表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お金の価値とは  作者: 瀬田川 廡輪
3/11

第二章〜推理してみよ

宜しく御願い申し上げます。

大林 健三巡査部長は、美桜の洞察どうさつ力を試すかのように上目遣うわめづかいに見つめてきた。

美桜は新人警官の使命として、彼の期待に応えて何らかの回答をしなければならない、とあせり出した。

━━この財布、財布の中身になにか変わったものでもあるのだろうか?

美桜には、特段変わったことがあるとは思えないのだが・・・。

「はて。何でしょう?」

美桜は心底わからなくて困っていた。しかし、健三はヒントを出してくれる訳でもないし、やはりただ(わら)っているだけであった。

美桜は、独力で彼から出された問題に答えなければならなそうであった。

彼女はもう一度、机の上に拡げられた中身を凝視(ぎょうし)してみた。

━━書店のレシート。

こんなものにヒントが隠されているとも思えないが・・・。

しかし、この財布の落とし主が何を買ったのか、興味が無い訳でもなかった。

レシートをつまみ上げて、印字された文字を確認してみる━━。

『文庫 ¥400』

とある。書店なだけに、¥400の文庫サイズの本を購入したということか。

今どき文庫本であっても、¥400という価格は安い気もするが、そんな値段で売れるような薄手の本だってないわけではあるまい。

━━これはおそらく、何のヒントにもならないのだ。

そう直感したのだった。

有り難う御座いました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