アンホーリーを見ながら駄弁るだけのお話。
「ホラーよ、ホラー」
「うーん。ホラーかあ」
「何? ゾンビ好きじゃない」
「ゾンビは撃てば死ぬからねぇ」
「主役の人、ニーガンよ。バットの人」
「バットの人って……」
「バットに恋人の名前つけて、それで心折れちゃう人」
「言い方ひどいな」
「こいつ出てきたころから、途端に面白くなくなったからねぇ。ウォーキングデッド。だから、好きじゃないのよ」
「うーん、そこは否定できない」
「あ、開始五分でオチがわかるタイプの映画か」
本日のお菓子はセブンイレブンのジェネリックマルセイバターサンドなのですが。
いやいや、ジェネリックとか呼んじゃダメでしょ。これはこれでちゃんとしたお菓子です。うまうま。
「あ、ニーガン、こいつ人形壊しやがった。やっぱ悪党役だ。どっちかと言うと小悪党だけど」
「まあ、そうだよねぇ。ヒーローな顔してないし」
「わあ、キリスト教の連中、めっちゃ悪党じゃん、こいつ」
「おー」
「で、審問官の人がヒーローになるのか……、え? 死んだ?」
「あ、開始五分でオチわかったって言ったけど、違うわ。こういう流れかよ」
「何だと思っていたの?」
「無実の女性がリンチにあって、村の連中を呪ってると思ってた」
「あー、日本的発想ね」
「そうなのか?」
「最後は、マタイの福音書の引用かー。アメリカっぽいねー」
「あの国、想像よりも信心深い国だからねー」
「唯物論者みたいな行動とるくせにね……」