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テレポーター  作者: SoLa
第5章 生徒会選挙編
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第0話 転校生エマ・ホワイトとは

 日本には、魔法を勉学として扱う学園がいくつか存在する。


 そして、その大半は魔法科、普通科というように、魔法使いでない学園生も生徒として受け入れているのが一般的だ。これは、魔法を扱える学園生のみを募集していたのでは、毎年入学する学園生の人数が規定数に達しないからだ。学園を運営するにしても、当然金がかかる。学園の運営で黒字を出すためには、やはりそれなりの人数は必要となるのだ。


 しかし、これは日本だけに限らず世界規模で言えることだが、魔法が扱える人間の絶対数は非常に少ない。アメリカの領地の一角にある魔法世界エルトクリアのように、国民のほとんどが魔法使いという例外もあることにはあるが、それはあくまで例外だ。


 だからこそ、魔法を扱う授業を行う学園の大半は、魔法科と普通科の2つに分けることで人数を揃える。こうして学園を運営していくのだ。あくまで、一般的には。


 しかし、その中で魔法を専門的に扱い、魔法科と普通科で分けるようなことはせず、魔法科1つで統一して運営している学園が3つだけ存在する。


 青藍(せいらん)魔法学園、紅赤(べにあか)魔法学園、そして黄黄(おうき)魔法学園と呼ばれる学園がそれだ。それぞれの高校が大学の付属校なので正確に言えば6つということになるが、青藍、紅赤、黄黄の3種類しかない。


 青藍、紅赤、黄黄は、日本国内での魔法教育において圧倒的なまでの影響力を有している。それは、魔法使いという絶対数が少ない存在のみを募集した上で、学園の運営を成り立たせることに成功していることからもお分かり頂けるだろう。


 そして、どのような家庭だって、マイナーな学園へ進んで我が子を進学させようとは思わない。こうした意識が、魔法使いの卵たちを更にこの3校へと集めることになる。歴然とした差がこの3校より下に広がっているというわけだ。青藍、紅赤、黄黄がエリート校と呼ばれるのも、ある意味では当然なのである。


 その3校のうちの1つ、青藍魔法学園。


 2年2学期後半より徹底した実力主義を敷く青藍魔法学園では、集められた優秀な魔法使いの卵たちをその学園内で更に振り分けることで、“己の身の丈に合った”カリキュラムを組む。各学期の中間付近で行われるそれは魔法選抜試験と呼ばれ、優秀な順に「A」「B」「C」「D」「E」そして「F」という計6クラスに分けられるのだ。実力別に振り分けられるのだから、クラスによる人数の差異は当たり前となる。


 そして、ここはその実力主義によって頂点とされる学園生が集う、2年生のクラス。その名もクラス=A(クラスエー)。青藍魔法学園の現2年生の人数120人のうち、このクラスに在籍しているのはわずか7人のみ。


 そんな超少人数しかいないクラス。そのクラスに、選抜試験の時期ではないにも拘わらず、新顔が加わろうとしていた。


 担任である白石(しらいし)はるかの隣で教壇に立つ少女は、10人が見て10人が「美人だ」と答える容姿をしていた。腰まである黒髪の一部をおさげにして右側から垂らし、大きくぱっちりとした瞳は美しい紫色を帯びている。桜色の小さな唇に白い肌の中で僅かに染められた頬。そして、少女であるにも拘わらず、学園指定の制服を中から盛り上げる魅惑的な身体つき。


 美しい少女は、自らの担任に促されて頭を下げる。


 そして。


「初めまして。本日よりこの学園でお世話になることになりました、エマ・ホワイトと申します。どうぞよろしくお願いします」


 新たな転校生エマ・ホワイトことマリーゴールド・ジーザ・ガルガンテッラは、眩い笑顔でそう言った。


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