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第六話 気が変わりました

 ティンベーヌが家に入り浸るようになった。


 僕の家を下宿先とでも思っているのか、かなりの時間を家で過ごします。

「おいティンベーヌ。お前はもっと魔王城にいるべきだ。仮にも四天王なのだからしっかり働け」


「私は四天王最弱。耐久力と蘇生力だけがウリですから、いなくてもヘーキヘーキ。それよりもっと私をなぐって……じゃなかった稽古(けいこ)をつけてくださいよ」


 しきりにティンは稽古を要求しますが僕は断ります。きっと稽古したってティンは強くなんてなりません。というかすでに十分強いです。僕を恐怖させたのですから。


「ダメだ。まずは僕の攻撃をかわせるようになってからだ」


「だ、か、ら、その為にも稽古をぉぉ」


「お前、かわそうとすらしないだろ!」


 僕はテーブルを叩いてにらみつける。

 ティンの淹れてくれた紅茶が大きく揺れました。


「ああ、ご主人様の冷たい目、ゾクゾクするぅぅぅ。アッ、アッ……」


 実に幸せそうな表情でティンが身もだえをします。いったい何なんだコイツは……。 ええい、面倒だ。


「いいから家から出て行けよ。弟子にするとは言ったが住まわせてやるとは言ってないぞ」


「ああん。そんなことは言わないで。いいえもっと言って! もっと(ののし)ってぇぇ!」


 終始こんな調子です。性格まで変わってしまったのか、それともこっちが素なのか。実に怖いものを弟子にしてしまいました。

 あと住まわせてやると直接的には口にしていませんが、家のことを任せるつもりではありました。つまり内弟子として住んでもらってもいいつもりだったのですが完全に気が変わりました。なるべく早く出て行ってほしいです。


「どうしたら家から出て行ってくれますか?」


「ご主人様そんなこと言わないで。なんでもするからぁ」

 ティンが足に抱きついておいおい泣き出します。


「ええい、うっとおしい」

 とりあえず蹴り飛ばしますが、何が嬉しいのかティンが「ああん。気持ちイイ」などと言って喜んでいます。正直怖すぎます。


「くそっ 出かけてくる」

 

「ご主人様、どこに行くのですか? お供します」


「人間の町にだ」


「ついに人間達を滅ぼすのですか? ですが魔王様から人間達の住処に攻め入るのは禁止されているハズですは?」


「違う。買い物だ。僕はこの見た目だからな。人間の町に行っても騒ぎにはならない」

 最初からこうすればよかった。家を空けるのはちょっとしのびないのですが、しばらく向こうに滞在するのもですね。宿というものにも一度泊まってみたかったし。我ながらナイスアイデア。


「じゃあな」

 ティンの頭には左右から二本の角が下向きに生えています。角の生え方には個人差がありますが、ティンの生え方はツインテールと呼ばれる。小振りな二本の角が良く似合っています。

 あの角なら一発で魔族とバレます。つまり人の町には入れません。


「置いていかないでぇ」

 振り向くこともせずに扉を閉めてやりました。




 ――さて。

 久しぶりに平和な日常が帰ってきた気がします。


 慌てる必要もありませんし、ゆっくり行きますか。


 僕の家は魔族領の端、人間達の領地との(さかい)にあります。変わり者の人間であれば、住んで居てもギリギリおかしくないだろうという位置です。


 このまま行くと到着は深夜ですね。本気を出してもいいですが、高速で移動しているところを見られたら厄介です。

 という訳で、森で一泊します。


「ご主人様、おはようございます!」


「お、おは……あれ?」


 起きたらティンがいるではありませんか。

 後ろをついてきていないことは確認済みです。姿と気配を消す能力でも持っていたのか?


「どうやってここまで?」


「えへへへ。匂いをたどってきましたぁ」


 どうやら夜の間に匂いを頼りに来たようです。犬並みの嗅覚か。


魔王軍の秘密兵器(以下略)を読んでくださり誠にありがとう御座います。


読んでくださる貴方様のおかげで僕は小説が書けています。次話も是非読んで下さいネ。


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