神都襲来 邂逅2
「よし、出来た」
と言いながら手元の魔法剣で近くにいる相手に斬り込む
「ッ」
バターのように斬られ言葉を発せぬまま肉塊と化した仲間を見て恐怖を感じたのだろうか、少しだけ動きが鈍くなってきた
(たかだか1人やられたぐらいでこれかよ…)
「よくもぉ!」
「あーはいはいカタキウチカタキウチ」
面倒だと愚痴を小声で吐き一歩踏み込み突き刺す
「グッ…捕らえた!」
「おん?」
「くらいやがれ糞野郎!」
そう言って腕を掴んだ手と逆の手で中指を立て鎧から光が漏れはじめた
「…やべ、銀腕輪」
(銀の腕輪に急速に魔力が体伝いに集中してやがる、マハナか…厄介な)
無属性魔法陣『マハナ』
特攻用の魔法陣を改良し死ぬ事を前提として動く者の銀の腕輪にに貼り付けている、発動した場合使用者の魔力と周りの魔素を魔法陣にかき集め相手と使用者を拘束し強制的に密着させる、使用者が確実に死ぬが相手も瀕死になる為昔から腕に銀色の腕輪をしている者は特攻を志願した者に贈る勇気の証だと言われている。
「チッ、死に損ないが!」
腕を魔法剣で斬り落とすが体は密着してしまった、起動!と言った次の瞬間周りに結界のドームが2人を包み込むように展開され盛大に爆発した
「あら、マハナとは思い切ったわね…昔ならこの階級世界には見ない魔法陣なのだけれども…」
「ちょ、流石に不味いでしょあの威力はグレイスがダメージを負うわよ?」
と心配そうに見つめるグレイアにグレイサは何故か大丈夫と言い気な声で話しかける
「大丈夫よ、グレイスはあの第十位階級世界で魔術を使ってたもの」
「くっ…状況を報告せよ」
「隊員が2名死亡したのを確認、1人は特攻しマハナを起動したようです」
「そうか…あいつが…」
(結局あいつには何もしてやれなかったな…)
隊長の脳裏に小さな時から剣の事しか考えれなかった自分の背中を追いかけて来た親友の息子を思い出し感傷に浸った
「いや、まだ終わったとは限らんから警戒せよ」
(本当に倒せたのか確認しなければあいつには顔向け出来ん)
「思ったより威力は抑えめなんだな?」
と背後から聞こえない筈の声がしすぐさま戦闘態勢に移し剣を振りかぶる
「当たらねぇから意味ねぇよ」
と攻撃がすり抜けるのを驚き飛び下がった隊長に引っ付いてるかのように移動する少女に疑問を浴びせる
「マハナを受けて何故生きている」
「内緒、そのイヤリングって司令塔に繋がってるだろ」
チッ、と舌打ちし剣に魔法を纏わせて斬りかかってくる隊長を手に持っている黒い魔法剣で切り裂く
「隊長ッ!」
即座に近くにいた2人の隊員を斬る
「んー、後何人?」
〔後10人よ〕
と頭の中に声が響いた後周りを見渡し数を確認する
「数は合ってるし、後は皆殺し一択だな!」
歓喜の声色で喋った後残りの10人を殺す事に決め踏み込む
「糞ッ!こんなのが相手とか聞いてねぇ!」
上段から振り下ろされた剣ごとに魔法剣で斬り込み
斜めから振り上げられた剣を拳で弾き頭に叩き込んで脳味噌をぶち撒ける、後ろから斬りかかってくる隊員を自分ごと突き刺し横から真一文字に斬りかかる隊員を蹴りで剣を砕きながら体2つに分離させる
魔法を撃ち込もうとする隊員に魔法剣を投擲し頭に突き刺し即座に接近して抜き取った後に傍にいる重鎧を来た隊員を鎧ごと輪切りにした、逃げようとする1人をジャンプして上から拳を振りかぶり叩き潰す
「お前は伝達にいけ!時間を稼ぐ!」
「ッ…ありがとうございます副隊長!」
「良いか!絶対に振り向くな足だけ動かせ!」
「お?今度はどんな物を見せてくれるんだ?」
(閉じ込めるタイプか?それなら少し面倒だけど見てみたいな)
「少し付き合って貰うぞ!」
「ダンスの誘い?ならお相手をお願いしようかな?」
「言ってろ化け物!ファイヤコロッセオ!」
炎結界魔法『ファイヤコロッセオ』
辺りの魔素全てを利用し相手と使用者を炎の闘技場に閉じ込める、使用者は魔力を消費し続ける代わりに傷を瞬時に回復する事が出来るが使用者が死んでも辺りの魔素をかき集め続ける為使用者を殺しても辺りの魔素が無くならない限り閉じ込められる
「おー、少し情熱的だな…まぁ良いかダンスをしようぜ」
「あぁ、これより熱くなるダンスにしてやるよ化け物め」