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2. 高校生・喜三康平の場合

 高校1年生の喜三康平(きそこうへい)はこの春から進学校に入り、勉強に部活(軽音部)にと忙しくしている。そんな康平には進路に関する悩みがあった。周りの友人も大学に行きたいと言っている人が多いし、康平自身も大学に進学した方が就職活動で有利になったり職業選択の幅が広がったりするとわかっている。

 しかし心のどこかでは、軽音部での経験を活かして音楽の才能も磨きたいという気持ちもあった。バンドマンとして食べていける人なんて一握りしかいないし、バンドマンになったとしても成功できる保証なんてどこにもないにも関わらず。2年生に進級する際に文系クラスか理系クラスに分かれるので、それまでに高校卒業後の進路をどうするかある程度決めておきたいと康平は考えた。

 そんな時、康平は土曜日の部活帰りに「悩める人のための食堂」と書かれた看板を見つける。どんなお店だろうか。よくわからないけど適当に入ってみるか。そんな気持ちで康平は食堂に行ってみた。入店後は男性店員に個室に通してもらい、今の悩みについて聞かれる。

「今日はどんなことでお悩みですか?」

「いま軽音部にいるんですけど、進学校に入ったからには大学に行って良い会社に就きたい気持ちもあって。でも音楽の技術も磨きたいなって……。何が正解なのかわからなくなってしまって」

康平が悩みを打ち明けると、男性店員は

「それなら大学に進学して、軽音サークルとかで音楽もッ続けたら良いんじゃないですか? そんな喜三くんに合いそうなご飯を持ってきますね」

とアドバイスをし、キッチンに消えていった。

 何が出てくるのかと康平はワクワクしながら待っている。その数分後、カツカレーが出てきた。先ほどの男性店員が持ってきたが、カツと受験に勝つを掛け合わせたそう。康平はカツカレーを食べて、大学受験対策を今から少しずつ始めようと決意する。

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