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物語始めました

これで本編は最後。日記形式ではありません注意。






 円居迷は帰還した。そして、日記の宣言の通りに語り継いだ。

 最初は親戚の幼い子供に夢物語として。家族にファンタジー小説として。

 それはとてもリアリティがあって、でも現実とかけ離れた物語。よほど細部まで練ってあるのだと大人には感心され受け入れられた。子供には言わずもがな。



 忘れないように、次のために、彼女が愛した世界のために。



 そうやって彼女は自身の家族に、伴侶に、子供に語り継ぎ、そして―――。











「ここが、最果ての森なんだ」





 これはいつか、遠い遠い未来でのこと。





「本当にあったんだ・・・すごいなあ、予言者みたいだ」





 彼ら彼女らは荒廃した世界に召喚され、神子として渡り歩き、最後にその場所へとたどり着く。





「迷ばあちゃん、俺、来たよ」


「ご先祖様、着きましたよ」





 神子たちは誰も連れずにその場所に踏み入り、そして告げる。






「―――始まりの神様!俺、迷ばあちゃんの、あなたの神子の孫です!伝言を持ってきました!」


「始まりの神様、聞いているかは存じませんが、円居に伝わる伝言を持ってまいりました」









 これは、ずうっと遠い未来の物語。



 何度も繰り返された悲劇を壊す奇跡を起こした血族の、おとぎばなし。







「迷ばあちゃんは、あなたたちが大好きです!何年経ってもずっと!もちろん俺だって!」


「この世界に呼び出された神子は、皆あなたとあなたの創った世界が大好きです。私も、最初は嫌いでしたけど・・・でも、やっぱり好きになりました」






「―――お前たちは、本当に―――」







 これが世界から召喚魔法が消えた経緯であり、始まりの神様が人を世界を愛し続けることができる理由である、とその世界の歴史書は語る。異世界で、たった一人の神子がその世界を愛したが故に可能としたその一連の奇跡を、彼女の名前からとって”迷宮の奇跡”と人々は呼んだ。













「―――お前たちは本当に―――なんて、愚かで、美しくて、どうしようもなく―――愛おしいのだろうね」




 それが、円居迷と異世界の、ハッピーエンドなのである。










































「なあ迷ばあちゃん、異世界って楽しかった?俺はすごい楽しかった」


「もちろん、私も楽しかったよ。伝言ありがとうね」


「しかし、死後の世界って異世界にも通じてるんだなあ・・・あ、神様が手招きしてるぜ」





「あの世でダンジョンでも創ろうかな・・・今度は、皆で」









終。

最後までしょぼくて申し訳ない!本当に申し訳ない!最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます!

伏線とかよくわからない異世界の単語とか思わせぶりなラストとか文章量とか色々申し訳ありません。そしてこの世界の謎を解明する予定はあんまりないです。


感想、評価、というかこの話を読んでくださった皆様には感謝してもし足りません。最後だけ中途半端にまじめになってしまって結構後悔しています。


もし同じ世界軸で書くなら次はまったく別の神子でノクターンですね、絶対ほのぼのにならない!



あとがきまでわちゃっとしましたが、まあとにかくお付き合いくださりありがとうございました!また別の作品でもお会いできることを祈ってます!

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