ。似たのがあったから買ってきた。」 髪飾り差し出す
少女「あ……」 背景 髪飾り見てる少女のコマのコピー
少女 困った顔、口元だけ笑う「そんなの覚えてたんですか。」少年 目を逸らして赤くなる「たまたまだ。」
少女 髪飾り受け取る 「ありがとうございます。」
少女 うつむく
少女 「せっかくの贈り物ですが,もうすぐ必要なくなります。」
少年 「え?」
少女 立ち上がる
少女 歩く
少女 「回りくどい話は,めんどうなのではっきり言いますね。」
少女 「薄々気づいていたと思いますが,私は妖精でも精霊でもありません。」
少年
少女 「出来の悪い物語みたいな話ですが,」
少女 背後に窓 外に大きな月 「私は」
少女「悪魔です」 大きなコマ(ページ半分くらい) 薄暗く不気味に
少年 驚く
少女 「そしてあなたは世に希な」
大きいコマ 少女「悪魔使いです。」 少年 驚く
少年 汗
少年 「……」ゴクリ
少年 「はは……えらく突然な話だな。」
少年 「妖精かどうかはもともとあやしかったが,悪魔とはね。」
少年 「で,お前が悪魔で,俺がその悪魔使いだとして何か問題でもあるのか?」
少女 ふっ 口だけ笑う
少女 「さすがマスター。度量が広いですね。」
少女 「私も悪魔使いなんて昔話で聞いただけで本物に出会ったのは初めてです。」
少女 「ですから,知りませんでした。」
少女 「悪魔使いは悪魔の命を奪い取って己の力にするんですよ。」
少年 「え……?」
少女 「見て下さい」少年に手を伸ばす
少女 腕に文字が浮かぶ
少女 「強制供給に似た術です。私はあなたの要求があれば無制限に力を支払う。足りない分は命で払う。」
少女 「どんな悪魔でも,あなたの前では動力源に過ぎません。」
少女 「この術が全身くまなく浸透しています。」
少女 「もうこの体は全てあなたのものです。まもなく食い尽くされます。」
少女 「知っててこの術を使った訳ではないでしょう。もともとの才能,生まれながらの悪魔使いなんですよ。」
少女 「私はもうすぐ消滅します。もって2日くらいでしょうか」
少女 「でも、心配は要りません。」「あなたは悪魔を見つけ同調させる。私にした簡易儀式程度で十分です。それだけで新しい手下が手に入ります。」
少女 「少し術を研究すれば,悪魔を消滅させることも,絶対服従の手駒にすることもできるはずです。」
少女 「教会側についても,呪術や悪魔崇拝の側についてもあなたは絶大な支持を得られるでしょう。」
少女 くらっ
少女 ベッドにすわる ドサッ 頭をおさえる
少女 ため息
少女 「以上が私の置きみやげです。」
少年 「な……」
少年 「何言ってるんだ!それだけ分かってるなら助ける方法はないのか!?」
少女 「私は知りませんね。悪魔を救う術なんて誰が研究します?」「万一あっても門外不出。知る人間なんてまずいませんよ。」
少年 「俺は…どうすれば…」
少女 「悩むことはありません。わたしは悪魔。一つ悪魔祓いに成功したと思えばいいだけです。」
少女 「あなたは新しい手駒を得ればすむ。」
少年 「そんなことできるかよ!」
少女 口元だけ笑う
少女 「聞き分けのないご主人様ですね。」
少女 少年の首に腕を回す
少女 少年にキス
少年 驚く
少年 くらっ
少年 座り込む がくっ
少女 「どうです?わかりました?私は人の命を食いながら生きてきたんですよ。もちろんあなたの命も。」 少年の頬を指でなでる 見下した表情で
少女 「まさか食う側から食われる側に回るとは、思いませんでしたけどね。」
少女 「わかったら……」 少年 「分からないって言ってるだろ!」
