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異世界転生チート勇者様、私に惚れているらしく、他の何にも興味がないらしい  作者: よつ丸トナカイ
【第3章】 新しい僕らのパーティ

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第39話 ようこそ、医薬局製造所へ!

 ようこそ、医薬局製造所へ!

 私は、ここで薬の調合を担当しているリサと申します。

 今日はマーズフォレトの街にある製造所を皆さまにご案内いたします。

 どうぞごゆっくりお楽しみください!




 まず、製造所の門を入ると芝生の広場となってます。

 お天気が良い日には、ここで職員がお昼ご飯を食べたりくつろいだりしているんですよ。

 ほら、あそこの男性もお酒を……。えっ!すみません、後で叱っておきます。




 広場を抜け建物の入り口に到着しました。

 上部の模様をご覧ください。天秤がデザインされているのがお判りでしょうか?

 実は、薬調合時に使用する天秤をイメージしたデザインとなってます。

 薬は単に混ぜればよいのでなく、正しい量を調合する必要があるんですよ。


 余談ですが、片頭痛持ちの職員が自分の為に鎮痛剤を調合したところ、量を間違えて多く入れてしまい、仕事中にデスクで眠ってしまいました。

 そして、そのまま1週間眠りから覚めなかったそうです。

 仕事中に薬を飲んでその場で眠り続けたのでその間も勤務時間として扱われました。

 結局その職員は7連勤という記録的な残業をしたことになってます。

 もちろん、後でしっかりと叱られましたけどね。




 続いては、倉庫をご案内いたします。

 この倉庫では完成した薬や、医療に使用される魔道具が厳重に保管されています。

 倉庫から出す場合は、あちらの担当課長に書類を提出して許可をもらう必要があります。

 この街でも薬・魔道具は貴重品なので、このように厳重に保管・管理されています。


 ほら、あの職員が医療用である鎮痛魔道具の出庫依頼の書類の提出をしていますよ!

 担当課長は書類を確認していますね。

 見てください、書類に出庫許可のサインをします。


 あれっ、誰かが担当課長に近づいてきました。

 あの方は、このマーズフォレトの街を含む広範囲のフォレト領を統治しているフォルファード侯爵様ですね。

 担当課長ともめています。

 わっ! げんこつで殴ってます!

 担当課長は泣きながら書類を書き換えて出庫許可のサインをしました。


 みなさん、今日は運が良いですね。今回のような事は滅多にない事です。私も初めて見ました。

 申請数量が6個から4個に減らされていますが、大丈夫なのでしょうか?





 次は建物の二階に行ってみましょう。

 この階段を上った先には薬の調合作業所があります。

 殆どの薬はここで製造調合しており、みなさんが飲んだ薬もこの部屋で作られたものです。


 ほら、あそこに女性と男性がおります。

 鎮痛剤に関しては、この二人のどちらかが作っています。

 実は、この鎮痛剤の薬包の折り方でどちらの職員が作ったのか判断できるんですよ。

 綺麗に重ねて折られているのが女性。

 ここの折り目が深いのが男性です。

 今度鎮痛剤を飲まれる時は、薬包の折り方を見て、どちらの職員が作ったのか見てくださいね。


 はい、お二人とも見学者の方に手を振ってください!





 さて、建物の三階へと上がります。ここでは新薬の調合実験を行っています。

 無数にある薬草の組み合わせの中から希望する効果の薬を見つけ出すが仕事です。

 ちなみにここで、私はいつも働いていますよ。


 ある日、実験が終わり使用した材料を捨てる為、1つにまとめました。

 すると、思いも寄らない反応が起きたのです。

 実はその反応で安全性の高い鎮痛作用の薬が完成したいたのです。

 これが実用できれば手術で利用する事ができる、安全で便利な薬となるのです。


 ただ残念な事に、どのような配合比率なのかが不明なので、現在その時の状況を再現しながら調合実験をしております。


 そして、試作が出来上がる度に治験者の職員に使用して、頬を叩いて効果を確認しております。

 そう言えば、なぜか最近その職員が私を見る目が怯えているような気がしますが、これは薬の副作用なのでしょうか?


 また、面白い事も判明しました。魔力を集める魔法薬と鎮静効果のある魔法薬を同時使用すると周りにいる人達が混とん状態となり暴れたりします。

 このように実験室で見つけた魔法や薬の組み合わせによる相性も他の治療所で情報共有されて医学の発展に役立っております。



 という事で、本日は「医薬局製造所」の見学ツアーにご参加いただきありがとうございました。

 みなさんがいつもご利用になられている薬の事を身近に知っていただければと思います。

 またのご参加をお待ちしております!


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