神子始めました
円居さんのご両親はわかるかと思いますが迷路とダンジョンとか大好きです。
八日目
昨日はかろうじて平静を繕った。しかしどういうことなの。考え込んでたら風精霊の一人が肩の上で跳ねつつ(慰めているつもりらしい)教えてくれた。
以下、口調もろとも再現。日記でやっても意味ないかもしれないけど、再現。
だってー、神様に召喚されたんでしょー?神子召喚って昔からよくやってたけど結構問題になっててー。で、精神状態とか?ちゃんと元通りにして返すことを条件に付け加えたら問題激減したからーそれ以降は条件付けできる神様だけ召喚していいことになってーで、召喚されて家もらって能力貰ってたら神子って扱いになるのよー。
な、納得のな・・・。しかし神子様呼びって背中痒い!はずい!ただ自分のテンションのおもむくままにダンジョン創ってるだけなのに!
日記だから誰も見ない!だから叫ぶ!はずい!転がりそう!床転がりそう!壁ガンガン叩きたい!
気分を切り替えて、ええと、結局亜人さんたちは森の端じゃなくて中層ぐらいに住むことになった。希少だから狩られるのなら森から出ないほうがいいよ、ってことで。風精霊たちがなんか喜んでた。有翼人は風精霊たちの大本である風神の末端眷属らしい。で、風神に限らず神の眷属はそれぞれ仲間意識がとっても強いらしい。
・・・まあ、有翼人さんたちを受け入れたときに覚悟してた。うん。だから、許可もらって、出した。狩られたり迫害されてる他の亜人系眷属の受け入れ。
ちなみにモンスター第二波も来た。蟲系と在来種の植物系の人たちだ。一波の人たちにも言ったけど弱い人は外側に、強い人は内側に。代わりに適温調整はまかせろーばりばり!森中を駆け回るぜー!
また、あし、いたい。
・創作種メモ
蟲の人たちのリクエストを結構貰ったので。
蜜がこれでもかと出る花(複数)。
種族にあわせた巣の作りやすい木(複数)。
葉っぱがいっぱいできてかつ回復力の強い植物(複数)。
種まきは飛べる人に・・・任せた・・・あしいたい・・・。
そういえば、(複数)ってのは複数種創ったってこと。一瞬思い出せなかったのでメモる。
九日目
足、全快。精霊マッサージって凄い。流行らせようかな、亜人間で。
それはともかく、森、ガチで広い。把握とか無理。でもある程度はわかってないとなーとか思ってたら閃いた!
とりあえず今まで来てた種族のそれぞれ長とか、モンスターだと一番強いもしくは賢い人に来てもらって作戦会議。
種族間の連絡を密に取ること、新しい試みを多々しているので異変があればすぐに知らせること、前二つを弱い人や下の人たちに教えることをとりあえず約束してもらう。種族間の連絡ってのは、言い方は悪いけど相互監視。変なこと考えるのがいないとは限らないし、人間とか魔族に恨みを持ってる人って実際いるわけだし。この森のもので復讐とかされたら神様に迷惑がかかる=帰れなくなるかもしれない!死活問題!
というわけで熱弁を奮ったら納得してもらえた。帰っちゃうの?って悲しそうにされて絆されかけたのは秘密。
・創作種メモ
緑が少なくない?なんとなく幹の茶色と土色ばっかりといわれたので地面に彩を添えるために色々。
草系植物(複数)。
蔦系植物(複数)。
苔系植物(複数)。
近くを通った蟲たちにお願いして森中に振りまいてもらった。
ところで、蟲っていうのは蛇とか蜥蜴も含むらしい。虫偏だもんね。そういえば。
十日目
第三波来たよー。今回は獣系に眷属亜人たくさん。
他の人たちと変わらずお約束をして散ってもらいました。また神子様呼び・・・もう止めて!恥ずかしくてライフ削れる!
森ダンジョンは順調に魔窟手前の精霊やモンスターが住みやすい環境で止まっているみたいで、精霊食いが満足そうにふらふらしてた。知ってる?精霊食いって、どんなにお腹がすいても精霊が子供精霊に知識を伝え終えるまで待てしてるんだ・・・。なんという可愛さ。萌えー。
ほのぼのしつつ森ダンジョンのレベルアップを考えた。やっぱりトラップと魅力的なお宝がないとなー。あと魚系モンスターが少なくて水精霊たちが不満を訴えたので、森の一部に海から川を引く許可をもらって出した。風精霊おつかれさまー。
・種メモ
お宝としてこの世界で希少らしいものをいくつか植えてみる。生育環境を整えるのがめんどい。
ココまで書いてから外を見たら水精霊がありえないくらい大量に移動しているのを見た。明日が怖い。
十一日目
水精霊が一晩でやってくれました。
なんて言うか・・・運河レベルの川が・・・許可取った一帯に流れてる件・・・。
ソレと同時に第四波!水棲系の皆様ご案内ー。
後は野となれ山となれ、所詮異世界人だし自重するなといったのは神様だし、うん。
見なかったことにして今日は水草の種を創ろうと思って気がつく。水の操作もとい水質操作もできるようになってる!
馴染み度は流石に神様と遊ぶほどは上がらないけどちょっとは上がってるんだなとしみじみした。
・創作種メモ
水棲系の皆様の(ry。
おいしい水草(複数)。
水中で森を作れるほど大きくなる水草(複数)。
なぜか作れた珊瑚(複数)。
珊瑚は魚系にお願いして(ry。
そういえば、最近人間とか魔族がこの森に入ろうとしているらしい。よしよし、ダンジョンぽくなってきたぞー。
十二日目
来ない。
何がって?冒険者が。
人も魔族も来ない。様子見で弱いのばっか出してるとか?もしくはこの森が過剰戦力すぎとか?
ううん、だいたい必要そうな種を創ってしまうと暇だー。誰か来いー。
・創作種メモ
食事になりそうな植物(複数)。
擬態する植物(複数)。
ぬー、暇ー。
十三日目
来た。
何がって?密猟者が。
どうも有翼人たちを狙ってきたらしく、上手いこと迷って最深部に来たと。
一通りおしゃべりとか、しなかった。初期に張り巡らせてた蔦がこうキュッと。
ところで最近この森の植物と意思疎通できてあまつさえお願いを聞いてくれてるような・・・。
気のせいにしたい。
ちなみに密猟者は命からがら逃げていった。見えなくなってから聞こえた絶叫が末路だろう。
・大事なことメモ
神様がもうすぐ帰ってくる。大事な話があるらしい。
・・・あっ、神様のことみんなに言わないとだ。明日でいいか。
十四日目
どうやら神様は大変な人らしい。
というのも、神様が帰ってくるよーこれこれこういう人だよーと説明したら超豪胆で喧嘩っ早い鬼の人たちが竦みあがってしまったので。鬼の人たちがこうなら他の人たちは言わずもがな。精霊たちは納得顔だけど。
精霊たち曰く、複数能力をつけれる時点で普通の神様じゃないとのこと。
詳しくは本神様に聞いてね、といわれたのでそうする。
・創作種メモ
なんだか必死に懇願されたので。
盾になる植物(複数)。
隠れられる木(複数)。
被ると転移する植物(複数)。
どんだけ怖いんだあの神様。
夜空を見上げてちょっとホームシックになった。みんな元気かなあ。
次あたり、他者視点閑話。