少年 ふらつきながらヒザに手をついて立ち上がる
少年 「そこで待ってろ!その辺の人間を生け贄にしてでも生き延びさせるからな。」
ドア 閉まる バタン
少女 ぽかん
少女 笑う クスッ
少女 「最後にこんな奇天烈な人間に会えるとはね。」
少女 窓の外から見た少女 ベッドに座っている 目線は窓の外へ
少女 「ベッドの上で消滅か。人間みたいな最後ね。」
少女 くらっ
少女 ベッドの上に倒れる ドサッ
少女 。oO「静かね…」 ベッドに倒れたまま頭を押さえながら ズキズキ
少女 。oO「「神は,乗り越えられない試練は与えない。」って誰かさんが言ってたっけ。」
少女 。oO「だとすれば,これは試練じゃなくて罰ね。生まれてきたことに対する。」笑う
少女 目を閉じる
夜空
馬 呪術師の家の前で立っている
呪術師の部屋
呪術師 60歳くらい「悪魔を蘇生する方法!?そんな術知らんよ!」「あんたそんなこと外で聞いて回ってるんじゃないだろうな。教会ににらまれたらおしまいだぞ!」
少年 「あんたは長年このギルドにいるんだ!聞いたことあるだろう!」
呪術師 「知らんと言ってるだろう!」「いっとくけどな!今でこそ教会は弱りつつあるが,私の生まれる50年前までは教会自体が神だったんだよ!」
呪術師 「教会が嫌疑をかけただけで火あぶりだったんだ!そんな研究だれがするか!」
少年 「そんなもん昔のことだろう!呪術師なんざ悪魔崇拝と同業みたいなもんだ!どこに根城があるかくらい把握してんだろ!」
呪術師 「ちっ!」
呪術師 「めんどくせぇ奴だ!これが悪魔崇拝してるカルトのリストだ!私が教えたことは絶対言うなよ!」紙を机に投げる
少年 紙を見る
少年 「サンキュ」 袋を置く
呪術師 不機嫌 「金なんざ……」 袋をつかむ ずしっ
呪術師 驚く「ずいぶん,稼いでやがったんだな」
夜空 月夜
悪魔崇拝の部屋の壁 蝋燭 逆十字架 五芒星
悪魔崇拝の部屋の床 人が倒れてる 悪魔崇拝者数名
部屋の奥の暗闇 ドゴッ ドカッ
少年 悪魔崇拝1の胸ぐらを片手でつかんで壁に押し付ける
悪魔崇拝1 「知らない……本当だ。」
悪魔崇拝1 「いきなり殴りかかったのは悪かった。サツの手入れかと思ったんだ」
悪魔崇拝1 「俺たちは神も悪魔もどうでもいい。麻薬の密売やってるだけだ」
悪魔崇拝1 「悪魔召還もできないんだ。瀕死の悪魔を助ける方法なんか知る訳無いだろう。」
悪魔崇拝1 「ヤクならいくらでもやる。勘弁してくれ。」
少年 悪魔崇拝1を殴る ドカッ
悪魔崇拝1 ガクッ 気絶
少年 走り去る
悪魔崇拝1 倒れたまま
少年 呪術師から渡された紙を見る
少年 「畜生!どいつもこいつも使えねぇ!」クシャッ 紙を握りつぶす
少年 「どこで調べりゃいいんだ!」
教会
少年 「けっ!神が誰を救ってくれるっていうんだ!」
少年 「はっ!」背景に神父との会話のコマ(僕の助けが必要に……のコマ)
少年 懐を探る
少年 神父からもらったメモ紙を見る
少年 振り返る 「すぐ隣の教区だ!」
少年 馬に飛び乗る
馬 少年を乗せて走る
教会の暗い部屋
神父1 「全ての教区から推薦する祓魔師のリストが届いた。どれも小粒。どれだけ演出しても、とても民衆の支持を拡大できような人材ではない。」
神父2 「代わりに悪い話が届いた。悪魔崇拝が急増している。特にスラム街で。」「未来に希望をもてない若者達が,好奇心や目先の快楽に絡めとられている。」「教育を受けていない者ならまだいい。都心部では高等教育を受けた者が,手を染めている。」「彼らは悪魔崇拝を理論体系化しようとしている。なまじ教育を受けている分,筆も立つ。」「賛同者がネズミのように増えていると聞く。」「時代の変化のツケを受けやすい若者が感化され広がっているようだ。」「全て我々の衰退に由来するものだ。」
