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与える愛情と与えられる愛情

作者: ひがみっこ

愛情っていろんな形がある。

親子の愛情、異性への愛情、友達への愛情、動物への愛情…


私は愛情に飢えていたのかも。


私は3姉妹の真ん中

実家は自営業だった。


姉は勉強も出来てスポーツもそこそこ出来た優秀な人で何をやっても叶わなかった。

いつも母に比較されてきた。

私なりに頑張って私にとってはいい点数でも姉にとっては悪い点数だと母になじられた。

褒められた記憶など無い。

「お前が産まれてからうちは貧乏になった。月末のそれも半決算の月末に金無しで産まれてきた。」と何度言われたか。

好きで産まれた訳でもないのに。

小学校の時は毎日「貧乏」と言われいじめられてきたが、厳しかった父はいじめ返して来い!と叱る。

家に帰りたくなかった。

学校にも行きたくなかった。

鍵っ子が羨ましかった。

音楽の時間に習った「遠くへ行きたい」をよく口ずさんでいた。

今の時代はいじめで自殺する子が多いが、私も何度も死にたいと思った。

でも、死ぬ勇気すらなかった。

自殺する勇気があるなら生きられるのに、とも思うが自殺してしまった子供達の気持ちもよくわかる。

逃げたいよね、現実から。


親の愛情

記憶ないなぁ。

極め付けで傷付いた母に言われた一言。

次男を産む為に実家に帰ってた時。

つまり次男という事は長男を産んでるわけ。

29歳、その歳になって「この子は失敗作だから」と母は私の頭をポンと叩いて言った。

失敗作…

笑っちゃうよね、失敗作が2人も子供産んでるんだから。

その場に姉もいて後から慰めにきてはくれたけど、人間、身体の傷は治せても心の傷は治せない。

メールや文章はデリート出来ても、口から出た言葉はデリート出来ない。


結婚に関しても、お見合いの話もいくつかあったが母は近所の人や親戚の方が紹介してくれても、全て断れと言ってた。

その時は理由はわからなかったけど、その「失敗作」の一言でわかったよ。

失敗作だから自分の知人には紹介したくなかったんだよね。だから今の旦那と出会った時もどこの誰だかもわからないが、公務員だし私自身が一目惚れしてきたから、手放しで喜んでたんだろう。


でも、旦那はこんな私の事を愛してくれてる。

息子達には愛情注いできたつもりだけど、伝わってるのかなぁ。


この先は愛を求めるのではなく、自分の息子達に愛を注ぐ事だけにしていこうと思う。

求めると辛いから。



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