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神都襲来 邂逅3 副隊長視点

一度俺は冷静になるしかないか…

(くそ…こいつに勝てる筈がない、時間を稼がないとな)

即座に間合いを詰め回し蹴りを当てようとする

「めんどくさいな…」

拳で弾かれ足が曲がってはいけない方向に曲がる

(待てよ、こいつ何故防御した?する必要が無いのに…試してみる価値はあるか)

残った片足でバックステップをしながら空いている手にナイフを作り投擲する

「またそれか、芸が無いな」

魔法剣で全て斬り捨てられ、お返しとばかりに同じく作ったナイフを投擲される

「ッチッ、お前も出来るのか」

通常の魔法剣は小さければ小さい程制御が難しく、大きければ制御が楽だ理由はあるがまた後にしよう

(ナイフを無視しないで防御した?今は化け物が何故か攻撃がすり抜けないで対応するしかないのか)

迫りくるナイフをなんとか捌きながら肉迫しもう再生した足を踏み込んで魔法剣を横に凪ぐ

「無駄が多い」

魔法剣で弾かれ体が斜めに倒れるのを耐えながら回し蹴りを繰り出すが拳で弾かれ体が空中で回転する

回転の最中に魔法剣を投擲し着地した後四足歩行で走り弾かれた剣の持ち手に噛みつき真上から振り下ろす

「惜しい、もう少し動きを捻ろうぜ」

が真上から拳骨に似た形で拳を振り下ろされ頭から落ちた

髪を掴まれ立たされ眼帯を巻いた顔が近くに来て少し狼狽る

「お前、第一位階級世界にいる割には強いな?元々何処出身だよ、ちゃんと答えないと一本づつ指を折るからな」

一瞬腕に着けてある時計に目をやり稼いだ時間を確認する

(時間は稼げてるか…ならもう少し稼いで救援を待つしかないな…)

「…第六位階級世界だ」

「嘘だな、一本いくぞー」

バキッと音がしとてつもない痛みを感じる

「グッ…第五位階級世界だ」

(何故バレた?こいつ嘘が分かるのか?謎が多すぎる)

「どうりでファイヤコロッセオで久しぶりにすぐ治る訳だ」

「んで?なんで下位階級世界に配属されてるんだよ」

(…言うしかないか?)

少し考えてみるが自分が言っても問題が無い訳ではないが軽微な物なので素直に答える事にした

「第十位階級世界の方々から不穏な気配を感じるからと通達があって臨時配属された…本当だ」

少しの間化け物は考え事をしているのか黙っている

「そうか、あいつらにはもう気づかれてるのか」

(何?面識があるのか?ならこいつまさか…)

「おい、化け物お前まさか…」

と言いかけた瞬間目の前にいる筈の化け物が吹き飛んだ

「おい、お前大丈夫か?時間稼ぎにしては充分過ぎる程だ」

と言いながら紅の鎧を着た炎、いや紅蓮みたいな髪色をした

美形と言える青年が顔を覗いてくる

「あぁ……大丈夫だ、君は?」

青年はまるでオーガが持つ様なマグマを吹き出しそうになっている大剣を肩に置きグットマークをしその名を口にした

「俺か?!レオナルド・グレンセンだ、第十位階級世界から直接頼まれたから助太刀に来た第九位階級世界の第一騎司団隊長だぜ!よろしく!」

と清々しい程暑苦しかった、ファイヤコロッセオのせいだと思いたい


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