神父3 「人材発掘は継続する。救世主の発見には至らずとも、優秀な人材を把握することはできた。ただ、我々が必要としているのは,物を言わぬ静かな聖者ではない。動的な、目に見える力を行使する者だ。」
神父2「理論による正義ではなく,力による正義。力に裏付けられた救済の保証。」「力なき正義は無力と民衆は知っている。」
神父3 「民衆が求めているのは,自身を保護する圧倒的な力。」「弱者が強者の下へ集まるのは尊敬の念ではない。強者による庇護という実利を求めて集まっているのだ。」
神父4 「そして,民衆が我々に求めることもまた,古今東西変わることはない。」「民衆が最終的に求めているものは,絶対的な力を持つ者による救済。すなわち……」
壁 キリスト像 「救世主の再来」
黒いコマ
教会
教会のドア ドンドン 叩く手
少年 教会のドアを叩く 「いるんだろう!?開けてくれ!」
少年 「くっ。」苛立った表情
教会のドア 内側 ドカッ ドカッ ドアぶれる
教会のドア
教会のドア 開く バァァァン 少年体当たりで転がり込む
少年 立ち上がる ザッ
少年 中を見回す
少年 ハッ 振り向く
神父 シルエット
神父 「ようこそ。」 暗く不気味に
教会の中 壁にキリスト像など
少年と神父 向かい合う 背景にイエスの十字架
神父 手に本(紙の左側に穴をあけて綴っただけのもの) すっ
神父 「君が欲しがっているものはこれだ。」
神父 「悪魔に関して現在までに分かっていることは大体載っている。」
少年 「条件は?」
神父 笑う
神父 「条件は二つ」
神父 「一つは私たち教会と組んで悪魔払いをすること。」
神父 「信者からの悪魔払いに対するお布施はすべて君のものだ。」
神父 「お膳立ては全てこちらでする。多少演出もするが聞き流して欲しい。君は富を得て,我々は信仰を得る。」
少年 「もう一つは?」
神父 「君がここへ来た理由だ。」
少年 怪訝な顔
神父 「君の使い魔のことはあきらめてくれ。」
少年 驚く
神父 「彼女はもう手遅れだ。どうしようもない。」
少年 「そんな……」
神父 「彼女がまもなく消滅することは君も分かっていると思うし,彼女自身も悟っていただろう」
少年 驚いたまま
神父 「私の見たところ,君たちは出会ってからそれほど時間が経っていない。にもかかわらず君たちはお互いに信頼し合っていた。」
神父 「人間同士でもなかなかできないことだよ。」
神父 「彼女は自身の死期を悟って君にアドバイスを残した。君は彼女の死を防ぐためにここへ来た。違うかい?」
神父 「彼女によって君は自身の能力に気付いた。彼女は今後も君が君自身のためにその能力を活かすことを望み助言をした。」
神父 「彼女を思うならば君はその能力を活かさなければならない。君が君の能力を活かすことが彼女へのはなむけ。」
神父 「僕が言っていることは理解できるね?」
少年
少年 「あんた,あいつが弱り始めていることを知ってて言わなかったな。」
神父 無言
少年 にらむ キッ
少年 「あんたはこうなることを待ってた!違うか!?」
神父 無表情
少年 「あんたの頭ん中じゃ、主に絶対服従しない者は全て悪なのか?」
神父 無表情 ため息
神父 「彼女は人と主を引き裂く者。人は主に寄り添いてこそ人の温かさを知る。」「人は全てを背負うにはあまりに弱く儚い。」「しかし人は傲慢で強欲。全ての人々が主の導きの下,刃を収め助け合い生きていかねば,人はいつまでも罪深きヒトのまま。」「羊たちを迷いから救い,過ちを取り除き,罪を許し,ヒトを人たらしめる道を示す。私は主の僕としてなすべき事をなす。そのための我々だ。」「私の言葉に誤りや偽りがあるかな。」
