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#3 無自覚デート?

腹も満たされ、30分後に家を出ると、




「「うわっ!!!」」




完全なデジャブを感じた。



「いや~、ビックリしましたよ~!最初出会った時と全く同じ感じであうなんてw」


そんなことを彼女が言いながら、僕らは歩いていた。

にしても全くの同感である。


「でも楽しみだな~。街にはどんなものがあるんだろう!

まずはどこへ連れて行ってくれるんですか!!」


「あ~」


うん、マズイ。

記憶が飛んでる今一番されたくない発言だぜ!


「え、えっと...」


「ん?」


不思議そうな目でことらを見つめてくる。

いやちょっと待て頭をフル回転させろ!


「ま、まずは公園とかへ行こうか...」


「公園?

いいね!どれくらいの大きさの公園なの?」


またしてもマズイ。

[適当にぶらつけば公園の一つや二つみつかるだろw]

と思い発言したが大きさとなると話は変わるぞ

よく考えろ~

福岡っていうくらいなんだから公園なんてみんな大きいはずだろ!


「かなり大きな公園だよ!毎日いろんな人が運動したり遊んだりしている場所なんだよ!」


「そうなんだぁ!早く着かないか~」


より一層彼女の笑みが眩しくなった。

アホはこの顔を見て自分の発言に後悔していた。


--数十分後--


アホは驚愕し、世奈は目を輝かせていた。

そう、着いたのだその公園に!!


「ここが悠君が言ってた公園ね!」


「う、うんそうだよ!(悠君?)」


彼女の言葉に少し引っかかるものを感じたが今の悠はそれどころではなかった。


「久留米市中央公園...」


都合よく予想の何倍もの大きさの公園を見つけてしまったことに驚いていた。

ここにはテニスコートや、駐屯地、鳥類園、科学館にプールまでもがあった。

世奈はというと、長い髪を揺らし、子供のように遊具へと走っていった。


「嘘だろ...」


この歳で遊具とは肝が据わってんのか、ただただ能天気なだけなのかがわからなくなってきた。

しかし、そんな無邪気に遊ぶ彼女の画は映えるような気がした。


「とまぁ、そんなことはどうでもいいさ」


ここが『久留米市』だという事実を理解できた。

これはかなりの収穫だ!


「ただしかし、それがわかったところで記憶は一切元に戻らないがな~」


他人事かのようにつぶやいた。


その後は鳥類園や科学館を楽しみ、僕はたまたま見つけたショッピングモールでの食事を提案し、

今現在、フードコートで昼ご飯を食べている。

いやよく考えたら男女二人で外食とかデートにしか見えないだろ!

アホは羨む周りの目線により震えていた。


早くここから消えたい...

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