深傷
「ち、ちょっと楓、青桐も
少しは手を抜きさないよ」
舞夏は怒っている
やっぱゲーム弱いな舞夏は...
青桐は冷静にやっている
青桐は笑わないわけではない
と言うよりは、昔は笑顔の絶えないやつだった
けどあいつの笑顔が減っている
「これでも手を抜いたほうだよ」
青桐は苦笑いしながら言った
青桐は一応、笑顔を見せる
「もうやだ
やらない」
そう言って舞夏は投げ出した
「舞夏
まだ途中だろ」
俺は怒った
はぁーったく
舞夏は自分勝手だなぁ
しょうがなくTVを見ながら、お菓子を食っていた
基本的に会話はなく、誰も喋ろうとしない
舞夏はずっとお菓子を貪り、青桐は勉強をしている
ガキの頃から一緒に居るのに、距離間ができてしまっている
ん、何か匂う...
火薬⁉?
ヤバいかも...
「二人とも伏せて」
俺が言うと、戸惑いつつも伏せた
するといきなり天井が爆発した
二階からだ
「火焔吸収」
俺は爆炎を吸収し、最小限に抑えた
「おぉー
おぉー厄介やな
マグマくん」
爆煙の中からでてきたのは、一人の男性
「なんだお前は?」
「わいは相良 豹真や
ある人物から三人の死体を回収しろって命令でな」
そう言って俺たちを指差した
「飼い犬ってわけか
俺らは死んでないぜ」
いきなり眠気が襲ってきた
やばい、爆煙に混じって睡眠ガスが入れられてる
あいつはガスの魔法か
「ガキは寝る時間やで
おやすみ
永遠にな」
そのまま、俺は眠ってしまった...