表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森の童子  作者: 日向彼方
12/23

再会の森

法事の後、来てくださったお客さんに挨拶し、一人一人にお弁当を渡し解散となる。

昔は、法事の後に食事会を行い、個人を忍んで日がな一日おしゃべりをしたらしい。


 皆さんが帰ると祖母と二人でお墓参りに出かけた。

以前の小中学校の裏の丘にお墓が並んでいて、ここから砂浜が見える。

花を代えてお線香をつけ祈る。

お墓に来るのも六年ぶりだ。

こんな光景だったのか?今日は綺麗な海がとても穏やかだ。

「砂浜に行ってみる。お婆ちゃんは先に帰っていて」

そう告げ一人砂浜に降りていく。

綺麗な貝殻がたくさん光っている。

小さかった時も陽くんとたくさん拾って温泉の周りに並べたのを思い出す。

彼に会いたいと思った。

片手に一杯の貝殻を持って森に駆け出していた。

御神木に行けば会えるそんな気がした。


二十分程、森を歩いただろうか、とうとう御神木に辿り着いた。

この島の中央にある樹齢千年といわれる大樹だ。

大樹の根元に青い着物を着た彼が座り込んでいた。

「逢わない方が良かったのに」

そう言った童の顔を覗き込むと、くしゃくしゃに顔を歪ませて泣いていた。

「生きていてくれたんだ?ありがとう」

私は童を強く抱き締めた。

「ごめん。ご両親を助けられなくて」

「……」

「君しか助けることが出来なかった」


もう一度強く抱き締める。

着物だと思っていたのは、フカフカした青い半纏だった。

《 あぁ!事故の時私を助けてくれたのはこのフカフカだ 》

崖から落ちていく車の中、一瞬で私を抱き締めドアを開け飛んだ。

私を近くの岩場に下ろし、少年は海へまた向った。

薄い線の様な記憶が頭の中を駆け巡る。

その後、私は漁船に助けられたが、陽くんに助けられた記憶は消えていた。

彼は海の中へ……


拙い言葉の羅列ですが、読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