役職
一章
勇者が魔王に敗北して20年。魔物の勢力が強くなっていき、各国にいたモンスターハントパーティーが足りなくなってきていた。そこで対魔物教育が義務化され卒業と同時にそれぞれの職業に付けるやうになった。そして今日、若者が職業所にやってきた。
「さあグランよ、ソナタの役職を決めるばんじゃ。」
魔物と戦うために天から授かる自分の役割のことを役職といいこの世界では15歳になると必ずもらいに行かなければいけないこととされている。天から授かる役割なので自分がなりたい役に付けるかは、おこなってみないことには、わからない。やはり人気職があり『戦士』や『魔術師』などは、なりたがる人が多いし魔物狩りには必要なのでこの二つの役所の人は少しほかより多くなっている。
「俺は戦士になりたい。神官のおっちゃん、よろしく頼むぜ」
「うむ。あぁ神よ、この少年に天から授けられし役職を与えてくださりまし・・・。」
「ん?これでなれたのか?どこも変わってないぞ」
「ああ、なっておるぞ。ソナタは・・・・うむ。望み通りに戦士じゃな」
「おぉ!そうか。よし、そんじゃちょっくらレベル上げてくっかな。・・・あっ!おっちゃんここあたりにいい武器やないか?」
「ふむ、そうじゃなー・・・。クエスト受付所近くの武器屋の石の剣が安かったはずじゃな。それと盾も買っておいたほうが良いじゃろう」
「わかった。なら早速武器屋と防具屋に行って装備品を買ってくるかな。おっちゃんありがとな」
「うむ。気をつけるのじゃぞ」