少年 「さぁね。あんたがクソ真面目な狂信者ってことくらいは分かった。一つ質問だ。」「あんたさっき,あいつを助ける手は,どんな手段,方法も,一つもないって言ったよな?」
少年 「主に誓って同じコトを言えるか。」
神父 「……」
少年 ニヤッ 笑う
少年 「オーケー。あんたを殴り倒してその本を奪えばいいんだな。」
神父 「……君はもう少し利口だと思っていたんだがな。」
少年 「残念ながら見込み違いだ。」
神父 ため息
少年 神父の目の前に迫る 神父「!!?」
神父 ガード 「くっ!」
少年 大振りのパンチ ドカッ
神父 ぐっ
少年 大振りパンチ
神父 かわす 少年のパンチ空振り ヒュン
少年 頬に神父のパンチくらう ガッ 「ぐっ」
少年 「うらぁ!!」 パンチ 神父食らう
シルエット ドカッ ドムッ
シルエット ガッ ゴッ
暗闇
少女 ベッドで眠ってる
少女 顔
月夜 回想用のコマ 枠の外は黒で塗りつぶし
夜の風景 街の屋根の上
少女 屋根の上を歩く 悪魔っぽい格好(顔は今までと同じ。服装やとがった耳、髪型だけ悪魔。)
少女 顔
少女 何かに気づいて斜め下を見る
少女 木の枝の上に立ち民家を窓から覗く 金持ち風の家
酒に酔った男が嫌がる娘にからむ 部屋の中
娘「嫌。パパもう帰って。」父「俺だって寂しいんだよ。」
娘「やめて。ママに言うわよ。」
父「仮面夫婦なんて、こっちから願い下げだ。」
父「なぁ。」 手を伸ばす
娘 「もう,やめて!!」突き飛ばす
父倒れる どさっ
父「いてぇ。なんだよ今更。」
父 部屋から出る
ドア 閉まる
娘
娘 泣き崩れる
少女「ひゅー。面白いもの見ぃつけた。」「精神科医なら,エディプスコンプレックスからくるファンタジーと診断するんでしょうね。」
少女「また見に来よっと。」
夜
娘 頭を抱えて嫌がる
少女 にやにや
娘 逃げる
少女 にひひ
娘 うずくまって泣く
雨天
少女 頭に大きいハッパを載せて見物
夜
少女 屋根の上を小走り
少女 「遅くなっちゃった。そろそろね。」
少女 「わ!もう始まってる。」
娘 壁際 父 片手に酒瓶
父 娘に手を伸ばす
娘「もう嫌!いいかげんにして。」 父を突き飛ばす
酒瓶が転がる
娘「二度とこの部屋に入らないで。」
父「そんなこと言うなよ。」
父の手
娘
娘の目 父の手が映る ぞわっ
娘 「嫌!来ないで!」 父を突き飛ばす
父 よろめく
父 酒瓶を踏む 後ろに階段
父 「わっ!?」
娘 驚く
父 のけぞる
父 手を伸ばす 助けを求める感じで
娘 ハッとする
娘 手を差し出す
階段 落ちる音 ドドドドドドン
階段の下の床 血だまり
父 頭から血
父 口から血
娘 青ざめる
娘 「……パパ?」
娘 「パパ!パパ!」
娘 泣く
娘 「あ……あぁ……」
娘 「ごめんなさい,ごめんなさい,ごめんなさい」うずくまる
暗闇
娘 表情絶望 涙
娘 。ooO「どうしよう。パパを殺しちゃった。」
娘 「どうしよう……どうしよう……」
娘 手で顔を覆う
娘 「どうして私ばかりこんな目に。」
娘 「どうして誰も助けてくれないの。」
娘 「誰か助けて……」
娘 頭抱えて 泣く
娘 。oO「もう嫌。」
娘 「生きてても辛いだけじゃない。」
娘 机の上にナイフ
娘 絶望の顔
娘 。oO「最初からこうすれば良かったんだ。」
娘 涙 「生まれてこなかったらよかった。」
娘 「みんな大嫌い」
娘 ナイフを持つ
娘 目をつむる
床
床 血痕 ポタッ ポタッ
