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テレポーター  作者: SoLa
第10章 裏・修学旅行編
331/432

第0話 ■■■

4月2日追記

公開日に注意




『■■■■■■』


 定型文の挨拶など無い、その単刀直入な物言い。

 ■■■■■聞いてきたその言葉に、未だ苦笑が漏れるかと今井(いまい)(おさむ)は己の反応に1人驚いた。


『……、聞いている?』


「ええ、聞いていますよ。■■■■■■■■■■」


「Sound Only」と表示された券面に向かって修は答える。

 そして、続ける。


「■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■」


 ■■■なら「■■■■■■■■■」と答えていた。

 それを■■■■に置き換えて。


 沈黙。


 クリアカードから応答が無い。

 ■■■■から返答が来ない。


 クリアカードの券面には、未だに「Sound Only」の文字。

 つまり、この沈黙は回線が切れたことによって生じたものではない。


 気付くか、否か。


 ■■■■■■■■■■に■■■■■は無い。

 ■■■■、■■■■。

 ■■■■■■■■■■■■■■■■■から■■を判別することは不可能。


 しかし。

 この沈黙は少なくとも修の言葉に違和感を覚えたということ。


 果たして。

 ■■■■■■■■■■は今井修のメッセージに気付けるか。


『……なるほど』


 決して短くはない沈黙の後。

 ■■■■は言う。


『気が変わったわ。■■■■■■は止める』


「そうですか」


 自らの心情を悟られぬよう、修は平静を装って返答する。


『それじゃあ、また。■■の■■にもよろしく』


「はい、伝えます」


 通話が切れた。







 ■■■■■■■■■■■■■■■■■をぼんやりと眺めていたリナリーは、自らに向けられたままの視線で我に返り、そちらへと目をやった。


「予定通り、貴方には■■■■■■■■へ向かってもらう」


 ヴェロニカ・アルヴェーンは、膝の上に置いていたクロッキー帳を開き、そこへ文字を書き込んでいく。


『リナリーは?』


「1つ野暮用が無くなったから……、そうねぇ。■■から連絡が来ればそっちの作戦に投入してもいいんだけど。下手に動かして運頼みにするより、■■で■■■■■■が楽だとは思うし。けれど『■■■■■■』の■■を掻い潜る危険を冒してまで■■■を使うべきかは悩むのよねぇ……」


 頬杖をつきながらリナリーはため息を吐いた。


『私1人で十分』


「本来ならそれで良かったと思うわ。でも、貴方はどこで顔が割れているのか分からないのよ。私の命令を無視して■■■■■■の前で身分を明かすから」


 その言葉に、むっとした表情を見せたヴェロニカは更に文字を書き連ねる。


『私は■■を助けたかっただけ』


「むしろ、あの時は■■■■■■■■に拘束されていた方が安全だったけどね。貴方が介入したせいで中途半端な■■■に身を投じた挙句、■■■■に追い詰められたんでしょう」


『結果論』


「でも事実でしょう?」


 クロッキー帳越しにヴェロニカがリナリーを睨みつけた。それが反論の尽きた合図だと受け取ったリナリーは、ゆっくりと腰を上げる。


「行きましょうか。途中までは送ってあげるわ。後は■■■からの合図を待って」


 その声に従いヴェロニカも席を立った。


 無意識の行動か。

 ■■の■に手をやるヴェロニカへ、リナリーは微笑みながら告げる。


「■も似合っていると思うわよ?」

 本日中、どこかのタイミングで後2回更新します。

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