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17話 正体と直感

1日どころか2日も遅れましてすいません。

正直、面接をなめていました。

次から嘘つかないように、余裕を持って投稿日を設定します。

「あ、いい香り。心も体も暖まる感じで……」

「中々良いでしょ。私のお気に入りの店なんだよ!」

「うん、本当に美味しい……」

 あの後は何事もなく、エレナ達と一緒に喫茶店へ向かい、辿り着いた。


 でも、たとえ世界が変わろうともお茶は健在なのは嬉しいな。

 元の世界でも、ティータイムは当然として、それ以外にも、待ち合わせ場所や時間潰し、テスト前の勉強等にも良く使っていた。

 ここはお茶も美味しいし、雰囲気もいいしで良い店だな。


「うんうん、サクラも落ち着いてるみたいだし、早速気になってた事聞いちゃおうかな?」

「ん、なに?」

 俺は紅茶を啜りながら、エレナの話を聞く。今は幸せな気持ちだから、何を聞かれても答えられそう。そんな気がする。


「あのさ、サクラって何者なの?」

「へ!?ゴホッゴホッ!」

 は?意味わかんない。え?どうゆう事だ……それってつまり、そう言う事か?

 うわあああああ!死ぬぞ!みんな死ぬ!正体がバレちまった!


「サ、サクラ?急に咳き込んで大丈夫!?それに、どうしたの?顔が真っ青だよ?」

「う、ううん。大丈夫、大丈夫だから。紅茶が気管に入っただけ。」

「ごめん、そんな深い意味は無かったんだけど……言いたくない事だった?」


 ……ん?でも、この様子、俺が責められている訳ではないっぽい?

 正直、深い意味どころか深すぎる意味にしか聞こえなかったが、エレナ的には、その意図はなかったのか。


 とりあえず俺の中身が男である事以外の何かを気にしていたみたいで一安心だ。もしもそう思ってたなら、それは深い意味に決まっているだろうし。

 ただ、怖いことに変わりはないので一応問いただしておかないと。

「ごめん、私なにか変なこととかしてるように見えた?」

「いや、サクラが悪いわけじゃないんだけど、何だか変わった子だったから、何か特別な生まれだったりするのかなって思って。ごめんね、悪気はなかったんだけど……」


 割と鋭いな……でも、中身がバレたわけじゃないなら問題ない。とりあえず完全な嘘はつかないで、適当な真実を言っておくか。

「うーん、生まれ……か。私は孤児だから、少し変わってみえたのかも。」

「え?今なんて?」

「ん?だから私は孤児って言ったんだけど。」

「えーっ!サクラって孤児なの!?嘘でしょ?」

「いや、嘘ついてもしょうがないじゃん。」

「確かにそうだけど……普通ならありえないんだよ!?この学園は入学金とか授業とかが凄く高いから普通は貴族しか入れないんだよ?確かに才能の塊みたいな平民も特待生で入ったりするけど、本当に稀なんだよ!」


 まぁ、そうだよな。義務教育もない世界だとすれば学校で勉強出来るのはごく一握りの選ばれた人間だけだ。

 それにこんな豪華な学園、お坊ちゃんやお嬢様しか入れないだろう。そもそもこのレベルの学園になってくると、前の世界の俺でも入れるか分からない。

 おそらくこの体になっても中身は一般人男性なんだし、浮きまくっていたんだろう。


「そうだよね、やっぱり孤児がこの学園にいるのは変なことだよね……ごめんね。」

「全然そんなこと無いよ!私、楽しいし!まだサクラと会って三日だけど、サクラと過ごした時間が!それに、サクラの事がもっと良くわかった。サクラって第一印象と色々違ったけど、それもサクラの魅力だし!」

「あ、う、うん。ありがと?っていうか、私の第一印象って一体どんなのだったの……?」

 何だか褒められてるのか分からないけれど、精一杯のエレナなりの気遣いなのは分かった。


「最初にあった時は、しんどそうだったから病弱な子なのかな?って感じたけど、体調治ったらクールで格好良い子なんだなって思ったよ。でも、一緒にいると意外とほおっておけない子って思ったな。」

「そ、そっか。」

 10歳の少女にほおっておけない子宣言されたのは流石に初めてだし、心中複雑だけど。

「ふふ、エレナとサクラは本当に仲が良いんですね。」

「二人ともさ、俺らがいること完全に忘れてただろ。」

「あ、ごめん。」

「良いよ、たとえサクラが孤児だったとしても、俺ら三人にとったら別に些細な事だし、これからもよろしくな!」

「そうですね。でも、サクラさんの事は私達だけの秘密にしておきましょう。この学園に孤児がいる事をよく思わない人も少なからずいるでしょうから……」


 そうか、上流階級の人は底辺の孤児と一緒にいたくない、みたいな差別思考があるのはどの世界も変わらないな。

 でも、この三人はそれを知っても一緒にいてくれる。

 本当に人脈にだけは良く恵まれたな。

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