娘 苦しむ「うぅぅ……」
床 ボタボタッ
娘 倒れる ドサッ
娘
倒れた娘の横に少女が立つ
少女 「ラッキー。これだけ弱っていれば私でも乗っ取れそうね」。
少女 消える フッ
娘 立ち上がる 顔つきが「少女」になる
少女 父の死体に話しかける「どう?あんたのせいで実の娘が瀕死よ。おまけに悪魔憑きになっちゃった。」
少女 「っていうか人間ってホントわからないわ。」
少女 「こんなクズが死んだからってなんで自分まで死ぬのかしら」
少女 「まぁ,どうでもいいわ。人間の体も手に入れたし,どこに行こうかしら」
少女 ヒザをつく ガクッ
少女 「?」
少女 「あら。出血が多過ぎたみたいね」
少女 倒れる
廊下
廊下 子どもが現れる 目をこすりながら 「何の音?」
子ども 倒れた少女達を見つける
子ども 「お姉ちゃん!パパ!」
子ども 「ママ!お姉ちゃんとパパが!!」
夜空
病院
手術室
手術後のベッド
手術後の道具 血まみれの布
少女 病院のベッドで眠る 周りに医者
医者 「大丈夫。あの家は資産家だ」 若い医者「なら手当を続けます」
医者 「つまらんミスで言い掛かりをつけられないよう用心しろよ。」
医者 立ち去る
少女 目を開ける
少女 「……本人は死んでるのに。この体を生かしておいてもハイエナが太るだけね。」
少女 「ま,せっかく手に入れた体だし,使えるだけ使いましょ」
青空
病院
外した包帯
医者 「手術からわずか1ヶ月」
少女 ベッドの上に座る
医者 「あの出血でよく助かったよ。正に奇跡だ。もう退院できるよ。廊下でお母さんが待ってるから」
母 部屋の入り口に立つ
母 険しい表情
母と少女 向かい合う
母 「あなたはもう家族ではないわ。」
母 「近所に噂が広まったし。私達ももうあそこには住めない。」
母 「パパの遺産だけど,手術代がかかったからあなたの取り分は無いわ。」
母 「これは最後の情け」小袋を投げる
小袋 地面に落ちる 硬貨が散らばる
母 見下した目で少女を見る
母 立ち去る「フンッ」
少女 「ひゅ~。よく自分の実の娘にそこまで言えるわね。尊敬するわ。」
少女 「さーて遊びにいこっと」
歓楽街
少女 ガラの悪い集団とポーカー
少女 酒飲む
少女 夜道を歩く
少女 「10日もかからずお金使い切っちゃった。どこから盗もうかしら。」
少女 横を見る
少女 ガラスに映った自分を見る 驚く
少女 耳がとがってる
少女 耳をさわる 。oO「本人が完全に消滅したから体自体が変化し始めてる」
術師 通りかかる
術師 少女と目が合う 「はっ」
術師 身構える
少女 汗
少女 愛想笑い「こんばんは。お兄さん今1人?いいお店知ってるんだけどお酒飲みにいかない?」
少女 笑顔
少女 「ね?」 目 邪視
術師
術師 くらっ 目まい
術師 はっ
術師 後ろに飛び退く「邪視か!!」 腰につけた布袋に片手を入れる
術師 ばっ 小瓶の水を撒く
少女 「きゃっ」
少女 水がかかった部分から煙 しゅうう 「聖油!?」
少女 逃げる ダッ
術師 聖書に手を置く「聖母マリアよ,罪深い私達のために,祈りたまえ。」
少女 びくっ
少女 汗 苦しそうに胸を押さえる
術師 「我らをこころみにあわせず,悪より救い出したまえ。」
少女 「大人しく寝てれば見逃してあげたのに……どうしても地獄を見たいのね。」冷や汗
少女の目 邪視 キッ
術師 止まる 「くっ」」
術師 汗「な……」
術師 「なんだ……これ……」
術師 頭を抱える 「あ…あぁ……」 背景 処刑や拷問
術師 「あぁぁああぁぁ」 背景 別の処刑や拷問
術師 うずくまる 「あぁぁぁぁ。やめろ。やめてくれ。」 涙を流す
