今日も数多ある「いつも」の一日
もういいじゃんって思うこともある
朝は誰より早く起きて
子供のお弁当の準備をする
洗濯機を回しながら
タイマーで炊き上がったご飯を詰めて
卵を焼いたりおかずを詰めたり
気持ちが乗った時には
たこさんウィンナーにしてみたり
お弁当を作る時の気分って
その日の気持ちのバロメーター
そんな感じがする
面倒だなぁって思ったり
どうして自分ばかりって思ったり
そんな後ろ向きな気持ちのことも
繰り返しすぎて慣れてしまった
気持ちが沈んで
心の中で愚痴を吐き出した後は
決まって一度立ち止まるのだ
頑張ってるのは自分一人なんて
そんなことはほとんどない
周りは周りなりに悩みがあって
自分よりも大変な人なんて
きっとずっとたくさんいる
そんな風に切り替える
本当に辛い時は
周りも最低限は手伝ってくれる
それで十分
頼めたり
頼れたり
いいことだってあるのだから
お弁当の準備が終わる頃には
洗濯機が終わりの音楽を鳴らし始める
そうしたら子供を起こす時間だ
朝のパンを準備して
洗濯物を干しながら
子供に忘れ物がないかを確認
どれだけ言っても
当日になって
必要なものを言ってくる癖は
ずいぶん少なくなったけど
それでも極稀に言ってくるから
いつまで経っても油断できない
そもそも忘れ物なんて自分もするもの
完璧なんて難しいんだから
洗濯を干してる間に
子供は家を出る時間
「行ってきます」
の声があるのは
繰り返される毎日の中でも
数少ない嬉しい繰り返し
違う
きっとそんなことない
繰り返される毎日は
変わらず繰り返されている
その事自体が幸せなのだ
タオルを物干し竿に掛けてく
秋風がベランダを吹き抜けていく
今日もいつもの一日が始まる
だから、もういいじゃんって思うこともある