序
「俺はマグマ魔法を使うんだけどさ、ガキの頃から変わったことができるんだよ
無属性の魔法」
「そんなハッタリが聞くと思ってんのかよ」
顔が馬鹿にしてる
ドロップアウトのくせに
「零式」
俺は一瞬で右京の真後ろに動いた
「瞬間移動⁉?」
「十手貫」
俺は指で十字を作り、右京を弾くと十字の刻印ができ、吹き飛んだ
「糞...」
右京は立ち上がれなくなっている
口ほどにもないな
うぅ....
苦しくなった
魔力が限界に近いや
「っはぁはぁぁ」
無属性を2つも使っちまったから体力と魔力の消耗が激しい...
俺は床に寝そべった
さっき使ったのは神経を一時的に強化する魔法
それが無属性の魔法
力の正体がまだわからない
「よくも右京さんを」
不良達はまた立ちあがり、武器を持ち
向かってきた
しかも倒れてる俺を狙い
だめだ、魔力ぎれで動けねぇ
ヤバいやられる
俺はとっさに目を閉じた
「ったく加勢にきたわよ」
目の前に居たのは、まだ来てなかったいつものメンバー
「雪見櫻」
雪を降らし、不良達を動けなくした
足をとられている
雪の魔法を使う、御影舞夏
波羽瀬諒は皮膚を変化させる魔法
「逆鱗の豪腕」
さかさに生えた鱗の腕で不良達の数人を斬りつけた
「く、くそ」
1人の不良が逃げ出そうとした
「失墜の矢」
矢を変化させる能力を使う藍染晴人が、逃げ出そうとした不良の足に矢を放った
矢が刺さると、魔力が抜けていく
「痛っ...」
「てめぇらに逃げ場はねぇーよ」
「重力核
亘が動き出し、黒い球のようなものを出した
それは重力の中心になり、不良達だけが核の一点に吸い寄せられた
「水流撃沈」
不良達は、四角い水の塊に包まれた
水を操るトウマは笑っていた
不良達は全員ノックアウトになると、急いで逃げ出した
「よぉーし全部終わったな」
隼は笑顔で言った
「まったく楓は無茶しすぎ、最初からやればいいのにさ」
睡夢はそう言って俺の顔の傷を魔法で治した
睡夢は攻撃魔法を使えないのでいつもサポートにまわる