少女 「どう?今,人の世界で起こっているほんの一部の光景よ。」
術師 頭を抱える「うううぅぅぅぅ……」
少女 「人間こそ悪そのものじゃない。」
少女 「悪魔は人間をそそのかすだけ。欲望と憎悪の根源は人間よ。」
術師 頭を抱えて地面にうずくまる 「うぁぁあぁぁ……」
少女 「こんな悪の化身を,神は愛するかしら。」
術師 充血した目から涙
術師 十字架を握りしめる
術師 「くぅぅぅぅ……」
術師 目をつむる 「……主よ……主よ……」
術師 起きあがる「うぁぁあぁぁぁあぁぁ!」
術師 涙を流しつつ憤怒 「悪魔め!惑わされんぞ!!」
術師 瓶の蓋外す キュポン
術師 聖水まく パシャ
少女 ジュゥゥウ 「きゃっ」
少女 「あぁぁあぁぁっ!!」
術師 十字架握りしめる「聖母マリアよ!我を哀れみたまえ!悪しき者から我を救いたまえ!」
少女 表情こわばる 汗
術師 「我らの罪を許したまえ,我らを試みにあわせず,悪より救い出したまえ」
少女 「ぐぅっ」胸を押さえる
少女 前屈み
少女 倒れる ドサッ
少女 目つき悪く 「……他人の話じゃイマイチだった?」
少女「これならどう?」
少女 邪視 効果線を派手に
術師 背景に老婆 「またか!」 術師頭抱える
術師 「この婆さんは……」 背景に老婆
術師 汗 表情固くなる 「……」 老婆布袋を所持
老婆 若い男(10代半ば、若いときの術師)に突き飛ばされる
老婆 倒れる
若い男 目つきが悪く痩せている
若い男 老婆から布袋を奪う
老婆 若い男の足にしがみつく
若い男 老婆を蹴り倒す
若い男 走り去る 老婆 蹴られた箇所を押さえて苦しむ
術師 大量の汗
少女 「あなたは奪った。」「貧しく,か弱い老女から。」
術師 頭を抱える
少女 見下す目
術師 「仕方なかったんだ。」
術師 「不況で工場が潰れて……仕事が無くて……金が無くて……腹が減って死にそうで。」耳をふさぐ
術師 背景 老婆が倒れている
老婆 うつむいて泣く 少女「あなたが奪ったお金が老女の最後のお金だった。」「老女はあなた以上に飢えていた。」
術師 表情は絶望
少女 「あの人は身寄りがなかった。誰も助けてくれなかった。」
少女 「そして,あなたはわずかな希望さえも奪った」
術師 自分の顔に爪を立てる ギリッ
少女 「神の救いもなく,老女は骨と皮になるほど飢えた。」
術師 爪を立てた部分から出血
少女 見下した目 「あの後どうなったと思う?」
術師 顔を上げる 許しを求める目
少女
少女 「死んだわ。人間の世界に絶望して。」 背景 首つり
術師 絶望顔
術師 顔に血と涙 泣く「うっうっ」
少女 「老女がこの世界で最後に見たもの。」
少女 「弱者を踏みにじりわずかな希望をも奪い去る悪魔よ。」
少女 「老女は悪魔を見たの。死の淵に立つまで悪魔の姿は目に焼き付いて離れなかったわ。」 背景 目つきの悪い若い術師
術師 頭をかかえてうずくまる
少女「そんなあなたが,聖母にすがりつくというの?」
術師 頭を抱えてむせび泣く 「うっうっうぅぅぅっ。」
術師 むせび泣き地面に頭をつける「うぁぁぁぁ。」
少女 「迷いなさい。人は無垢な子羊じゃない。生まれながらの罪人よ。」
少女 ズキッ 「くっ」
少女 胸を押さえてよろめきながら立ち去る
少女 後ろ姿 よろめき足を引きずりながら去る
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少女 森の道を歩く 疲れ果てた感じで足をひきずるように
少女 横腹を手で押さえる
少女 口元 ぜぇぜぇ
少女 池の前に立つ
少女 膝をつく がくっ
