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第47話 昇化しました(能力が)。

 終齢幼虫になってからアンナさんへの恐怖がとどまることを知りません。


【こんなに愛していますのに】


 ボクも愛してるけどそれはそれ、これはこれ。ボクが夫確定なら何の恐怖もないんだけど。


【私が夫です】


 互いに譲れないんだからどうしようもないよねぇ!? ボクの勝算が皆目見当もつかないんだけどどうすれば良いかなぁ!?


【諦めてください】


 これに関して味方がいないのが本当にツラい。与罰とかいう呪いだから世界が、っていうか、世界の真理の末端だっていうお嫁さんが敵に等しいのが致命的過ぎる……。


【私が夫です】


 誰かボクに味方してください、ボクが夫です。


 味方してくれる声が欠片も聞こえない気がするから話題を変えよう。


 苦味軽減ってオンオフの切り替えとか出来る?


【検索中──、結果を表示します。はい、可能です】


 じゃあ最初の一口だけ味見してオンにすれば特に問題ないかな、というわけで昇化させよう。


【苦味軽減への能力昇化を開始します】


 何だろう、ボク自身の昇化とは違って何かが変わるのは分かるんだけど、何がとは分からない変な感じ。神経とか血管とかそういうのが近い気がするけど少なくとも今のボクには血管なんてないし、能力は魔力と違うみたいだし、うん、分からない。でも何かが変わったのは分かる。


【能力昇化が完了しました、結果を表示します】



 苦味軽減:★☆☆☆☆



 ハチは散々なまでに食べたから取り敢えず苦味軽減をオン、新たなハチをもぐむしゃぁ……。


 …………。

 ……………………。

 …………美味し、くはない、かなぁ、苦味が減って食べ易くなった、ってだけで。いやでも、食べ易くなったなら今まで以上に食べられる、つまり毒も魔力も取り込み易くなったということだよね! よし、食べよう!


【天羽様……】


 大丈夫、治癒魔法の出番はないから、多分。


 食べ終わったのでもう一匹…………、アンナさん、これは無理、ごめん、捨てて。


【次からは見つけ次第で先に処分しておきますね】


 何でダメだったかはの詳細は言いません、ただこの世界にもいることを実感させられました、ネジレバネェ……。


【言っていますね】


 無理、本当に無理。自然の摂理とか弱肉強食とかの一部とは分かってるけどアレを食べるのは本能が拒否してるんだから無理、この生理的嫌悪も生命が獲得した一部なので許されたい……!


【他の如何様な存在が許さなくても私は許します】


 アンナさん愛してる!!

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