黒いコマ 黒い回想用背景終わり
少女 目を開く ぱちっ ベッドの上
少女 。oO「まだ生きてる」
少女 手を見る 。oO「あんなに消耗してたのに。」
少女 手を月にかざす 「結構気に入ってたんだけど,私が消滅したら体ごと灰になって消えるでしょうね。」
少女 ハッとする
少女 手に顔を近づけて見る
少年 「よう!目が覚めたか。」 額に包帯 ほほにアザ
少年 スープとパンを持ってやってくる
少年 「丸一日何も食ってなかったから腹が減ってさ。」
少年 「お前も食えよ。もう体調いいだろ」 スープとパンを少女のベッドの縁に置く
少女 「これは何のまねです!」 手の甲を示す 手の甲に呪術風の模様
少年 「やっぱ知ってたのに、言わなかったんだな。」
少女 「あなた自分が何やったか、分かってるの!?」
少年 「俺がお前にやったことの逆をしただけさ。俺にもできる簡単な術だったぜ。」
少女 「こんなの術なんて言わないわよ。単にあなたの命を削って生かしているだけじゃない。」
少女 「使い魔一匹生かすのに自分の命を削るなんてどこまでバカよ!!」
少年 「はは,単に俺に出来る術がそれだけだったんだが,ひどい言われ様だな。」
少年 「つーか,あの神父も知ってるくせに教えやがらねぇから苦労したぜ。」
少女 「自分のやったことを理解してるの!?」」「あなたがその気になれば街どころか国だって一つや二つ支配できるわよ!使い魔一匹のためにこんなことして何になるの!?」
少年 「俺が国をどうこうできる器に見えるか?」
少年 「俺は口減らしのために町工場に売られてきた。俺がどうなろうと誰も悲しまないし,俺が成功したところで妬まれるか恨まれるのがオチだ。」
少年 「俺は人間にもこの世界にも期待なんてしてない。」
少年 「悪魔崇拝の連中が言うとおり、人間なんて,欲望と嫉妬と憎悪の塊さ。」
少年 「俺には未来なんて,不安しかないように思えていた。」
少年 「ただ……お前と会ってからちょっとだけ面白そうに見えてきた。」
少年 「この世界で生きたいと思うようになった。」
少年 「……」
少年 「上手く言えないけど」
少年 「要はお前と一緒にいたいだけだ。」
少女 驚く 赤くなる
少年 照れ笑い
少年 「俺から言いたいことはそれだけだ。」
少女 困った顔 「……」
少年 「あーぁ。昨日から寝てないからもうふらふらだ。」 伸び
少年 「明日からのことはまた明日考えようぜ。」
少年 「「知恵が深まれば悩みも深まり,知識が増せば痛みも増す」だったっけ。急に色々知り過ぎて頭痛がするわ。」
少年 ベッドに仰向けに寝転がって伸び 「んー」
少年 「じゃ,おやすみ。」
少女 「ちょ……ちょっと……」
少年 寝る すー
少女 困った表情
少女 少年のベッドの横の床に跪く 涙ぐむ
少年 寝てる
少女 「バカ」泣く
少女 自分の服の袖で涙をふく
少女 「ほんとにバカ」 少し笑顔
少女 少年に毛布をかける
少女 少年に向かい合う
少年 顔
少女 顔
少女 少年にキス 色っぽく 大きいコマで
唇 離れる
少女
少女 少年の手を握る
少女 「おやすみなさい。」
少女 「「明日のことを思い煩うなかれ。明日のことは明日思い煩え。一日の労苦は一日にて足れり。」」
少女 「また明日。」
少女 目をつむる
少年少女
夜空
月
完結。
ド素人の作品を最後まで読んで下さった方に感謝。
とはいえ、自分で物語を作るのは楽しいです。
今回のを踏まえて、次はもう少しうまくなりたいです。
ちなみに、参考文献は「バチカンエクソシスト」です。
いつかまた何か書きたいです。
数年後に見かけたら懲りずに読んでやってください。




